「玖里子さんハッピーエンド」の巻  
 
リゴーン、リゴーンと大きく教会の鐘の音が聞こえる  
「ねぇ和樹?」  
白衣の衣装に身を包んだ玖里子が問いかける  
「何かな?玖里子?」  
一応夫になったのだという自覚だろうか「さん」付けでない  
「私で・・よかったの?」  
ちらりとそれを見守る多数の女性陣に目をやる  
「いいんですよ、僕は玖里子さんが一番好きになっちゃいましたから」  
ニコニコと笑いながら恥ずかしい事を言ってくれる  
「なちゃった・・って何よ・・まぁいいわ・・じゃ覚悟出来ているんでしょ?」  
風椿家には男児がいなかったので必然?かどうか判らないが和樹がそのうち家督を継ぐのは時間の問題である  
(多分、一番先に結婚した奴が権利あるんじゃねぇのかね?)  
「そうですね、覚悟はありませんけど、玖里子さんが一緒ならいいです」  
「バカ」  
というのはこの物語の終盤の出来事(スネーク!タイムパラドックスだ!未来が変わってしまった!!)  
 
 
今日は卒業式の日、3年間お世話になった学び舎に別れを告げる日である(ただ進路等の都合上寮に残る生徒もいる)  
「あーあ、終わちゃった・・ダメだったかぁ・・」  
家の方から連絡があって「式森和樹の遺伝子を採取、あわよくば堕とせ」との命だったが  
「逆に落とされちゃったわよ・・それに・・何故かしら・・妊娠もしないし・・」  
あれだけやりまくって毎回アレがあるのだ、自分を責めたくなってしまう  
「まぁ、だーめでした!って報告しても罰も無いだろうし」  
別にそういう事も無さそうなので心おきなく去れるというものなのだが・・・  
「私を本気にしといて・・はいさよなら、なんてあんまりよ」  
色々あったのでいつの間にか和樹を好きになっていた自分にようやく気づく事が出来た・・それなのに  
とそこでノックの音が聞こえる  
「あのー玖里子さん?いますか?」  
一瞬今の事態が理解できなかった、何故この時点で和樹が来ているいるのか・・とか色々だ  
「え!?か!和樹!?ん・・いいわよ?入って」  
急いで自分の服で涙を拭き、泣いていた事を隠す  
「失礼しますね」  
「何しにきたのよ?」  
確かに彼とて他に相手が居るはずなので自分の所に来るはずが無いとも思っていたりもした  
「実は伝えたいことがありまして」  
「え!?」  
 
「その・・コレから先玖里子さんに会えないと思うと悲しくなってしまいましてぇ・・」  
「……」  
黙って聞いていて見るそれも一種の礼儀?だろう  
「えっと・・今日が最後だから・・言おうと思うんです!」  
「う・・うん・・」  
意を決したらしくいつにない表情をしている  
「ぼ・・僕、し・・式森和樹は・・風椿玖里子さんが・・」  
「やっぱりダメぇぇ!!」  
「あ?え!?だ・・ダメなんですか・・」  
言葉の途中でダメと言われ出したい物も出せていないのだ踏ん切りが悪すぎる  
「違うわ!付き合いとか・・そんなんじゃなくて・・もっと根本的に違うの!!」  
「で・・でも・・」  
和樹はそこで再び泣き始めた玖里子を見て、薄々だが感じていた  
「でも!?でも何よ!聞きたくないから!聞きたく無いの!」  
意識を集中しているせいか無意識に魔法を発動しかけている  
「う!うわぁ!?し!失礼しましたーーぁ!!」  
そうして和樹は風のように去っていく  
「は・・はぁ、はぁ・・ふぅ・・何言ってんだろ?あたし・・もしかしたら・・でも、でもよ」  
そう、あのまま告白を受けて、それを了承すれば万事解決だったのだそれをしなかったのである  
「和樹が私の事が好き?冗談?好きなのは私の方よ・・今なら・・今だから言えるけど・・私和樹の事が好きだわぁ・・」  
ボソりと独り言のように言い出す  
「好きなのよ・・一番・・誰よりも・・体がじゃない・・人として・・好きになったの・・世界で一番!!好きなのよぉぉぉぉ!!」  
よくいう人里は離れた場所で思いをブチマケルとすっきりすると気が晴れるというがそんなもんだろう  
男子生徒「あ・・え!?僕っすか!?マジ!?」  
独り言に夢中でノックに気がつかなかったのか同窓生かと思われる男子生徒が居た(同級生がAとかBとかクラスがある中の一緒のクラスって事でしたよね?)  
「あ・・ん・・」(頭に血管(凄く漫画描写ですw  
男子生徒「あ・・あれ?」  
「天罰光ぉぉ臨!!ゴールディオン!!!クラッシャアァァァァ!!!」(射程1 攻撃力9900 CT補正+90% )  
右手を大きく振り上げ一気に下げる、そのとき右手からは眩いばかりの金色の光が発せられ「うわ!?まぶし!?」状態だったらしい  
「光になれぇぇぇぇ!!!!!」  
「あ!?え!?アッーー!!」  
絶対に回避不能と思われる攻撃に男子生徒成す術無しである  
「ふぅ・・まったく・・和樹のバカ」  
プスプスと所々焦げた男子生徒を尻目に再び感傷にふけってしまう  
 
