「式森君・・うんうん・・なんでもない」の巻  
 
話は今より多少月日をさかのぼる、式森和樹という男がまだ一学年だった時の事だ  
時季は秋・・文化祭シーズンである、そこでの事件だ  
1年B組とF組は合同で催しをする事になり・・中略・・そのB組の陰謀で・・舞台セットに火がつき・・大変な事態に!?  
「あなたさえ生きていれば……」  
「約束しただろう。一緒にいい文化祭……国を作るって。僕だって…僕だって、君に生きていて欲しいんだ!」  
混乱でなにを言ってるか判らなかったが・・それを言われた彼女の頬が赤く染まったようである  
「…ありがとう、式……ユウジ君」  
とこんな事件であったが・・彼は当然そんなこと覚えていない・・そして文化祭終了後・・  
「じゃあ、今日はもう帰るね」  
「あ、一緒に帰ろうか?」  
「え・・駄目」  
「なんで」  
「だって・・私・・」  
「?」  
彼には彼女の言う事がサッパリ判らない普通ならば場の空気で読めるものだが・・  
「式森君の・・式森君が・・」  
「なにさ?」  
「式森君・・うんうん・・なんでもない」  
「なにさ」  
「いいの!じゃぁね!」  
こんな事があったが・・彼は等に忘れ去っていた・・ただ彼女は忘れていない様であったが・・  
 
今年も「とある」時期がやってきた、一年に一度の日「誕生日」だ  
彼、式森和樹は去年と同じく・・誰も祝ってくれぬ・・と思っていたが今年は違う  
メイ度が日本一高いので晴れて「ご主人様ライフ」を送れている・・なので今年は・・  
「式森様、ご誕生日おめでとうございます」  
美人メイドリーラが祝ってくれる・・それだけで至福だが・・眼前には150人近いメイドが・・  
「おめでとうございます、式森様」  
去年には想像も出来なかった夢のような誕生日だ・・今まで生きてきた中で最高の幸せ・・間違いない  
「うん・・ありがとうみんな」  
17本のロウソクの立ったケーキの前に立つ・・  
「じゃ・・行くよ・・」  
とパーティーが行われていた2日前・・  
 
「んー誕生日かぁ・・きっと・・「式森様・・祝いのシャンパンです・・」とか言って・・ワカメ酒で・・たまりませんなぁ!」  
真昼間から脳内でとんでもない暴走を繰り広げているが・・  
「あ・・式森君?」  
と後ろから自分の名前を呼ばれた  
「ん?え・・えっと・・」  
「まさか・・忘れたの?」  
「そ!そんな訳無い!や・・山瀬さん・・」  
明らかにぎこちないがまぁいいだろう・・同年なのにあれから会うときが無かった、クラスの隔てとは意外と大きい  
「うん!式森君・・久しぶり・・学園祭の時以来・・だよね?」  
「だと思う・・元気だった?」  
見た目で今は元気だと判るが・・取りあえず久しく会った人に聞くのは一応の礼儀だろう  
「うん元気だった・・式森君は?」  
「うん・・見ての通り元気・・また文化祭かなにか?随分早いけど?」  
「今回は違うの・・式森君・・明後日・・誕生日・・でしょ?」  
「え?何で知ってるのさ?」  
ちょっと疑問に思った・・教えたっけ?でも彼女の顔をみて瞬時に名前が出なかった程だ・・忘れてるかもしれない・・  
「教えてくれたじゃないの!」  
本当は自分で調べたのだ・・色々苦労したが・・  
「え?そうだっけ・・んーそんな気がしてきたな・・」  
「でしょ?で・・で・・でさぁ・・そのぉ・・何か欲しいのとかある?」  
「・・・・・・」  
「無いの?」  
「いや・・山瀬さん・・その・・欲しいの言ったら貰った時嬉しくないかも・・何か判らないからさ・・嬉しいし」  
「あ…い・・意外と式森君ってしっかり者なんだ・・」  
「山瀬さん程じゃないよ・・んーでも気持ちだけで十分嬉しい・・去年はその日が誕生日だって事も忘れてて、次の日に奮発してケーキ食べたし・・」  
何言うでないが和樹はつい最近まで女経験など皆無で、高校で寮暮らしを初めて最初の誕生会は一人寂しく行った訳だ  
「まぁ・・その・・ありがと山瀬さん・・十分嬉しいから」  
「・・・・・・」  
「どうか・・した?」  
やっぱり彼は女心を把握する技術なぞ持ち合わせていなかった  
「うんうん・・なんでもない・・じゃぁさ!秘密にする!楽しみにしててね!」  
「あ・・うん・・」  
他人から見れば男和樹は何も無いように見えるが・・千早には判った・・「和樹君・・何か隠してる・・」  
それもこれも隅から彼をずっと見ていた彼女ならではの感覚であった  
と言う事で今日は彼の後をつける事にした  
 
