「あぐっ……」  
 力尽き、敗北したエンジェルが突き飛ばされ、両手を地に突き、這わされた。  
 少女の人間としての名は月影 久遠。少し前の事件がきっかけで神聖天使(ホーリエンジェル)の名を冠する魔法天使  
として覚醒し、異界から侵入してくるデスパイアという絶望の使徒と戦う戦士となった。  
「はぁ……はぁ……そ、そんな……」  
 悔しさとこれから自分の身に訪れる陰惨な陵辱劇が容易に想像出来る。少女は力の入らない体を恐怖に震わせた。  
 デスパイアに敗北したエンジェルの末路は最悪の一言に尽きる。もしまかり間違ってデスパイアの攻撃で死ねれば幸運  
な方だろう。  
「うふふふ……捕まえた」  
 自分を倒したデスパイア。不気味な姿のデスパイアが嬉しげに哂う。  
 魔力を糧とする異界の魔物デスパイアにとって強大な魔力を持つエンジェルは天敵であると同時に至高の餌だ。身も心  
も犯しつくし、絶望に染め上げた挙句、魔力を吸い尽くされる。  
「ほんと……随分可愛い子を捕まえたわねェ」  
 久遠の纏うホーリエンジェルのコスチュームは清楚な新緑色と透く様な真珠色を基調とし、それを輝く金糸が縁取る。  
 そこかしこに紅玉や十字架で装飾された神官衣の様な衣装でありながら、丈の短いスカートや広く開かれた背中、久遠  
のふくよかな胸にぴっちり合う色香漂う薄手のドレス姿であり、そのアンバランスさがよりデスパイアを欲情させていた。  
「はぁ……はぁ……くっ」  
 一見して雑魚のデスパイアとは一線を画する高位のデスパイア。  
 スライム、ウツボカズラ、ナメクジ、クラゲ……今まで様々なデスパイアと戦ってきた久遠だったが、その姿はあきら  
かにその中でも群を抜いて異形だった。口調が女性のものとかそんなレベルではない。  
――――なに……このデスパイア?――――  
 デスパイアの多くは人が持つ美意識の正反対の不気味、恐ろしい、汚らわしい……そう言った姿をとる。  
 そして、このデスパイアは、上半身は妖艶な美女。そして下半身は濁った黒色の無数の触手が絡まった様な……否、た  
だの触手ではなく一本一本が生きた蟲だ。  
「あ、貴方は女性なんですか?」  
 まさしく絶望の使徒たるデスパイアにふさわしい美や性といったものを冒涜するかのような姿に、それでも久遠は尋ね  
てしまう。デスパイアに雌性体がいるなど聞いた事も無い。  
「ふふふ、変な事を聞く娘ね。安心して此の姿でも貴方を可愛がってあげる事は出来るから……」  
 異様に長い赤の髪を片手で払いながらクスクスと聞いてもいない事を答える。  
 妖艶な美貌で舌なめずりすると、髪と同様の真紅の瞳で舐めるように四つ這いの姿勢を強いられる久遠の童顔に対照的  
なまでの成熟した女性の肢体を眺める。  
「私ね。貴方みたいな。可愛い子が大好きなの」  
 血のように赤い唇から嬉しげに言葉を紡いだ。  
 同調する様にグネグネと紐状の下半身が蛇の様に蠢く、糸の様に細い回虫、太く巨大なミミズ、ひらひらと不気味に身  
体を蠢くサナダ虫、無数の足をかさかさと動かすムカデ……まさに異種の妖蟲の群れに背筋を怖気が走る。  
「ひっ!!」  
「だから……ね? 私と良いコトしましょ? 子猫ちゃん……」  
 熱を帯びた声で囁いてくるデスパイアの言葉と表情の中に宿る恍惚とした響きに、久遠の背筋が震えて止まらない。  
 例え、此のデスパイアが女性なのだとしてもやはり本性はおぞましいデスパイアなのだと久遠は戦慄とともに確信した  
。本来の心優しいが戦闘に向かない気弱な性格が表に出て、這ったまま後ずさった久遠の脚に何かが巻きつく。  
「……あっ!」  
 太ももまで覆う白のニーソックスの上から履かれた翠のロングブーツ。その右足首に、デスパイアの下半身を構成する  
群れの中の一本、細い線虫の様な蟲が絡み付く。  
「あっ……くぅっ……は、放して下さい……」  
「ふふふ、あらやだ。逃げちゃ駄目よ」  
 
 足首に絡まるデスパイアを引き剥がそうとするが細い割りに鋼の硬度を持つ紐状の体は離れない。  
 それどころか自分を引き剥がそうとする久遠の手首に、ヤスデのような蟲まで巻きついた。そのまま久遠の両手首を、  
体の前で手錠を填めるかの様に拘束し、勢いよく前にひっぱられる。  
「あうっ!」  
 バランスを崩し前のめりに倒れた久遠は両肘でなんとか体を支え、拘束から逃れようと足掻いた。  
 しかし、グローブの上から手首に巻きついた肉虫の拘束は強靱かつ強力で、クリスタルの力で強化されたホーリエンジ  
ェルの力でも引きちぎる事は出来ない。  
「ホーリエンジェルちゃんっていったかしら? ほんと綺麗な子ね……」  
 いつの間に接近したのか? 異形のデスパイアは、四つ這いを強制される久遠の頤を冷たい指で、自分の方を仰がせる  
と、真紅の瞳が揺れる紫の瞳を覗き込む。人肌を感じさせない氷のような体温に背筋が震える。  
「ふふふ……じゃあ、いただきま〜す♪」  
「え……? な、なにを……うむぅ〜〜っ!?」  
 くぐもった悲鳴が、互いの口内に弾けて消えた。  
 久遠の桜色に輝く艶やかな唇は、デスパイアの真紅に濡れる妖艶な唇によって塞がれてしまう。紫の瞳が驚愕に見開か  
れ、慌てて首を振って引き剥がそうとするが妖女の唇は吸い付いたように離れない。  
「んちゅ……はっ……んん……ふむぅ……らめぇ……ほ、ほんなの……」  
 唇をふさがれ、口内を舐めくすぐられ、非難の言葉は舌を絡め取られて満足に音にならない。  
