「END of maburaho Chapteer1」  
 
2013年宇宙からの電波を受信 解析から知的生物による発信と断定される  
2014年人類は有事にそなえEDFを結成 ただその力が使われない事を祈って  
2016年初頭ついに地球のレーダーが大船団を捉える・・その数500以上  
2016年6月13日その日が来た  
 
世界各国の上空で巨大円盤が姿を見せる  
市民A「な!なんだあれわっ!?」  
市民B「ま・・まさかエイリアン!?」  
市民C「EDF!EDFに通報だ!」  
 
同日式森邸にけたたましいサイレンが鳴り響く緊急事態だ  
「んーなんだか騒がしいけど」  
主人式森和樹は相変わらずと言ったところだ  
「ご主人様、世界の主要各国・・いえほぼ全ての国から出撃要請です、発砲は委任第1種緊急事態です」  
「え?行かなきゃダメ?」  
「はい、世界の事はどうでも良いにしても、ご主人様は守り抜かねばメイドの本質を問われます」  
何時にない真剣な表情ではなす前からのメイド長リーラ(え?歳?そんなもん取るんですか?w)  
「ご主人様っ!!!何事ですか!」  
これも前からの奴隷というか・・色々な間柄の杜崎沙弓も部屋に飛び込んで来る  
「来たわね・・状況としては相手の出方次第・・最悪交戦も考えられる」  
「交戦!?」  
「そう・・地球は今生きるか死ぬかの状況でしょう、間違いなく」  
冷静に事を判断し事実を述べる  
「じゃ!じゃぁ!!!私も出撃します!ご許可をっ!」  
沙弓はその個人戦闘力を買われ一種傭兵?のような状態でこのメイド隊に入っている  
シュミレーターでは主人和樹の危機が判ると、鬼神の如く戦い近接戦闘であるにも関わらず銃武装した相手1万人を一人残らず  
ぶった切ったそうだ  
「宇宙人だか、なんだか知りませんが・・ご主人様の身のため!私はこの神龍大偃月刀があれば!いかなる敵も問題ありません!」  
沙弓が言うそれは軍神関羽にあやかって命名された全長2.5mはある大偃月刀で持つ部分以外は鋭利な刃物だったり針なりついた禍々しいとも言える武器だ  
「沙弓?もう3人は?」  
もう3人というと怜子・雪江・和美の3名だ  
「和美は私と一緒で対地任務、怜子と雪江には対空を任せてある」  
準備完了ということだ  
「みんな・・気おつけてね?」  
「はい!行って参ります!」  
みんなと言ってもその場に居るのは2名であるが  
 
その何年か前ある日の魔力診断の日のこと  
「どうしましたか?紅尉先生?なにか問題でも?」  
学園を卒業し、一応社会人となった今でも定期(一年に一回ほど)診断を受ける事となっている  
「ふーん・・いや杜崎君・・君は在学中魔法回数は何回程だったかね?」  
「確か・・最後の診断ではおおよそ5万少々だったと記憶してますが・・」  
いちよう名家の娘なのでそれなりに回数は多い  
「妙だね・・あれから3年・・何があったんだい?」  
「え?乱発した覚えは無いのですが・・」  
あると言っても交代で主人和樹とのHに魔法を使うことはある・・ただ交代で使うのでそれほど減っていないはず・・  
「逆だよ・・今君の魔力回数値は300万回・・それも上限魔力(一回で使える最大パワー)も3年前と7650%ほど上昇している」  
数値を聞くと普通ではない  
「そ・・それは?」  
「簡易検査機だからね・・いますぐどうとは言えないが・・精密検査をオススメするね」  
「は・・はい」  
その後ツテの風椿家の病院でも同じような結果だったぞうだ  
「貴女は確か・・和樹と同じクラスの・・」  
「はい・・そうです久しぶりですね」  
「えぇ・・あの時以来ね・・和樹も「金髪ロン毛と黒髪ロン毛の夢の共演!」とか意味の判らない趣向だから・・」  
「で?本題ですが・・」  
昔話をしにきた訳ではない、今は体調というか魔力の話だ  
「えぇ・・私もだけど・・魔力値が上昇してるのよ・・ここからは私の独り言?いい?」  
「あぁ・・そういうこと」  
「あくまで仮説だけど、和樹の遺伝子が強力な力を持っていることは明白だわ、それを長期間、連続的に体内摂取・・まぁ飲精とか膣内射精ね」  
「え・・えぇ」  
まぁ互いに判っているので少々恥らうところもあるが・・  
「それでよ・・その連続した摂取で私・・貴女もだけど、私たち自体のDNAとか体に影響してるんじゃないかしら?」  
なるほど一理ある強大な力を持った遺伝子大元を摂取し続けることで体が変化する・・  
「なるほど・・そうね・・」  
「あくまで仮説だけどね・・凛やえぇっと・・千早も同じよ・・早い話和樹と関わったほとんど全員」  
「問題点は?」  
「今のところ無いわねぇ・・っま大丈夫じゃない?」  
そんなこんなで関係のあった人たちは何故か魔力値が上昇しているのだ  
「そう・・じゃぁまたこんど」  
「えぇ・・暇が合えばそうね」  
なんだかんだいって双方和樹が好きなので都合を作ってはなにかとやっている訳だ  
 