 
「おかえりなさいませ、式森様」  
「うん、ただいま・・いつもご苦労様」  
「いえ、メイドとしての勤めです・・お荷物をお持ちします・・」  
「悪いね」  
彩雲寮では和樹の帰宅時間になると、この様な光景が毎日見られる  
と彼女は隅で一部始終を見ている  
「え!えぇ!?あれ・・メ・・メイドさん?だよねぇ・・それにあんなに沢山!?宝くじ当ててもあんなに雇わないよね?」  
(月収30万円・人数150人 ボーナスは5か月分年二回 一年に9億9千万円かかる)  
頭の中で様々な事を思い浮かべるが当然答えは出ない  
「でも・・式森君嬉しそう・・これが隠し事・・かな?」  
大当たりである、彼には祝ってくれる人が沢山居るので他には必要ない  
と和樹が寮に入って行き、並んでいたメイドたちも続々と後に続くが・・  
ドテ!!ひとり躓いた者が居る・・当然問題児エーファだ  
「あ・・コケた・・チャンス!」  
咄嗟に千早は彼女の下に駆け寄り、詳細を聞こうとする  
「あのー?ちょっといいですか?」  
「いててて・・え!?あ!すいません!私要領が悪くて・・」  
眼鏡をかけた背の低いメイド=ドジ・・多分この公式は円周率のように無限の可能性を秘めている  
「えっと・・式森君だけど・・なんで・・そのメイドさん?一杯雇ってるの?」  
直に疑問を投げかける  
「え?式森様ですか?確か・・メイ度が日本一高いからと・・聞きましたけど・・」  
「メイ・ド?それって・・あなた達じゃ・・まぁいいか・・ねぇ・・新人って随時募集中?」  
彼女はすぐさま思考を張り巡らし・・「じゃあここに入れば・・もっと詳しい事が」と考える  
「え?新人ですかぁ・・詳しい事はリーラ隊長に聞かないと・・判りません・・あ!ごめんなさい!ごめんなさい!私・・何もしらなくって・・」  
なんだ・・知らないのか・・まぁいいか・・と頭の片隅で考える  
「あ・・いいんです・・そのリーラさん?って人、さっき式森君の隣にいた人?」  
隅で見ていても相当な美人だと判り・・ちょっと傷ついたが・・  
「あ・・はい・・そうですが・・なにか?」  
「いえ・・ありがとうございます・・色々ありがとうございました」  
「あ・・あの一応報告する義務がありますので・・お名前を・・」  
「んー「謎の女C・Y」って言っといて下さい・・」  
「は・・はぁ・・」  
と彼女は立ち去った・・エーファはと言うと・・  
「えぇっと・・謎の女C・Yさん・・でしたよね・・なんかミステリアス・・あ!報告!報告!って!きゃぁ!」  
またも彼女の悲鳴が響いたが気にしない  
 
「え?僕の事、聞きに来た女性?」  
「ハイ、エーファ二等兵からの報告では・・なんでも「ミステリアスな女性Y・C」と名乗ったそうですが・・」  
まるで報告ができていない・・まともに情報伝達も出来んのか?と・・  
「Y・C?や・・ゆ・・よ、C・・C多いな・・」  
あいにく名前が「や・ゆ・よ」で始まる女性は知らない  
「その人・・僕の事・・何て言ってた?」  
自分の事を何と呼んだかで検討をつける算段だ  
「式森様の事ですか?ちょっと確認して来ます」  
「うんよろしく」  
 