 蛇のように細い舌は怯え縮こまる久遠の舌をあっさりと絡め取り、引きずり出す。そのまま自身の口内へと浚うと、淫  
らなダンスの相手を強要した。粘つく水音とともに唾液が混じりあい、粘膜がこすれ合い、久遠の熱い呼気と妖女の凍え  
る呼気が絡み合う。  
――――いやぁ……こ、こんな……お、女の人同士で……なんて……でも……ふぁ……――――  
 下手に容貌が美麗な女性だからこそ唇を奪われたショックと同性同士と言う背徳感に苛まれた。  
 しかし、恐ろしいほどに巧みな妖女のキスは逃亡も、抵抗も、耐え忍ぶ事さえ許さない。徐々に口内へと送り込まれる  
甘い甘い愉悦の嵐に脳は痺れ、ミニスカートに包まれた腰がもどかしげに揺れ始めた。見開かれた瞳は甘美に濡れ、霞み  
、やがて小さく揺れると瞼が諦めたように落ちた。  
 コクン……  
 震える喉を小さく鳴らし、おびただしく流し込まれた妖女の唾液を飲み干す。  
「はぁ……はっ……はあぁ……」  
「可愛い子……美味しい唇だったわよ」  
 ようやく開放され、熱く乱れた吐息息を突きながら、何処か恍惚とした表情で久遠は自分の口を辱めたデスパイアを見  
上げた。キスだけで蕩けるような快美を味合わされ、喘ぐ唇の端から垂れる唾液を拭う事さえ思いつかない。  
「ふふ……目なんかトロンとしちゃって……そんなに良かった?」  
「あ……っ」  
 ハッとなったように久遠の焦点を失っていた瞳に輝きがもどった。  
 同時に自分が敵の前で晒していた浅ましい姿に思い至り、羞恥に頬を真っ赤に染める。顎をつかまれ動けない顔の中、  
嘲笑うデスパイアの妖眼から背けた。  
「あら……つれないのね。でもいいわ。わたしだけじゃなくこの子達も楽しませてあげないと……」  
「え……?」  
 ザワリ……  
 周囲の大気が揺れる。うねうねと妖女の下半身から鎌首を掲げた魔蟲が美しいエンジェルを視姦するかのように目のな  
い視線を送ってきている。大気を揺らすほどの無数の蟲が蠢き久遠を目指す。  
「い、いや……あ……こ、来ないで……」  
 次々に自分の四肢に迫る無数の線虫に久遠は脅えた瞳で首を降り、魔力によって紫色へと変じた美しい髪が揺れた。不  
気味にうねりながら近づいてくる蟲の群れに必死に動かない身体で逃れようと足掻く。  
「あら? 駄目よ。仲良くしましょ。時間はたっぷりあるんだから……」  
 クスクスと笑う声とともに幾つもの線虫が体をうねらせながら捕らわれの天使の体を包み込んだ。  
 奇妙な熱感を持つ蟲たちがホーリエンジェルのコスチュームに覆われていない肌の上を這い、不快感とおぞましさに全  
身の肌が泡立ち震えた。  
「ひっ……」  
 
 女の肌や唇と対照的に生暖かく、そして湿りを帯びた弾力ある触感。それが太ももを這い、思わず久遠は悲鳴を上げる。  
「ふふふ……綺麗な肌。それに素敵な胸ね。嫉妬しちゃいそう」  
「や、いや……そ、そこは……っ」  
 同性の羨望と異性の感嘆の視線を集める形よくボリュームたっぷりの胸の膨らみ、紡錘型も美しい双巨峰が小さく揺れ  
た。  
 久遠にとっては恥じらいしか感じないその部分を、こちらは背後から覆い被さった女の冷たい掌が包み込む。Eカップ  
に確実に届くグラマラスな胸の膨らみを、両手で絞る様に揉み責められ、拘束され動かない体を必死に捩った。  
「柔らかい胸……クス。可愛いわよ。ホーリエンジェルちゃん」  
 うなじにそっと氷のような唇が押し当てられ、唾液の筋を残しながら細い首筋をねっとりと這い上がり、舐め下ろす。  
ゾクゾクと背筋を駆け上がる悪寒と奇妙な痺れが久遠の抵抗の意思に霞をかけていった。  
 包み込まれた胸がゆっくりと形を変えながら捏ね回され、胸を覆う白のインナー越しに感じる氷の冷たさと胸の内から  
湧き上がる甘い微熱が反発し合う。  
「あっ……やぁっ!……な、に……これ?」  
 暴力性が微塵も感じられない優しいタッチによる責めに体が小刻みに跳ね上がった。  
 それまで暴力と激痛を伴う被虐の責めしか知らない久遠の体と心はそのギャップに戸惑った。敗北したエンジェルとし  
て魔力搾取を目的とした陰惨な陵辱しか久遠には経験がなかった。無論人間の男の人と肌を重ねた事さえありはしない。  
「脅えなくていいのよ。テクも愛も無くて媚薬で誤魔化すしか知らない下手っくそな他の連中じゃ味わえない本当の快楽  
ってものを教えてあ・げ・る♪」  
 ホーリエンジェルの美峰を覆う純白の布地がスルリとずり下げられる。  
 衣服の縛りから解放され、プルンと弾ける様に飛び出した豊乳果がその反動で大きく揺れる。聖なる天使の母性の象徴  
が踊る淫らなダンス。あまりの羞恥に久遠は頬を染め、顔を背けた。  
「ひや……っ!」  
 今まで幾度と無くデスパイアに人外の陵辱を受けても、久遠は肌を人前に曝す羞恥に慣れる事は出来ない。  
 媚薬によらない緩やかな責めによる甘い感覚は、むしろ聖天使の羞恥と恥辱を煽り、背中から伸びた艶やかな紫の髪か  
ら覗くうなじや耳まで紅く染まるのを見てデスパイアがほくそえむ。  
「クスッ……赤くなっちゃって可愛い……」  
「あっ……くぅっ……」  
 妖女の唇がまたもゆっくりと肌の上を這い、冷たい口付けをあちこちに打ち込まれる。  
 ホーリエンジェルのコスチュームが広く開かれた背中やうなじ、首筋に吸い付き、響く唾音と肌に触れる濡れた感触に  
久遠が体を小さく震わせた。白い肌に散らされる淫らの花びら、デスパイアの征服の証が天使のシミひとつない肌に点々  
と刻まれていった。  
「あ、やあっ……やっ、む、胸を……胸が……あふあぁっ……」  