「こ!こちら!!第125陸戦隊!敵兵力は多勢!撤退の許可を!!」  
「くっ・・ここもか・・兵力を温存しつつ敵の頭数を減らせ!後退だ!」  
侵攻してきた敵巨大生物は多勢で地球の各所で交戦・・いやもとい一方的な蹂躙に近いのだが・・  
そんな中日本では善戦をしていたのであった  
東京・郊外とある橋  
ただ一人の長い黒髪をなびかせる人間とそれを凝視・・寸前で進軍を止める巨大生物  
「我はっ!第1戦乙女(ヴァルキリー)部隊!隊長!杜崎沙弓!!!命のいらない奴からかかってきなさいっ!!!」  
手にしているのは先に持っていた大偃月刀、単騎で敵数万・・いや数十万の軍勢と対峙している  
妙な雄叫びのような声?を上げ巨大生物が自分めがけ突進してくる  
「はあああぁぁぁあああ!!!!!そこぉぉおお!!」  
薙ぎ払われた一撃は衝撃波までも生み出し先頭の数100匹を真っ二つにした  只今378KO  
「火龍!怒りの焔よ!敵を焼け!!」  
第二波は刀の先端から巨大な火龍を呼び出した 勿論相当の魔力を消費する技だ  
摂氏8000度の火龍は敵を炭すら残さず食らっていく 只今8093KO  
「雷龍!電撃よっ!罪あるものに天罰をっ!!」  
次は刀の一番下を大地に叩きつけ 空から雷龍を呼び出す こちらも勿論大いに魔力を消耗する  
物陰や味方の亡骸で事なきを得た巨大生物を駆逐する 只今5万2873KO  
圧倒的な力を見せつけ少しは退くかと思ったが甘かった  
「あら・・まだやるの?じゃぁもっと楽しませて頂戴」  
時に突き、時に払い、時に蹴り、時に回り・・数的劣勢を物ともせず敵を駆逐する 只今9万8921KO  
すでに過半数をすり潰したと思うが敵はまだ攻撃の意欲を潰していないようだ  
「そう・・そうよねご主人様に逆らう奴は・・37564しよね・・」  
ひとこと呟くように言ってはまた舞を始める・・  
 
「ふぅ・・こんなもんね・・あいつ等、何が目的なの?」 総合撃破 13万7622KO 瀕死2万1793 敵消耗率99%  
それを対岸でみたいたEDF兵士や一般人は目を疑う光景である  
「な・・・なんだあれは・・普通じゃない」  
「で・・でも逆に考えればあの女がいれば・・なんとかなるかも・・」  
だが・・現実は厳しい 敵巨大生物は500隻に及ぶ大船団からさらに巨大生物を各国に投下・・人類はまさに存亡を掛けた戦いになる事をたった今つきつけられたのだ  
 