「エーファ・・その訪問者は「式森様」の事をなんとお呼びしていた?」  
「え?式森様の事ですか?えぇと・・確か・・式森・・式森・・」  
「一般人が「式森様」と呼称するわけ無いだろ?なんだったんだ?」  
「確か・・式森君・・そうです!式森君です!間違いありません!」  
「式森君で間違いないな?では・・それほど親しい間柄ではないが・・無視できる人物でも無い・・と言う事か・・」  
歴戦のメイドは考える事も早く、正確である・・それにその答えはズバリ的中しているのが怖い所だ  
「それと・・隊長・・関係ないかも知れませんが・・その人「新人を募集してるか?」って聞いてきましたけど?」  
「ふむ・・一員になって式森様と親しくなる算段だろうな・・となると・・」  
彼女は珍しく考え込む  
「どうかしましたか?」  
「いや・・何でもない・・ひょっとしたら・・考えていたんだ・・仕事に戻れ」  
「ハイ!仕事に戻ります!」  
エーファは勢いよく駆け出し・・角を曲がり  
「ん?あんなに急いだら・・」  
「きゃ!きゃぁ!」  
ドテーン!!といい音が響き・・リーラは・・「やれやれ・・言わんこっちゃない・・」と言った表情であった  
 
「と言う事で式森様・・その訪問者はどうも「式森君」と呼んだそうです」  
「んー式森君かぁ・・全員そうだって・・」  
時たま他のクラスメイトから呼ばれる時は男は「式森」女は「式森君」である、まるで検討もつかない  
「そしてこれは私の推測ですが・・その訪問者は式森様と多少の接点があり、式森様ともう少し親しくなりたい人物・・と考えております」  
「ん?何で?」  
「その訪問者は「この部隊は新人を募集しているか?」と尋ねたそうです・・これから察するにこの隊に入り・・  
あわよくば式森様と親しくなりたい・・と考えているようです」  
和樹は唸った・・何せ姿も見た事の無い人の会話内容で真意を突き止める術をも彼女は習得していた・・  
「あ・・ちょっと心当たりが・・」  
当然千早の事である、今日誕生日のプレゼント・・とか聞かれたし・・それに和樹の独断であるが・・彼女は今の状態に少し物足りなさを感じているのでは?と思う  
「左様ですか・・もしまた来るようであれば私が対応しますので・・」  
「んー僕じゃ駄目なの?」  
「これも私の推測ですが・・その訪問者は・・」  
と色々語りだした  
 
「んー山瀬が・・僕に・・もっと近づきたい?んーそんな感じの会話だったけど・・」  
一人になり部屋で色々考える・・何故だろう?特に思い当たる節は無い・・  
「まぁいいか・・答えの無い考え事なんてつまんないだけだし・・」  
と彼は思考を停止させ、布団にねっころがった  
 