 掌と10指を巧みに使い、指の間から掴みきれずに零れるほどのボリュームある美乳を執拗に揉みほぐし、こね回す。  
 白の布地から飛び出した桜色の尖りは、繊細な指先で優しく挟まれ、くすぐられ、掠めるように弾かれた。くるくると  
円を描くように刷り回されると溜まらなく切なくなって……。  
――――やっ……ど、どうして……? 私、こんな媚薬も使われていないのに……――――  
 ゆっくり……胸の膨らみを為すがままに形を変えられ、敏感な柔肌の上に甘美な口づけを受けながら久遠は戸惑う。  
 紡錘形の胸がそっと搾乳されるように絞られると痛みよりも妖しい痺れが背筋を駆けた。白磁の肌の上に桜の花びらを  
散らされると体の芯がカッと熱く震える。  
「はぁ……あ、ああ……ふあぁぁっ!」  
 可愛い耳たぶを甘く噛まれ、吐息を耳朶に吹き込まれ、震える頤を逸らした。  
 過去の戦いで散々デスパイアに狂わされた久遠の体は、気高い天使の意に反し、性的な快楽に対し驚くほど素直になっ  
ている。それが薬や術など関係なく妖女の巧みな責めの前にゆるやかに眼を覚まし始めていた。  
「いっぱい、いっぱい可愛がってあげるわ。貴方の隅々まで……ほらこの子達も……」  
「あっ……いやぁ……だめぇ……」  
 幾匹もの蟲達が動けない久遠の拒絶を無視し、その美味しそうな肢体に這い登る。  
 
 あるものは大きく開いた背中から、あるものはニーソックスの縁から、あるものは肘まで覆うグローブの隙間から捕ら  
われの天使の衣服の中へと侵入していく。  
「あ……ふぁ……そ、そんなにあちこちぃ……うねうね……しないでぇ〜っ」  
 必死に身を捩り涙を零して懇願するが、衣服の中に侵入した蟲にそんな動きも言葉もは何の意味も無い。  
 ぴったりと肌に合ったインナーのあちこちがミミズ腫れの様に膨れ、中で蟲達が蠢く様が浮き彫りになっている。背中  
をぬめる虫が這い、わき腹をムカデやヤスデの無数の脚にくすぐられ、久遠は全身を何十人もの舌や指で嘗められ、くす  
ぐられている錯覚に陥った。敏感な肌の上で無数の掻痒感が炸裂し、腰の奥に奇妙な熱がどんどんと堪っていく。  
 クチクチ……チュプチュプ……ピチピチ……カサカサ……  
 異形の蟲に嬲られおぞましさと不快感を感じているはずなのに、快楽に従順ないやらしい身体は、甘美な感覚だけを享  
受していった。甘く危険な快楽の美酒に、意識の奥までが酔い乱れてしまう。  
 衣服の中をのたうつ音が、肌の上に粘液をなすりつける音が、いくつもの吸盤のように吸い付く音が……久遠の衣服の  
下から止むことなく響き、そのたびに緊縛エンジェルの全身が飛び跳ね、小刻みに痙攣した。  
「ひぁっ……ち、乳首こすらないでぇ……ふああぁっ……あ、足ぃっ?……ひあうっ!! ゆ、指も……あ、ああっ……も  
う何処も舐めないでぇっ!! 吸わないでぇ〜〜ッ!!」  
 中央で固なった桜色の尖りを細い指が摘むと、親指と人指し指の間でコリコリ、コスコスと可愛がられる。  
 ブーツの中にまで侵入したのは細いナメクジの様な粘虫だった。必死に堪えるようにキュッと丸まった久遠の可愛い十  
本の指。その一本一本に細い胴を絡みつかせ、ぬめる体液をなすりつけている。挙句にはその小さな指の一本一本を丸呑  
みして可愛がった。足の裏やくるぶし、ふくらはぎや太もも、膝裏にまで吸い付く粘蟲がいる。  
 クチュクチュ……クチュクチュ……  
 ロンググローブの中では小さなスライムの様な粘虫にうねうねと指の間を隙間なく舐められ、開いた十指が限界まで伸  
びる。お腹の中央に居座るのは丸々と太ったヒルだ。臍の襞の一つ一つ、その隙間までおいしそうに舐められ、吸われて  
腹筋がピクピクと痙攣する。  
 もはや全身、余すところなく責められ、そして可愛がられる。激悦の炎がその細身を覆い尽くし、激しく燃え盛った。  
神経の末端までじりじりと焦がされていく  
 初めて知らされる自身の敏感な箇所の数々、媚薬責めは全身の感覚を研ぎ澄ますが、逆に意識や記憶が霞む。だが、こ  
の責めにはそれがない。何処までも何処までも、自分が感じる場所を、自分が感じている事を知覚させられ、思い知らさ  
れた。  
「あひぃ、あぁっ……も、だめぇっ……や、ああっ……はあぁっ……お、おかしく……なっちゃう〜〜っ……」  
 首を振ってよがり乱れる久遠の両耳にさえひときわ細い線虫が侵入し蠢いている。繊細で鋭敏な感覚と器官を有する2  
つの穴を決して傷つけず、一滴の痛苦さえ与えず、ひたすら背徳の快楽のみを久遠の両耳に捧げた。  
「み、耳ィ……耳の中まで吸っちゃぁ……」  
 線虫は久遠の中にキスを打ち込むようにあちこちに吸い付き、おぞましい蟲の耳掃除に鳴きよがらされる。蟲のキス音  
がワンワンと耳朶の中で反響し、脳の中を掻き混ぜられているような錯覚に陥った。  
「あ……はぁ……こ、こんなの……初めてで……あ、あっ……い、いけない事……なのに……ふあぁっ!」  
 艶を帯びた熱い吐息が絶え間なく漏れ、切なく乱れた喘ぎが可憐な唇から喜びとともに吐き出される。  
 死に勝る激痛。被虐の責めにさえ耐える天使の体が異形の蟲とは言え、全身を優しく可愛がられる喜びに震えながら未  
知の甘く心地よい至悦に酔い、誇りも矜持もゆるやかに蕩けていった。  
「いいのよぉ……ほら力抜いて、そう……ふふふ……お尻振っちゃって……可愛い」  
「や、いや……そ、そんな……見ないで……あふぁ……っ」  
 意識しないまま切なげに揺れていた艶腰。その腰を覆うスカートの中を覗き込まれ、恥らい、喘ぐ。  