6月20日 事態はさらに悪化 巨大生物だけでなく二足歩行の巨大機械装甲兵を大規模投入してきたのだ  
6月21日 第2次東京防衛戦 大型円盤5隻 機械兵1000両余り 敵兵力30万  
「隊長!各所の防衛陣地!異常ありません!いつでも対応可能です!」  
「うん・・しかしあの空中空母を落さないと・・巨大生物は増え続ける・・」  
しかしほとんどの攻撃を受け付けず手を焼いている巨大空中空母だ・・いかにしてその数を減らすか・・だ  
「でも・・空母なんでしょ?どこか脆い所があるんじゃない?」  
和樹が唐突に話をする  
「それを望んでいますが・・特殊装甲なのか我々の知らない金属なのか・・いかなる攻撃も通用しない所を見ると・・」  
「そっか・・でも空母なら・・エレベーターが下がっているうちに中に爆弾を叩き込めば一撃だよね?」  
それもそうだ どんなに甲板が硬く造られていてもエレベーターの下がっている所に直撃を食らえば 弾薬燃料に引火して一撃轟沈だろう  
「あっ!!ご主人様!よい知恵を授かりました!流石はご主人様ですっ!!」  
「あ?え?そう?」  
はっと閃いたリーラは対空部隊に「敵巨大生物を投下する空母を狙え」と伝えたのだ  
 
「雪江?準備はいい?」  
「もちろんですわ、貴女もよろしくて?怜子?」  
対空が主任務のこの二人も参加している 主な攻撃方法としては 指銃で敵のガンシップ(攻撃機)を撃墜することにある  
指銃とは5本の指から魔力を使用して銃弾を飛ばす技だ 握って使えばショットガンのような使い方もできる  
「出た!敵のガンシップ!行くわよっ!」  
「ええっ!!」  
と気合を入れた時一隻の空母に火線があがる  
「はやいっ!?本隊の攻撃?」  
「この距離じゃ・・撃破できない」  
だが空母の外でなく内側 ガンシップを出している開口部目掛け対空砲が殺到したのだ  
空が赤く染まるほどの弾丸が一箇所に集中・・その刹那  
ドゴオオオオォォォォォォオンン!!!!と大轟音を上げて敵巨大空中空母が黒煙を吹き上げ内部から業火を発し爆散した  
「お!落ちた!空母が落ちたぞ!!やった!やったあぁあ!」  
「そうか!外は強くても内側からの打撃には弱いのか!」  
それをみたEDF隊員も新たに巨大生物を投下する空母を撃沈しようとする  
「見た?」  
「勿論!口を開けたら大きく溜めた魔力を叩き込む!!」  
そうして東京上空に姿を見せた5隻の空母は地に落ちた・・そう世界で初めてこの巨大空中空母を落したのだ  
 
6月23日 敵巨大空母の撃墜法を知ったところで兵力の差は歴然としておりただ人類は敗走を続けるのである  
6月24日 北京市上空に超巨大円盤が襲来その大きさ直径30km以上・・その円盤はただの一撃で北京市を焼き払った  
 
「式森様・・万一のために最奥部のシェルターに避難を」  
「え・・そんなにヤバイ、でも僕、皆を置いて自分だけ安全な所になんて・・行けないよ」  
「そうですか・・・ですから皆式森様が好きなのですね・・でも万一の時はこの椅子に座り、横のボタンを押してください」  
もしもの時に備え説明をしておく  
「うん・・リーラ・・もう行くの?」  
「私が居ないと戦闘指揮がままなりません」  
 
6月25日さらに敵の侵攻は苛烈を極め 6足の巨大歩行要塞を投入 欧州を廃墟に変えていく  
「あの6足要塞をどうにかしないと・・」  
沙弓は頭を抱えていた 一応専属は日本だが、何れ日本に襲来するであろう敵に対策を立てない限りには・・  
「あれは巨大空母と違って腹部にレーザー砲台やれ機関銃座やれ針ネズミ・・接近は困難ね」  
和美も同じく対地部隊として同じく頭をかかえている  
「んーじゃぁ手っ取り早く共同戦線で行きましょうか?」  
「それしかないわね」  
誰もが認める日本・・人類最強を誇ってもいいだろう二人の共同戦線だ破れない壁などない  
なにしろ彼女たちの参加している作戦は他の部隊の被害はどうであれ 成功しているのだ  
6月26日 海をも渡った6足要塞はロンドンに出現・・ここに二人の戦いははじまる  
「近くで見ると大きいわね」  
「っまご主人様の比じゃないわね」  
冗談を交えつつ今から退治するべき相手を見つめる  
 