翌日の授業終了直前(誕生日前日)  
ようやく今日も授業が終った・・とか考えながら大欠伸を一発かまし・・HRが始まるのを待つ  
「ふぁーー昨日ちょっと頑張りすぎたかな・・」(当然アレだ)  
とか言ってるうちに担任の伊庭がやってきて、さっさとHRを終らせる  
「んーまぁあれだ・・取りあえず生きろ・・それと金の事は程ほどにしろよ・・以上終了」  
起立の掛け声がかかり嫌々立ち上がり、嫌々礼をする・・でもいいか・・帰ったら天国だし・・  
「やれやれ・・帰るかぁ・・あ!今日教室の掃除だったなぁ・・」  
今日掃除当番だったことを思い出す・・やれやれ・・仕方ない・・皆やる事だし・・僕一人でやることでもないし・・  
と仕方なく掃除を始めたその頃2年F組  
「起立!礼・・さようなら・・ふぅ・・」(一年の委員長設定継続)  
千早はいつも通り挨拶を済ませ、いつも通り帰寮の準備に入る・・だが  
「あ・・そうだ・・今日式森君掃除当番だよね?ちょっと待ってみよ・・」  
昨日移動教室の際、B組の掃除当番表を見て今日和樹が当番だと言う事は知っている・・と言う事は10分ほど下駄箱で待てばあたかも偶然を装える  
「もうちょっと・・式森君の事・・知らないと・・」  
あのときちょっとショックだったけど・・彼に対する気持ちは変わらない・・  
「し・・式森様って・・呼ばれてたなぁ・・式森君・・」  
あれから学校に戻り生徒が自由に使えるPC室に行き「メイド」に関して調べてみるが・・出るわ出るわ・・全てエロ・・目的が違うって言うのに・・  
実際そんなやましい事は頭の片隅にだってないが・・一つ分かった事がある  
「やっぱり・・多いほうが嬉しいのかな?」  
人数的な話であるが・・150人も雇っていると名前すら覚えるのが面倒だ・・物事には限度がある  
「メイドが好き・・って事らしいけど・・メイ度って・・」  
調べている内MMMの公式HPを見つけ「メイ度」の真相を知る  
「あ?そろそろ来る頃かな?ちょっと隅に・・」  
下駄箱にある時計を見て、そろそろ頃合だと思う。咄嗟に隅に隠れタイミングよく出て行って本当に偶然を装うつもりだ  
「あーあ疲れた、疲れた・・肉体労働は嫌いだなぁ・・」  
教室掃除が肉体労働だと愚痴を溢しながら彼が歩いてきた・・隅で様子を見計らい・・  
「あ・・式森君・・偶然だね」  
あたかも偶然を装う・・待っていた事がばれては意味が無い  
「あ・・山瀬・・なんか昨日も・・まぁいいか・・」  
「ねぇ?久しぶりに一緒に帰らない?」  
ごく普通に会話の旨を切り出す・・あくまで自然に・・自然に・・  
「あーうん・・いいけど・・ところで山瀬・・昨日さぁ・・」  
「ん?」  
当然メイドへの質問をしたことが「リーラ隊長」という、あの美人に報告され和樹に情報が入った事など用意に想像がつく  
「なんだか・・多分だけど・・彩雲寮まで来た生徒って・・山瀬?あ・・でも・・Y・Cって言ってたなぁ・・んーでも山瀬・千早・・だからY・Cと言えば・・Y・C」  
「え?Y・C?」  
一瞬自分以外の誰?と思ったけど・・何も無いような所ですっ転ぶちょっと抜けた人が応対したのだ・・文字の反転など朝飯前だろう  
「あれ?山瀬じゃ・・ないの?んー誰だろ・・」  
「いいじゃない・・そんな事・・ところで・・」  
とか切り出し色々な事をさり気ない会話から聞き出そうとした  
 
「え?なんであんなにメイドが多いのかって?よく判んないけど・・僕がメイド好きらしいからだよ」  
平然と答える「メイド好きで何が悪いですか?」とでも言いたそうな顔だ  
「ふぅーん・・じゃぁさ・・やっぱりやめた・・」  
「なんだよ・・気になるじゃないか・・」  
「うんうん・・なんでもなーい・・あ!そうだ・・マジでプレゼント期待してね!じゃぁね!」  
そう言って・・駆け出す  
「あ?え!?一緒に帰るって言ったの・・なんだか忙しないな・・山瀬・・」  
ここで彼は学園祭の時の彼女とちょっと・・いや大分違うとようやく気がついた・・  
 
所は変わって山瀬の部屋  
「いい手段ないなぁ・・あれだけ自分で「期待しといて」なんて・・私バカだなぁ・・」  
実はプレゼントの構想はまるで無い・・一応はあるが・・大人の世界の考えだ  
「でもなぁ・・きっと・・式森君・・」  
あんな美人と一緒にいて・・耐えれる訳が無い・・PCで調べて・・それが確信に変わる・・  
と・・考えている内・・何でだろう?涙が出てきた・・  
「なんだろ・・泣けてきちゃった・・私が・・バカだからかな?式森君・・」  
なんだか胸が苦しくなってきた・・彼が遠くに行ってしまいそうな感じだった・・これが世間一般で言う「ハートブレイク」だろうか?  
「もっと・・君の傍に居たいよ・・もっと・・もっと・・式森君の事知りたいよぉ・・」  
段々涙の量が増えていく・・だが泣いても仕方が無い事は判っている・・  
「ん・・私・・決めた・・式森君・・プレゼント・・決まったよ・・」  
誕生日プレゼントは私の処女作戦が実施された瞬間であった  
と彼女は涙を振り払い・・目薬さして・・彩雲寮に走った  
 