 ミニスカートから覗く純白の下着の上からそっと掌で撫でられると、堪えきれずに高く鳴いてしまう少女。そろえられ  
た指で割れ目に沿って軽いタッチで上下になぞられると、もう腰が揺れて止められない。クチュクチュと下着越しに濡れ  
た音が奏でられ、濡れて透け見える白の布地の下がどれだけ快楽に屈しているか物語っている。  
「いけ……ない。わ、私……デスパイア……なんかに……はぁ……これ以上は……はああぁぁ〜〜っ!」  
 スカートの中を視姦され、恥ずかしい場所を同性に嬲られる。  
 
 怒りや悔しさより恥辱と羞恥に、俯いた首を必死に振って押し寄せる喜悦の波を拒絶しようとするが、ぐっしょり濡れ  
たショーツの上からお尻の窄まりをつつかれると、はしたない喜びの声を上げてしまう。  
「もう……強情な娘ね。そういう素直じゃない子には、ちょっとお仕置きしちゃおうかな?」  
「そ、そんな……ひあうっ!」  
 クリクリと白いショーツの上から不浄の窄まりをほじられ、眼瞼の上を真っ赤な火花が飛び散った。  
「そ、そこ……ち、違っ……ひあっ、ああうっ!」  
 布地越しとは思えないほどの的確な卑穴責めと、其処から迸るあまりに鮮烈な刺激にきつくグローブを握り締めて甘く  
、高く鳴く。  
「くす……違わないわよ。もうこっちにも経験あるんでしょ? ほらこんなに感じちゃって……」  
「やっ……い、言わないで……くだ……さい」  
 デスパイアの言うとおりだった。菊座をほじられ、尻穴を貫かれ、腸の中までかき回されたあの淫虐の記憶。  
 ウツボカズラの化け物におしべを突きこまれ、恥辱と屈辱と背徳に打ち震えながらも、人心を退廃させる不浄の快楽の  
前に浅ましくよがり泣き、灼熱の白濁を注ぎ込まれて屈服させられた苦い、苦い敗北の思い出。  
「あ……や、やああっ……そこ駄目……お願いです。……そこは……そこだけは……」  
 クリクリと執拗に窄まりを擽られ、堪らず涙を零して怨敵であるデスパイアに縋る。  
 もうイヤだったあんなところで感じてしまうのは……あんな恥ずかしいところで……あんな汚らわしいところで……あ  
んな……あんな……  
「だ・め♪」  
 スルっ……  
「ひっ……」  
 新緑のミニスカートが捲り上がり、露になった白のショーツを太股までずり下ろされ、下半身が冷たい外気に触れる感  
覚に小さく悲鳴を上げた。  
 チュッ!  
「ふあ……っ」  
 脅えたように力んでいた不浄の穴に打ち込まれた痺れるような愉悦と驚愕に久遠の喉が反り返る。  
「そ、そんな……き、汚い……あふぁっ」  
 信じられなかった。汚い穴のはずなのに、自分が排泄に使うような場所なのに……それも少なくとも容姿は同性の相手  
に口づけられた。  
「ふふふ、いいのよ。貴方みたいな可愛い娘の体なんだから……」  
 チュッ……チュッ……  
 そっと菊門に軽くキスするように押し当てられる濡れた唇、甘いキッスに鋭い電流が背筋を貫いた。  
 続いてくすぐるように細い舌が鋭敏な窄まりをなぞり、唾液をまぶし皺を伸ばすように久遠の恥ずかしくいそこを優し  
く愛撫する。背筋を駆ける背徳の電流はしかし決して不快ではなかった。  
「あっ……あっ……で、でも……でも……そんなぁ……あ、ああ……」  
「いいのよ。どうせここもあいつ等に乱暴にされたんでしょ? だ・か・ら優しくしあげる♪」  
「そ、そん……ひああああぁぁあぁっ!」  
 唾液に濡らされ、舌にくすぐられた入り口がゆっくりとほぐされ、きつく閉じていた菊門が薄く口を開ける。  
 その僅かに開いた中心に舌先がそっと押し当てられクリクリとくすぐりながら、ゆっくりと中へと侵入させていった。  
排便するための穴を柔らかく濡れたモノとは言え逆に侵入してくる甘い感覚に堪えようも無く喘ぎ悶える。  
 クチュクチュ……チュップチュップチュップ……  
 濡れた肉の擦れ合う音。無理強いはせず僅かに侵入させると、引き戻し、さらに先ほどより僅かに深く侵入させ、また  
引き抜く。微かに味合わされる排便の快楽と開放感。そして痛苦はないとは言え舌を捻じ込まれる異物感と圧迫感が交互  
に押し寄せる。  
「ふふふ……ホーリエンジェルちゃんの味がするわ。ね? 気持ちいいでしょ?」  
「あ、あっ、ああ……い、いいです。こ、こんなの……こんなの初めてぇ〜〜〜……ッ!!」  
 極太触手や剛直を捻じ込まれ、幾度と無く乱暴に割り裂かれたそこが初めて受ける優しい責めに感涙する。腸液をトロ  
 
トロと零し、久遠は感極まった様に思わず胸の内を吐露した。  
「うん、うん、素直になったホーリエンジェルちゃんにご褒美をあげる」  
「……え? あ、あふああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」  
 喉を逸らして甘い鳴き声を上げる。  
 全身がバネの様に跳ね、見開かれた目の端から随喜の涙が零れ落ち頬を伝った。そのまま辛うじて肘をついて保持して  
いた支えが失われ頬を床に押し付けるように突っ伏す。  
「は、入って……入ってくるぅ〜〜〜〜〜っ!!」  
 お尻だけを真上に突き上げた卑猥な姿勢を強要され、その姿勢のままビクビク痙攣する。久遠の後ろの穴に侵入したの  
は一匹のミミズ……すっかり濡れほぐされ緩んだ菊門にスルスルと紐状の肉ミミズが入り込んでゆき、時折蟲が身をくね  
らせる度にクチクチと濡れた肉をほじくる音が響く。  
