夕菜は自分の家で教科書、ノートなど明日の授業で使うものを鞄に入れていた。  
ちなみにこの部屋は凜、玖里子、舞穂と4人共同のため他の3人の荷物なども  
ここにある。夕菜は部屋に落ちているノートを拾う。名前がかいてないため持  
主が分からない。字で判別するためノートを開く。ノートには次のように書い  
てあった。  
 
「和樹さんは裸にした私をじろじろ見ながら、いつも言葉攻めしてくるんです。  
 恥ずかしい言葉を言わされたり、観察した所を逐一説明されたり…。本番の  
 ときにもそれはかわりません、和樹さんは言葉攻めがすきなんでしょうか?」  
 
「式森は攻められ好きのようだな。この前など足で踏んでくれといってきた。  
 ああ、鞭で打たれるのも好きなようだな。私に辛辣な言葉で罵しられるとす  
 ごく興奮するらしい。たまには攻めてもらいたいのだが…。」  
 
「和樹?あれはMね。私が乗っかってリードしてるときが一番和樹気持ちよさ  
 そうだし。じらせばじらすほど懇願してくる和樹は最高ね。私もそれでぞく  
 ぞくっときてもっといじめたくなるのよ。SとMで相性ばつぐんかしら。」  
    
「和樹君はねえ、あれを舐めさせるのが好きで、それでもってね、私の股を  
 舐めるのがすきなの。でも一番好きなのは足コキみたいなの。出てくる量  
 がとってもすごいんだもん。」  
 
「式森君は私の体にキスマークをつけるのが好きみたい。この前の体育のとき  
 は首筋や腕にマークがついてて…困っちゃった。でも私自身キスに弱いから  
 やめてとはいえないんだよね。どうしたらいいのかなあ…。」  
 
「和樹君とは薬を使ってするといいですね。一晩に10かいされたときなんか  
 何回もとばされましたわ。薬の分量を間違えてたのですけどね。もうひとつ  
 希望を言うならば死体だったなら更に楽しめたのに、ということです。」  
 
「お互いゲームのキャラになりきってするのがいいな。先週はFFの女キャラ  
 に私がなり、式森が男キャラになってしたな。えっ誰だがいえ?そんなこと  
 いうわけないだろ?ゲーム買ってくれるなら話すがな。」  
 
「式森さんは縛るのがすきです。目隠しされていきなり入れられるので少し怖  
 いです。でも…それもまたいいです。すごくいいです。お姉ちゃんこんな妹  
 でごめんなさい…。」  
 
「式森様は大変意地悪なお方だ。私の股にバイブをいれることを強制される。  
 これをされると仕事に影響がでるし、なによりも私がせつなくなってきて  
 しまう。しかし…いやではない。」  
 
女性の赤裸々な告白が綴られていた。夕菜は赤面しながらも告白の中に和樹と  
名があったため頭に血を上らせる。一体誰とこんな関係になってるのか?しか  
も複数、特殊プレイまでしてるようだ。怒気が体中にみなぎる。和樹が帰って  
きたらこれについて言及しようと思った。自分だけならともかく他の人に手を  
出すのは言語道断だからである。  
そのときドアが開き誰かが入ってきた。  
「あー、夕菜さん、人のノートみちゃだめだよ。」  
舞穂であった。どうやらこのノートは彼女のもののようだ。夕菜は怒気を抑え  
舞穂に尋ねる。  
「このノートはいったいなんなんですか?」  
「んーとね、和樹くんとどんなHをしてますか?という質問の返答をここに書  
 き写したの。みんな身近にいる人だよ。ノートの記述だけで分かるかも…。」  
「…つまりこれは舞穂ちゃんの願望ではなく事実をそのまま書き記したとそう  
 いうことですね?」  
「うんそう。聞き出すの苦労したけど…。」  
夕菜は般若の顔をして部屋を出ていく。玄関のドアの音が大きく響き渡った。  
外に出かけたらしい。一人残された舞穂はつぶやく。  
「夕菜さんもこの中に入ってるのに…。んーまあいいか。」  
舞穂は鞄を開き本屋で買ってきた官能小説を読み始める。こうやって知識をた  
めるのである。数分後近くで大きな爆発音がしたが舞穂は本に集中していたた  
めきづかなかった。  
 
 終  
 

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