「何?昨日の訪問者?」  
「ハイ・・昨日と同じ訪問者が・・リーラ隊長を・・」  
「まさか・・入隊希望か?」  
「いえ・・そうではないようです・・一つ話したい事があると・・それも二人で・・追い払いますか?」  
そこで彼女は確信した・・やっぱり自分の予想は正しかったと  
「いや・・行こう・・玄関に居るのか?」  
「ハイ」  
「よし判った」  
そしてリーラは「きっと・・アレだな・・」とか頭で思考していた  
 
玄関で待つ千早はリーラを待つ・・昨日和樹の隣にいた美人メイドだ  
「色々・・確認しないと・・それと・・うん・・もう決めたし・・」  
と彼女が登場・・動きの一つ一つに無駄なく・・綺麗だ・・内心・・「うわ・・すっごく美人・・」とか思っている  
「お待たせしました・・何か御用でしょうか?」  
当然相手もメイドなので訪問者に対しても丁寧だ  
「あ・・あの・・お一つ聞いていただけないでしょうか?」  
「それは・・式森様のお誕生日の件ですか?」  
自分の台詞を取られてしまった・・昨日の自分の行動で全てを把握していたのだ  
「え・・なんで・・ハ・・ハイ・・そうです・・」  
「では・・立ち話もなんですから・・此方へどうぞ」  
手を差し伸べあちらへと指示してくれる・・女性の自分が「素敵だ」と思う程で・・男性は知らないが・・さぞ嬉しいだろうと思う  
 
「えぇっと・・話すと長くなるんですが・・聞いてくれますか?」  
「どうぞ」  
自分と和樹の関係を話し出す・・当然まだ深い関りではないが・・だが判った事が一つあるそれは・・  
「貴女も同じなのですね」  
「え?何が・・ですか?」  
問いかけの意味が判らないので問い返す  
「私も・・山瀬様と同じように・・式森様の「優しさ」に魅かれたんだと思います・・」  
「え・・どうして・・」  
「山瀬様のお話を聞いていれば、大体察しがつきます・・して・・話の中核に話題を変えても?」  
「あ・・ハイ・・」  
とうとう来た・・ここまで着たからには・・和樹への誕生日プレゼントは「私です」と伝えねばならない  
「では聞きます・・覚悟の上ですね?」  
「ハイ・・だから来ました」  
「そうですか・・では合格です」  
いきなり合格と言われ・・ついつい・・  
「え?」  
「え?ではありません・・此方でも貴女のしたい事は大抵察しが付きますので・・最大限協力しますので」  
「あ・・ありがとうございます」  
そこで千早は作戦の全部を彼女に伝えた  
 
「そうですか・・中々手の込んだ・・7段構え戦法にも劣らない作戦ですね」  
褒められているのか・・あんまり判らない (7段構え戦法:日露戦争での帝國大海戦で参謀長秋山が取ろうとした作戦・・未実施)  
「では・・」  
「ハイ、山瀬様の意志を最大限生かし・・式森様へプレゼントなさって下さい」  
「はい・・じゃ・・じゃあ明日は・・早めにココに来ますね?」  
「えぇお待ちしております」  
何でか知らないが交渉は上手く行った・・後は明日まで待つだけだ  
 
「式森様・・よろしいでしょうか?」  
「ん?リーラ何?」  
「明日のディナーですが・・なにかご所望はありますか?」  
「え?明日・・あ・・僕・・誕生日か・・そっかぁ・・んー」  
ついさっき千早に言われた自分の誕生日の事さえ頭の片隅に置いていない輩であった  
「特に・・無いな・・リーラが作ってくれるだけで十分嬉しい」  
笑みを浮かべ答えを出す  
「え・・あ・・ありがとうございます・・式森様・・ではご満足いただける様、努力いたしますので・・」  
彼女は思う・・「多分あの山瀬という人物も式森様のこういう部分に惚れたんだ・・」と  
「では・・お食事をお持ちしますので少々お待ちを」  
「あ・・うん」  
 