「ん?何か光ったかな・・気のせいかな・・はぁ・・ダメだったか・・やっぱり最初の頃にリーラ、リーラ言い過ぎたかな」  
初めの頃は超美人メイドリーラが手に入ったことにより帰寮に精を出していたが、段々自分も玖里子さんの事が好きなのだと気づき始めたのだ  
「それに・・風椿家を動かすなんて・・僕には無理か!はっはっは!」  
笑って少しでも悲しい気持ちを払おうとする和樹である  
「はっはっは・・はぁ・・辛いなぁ・・でも仕方ないか・・諦め、れない!この手に勝利を掴むまで!僕の勇気(性器?w)は死なない!!」  
再びやる気を取り戻した和樹は校門近くまで来ていたが再び来た道を引き返す  
そのころ生徒会室  
「は・・ん・・和樹の事考えてて・・Hな気分になちゃった・・あいつ、私をここまで躾ておいて・・和樹のほうから好きだなんて・・おかしい・・ん・・じゃない」  
火照った体を収める為に自らで自分の体を弄りだす  
「ん!はぁ!あ・・和樹・・そこ・・いい・・和樹ぃ・・ん!あぁ!もっと・・もっとしてぇ」  
段々気が入ってきたのか行為は激しくなる一方である  
「あ!ん!んん!はぁん!や・・もうこんなに・・」  
自分でそれを確認するとすっかり濡れていて愛液が糸をひき、ポタポタと落ちた分が床を濡らしている  
「ん!あ!和樹!和樹ぃ!好き!好きなのぉ!あ!あぁん!和樹ぃ!好きぃぃ!もっと!和樹ぃぃ!」  
「って・・この有様か・・」  
丁度いいところに和樹が現れるが入ってはいかない、彼女の気持ちを確認する事もある!決して覗ではないぞ!  
「あ!和樹!和樹ぃぃぃ!い!いいの!もっと!あ!だめぇぇ!い!イク!イクのぉぉぉ!和樹!和樹ぃぃ!」  
気が昂っているのか絶頂が早いように思えるがあまり気にしない  
「和樹ぃぃ!好き!好きなのぉぉ!大好きなのぉぉぉ!!貴方が好きなのぉぉぉぉぉ!!!」  
そう言って果てた玖里子、この場に他の任物がいたら間違いなくレイプルートである  
「はぁ・・はぁ・・やちゃった・・」  
くちゃりと音をたてて指をぬいてその指を見つめる・・先には  
「玖里子さんもですか・・戻ってきてよかったです」  
「ひゃ!?か!和樹!?な!何よ・・勝手に・・もういいわ・・聞いてたの?」  
「はい、多分後半は全部・・」  
一応聞いていた事を告白する和樹  
「そう……そうよ!!好きなのよ!好きで好きでどうしよも無いのよ!!悪いぃぃ!!?」  
「あ・・えっと・・」  
「いいから!黙って聞く!!あの時だって!何故かいつもよりか優しくするし!!気がついたらあたしの方がメロメロだったのよ!でも!でも!和樹は振り向かなかった」  
多分それはその時和樹はリーラを見ていたのだろう  
「だから!だから!だから!私は和樹を振り向かせようと頑張った・・でも、和樹は振り向かずに・・そう思ったわよ・・諦めかけたわよ」  
じっと玖里子の話を聞いている和樹  
「でも・・諦めるなんて出来ないのよ?だって・・私・・和樹……貴方無しじゃもう・・心も体も生きていけないと思う!思うじゃない!絶対よ!見てよ?酷いでしょ?もうこんなになってるのよ?」  
それはさっき一人でしていたからでは?と思う  
「和樹・・こうなったのも貴方のせいなんだからちゃんと・・責任取ってよ?」  
「あ・・え・・僕でよければ」  
「あんたじゃないとダメなの・・バカ」  
と言って玖里子は和樹を抱き寄せる(多分初めてだと思うんですよ、玖里子さんが抱き寄せるのは?なんか姉キャラなのになんでこんな描写が無かったのかと思う)  
 