「まずは接近する前に砲台を破壊しないとねっ!」  
「判ってる!」  
右と左二手に判れそれぞれ攻撃を開始する・・大地には地平線を黒く埋めるほどの巨大生物 空には数10の巨大空母と空が黒くなるまで浮くガンシップ そして6足要塞・・まさに絶対包囲  
「我が神龍大偃月刀の錆びになりなさいっ!!双龍逆鱗波!!」  
なんと沙弓はその大偃月刀を二刀流していたのだ右手の偃月刀を左から右に左手の偃月刀を右から左へなぎ払う  
瞬く間に巨大生物はその衝撃波で真っ二つにされていく 沙弓4万2378KO   
「私の蛇矛は痛いわよっ!!」  
沙弓が偃月刀なら和美は蛇矛・・もちろんこちらも超巨大  
一つ振るえば業火が舞い、二つ振るえば雷霆(らいてい)が下り、三つ振るえば激流が敵を流し、四つ振るえば・・といった具合に同じく敵を翻弄する 和美3万9825KO  
鬼神の如く戦う両名に味方は逆に近づけない  
「そこっ!そこっ!!!はぁあああぁぁぁああ!!!」 沙弓7万7368KO  
敵を減らすと必ず空母は口を開くそこを狙うのだ  
「開く!もらったあっ!!!」和美 7万2589KO  
両手で持っていた蛇矛を片手で持ち左手で力をこめた一撃を放つと 敵空母黒煙を上げ落ちるのが目に焼きつく  
「やるわね・・私も・・もらう!!」  
片方の偃月刀を力いっぱい投げる 魔力で戻ってくるので問題無いし、回転しているので攻撃にもなる  
さらにもう一隻の空母が火を噴いて落ちていく  
「いける!いけるぞ!俺たちは対空だ!彼女たちを援護しろ!」  
「あぁ!なんとしても6足要塞を破壊する!」  
各所の対空陣地はそれを見てさらに火線が増加したように思える  
「空母の残りは3・・そろそろ仕掛ける!」 沙弓 15万6735KO 撃沈5  
巨大空母も減ったのでガンシップや巨大生物を繰り出す母体も減ったので本体の攻撃に移ることにした  
「了解・・でも!残りは2ねっ!」 和美 14万1837KO 撃沈9  
空もだいぶ広く感じてきたあとは6足要塞を破壊するだけだ・・といっても比類なき装甲に幾重もの対地砲火・・  
「まずは・・厄介なレーザー砲台ねっ!」  
「判った!一緒に行くわよっ!」  
離れた二人が息を合わせ 力をこめた魔弾が敵のレーザー砲台を直撃する  
「よし!あとは!ごり押し!」 沙弓20万2699KO 撃沈6  
厄介なレーザー砲台を落せば普通の対地砲火だけだ  
「了解!どっちが落してもいいっこ無しよっ!」 和美18万7376KO 撃沈10  
と6足要塞が動いた!腹に小さいが穴が見えたのだ おそらくガンシップや巨大生物、機械兵を降ろすためだろうが・・好機だ  
「ぶっつれろろぉぉっぉおおおお!!!」  
二人の鬼が同時にその穴に渾身の力をこめた魔弾を送り込む・・  
爆発!!大轟音!!あれほど強力だった6足要塞だが二人の英雄のただの一撃で落ちた  
「ふん!敵じゃない!!思い知った!!?」  
「えぇ!エイリアンもさぞ仰天するでしょうね!地球人は強いのよっ!!」  
その後の解析で今回の戦闘において両名で98%以上の敵を撃破したことが明らかになった  
最終戦果 沙弓 25万9721KO 撃沈6 和美 23万8862KO 撃沈10 トータル 49万8583KO  
 
6月27日 怒った敵軍は各所に6足要塞を投下 これによりEDFや各国の軍隊はほぼ壊滅 ただ日本を除いて  
6月28日 敵マザーシップによる都市への無差別攻撃が開始される  
6月29日 EDFアフリカ支部壊滅 南アメリカ支部壊滅 オセアニア支部壊滅  
6月30日 EDF中東支部壊滅 ロシア支部壊滅  
 