「はっ……うっ……く、苦しく……ない?……な、なんで……? あっ……ひぁ……だ、駄目ぇ……は、入って……もう  
入って来ないでぇ〜〜〜っ!」  
 きつく閉じようとする穴にゆっくりと身をひねりながら肉蟲が侵入してくる。  
 細く体液に濡れたミミズの体表は括約筋の抵抗をものともせず、むしろ抵抗する括約筋をくすぐり甘い痺れを施しなが  
ら久遠に肛悦を教え込んでいく。僅かにあった苦しみなどすぐに溶けて消えた。  
「やぁ……だ……めぇ……どうして……私……どうしてぇ……こんな……あ、ああっ……」  
 唇をきつく噛み締め、閉じた眼瞼の上で長い睫が切なげに震える。  
 地を這いながら前に、異形の責めからそして何より快楽から、遠く逃れようと足掻く。それでも久遠のお尻の穴は徐々  
に解されてゆき、恥穴がほじくられ、異物感に腸が蠕動する度に収まりきらずに菊門から出ていた蟲の胴体が短くなって  
いった。  
――――ま、まだ入って……くる。あ、ああ……深い……い、いったい……何処まで……くぅっ……ふ、深いのぉ……―  
―――  
 幾度か受けたアナルレイプとは段違いに奥までうなりながら侵入してくるミミズに腰がビクビクと跳ねる。  
中で蠢く蟲もまた心地よい久遠の中の温もりと感触を嬉々として堪能し、腸壁の皺の一枚一枚をくすぐるかの様にゆっく  
りと滑る体表を擦りつけながら奥を目指して進んでいった。  
「ふふふ……伝わってくるわよ。貴方の不安と絶望が……でも、ちょっと悲しいわね。こんなに優しくしてあげてるのに  
……」  
 頬に手を当てて本当に残念そうに呟くデスパイア。  
「それにいいの? そんなに絶望しちゃうと……」  
「あ……っ。ひやッ……そ、そんな……そんなぁ〜〜〜〜〜っ!!」  
 ズチュルッルッルるるる……っ  
「あくうううううううううううううううううううゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」  
――――な,中からぁ……お、お尻の中から……す、吸われ……吸われるなんてへぇ〜〜〜〜〜〜〜っ!!――――  
 エンジェルの希望の魔力とデスパイアの絶望の魔力は、真逆の属性でありながら対を為す力だ。  
 だからデスパイアはエンジェルを捕らえると徹底的に陵辱し、絶望に染め上げ、その魔力を啜る。解っていた……解っ  
ていたのに……  
 じゅジュュルッ……じゅるルるルルっ……  
「あひぁぁあああああああああああぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」  
 腸の中で大きく開いたデスパイアの口の中にエンジェルの魔力が……腸液が……消えていく。そして……吸われている  
のはそれだけじゃなかった……  
「美味し……あら? エンジェルちゃん。昨日はトウモロコシを食べたのね」  
「あ、ぐぅ……な……っ?」  
 お尻から迸る恥悦を身を縮めて堪えていた久遠の背中が小さく震える。  
「……ま、まさか……嘘……貴方は……わ、私の……」  
「うん♪ いただきます♪」  
 ドぢゅるるるるるっるるるっるるる……!!  
 
「あぎくうううぅぅぅぅうううぅぅぅっっ〜〜〜〜〜〜!!」  
 血が滲むほどに唇を噛み締め、屈辱の涙が零れ紅潮する頬を濡らした。  
 一際高いバキューム音と共に絶望と恥辱と屈辱に染まったエンジェルの魔力を、誇りを……腸液や排泄物まで一緒にす  
すり喰われていく……なんて……。  
「う〜〜ん、コーンサラダに、大根おろしのハンバーグ、ワカメのお味噌汁かしら? デリシャス……いいお嫁さんにな  
れるわよ。エンジェルちゃん♪」  
「あっ……い、いや……言わないで……そんな……のっ、わざわざっ!? あ、あひィッ!! そ、それはっ……こんな…  
…のぉ……」  
 啄む様に腸壁に吸い付き、腸壁に付いていた残り物を貪っているのが見えないのに伝わってきて、たまらなく惨めにな  
る。エンジェルの自分のそれもお尻の中をデスパイアの食器代わりに使われるなんて……  
「美味しかったわ。なんて質の良い魔力、それに美味しい手作り料理までご馳走になって……」  
 クスクスクス……  
 久遠が作った料理かどうかなど知る由も無いくせにデスパイアは満足げに哂う。  
 実際に久遠が作ったものなのだがそんな風に褒められて嬉しいわけが無い。魔力の喪失と強制的に味合わされた肛悦の  
余韻に、全身を小刻みに痙攣させながらあまりの惨めさに歯を食い縛った。  
「あらぁ〜怒っちゃや〜よ。エンジェルちゃんだってあんなに喜んでたじゃない〜」  
「だ、誰が……っ!」  
 迸る肛悦に酔っていた自分を見透かされた様で耳まで真っ赤に染めて叫ぶ。  
「うふっ……だって、あんなにエッチな声で鳴いてたじゃない。腰なんていやらしく振ってたし……」  
「ち、違……っ」  
 違う……自分はそんな変態じゃない。お尻をほじられて、腸の奥まで貫かれて、糞便を啜られて悦ぶ様な浅ましい変態  
なんかじゃ……  
「嘘ぉ〜。だって……」  
 クチュ……  
 デスパイアの言葉と共に響き渡った濡れた水音に背筋が凍った。慌てて脚を閉じようとするが、無数の蟲に絡みつかれ  
た足はびくとも動かない。  
 クチュ……クチュクチュ……  
「この音はなぁ〜に?」  
「いや……そんなァッ……やっ、あっ、はああぁん……っ、やめ……ふあぁぁぁっ!!」  
 女の細い指が久遠のショーツの上から再び、秘裂をなぞっている。  
 その度に響き渡る恥ずかしい水音、先ほどよりも明らかに濡れていた。自分の体が浅ましく悦んでいた証拠を突きつけ  
