ある日の事。  
「ユメさんユメさん」  
瑠奈が小山田の事務所に遊びに来た。今日は日曜、ユメの研修は休みだ。知っていてここへ来たのだろう。  
「瑠奈ちゃん、いらっしゃい」  
ユメが瑠奈を迎え入れる。休みという事もあり、ポロシャツにレディースジーンズというラフな格好だ。  
「小山田のダンナは?居ないのかい?」  
事務所の中をキョロキョロと見回しながら瑠奈が尋ねる。  
「あ、今日は魔法局にケラさんと一緒に出掛けたよ。どうして?」  
「そいつぁ好都合だねぇ」  
いつもの江戸弁でニカッと笑う。  
「実はユメさんに頼みが有りましてねぇ」  
「え、何?」  
ユメは冷蔵庫から冷えた麦茶を出しながら振り返る。  
その時、瑠奈の目がキラーンとしたのにユメは気が付いていなかったのであった…。  
 
 
「な…何?この服?」  
ユメは瑠奈の持って来た紙袋の中身にビックリした。  
「あれ、見てわかりませんかい?ナース服だよ」  
いやそれはわかるけど、と心の中で突っ込むユメ。  
「いやぁ実はですねぇ、コレを是非ユメさんに着て頂きたいんでさぁ」  
だからなんで、と再び心の中で突っ込むユメ。  
「やっぱり最近は何て言うんだい、こういった『コスプレ』も乙女のタシナミってモンだろう?だからアタシがユメさんの為に用意したんでさぁ!」  
どんな嗜みなのよ、と三度心の中で突っ込むユメ。  
「さあさあさあ、善は急げだよっ」  
瑠奈は紙袋の中にナース服をしまおうとするユメを物凄い勢いで三階へ続く階段へ押し上げた。  
こうなったら瑠奈はテコでも動かない。ユメは観念して、この酔狂な申し出を受け入れる事にした。  
 
場所を移し、ここはダイニングキッチン。脱衣所からユメがモジモジしながら出てきた。  
「こ…これでいいの?」  
身に纏うは、純白のナース服。半袖の上着に少し短めのスカート、そして頭上にはちょこんとナースキャップ。スカートの丈を気にしてか、後ろ手に裾を引っ張る仕草。男なら誰もがそそられるその姿は正に一撃必殺の破壊力だ。  
「くう〜〜シビレるねぇ!さすがアタシが見込んだだけの事はあるよ」  
「で、これで私はどうしたらいいの?」  
「ユメさんは何もしなくていいんだよ。その代わりと言っちゃあ何ですが…」  
瑠奈は両手の指をヒラヒラさせたままユメに近づく。  
「アタシに触らせてくれればいいんだよ!」  
 
ポカーン。  
ユメは口をあんぐりさせてしまった。  
「なぁに、これも乙女のタシナミってモンでさぁ」  
だからなんでそーなるのよ!と四度目の心の中での突っ込みも虚しく、瑠奈は一気にユメを組み倒した。  
「きゃっ」と短い悲鳴。  
そこからは瑠奈の独壇場である。  
 
くちゅ……くちゅ……。  
瑠奈はユメに対して間髪入れずに舌を入れた。とても九歳とは思えぬ巧みなテクに、ユメは早くも全身の力が抜けてしまった。  
 
「それじゃあイタダキま〜す♪」  
満面の笑みで、瑠奈はユメの上着のボタンを上から二つ素早く外す。ユメの薄い黄色のブラジャーが顔を覗かせる。  
「きゃあっ!瑠奈ちゃんダメッ」  
「ユメさんいけませんねぇ〜。もう少し色っぽい下着じゃなきゃ男は喜びませんよ」  
などと言いつつサッサとブラを上にたくし上げる。小振りなユメの胸が露にされた。  
「いやぁやっぱりユメさんの胸は控えめだねぇ」  
さり気なく失礼な発言をしつつ、瑠奈はその乳房に吸い付いて責め始めた。  
「いやぁん、ダメッ、噛んじゃダメ!!」  
瑠奈の甘噛み攻撃に、ユメの乳首はすぐにピンッと勃起してしまう。そして瑠奈はすかさず左手で逆の胸の乳首を弄び、コリコリとした感触を味わう。  
「はぁんっ」  
ユメは切ない声を出した。  
 
「おっ、やっぱり感じてるユメさんは可愛らしいですねぇ〜。こりゃあアタシも頑張らなくちゃだね」  
乳首への責めは継続したまま、瑠奈の右手はスカートの中へ伸びる。  
「あっ…そこは……」  
ユメの言葉を尻目に、一気に下着は脱がされた。薄い恥毛に隠されたユメの蕾が顔を出す。  
「じゃあユメさん、思いっきり感じてくださいっ」  
瑠奈は指を使って責めを開始した。  
 
くちゅくちゅ…ちゅく…  
ぐちゅ……ぬちゅ……  
瑠奈の指技はどこで覚えたのか非常に巧みだ。  
子供の小さい手では膣まで届かないので、入り口辺りを触れるか触れないかの距離でイジメたり、少し勃ったクリトリスを刺激したりと、その責めにユメはなす術がない。  
「あっ……瑠奈ちゃ…ん……や…はぁんッ……そんなに……いじっちゃ……あぁぁっ…ダメ……ッ」  
途切れ途切れの喘ぎ声を上げるユメの口元からは、一筋の唾液が垂れている。その恥ずかしさと気持ち良さの混じり合った表情は、普段よりもずっと艶っぽく見える。  
それは、ナース服という非日常な格好のせいでもあるのだろう。  
 
「ユメさん、いつでもイッていいですよっ」  
舌で右胸を責められ、左の乳房を揉みしだかれ、絶妙の指遣いで痴部を弄ばれ、ユメは既に何度も小さい波に身体をビクッ、ビクッと震わせている。もう、昇り詰めるのは目前だ。  
「やぁンッ、私、私ぃ、もうダメッダメッ、あぁッ」  
ユメは絶頂を迎えるのを宣言するかの様なよがり声を上げていた。  
 
「ユメさん、いいよっ」  
瑠奈の言葉が引き金となった。  
「イクっ……イッちゃ…イッちゃうぅぅッ……ああああぁぁぁぁン!!!」  
 
ユメは体を弓のように反らして果てた。着乱れたその姿は、着た直後よりも遥かに瑠奈を満足させるものだった。  
その瑠奈の指は、ユメから溢れた愛液でびしょびしょになっていた。  
 
 
「………はぁ、はぁ……」  
乱れた呼吸で胸を上下させてユメはグッタリ。  
逆に瑠奈は御満喫の表情。  
「いやぁ〜ユメさん、中々色っぽかったですよ。これぞ乙女のタシナミってモンでさぁ」  
ユメにはもはや突っ込む体力すらなかった。  
「瑠奈ちゃん………どこでこんなコト覚えたの?」  
その問いに、瑠奈はニカッと笑って答えた。  
「それは乙女のヒミツでさぁ!」  
 
 
おしまい。  
 

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