7月1日 敵欧州支部へ攻撃 欧州支部壊滅  
7月2日 北米支本部へ攻撃 北米支部壊滅  
 
7月3日 ただ唯一残った戦闘部隊EDF日本支部への総攻撃が開始される  
 
「式森様・・もはや猶予は無いかもしれません」  
「リーラ・・言わないで、いいじゃない全員・・」  
「そのようなことはありません!!私たちは最後の一人になってもご主人様をお守りする覚悟!!」  
有事のためにと地下千メートルにまで掘られたシェルター内で話が進んでいる  
「もういいよ・・十分戦ったじゃない・・」  
「あきらめないで下さい!ごく少量の電波ですが本国から入電があります「健闘を祈る」と」  
確かにこれまでの実績から彼女たちの水際防衛で散った無念を晴らすことはできそうだ  
「だけど・・」  
「問題ありません!敵巨大空母の残骸の金属片の解析やれ敵のテクノロジーを応用したレーザー砲も完成しました・・10年は戦えます」  
勿論 食料・弾薬全て計算に入れてだ  
「隊長!東京湾上空に反応多数!来ました!!」  
「では行って参ります!」  
「リーラ!!!」  
咄嗟に呼び止める  
「え・・はい!」  
「し……死なないでね」  
「勿論です」  
その日東京湾というか太平洋上空に敵の総戦力と思われる軍勢が姿を現した  
マザーシップ1 巨大空中空母200余 6足要塞 8機 機械兵大200万両(推定)機械兵小500万両(推定)巨大生物10億(推定)  
「リーラさん作戦の方は」  
主力の沙弓や和美が日本を留守の間守っていた 凛や玖里子と千早に夕菜が口を揃える  
「ハイ、マザーシップは味方への誤射をせぬよう主砲は撃たないと算段していますが・・なにせ敵の数が数です」  
「何、あいつ等なんか束になったって無駄よ」  
歴戦の勇者沙弓が頼れる発言をする  
「で?私たちはなにをすればよろしいのですか?」  
ここには和樹と事あった人物が集結している、すなわち魔力改革を受けた人物だ  
「そーだなぁ・・ゲーム的に考えるとラスボスを倒す前に8匹の部下を倒さないとな」  
相変わらず発言の伊庭かおり  
「その通りです、6足要塞を全て撃破しない限りマサーシップは姿を見せないでしょう」  
「確か、潜水部隊は結構残ってるんだよな?」  
リーラの片腕セレンだ  
「あぁ・・東京湾入り口付近に残存した全ての国家の潜水部隊が集結している6足要塞撃破に協力してくれるだろう」  
「まぁ期待はしないけど」  
と和美がぼやく  
 
7月3日18:00時 人類最終決戦が開始される  
「玖里子さん・・背中をお願いいたしますね」  
「えぇ凛・・終わったら楽しみましょう?」  
「い!今はその考えは捨ててください!」  
とまるで変化無い二人(元遺伝子目的 奴隷ペア)  
「夕菜さん・・和樹君のためにがんばろっか!」  
「そうですね!和樹さんの敵は私の敵です!」  
今は意気投合したのかやる気のふたり(和樹好き好きペア)  
「せんせー無理しちゃだめだよー?」  
「余計なおせわだよ」  
すっかりおおきくなった舞穂と伊庭かおり(年の差自重ペア)  
「あなた・・天で見ててくださいね」  
「空気が悪くなること言わないの」  
こちらは彩雲寮の管理人さんと紫乃先生だ(大人の姉さんペア)  
「シンシア・・貴女がいれば・・この作戦」  
「判ってる、目の前の敵に集中しなさい」  
これは珍しくリーラとシンシアだ(メイド隊長ペア)  
「あーたっぷりと有給もらわねーとな」  
「もぉ・・中尉ったら」  
これもメイドのネリーとセレンだ(メイドペア)  
そして勿論戦いの火蓋はこの二人によって落される  
「我わっ!!第一戦乙女部隊!隊長!杜崎沙弓っ!!ご主人様のためにっ!!!」  
「私はっ!!第二戦乙女部隊!隊長!松田和美っ!!全てはご主人様にっ!!!」  
全力疾走で敵に向かっていく両名・・会戦直後から轟音と怒声が響く  
「じゃぁ私たちは空に集中しましょうか」  
「えぇそうね」  
若干目立たないところで陣をはるのは雪江と怜子だ(対空任務ペア)  
19:00時 総合統計 437万2671KO 撃沈17  
「まだまだっ!!玖里子さん!大丈夫ですよね!!」  
「もちろよっ!」  
20:00時 1369万2581KO 撃沈45  
「そういえばっ!夕菜さんも物好きだよねっ!」  
「何言うんですかっ!貴女もですっっ!!!」  
21:00時 3523万6197KO 撃沈79  
「んーちょっとおもしろくなーい」  
「そういう問題じゃないだろ」  
22:00時 8925万7661KO 撃沈102 撃破1  
「彼方……どうして彼方が戦ったのか判った気がします」  
「そう言うものかしら?」  
 