「ん・・あぁ・・和樹・・ね・・もう入れて・・準備出来てるから・・」  
「はい」  
ここは玖里子さんに従っているべきだと思う和樹である、  
「あ・・入って・・ん・・和樹?好きよ?大好きなの・・和樹は?」  
「好きですよ・・さっきは言いそびれましたけど僕は玖里子さんが好きです!」(BGM創聖のアクエリオンw)  
互いの意識を確認しあう儀式・・悠久の時間を感じる  
「そっか・・嬉しい・・じゃ?動くわね?」  
「はい」  
今回だけは玖里子が主導権を握ってのセックスだろう  
「ん!あぁ!凄い!いつもより・・大きいんじゃない!?凄い!膣でゴリュゴリュ言ってるわぁ!」  
「玖里子さんこそ・・いつもよりか・・締め付けてきます・・」  
ジュプジュプと淫らな音を立てながら行為は加速していく  
「ね?和樹!?私をこんなにしたんだからちゃんと責任取ってよね?ん!あん!」  
「は・・はい・・僕でよければ」  
色々と今後の事なども言っているが今は行為に集中したい所だ  
「ん!まさか・・んぁ!本当にウエディングドレス着る事になるなんて・・あ!」  
「そういう運命だったんですよ」  
さりげなく場を盛り上げる事を言ってくれる和樹である  
「も!もぉ!あ!だめ!い・・イイ!いいのぉ!も!い・・イクのぉ!」  
「玖里子さん・・膣に射精しますよ?」  
前回まではほとんど確認もなしに膣内射精を連発していたが、その時はその時今は今だ  
「いいわ!射精してぇぇ!私の・・一杯にしてぇ!和樹ので・・一杯にしてぇぇ!!」  
「そいりゃ!」  
最後とばかりに腰を突き上げいつものアレを行う  
「ひゃうぅぅぅ!!子宮までぇぇぇ!!それ・・反則ぅぅ・・んん!だめぇ・・イク!イクのぉぉ」  
「玖里子さん・・好きですよ」  
最後の最後に自分の気持ちを明らかにしておいた  
「ん!あぁ!い!いい!!んあぁ!す!す!好きよぉ!和樹ぃぃぃぃぃ!!」  
「う!玖里子さん・・」  
己の欲望と愛情(?)が篭った精液を玖里子の子宮内に入りきらないほどぶちまける  
「あ・・あぁ・・熱いのが・・入ってる・・あぁ・・和樹のがぁ・・一杯ぃぃ」  
「玖里子さん・・うぅ・・まだ射精ます・・」  
ビク!ビクと何回も何回も射精が続き、カクカクと小刻みに腰を動かす  
「もぉ・・和樹ぃぃ・・射精しすぎよぉ・・んぁ・・」  
「玖里子さん?玖里子さんのウエディングドレス・・また楽しみに待ってますね?」  
「あ・・もぉ・・バカ」  
 
「え!?えぇ!?結婚ですかぁ!?」  
「ん・・まぁ式森が選んだんだから仕方あるまい・・しかしどうして?」  
目の前の事情の説明のために夕菜と凜、まぁいつものメンバーと言う物だ  
「ん?聞きたい?でもだーめ、ね?和樹?」  
「そ・・そうですねぇ」  
いつになくくっついてラブラブ状態を見せ付けている・・確かにこの状況でお惚気話を聞くのは嫌である  
「でも!でも!玖里子さんも和樹さんの奴隷じゃなかったんですか!?」 ↑(おのろけ)  
「確かに・・堕ちたのは玖里子さんの方では?」  
以前色々な意味で4Pプレイをしたことがあるのでそれぞれ「和樹」に堕とされた事を知っている  
「いいの・・それはそれ・・これはこれ・・ね?あ・な・た?」  
「え!?」  
ムチューと目の前でディープなキス・・これはバカップルである  
「で?結婚式・・来る?来週だけど」  
「早!早すぎませんか!?早いですよね!?玖里子さん!!」  
「いいじゃない、意思がはっきりしてるんだから・・」  
夕菜の突っ込みを物ともせず説明を続ける  
「そうか・・では式森・・風椿家に入った後でいいが・・護衛を雇う気はないか?神城家のSPなぞ他の企業なら年に億払っても欲しがるぞ?」  
「凜さん!?じゃ!じゃぁ私は・・えーとえーと・・家政婦を雇う気はありませんか!?」  
なんとか和樹の近くに残ろうと咄嗟の機転をきかせたのだろう  
「あら?そんな事いっちゃうと本当に奴隷になっちゃうわよ?和樹はどうするの?」  
「えーと・・どっちでも」  
「やっぱり優柔不断で・・私が居ないとダメね」  
「そ・・そうかもしれません」  
 
そして本当にその次の週教会で式が挙げられた  
 

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