られ死にたくなる。……なのに……冷たく濡れたショーツの上から秘裂を擦られるたびに腰の奥が熱く重く疼いてしまう。  
「さ、もっと気持ち良くしてあげる……」  
 秘裂をなぞっていた指を止めず囁くと、久遠の右足の太ももに何かが巻きつく。  
 それは、久遠の怯えをあおるように鎌首を掲げるとゆらゆらとその身を揺らし、肉の蛇頭が見据えるのは白い布地に隠  
された久遠の最後の聖地。  
「ひっ、ま、まさか……や、やめ……やめて……」  
 青くなる久遠の制止を無視し、そっとその先端を足の部分からスルリとすっかり濡れそぼったショーツの中への差し込  
んだ。  
 クチュリ……  
「あ、あくぅぅぅぅぅぅっっ!!」  
 粘りけのある水音が耳障りなほど大きく響き、同時に久遠の一際高い悲鳴が上がった。  
 全身を執拗に愛撫されていたにもかかわらず、それまで残酷なほどに放置されていたソコが歓喜の涙を流してヒクつき  
、上の唇から上がる高い悲鳴を堪える事さえ出来ない。  
「うふふ? ほんとうにすっごく濡れてる」  
 久遠の耳の後ろから屈辱言葉を囁く。  
 
 暖かく濡れた肉虫にゾロリと敏感な粘膜を舐め削られ、久遠はおぞましい感覚に細い体が小刻みに震える。拘束された  
両手がピンと伸ばされ、大きく背が反らされた。  
 ちゃぷ……ちゅぷ……  
「あ……ひぃっ……あ、あふあっ!!」  
 響き渡る唾音に混じる愛液を舐め取られる音。白い布地の下でグネグネと肉蟲が蠢いているのが下着越しにさえ見える  
。ぬめぬめとした熱いナメクジが這うような嫌悪、なのに敏感になった粘膜を濡れたソレで舐められると目の前を散る無  
数の火花が飛び散った。  
「いい感じに絶望に仕上がってきたわね……エンジェルちゃん。ふふふ……もう一回くらい吸ってもいいわよね?」  
「あっ……くっ……はぁ……そ、そんな……や、やめ……」  
 ピクンピクン……突き出した尻を小刻みに跳ねさせ、恍惚とした表情で上ずった声をあげていた久遠はそんな残酷な宣  
告に紅潮していた頬を恐怖に青白く染める。そんな……また……あんな……  
「そんなっ!! そ、そんっ、なはああぁぁぁぁぁっ!! ……あ、あひいいぃっ……ふ、ふあぁぁぁぁぁぁっ!!」  
 久遠の虚しい拒絶の言葉をじっくりと堪能したあと汚辱の轟音が響き渡った。  
 妖蟲の先端に開いた小さな穴が激しく吸引を開始する。まるでジュースをストローか何かで啜られるような音。啜られ  
るのは久遠のエンジェルの力。諸共に飲み干されるのは久遠の恥ずかしい雫。  
 ちゅっ、ちゅっちゅるっるるっるるる……  
「ん、あ、あ、ンああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!!」  
 敏感な粘膜に迸る吸悦に一溜まりも無く久遠は絶頂の波に飲まれた。淫卑の雷光に激しく脳をシェイクされ、瞼の裏を  
白い閃光が幾条も走り抜ける。一度などでは無論収まらない。立て続けに意識を攫われ、腰の最奥で発する連続爆発に恥  
じらいも誇りも矜持もまとめて吹き飛ばされる。  
――――だ……だめ……あ、頭が霞んで……も、もう何も……――――  
 快楽に焼かれた脳は痺れ切って何も考えられなかった。呼吸さえ満足に出来ない。見開かれた瞳が焦点を失い、口は酸  
素を求める魚のようにパクパクと開閉する。  
「ほんと、貴方と違って素直で素敵な身体ねぇ。けどまだまだこれからよ?」  
「こ、こん……な……ひあああああああぁぁっ!!」  
 しかし、デスパイアは懊悩する久遠を休ませてさえくれない。白い下着の下で肉蟲の蠢き、とたんに大きく響く淫らに  
濡れた音。雷に打たれたように背中を逸らし、久遠は嫌悪に慄きながら勝手に高まっていく身体に絶叫し続けた。  
「あんま〜いっ! ホーリエンジェルちゃんのラブジュースってばほんと美味しいっ……それに」  
 ちゅるっるるるっるるるっるる……  
「あひぃ、あふうぅっ、や、やはぁああああああああああああああああぁぁっっ!!」  
 啜り上げるバキューム音と共に久遠の悲痛な……そして歓喜の絶叫が木霊する。  
 肉ストローと化した妖蟲がグネリとうねり、その中を美しい白の光が断続的に通り過ぎ消えていくのが、肉管を通して  
透けて見えた。おぞましい蟲管の中を通る清く眩い聖光……それが久遠の、神聖天使の力の、魂の源泉たる希望の力。  
「もうホーリエンジェルちゃんの力も美味しいし最高!! ほんと体中に力が漲るわ!」  
――――ち、力が……わ、私の力が……す、吸われ……吸われてるぅ――――  
 希望の魔力……久遠達エンジェルの魔力は、本来ならばデスパイアを倒すための破邪の力だ。なのに……また奪われた  
 久遠と言う美しい器に満ちる甘露な力の雫が、エンジェルの歓喜の悲鳴を肴に、淫らな雫でカクテルにした至高の美酒  
としてデスパイアに啜られていく。  
「い、いやです! わ、わたしこんなエッチな娘じゃ……あひっ、やっ、ひぃいぃっ!!」  
 ちゅるっるるるっるるるっるる……  
 拒絶と否定の言葉さえ、今度は尻の中からひときわ高い水音とともに吸われると儚く弾け甘い囀りの中に消える。  
 デスパイアに良いように上げさせられる自分の浅ましい鳴き声が悔しくて……紫の瞳からハラハラと銀の雫が零れ落ち  
、頬を濡らした。なのに、お尻の中を大きく蟲が動くと溜まらず喉を逸らし、高く甘く淫らに舞い歌わされる天使の歌姫  
の聖歌は止まらない。  
「ほらほら……どんどん溢れて来て吸っても吸っても甘露なジュースが……そうねこっちのお豆さんもおつまみに頂きま  