23:00時 2億1382万9817KO 撃沈131 撃破3  
「貴女?腕を上げた?」  
「貴女こそ・・見直したわ」  
24:00時 5億2357万8439KO 撃沈158 撃破5  
「あー!!倒しても倒してもキリがねぇ!!」  
「でも!半分は倒したはずです!」  
7月4日01:00時 7億5739万1488KO 撃沈178 撃破6  
「あと二体!!出て来い!マザーシップ!!」  
「ご主人様ぁああ!!待ってって下さい!!」  
02:00時 8億9821万2236KO 撃沈183 撃破8  
「さぁ!!いよいよ本番ねっ!」  
「まだいける!」  
02:34時 ついにマザーシップが東京上空に飛来する・・すでに破壊する町は無いというのに…………  
「来た!!でも!きっと弱点は内部!どこかに何か出すための穴があるはず!!!」  
それもそうだ巨大6足要塞はこのマザーシップから出現・・投下されたのだ 出す穴があるはずだ  
「ん!動いた!食らいなさい!!!」  
怒りを込めた沙弓の魔弾が小さい開口部目掛け飛ぶが・・・その攻撃は消し飛んだ  
「え!?消えた!?なにか見えない壁があったような・・」  
「バリアーみたいな物じゃない?」  
ゲーム脳伊庭の台詞がまさに合っている  
「じゃぁ先ずはそのバリアーをなんとかしませんとね!」  
豪雨のような対地砲火をくぐり抜け隙を見ては放題を破壊する  
「くそ!落ちろ!!!落ちろおおおぉぉぉおお!!!」  
「う!うわぁぁああ!!!」  
僅かに残った戦闘部隊であるがいかに今までの激戦をくぐり抜けた精鋭といえ、相手が悪い  
「入電・・こちら・・ザッ!ザザ!合衆国第3戦闘隊!ガガッ!戦闘に参加・・ザーー」  
「こちら・・ザ!ガガっ!ドイツ・・国防ピーガ!戦闘に・・ザーー」  
生き残った潜水部隊に乗船していた各国のエリート中のエリートが入電を入れてくる  
「ん・・あの砲台・・動いてない?」  
「沙弓!手を止める暇わ無いわっ!」  
集中砲火をかいくぐるにはその撃ってくる場所を見るのが手っ取り早い、そこで一つみつけたのだ光線を発したり爆撃を行わない物体を  
「ひょっとしたら・・あれがっ!!!」  
希望を胸に十分な力を溜めて魔弾を放つ、他の対地砲火陣地同様攻撃する箇所にはバリアーが無い事を祈り  
その物体は跡形もなく消え去るが・・やはり見た目の変化は無い  
「ダメだったかな?」  
と一発のミサイルが小型の開口部目がけ発射された だが今までの事を考えれば無駄だろうが・・先に破壊した攻撃しない砲台の付近の開口部である  
命中爆発!!開口部の一つを潰したのであった!  
 
