「ふふっ、どう? 私の電撃は。最高にシビれちゃうでしょう」  
 心底愉しそうなフィズの言葉に、アリスはきゅっと唇を噛む。  
 まだよ、まだ戦える…拳を握り締め立ち上がろうと試みる。 が、おかしい。  
 身体に力が入らない。  
「だから言ってるじゃない。私の電撃は最高にシビれるって。──しばらくは動けないわよ」 言いながらフィズは、力なく岩肌に突っ伏すアリスの傍らに片膝を立て、つ、と頬を撫でた。  
「不安?」  
「そんな…こと…」  
「大丈夫よ。私、上手いから」「何、言って…」  
 言葉の意味が分からず聞き返すも、フィズはにっこりと笑うだけだ。  
 そして、刹那。  
「…な…?!」  
 既にボロボロだった格闘服を、胸の辺りから一気に破り剥がされた。  
 押さえつけられていた二つの大きな膨らみが、ぷるんと弾けた。  
 
「行け、お前たち!」  
 声と同時にフィズの魔が飛ぶ。  
 瞬く間にアリスを囲み、両手両足に群がると、アリスの動きを封じた。  
 アリスは抵抗する事もできず、岩肌に仰向けの状態ではり付けにされた。  
「少しでも動くと爆発しちゃうわよ?」  
「くぅぅっ…」  
「怒ってるの? でもその可愛い顔が、いつまで続くかしらねぇ」  
 唇の端を上げ、フィズはつん、とアリスの右胸の突起を弾く。  
「ひぁっ」  
「思った通り感度がいいのね。では、こちらはどうかしら?」  
 フィズは未だ隠れたままのアリスの下腹部に、服の上から少しずつ指を這わせる。  
 格闘服は動きやすさを重視しているため、防御力があまりなく、故にフィズの指の動きは  
アリスの秘部にダイレクトに伝わった。  
 
 その時。  
 
 ジャキーーーン!  
 爆音と共に現れる仮面の男。  
 息をつく間もなく、辺りは炎に包まれる。  
 
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