そして運命の誕生日・・の授業終了後  
「やれやれ・・終った終った・・さーて・・とっとと帰るかぁ・・」  
クラスメイトの一人も祝いの言葉を掛けてくれなかったが・・気にしちゃいない・・別に帰ってから集中豪雨のように掛けてもらえる  
だが彼は当然「思いもよらないプレゼント」がある事など知る由も無い  
一方千早は授業終了と同時・・友達に声掛けられても「今日、ちょっと用事あるんだ・・ごめんね」と言ってふり・・彩雲寮に走る  
「はぁ・・はぁ・・ちょっと・・頑張りすぎたかも・・ふぅ・・あのー山瀬ですけど・・」  
とそこには既にリーラが待っていた・・  
「お待ちしておりました、山瀬様・・ご用意がしてあるのでこちらに」  
それなりの笑みを浮かべ応答してくれた  
「あ・・はい・・失礼します・・」  
 
「サイズの方は・・私の目分量ですが・・いかがでしょうか?」  
着替え部屋に入っている千早に問いかける  
「いいですよ・・ピッタリです」  
「それはよかった」  
そして・・中から「へぇー」とか「うん」とか聞こえてきて・・  
「終りました・・どうでしょうか?」  
「これは・・中々・・式森様もお喜びになられます」  
とは言っても・・与えられたのは予備の彼女達と同じメイド服・・でも着てみれば結構可愛い・・よしにするか・・  
「では・・説明をいたしますと・・(中略)・・のような具合になっております」  
「つまり・・私はここで待てればいいと?」  
「ハイ、メイドたちのプレゼントタイムになったら貴女を運びにきますから」  
当然他のメイド達のプレゼントも多いだろうが・・そこはご主人様権限・・全部貰えるのである  
「それでは・・私は仕事に・・参りますので・・」  
「あ・・はい・・」  
ついつい返事をしたくなるほど・・やっぱり式森君・・この人の事好きなのかなぁ?  
 
いつも通り帰寮した和樹は・・今日のパーティーに胸を膨らませる  
「んー・・今日のパーティー・・何が出てくるかなぁ・・」  
脳内では・・諸所の事情によりカットさせて頂きます  
「ぐはぁ!たまりませんなぁ!」  
妄想で喜ぶバカ一名  
 
パーティーが始まり和樹は久しぶりにハメを外した・・メイド達の手料理に舌鼓を打ち・・一人一人からお祝いの言葉を貰った(そんなに長くないが)  
そしてパーティも滞りなく進み・・いよいよプレゼントタイムだ  
「それでは式森様・・メインのプレゼントタイムとなりますので・・こちらにどうぞ」  
「あ・・うん判った」  
よっこいしょと・・オヤジ臭い事を言いながら席を立ち・・リーラに案内された所にはメイド達からのプレゼントの山(文字通り)  
「うわ!?こんなに!?」  
「ハイ、なにせ我々がやって来て初めてのお誕生日ですから・・皆も気合いが入っているのではないかと」  
「そ・・そう?これなんか・・特に大きいけど?」  
目の前には巨大なダンボールが置いてある(千早梱包済み)  
「それではお手数でが・・開封は部屋で行ってください」  
「あ・・そうか・・自分で開けなきゃ意味無いか・・」  
と言って運ぶのはメイド達が手伝ってくれたが・・開けるのは自分の役目だ  
 