「バリアーが消えた!?」  
「誰だ!バリアーを消した奴は!」  
と言っても一部分だけのようで 他の開口部付近はやはり攻撃が消えている  
耳に仕込んだ専用の連絡機から入電が入る  
「こちら!沙弓!各戦闘部隊に次ぐ!攻撃をしてこない砲台を狙って!それがバリアーの発生装置よっ!」  
空母の大半を落としガンシップも少ないので対空砲火はマザーシップの対地砲台撃破に使われたが・・この入電で状況が変わった  
各部隊が見える攻撃をしないバリアー発生装置を破壊したために多くの開口部及び砲台が破壊された  
「ん!マザーシップが動く!中心を見て!」  
おそらく6足要塞を投下したであろう巨大開口部だ、ここに弾丸をたたき込めば!!!  
勿論今までの戦訓を活かしありったけの弾丸・ミサイル・魔弾類がそこに殺到するが・・攻撃は消えてしまった  
「二重構造か・・だけど!同じようにバリアーを潰す!」  
「こちら!EDFのストーム1!中心部にも攻撃をしない砲台を発見!破壊します!」  
マザーシップは主砲を封印しているので廃墟に構築された対空陣地や歩兵の携行ミサイルに至るまで バリアー発生装置に火線が集中する  
「流石にあれは・・一撃じゃ無理ね・・そうだ!みんなの力を合わせれば!!」  
思い立った沙弓は集結指令をだす だが戦場は広いので集結にはそれなりに時間がかかるだろう  
「対空レーザー砲!準備いいかっ!!!」  
「問題ありません!いつでも攻撃可能です!」  
リーラはというと敵エイリアンの技術を盗み完成させた対空レーザー砲の近くにいる  
「先の入電から戦闘部隊が魔力による総攻撃を行う、それに同調しマザーシップのどって腹にこのレーザーをたたき込む!」  
「全員いる!?」  
「ハイっ!」  
集結した女性陣は円陣を組んで手を高々と上げる・・まぁ元○玉のポーズだ  
「喰らいなさい!!私たちの・・人類の怒りをっ!!!!」  
一人ではどんなに頑張っても1Mにならない魔弾が今は数10メートルになっている  
一人では出来なくてもみんなが一緒なら出来る、やってみせる  
「いけぇぇぇえええええ!!!!!!」  
皆の思いが一つになった魔弾がマザーシップの巨大開口部目がけ放たれるっ!!  
「よし!!今!!!!撃て!!!!」  
レーザーなので弾速が早く同調には難しいが逆に考えれば当たる寸前に撃てばいいのだ  
黄金色の魔弾が吸い込まれるかの如く巨大開口部に命中と同時一本の光も開口部に飛び込んでいく  
眩い閃光!!!大轟音!!そして毒々しい黒煙!!!  
小型の開口部からも業火を吹き上げ、対地砲台は内側から爆発する・・・・・・がっ!!  
「光が・・まさかっ!主砲がっ!?」  
先の光は一瞬であったが今度は光が続いている、生存者の話した主砲発射の予兆のようだ  
「っくぅ!」  
もう一発大魔弾を打ち込むには時間がかかるしレーザー砲は論外だ・・ここに来て!!?  
「今だっ!」  
一人のEDF兵士が放ったランチャーがその光の集結点に放たれた!  
先ほどとは比にならない大爆発!!爆散!大轟沈!  
 
あれほど大きく空を黒く染めたガンシップは姿を消し、200居た巨大空母も全て地に落ちた  
マザーシップと言えば・・あの巨体が木っ端微塵の大爆発!!!!!!  
「勝った・・勝ったんだ!!!人類は勝ったんだっ!!!!」  
各所で雄叫びがあがる 時に2016年 7月4日 09:15時 敵マザーシップ撃墜!!!!  
人類65億の人口は 大半が地に帰った・・だが人類は勝った!勝ったのだ!!  
「ご主人様っ!!!」「和樹さんっ!」  
ドタドタと騒がしく部屋に入ってきた女性陣  
「あっ!帰って来たんだ・・お疲れ様」  
皆を制して先頭に立つのはやはりリーラである  
「式森様、眼前の敵は排除しました我々は勝ったのです!!!」  
普段は興奮しないリーラであるが今は別だ  
「やったんだね・・みんな・・帰ってきたんだ」  
「勿論です・・何せ全員」  
「え?」  
なにやら先ほどまで話していたのだろうか口を揃える  
「子を授かってますから」  
何度目かになるが皆妊娠していたのだ・・そう一人の命ではないので死ぬわけにもいかないのだ  
「あっ?え!!!?あ・・あぁおめでとう・・みんな」  
何度聞いても嬉しい物だそれは変わらない  
さて邪魔者が消えた所で存分に楽しむとしよう、今日は特別だ  
END of maburaho Chapteer1 巨大生物襲来 終了  
 

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