しょう♪」  
 
 ビクリ……あまりにも残酷な宣言に久遠の背中が震える。  
「ま、まさか……ひぃっ!」  
恐る恐る背後を……覗き見た久遠の瞳が恐怖に染まる。  
ゆらゆらと揺れる小指ほどの太さの線蟲、その大きく開かれた口内が強化された天使(エンジェル)の視力はその内側  
にびっしりと並んだ極小の肉瘤を捕らえていた。蟲の直径がそのまま口の直径と言う長蟲の内側は、まさに凶悪な快楽の  
為の凶器。  
「ま、まさか……やっ、そ、そんな、ゆ、許し……はっ、はひぃあああっぁぁぁぁぁぁ……っ!!」  
 チュ、ちゅっ、ちゅるっるるるっるるるっるる……  
 久遠の濡れ潤み切った秘唇、その上にちょこんと色づく桜色の可愛らしい真珠。  
 女性の最大の快楽急所であるソコに、その究極快楽兵器がヒルの様に吸い付いたのだ。敏感すぎる神経の塊である肉真  
 
珠に加わる鋭敏な淫撃に、久遠の体は更なる恥ずかしい雫を次々とこぼし、それをまた啜られる……。  
 ちゅるるるるるるるるルるルるるる……  
「あっ、あはぁぁっ、やあああぁぁっ、いやああぁっ!! も、もう嫌……もう嫌なのおおぉぉっっ!!!」  
 どれほど身を捩ろうと、背中を反らそうと、首を振ろうと、逃れる術はなく。蟲の内側に並んだ無数の肉瘤に敏感な真  
珠を、擦られ、吸いつかれ、甘噛みされてしまう。  
「こりこり……しないでぇ……あひいぃぃぃっ、噛んじゃぁ……吸っちゃぁ……と、飛んじゃうのおおぉぉぉ……あひぃ  
ぁあぁあぁあぁっ!!」  
 まるで久遠専用のキャップのようにぴったりとピンクの真珠に吸い付いた肉ホース。  
 内側にびっしり瘤のついた肉ホースがクルリクルリと回転すれば意識が木っ端に消し飛んだ。クチクチと甘噛みなどさ  
れれば、惨めに悶え叫ぶしかない。  
「ほぉんと最高のエンジェルちゃんね。こっちのお口も素直だしねぇ〜。さあもっと素敵な事してあげる……」  
 残酷無比の宣言と共に女の手の中で何かが蠢いた。半透明な白色の肉塊がぶよぶよとその醜い身体を揺らしていた。  
「フフフ……この子が何かわかる? エンジェルちゃん♪」  
「え……あ……ヒッ……そ、それは……それは……ッ!!」  
 快楽の熱で芯まで蕩けさせられていた魂、その奥底まで凍りつかせる絶対の恐怖が、久遠を支配する。クリオネという  
生物を知っているだろうか? 貝類の一種で透明な身体が海の中を泳ぐ様を流氷の天使などと称される海棲生物だ。妖女  
の手にある異形はソレをコレでもかと言うくらいに侮辱し、汚す存在だった。  
 円筒形の透明な身体、左右に生える小さな翼を旗つかせる様はたしかにクリオネのソレだろう。だがその頭部に当たる  
部分は禍々しく凶悪に尖る矢尻型、本来2,3cmの小型の本体はその軽く10倍に達している。  
「ま、まさか……まさか……ッ!?」  
 フルフルと首を振り、涙まで流して動かない身体を無理矢理逃がそうとする神聖天使。散々な陵辱に襲われた天使には  
判っているのだ。アレが何をする物なのか? 久遠自身見た事さえない男性の象徴を連想させる魔生物で何をする気なの  
か?  
「さ、エンジェルちゃん……この子にたっぷり愛してもらって♪」  
「イヤッ!! イヤッッ!! イヤアァァァアッァァッァァ――――ッ!!!」  
 ヌルップ♪  
 地獄の悪魔でさえ逡巡しそうな悲痛極まりない天使の絶叫が卑猥に濡れた肉音をかき消す。だが、鼓膜を震わせること  
のなかったその音を久遠は胎内から直接、無理矢理、強制的に聞かされた。  
 ズブズブと柔らかな肉……いや粘質なソレはもう肉とは呼べない感覚だった。スライムを思わせるグニャグニャとした  
本体はまるで型取りをするかのように久遠の胎内に形を合わせながら狭い膣洞の中を突き進む。膣ヒダの一枚一枚を舐め  
上げ、憶えながらその中に隠れる性感の一つ一つを鷲掴みにしながらパタパタと翼を羽ばたかせ這い進んだ。  
「クッアアアアアアアアアァァァァッ!! ンアォオオオオオオオオオォォォォッォッォォッッ!!」  
 牝の咆哮、その短い時間でいったいどれほどの極みに達しただろう? とんでもなかった。真白の本気汁が湯気を立て  
ながらドバドバと垂れ流される。涙と涎を撒き散らしながら、狂ったように首を振り、髪を振り乱した。  
 膣洞から子宮壁までの短い距離が万里を思わせる。その魔虫がGスポットに喰い込んだ時など意識が軽く二桁は消し飛  
 
んだかもしれない。狭い子宮口をありえない変型を見せながら潜り抜けた時には多分3桁目に突入していた。そうやって  
やっと子宮奥に鏃を突きたてられたとき久遠は「おんな」の全てを完全に制圧、子宮の中まで隙間なく征服された。  
「フフフフ……この子も貴方の事すごく気に入ったみたい。もう離れたくないって♪ 貴方の隅々まで覚え味わったから  
ね。キッと忘れられないって」  
「あっ、ひぃ、あひぃぃ、らめぇ……こ、こんらの……すごひいぃ……き、気持ち良くて……溶けちゃう。と、溶けちゃ  
うぅぅ……」  
 それは被虐の天使にとっても同じである。まさに久遠専用の、ホーリエンジェルを苛める為だけの、神聖天使を愛する  
為だけの特注牡根の出来上がりだった。最早動いてさえいないのになんと言う超絶の快楽、何と言う至高の法悦、女とし  
ての何もかもを完全にこの異形の生物に支配されてしまっている。  
「うふふ遠慮しなくていいのよ……そうそう、こっちの本当の悦びも教えてあげるわ。優しくネ……それっ♪」  
 ヂュップヂュップヂュップ……ぢゅるるっるっ……  
「んぎいいぃぃぃぃ―――っ!!」  
 お尻でバキュームしていた蟲が激しくうねり始める。螺旋を描きながら引き抜かれ、蠕動しながら挿入された。  
 侵入される圧迫感と引き抜かれる開放感。連続する挿入と排泄。おぞましいはずの背徳の肛虐なのに、お尻で味合わさ  
れるのは何処までも鮮烈な快美だった。  
「おふあぁぁっ……いふあぁぁぁッ……ま、またァ、おっ、お尻いいぃぃぃっ……こ、こんなあぁぁ、おひりなのにひい  
いぃぃぃ〜〜〜〜っ! すごいぃぃッ!! お尻も、お尻も凄すぎるのおおぉぉぉぉぉッ!!」  
 その素敵な肛門から直腸、大腸、小腸に至る本来なら神経のない場所までがクリトリス並みの性感帯へ改造されたよう  
だ。十mを越える長大な快楽洞窟を破滅の使者が削岩しながら掘り進み、超絶の爆雷を神経束に直接ブチ込まれ続け  
それだけではない。それまで様子を伺うように動きを止めていた久遠の全身を這う蟲達が蠢き始める。  
 胸に絡みついたミミズが、耳穴を舐めていた線虫が、足の指にぬるぬると絡まっていたナメクジが、背中を這ってい  
たムカデが一斉に動きを再開した。  
「あぶぁあぁぁっ!! い、いっぱひ過ぎるのぉ〜、ゆ、ゆるひてぇ〜、おひりが、からだが蕩けひゃうの〜。おねがひ  
いいいぃぃ〜〜〜!!」  
 押し寄せ続ける波頭に頭までつかり、呂律さえ回らなくなった快楽天使の懇願は聞き入れられる事は無い。  
 ちゅっぷちゅぷちゅぷ……  
 突っ伏した久遠の身体の中で尻だけが高く突き出され、それが左右に上下に淫らに跳ね踊る。  
 不浄の穴から赤い紐を垂らしているような、そしてそれがうねうねと蠢いている淫卑の光景……なのにその淫虐の責め  
を受けて少女の顔に浮かぶのは蕩けるような喜悦の表情だった。  
――――も、もう……だめ……だめぇっ! こんな、あっ、おっ、お尻気持ちよすぎて……アソコなんて素敵すぎなの…  
…な、流されちゃう……だめなのに、私は、もう……もう……っ!――――  
 ミミズなんかに虐められるお尻が熱くて気持ちいい。クリオネに突きまくられる牝口なんてもう我慢できない。出来る  
わけが無い。気高く純粋な心が、よりにもよって蟲がもたらす快楽に屈する。その瞬間……  
 チュルンッポン……  
 三分の一ほど残していたミミズの全てが久遠の中に潜り込んだ。直腸、大腸、小腸に至るまで完全制圧された天使の全  
身が壊れたかのように激震し、悲鳴さえ上げずに唐突に硬直した。  
「あ……っ……っ……」  
 呼吸が停止し、言葉が出てこない。苦しい……息ができない。ソレまでの快楽が嘘のように苦悶に塗りつぶされた。  
――――お腹……苦しい……裂け……ちゃう……  
 全身の蟲の動きもそれに併せたように停止し、無限にも思えるよう静寂の中、久遠の苦しげな喘ぎのみが響く。そして  
その静寂は唐突に打ち破られた。  
 
 ブビュルルルッ!!ブビュルルルッ!!  
「あっ、あぎぃぃいいいぃぃぃ――――ッ!!」  
 とてつもない灼熱感が腸内と子宮内を一斉に焼き尽くす。怒涛の奔流が、いったいその細い体の何処に入っていたのか  
ありえないほどの白濁がミミズとクリオネの口から尻から吹き出した。収まりきらなかった精液が、噴水のように突き上  
げた尻穴から吹き出し、膣口から洪水のようにあふれだし、胃まで逆流した白濁が久遠の体内全てを埋め尽くす。  
「熱いッ!! 熱ひいいいぃぃぃ――――ッ!! お腹焼けるウッ!! お尻燃えちゃうううゥゥゥ――――ッ!!」  
 立て続けに尻穴からデスパイアの精を天高く吹き上がり、同時に中に収まっていた肉ミミズも押し出されるように飛び  
出してきた。苦悶の強制解放、おぞましい排泄快楽を強制的味合わされながら絶頂へと突き上げられた。  
 プピュウウッ!! プピュウウッ!!  
「あきぃいいいぃぃ――――ッ!! 止まらないのぉ〜〜〜! お、お尻もアソコも止まらなひいぃぃ〜〜〜〜ッ!!」  
 間の抜けた異音と共に、精液鉄砲と化した桃尻が激しいブレイクダンスを踊り、白濁の噴水を吹き上げ続ける。地獄の  
苦悶が一気に反転したドス黒い快楽の嵐、それが引き金となった絶頂は簡単には収まらない。  
 ドプウウッ! ドピュウウッ!!   
 トドメとばかりに天使のコスチュームの中で蠢いていた無数の蟲たちも一斉に精を放った。  
 紫の髪が、白と緑の聖なるコスチュ−ムが、靴や手袋の中まで白濁に塗りつぶされる。両耳の穴にまで注がれた白濁に  
鼓膜を激しくノックされた。  
 口から、耳から、秘裂から、そして尻の穴から白濁を吹き出し、デスパイアの精液のシャワーを浴びながら久遠は絶頂  
の階段をひたすらに昇り詰め続ける。体内と体外の全てを白濁の炎で焼き尽くされ、脳の中まで真っ白に染め上げられて  
いった。  
「うふふふ……白濁に塗れた聖なる天使様。綺麗よォ!? この子達の元気な子供いっぱい生んでね?」  
「いひゃぁあああぁ――――ッ!! そんなぁぁ!! でも、でもぉ……精液……せいえき気持ちいのォ〜〜〜ッ!! お腹の  
中も、外もぉぉ〜〜〜〜ッ!! あひぃっ、やっ、またァ……? またイクウウゥゥ―――ッ!! イ、イイイ、イクウウウ  
ゥゥ――――――ッ!!」  
 止まらない。降りられない。蟲たちの白濁に全てを制圧された久遠の尻ダンスが止まる時、それはおそらく……かつて  
天使と呼ばれた少女の全てが終わる時なのだから……  
 

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