開ける・・と言っても箱はメイドの数ほどある・・どれから開けようか迷ってしまう・・まぁいいかどうせ全部開けるんだ  
しかし、一つ一つ丁寧ににラッピングされて・・  
「あれ?これ・・なんか下手だな?」  
当然彼女の作品であるが・・  
「まぁいいか・・じゃ・・どれ開けようかな?」  
当然一番巨大な箱に目がいく(先程の千早梱包箱)  
「なんか丁寧に送り主書いてあるし・・どれどれ」  
とそこにはこうあった「えへへ?驚いた?こんな大きいプレゼントで?中身は空けてからのお楽しみ!By C・Y」  
「ん?C・Y?報告じゃ・・「Y・C・・」細かい事いいかぁ・・開けてみるか・・」  
綺麗にラッピングされているが・・ビリビリに破くのは道理に反すると思うので丁寧に開ける事にした  
そしてダンボールがむき出しになる  
「なんか開け易いように穴までついてるし・・」(千早呼吸口)  
何がでるかな?何が出るかな?とか思いながら・・開けてみると・・言葉も出ない当然「絶句」だ  
(「な!なんだ!これは!?何この展開!?」)  
驚くのは当然、そこにはメイド服着た千早本人が入っている・・体育座りで・・ (1段目)  
「ん?取り扱い説明書?」  
どれどれ・・と開いてみる  
「本製品は・・C・Yちゃん1/1メイド型アンドロイドです・・そんな技術あんのか?」  
宇宙に行くのに本体の数倍近い燃料タンクを使ってる人類がそんな技術を持ち合わせているとは考えにくい  
細部にわたって精密に作られている・・どっかの企業のような取扱説明書だ  
「本製品につきましては・・小型核融合炉を使っているので・・燃料はなんでも構いません・・」  
(「22世紀ネタ!?やっていいネタと・・悪りぃネタあるんじゃないの?普通・・」)  
さらにはこんな記述も  
「ん?小さく注意書きが・・なになに?「人間の繁殖行為も可能ですご主人様」オイ」  
全てが繋がった・・プレゼントはどっかの小説、ゲームで目にする「私の処女」作戦だろう  
「最後に起動方法・・「ご主人様のチューで起してください」はぁ!?」 (2段目)  
取りあえず一つ目のプレゼントは初チューのようである・・しかたないので・・  
「山瀬・・なにやってんの?」  
と問いかけてみるが・・何も反応がない・・ただの屍のようだ・・使いたくなかったが・・秘密のポケットから・・取り出すのは・・くすぐり君(鳥の羽)  
「どーこまで耐えられるかな?」  
「・・・・・・・」(千早は心の中で「ひ・・酷いよぉ式森君・・」とか思っている)  
「起きるなら今のうちだぞー?山瀬ー?」  
彼はくすぐり攻撃すべく態勢を低くして彼女の正面に顔を持ってくる・・迂闊な行動だった・・今思えば・・疑うべきだった・・  
座り込んだその刹那勿論「くすぐり攻撃よりか早く」「チューで起してよ!」攻撃された   
「ほーら・・おき!?」  
瞬発力を高める魔法をあらかじめ使っといたのが幸いした・・相手も体制が悪いが・・ (3段目)  
今、彼の上に乗っている・・それも顔は息がかかるほどの距離で・・  
 
「や・・山瀬?」  
少々驚きながらも応対する  
「酷いよ・・式森君・・だから罰」  
え?とか言うより早く彼女にとっての初チューの行使をした  
「ん・・や・・山瀬?」  
別に否定はしなかった、特に嫌いという相手でもないし・・彼女は顔を赤らめながらこう言った  
「式森君・・大好き・・とってもとっても好き」  
しかし、彼には彼女に好いてもらう理由なんか判らなかった・・なにせ忘れているのだ  
「山瀬・・ありがと・・でも・・」  
咄嗟に反応してしまった・・「ありがとう」なんでこんな時に  
「え?式森君・・うんうん・・何?」  
「でも・・なんで・・その・・理由って言うのかな?僕そんないい所無いし」  
自慢すべきところではないが、彼はごく普通の一般人・・のちょっと下ぐらいの人間だいい所なんかも自分でも無いと思う  
「うんうん・・十分だよ・・それが・・式森君だし・・」  
「ひでぇ」  
「式森君だって・・十分酷いよ、そうだ!さっきの事許してあげるからぁ・・今度は、式森君から・・して・・欲しいなぁ・・」  
さっきのチューで許してくれるんじゃないのか?とか思ったけど・・悪いのは自分か・・と考え直す  
「わ・・判った・・けど・・この体勢じゃ・・ちょっと厳しいなぁ・・」  
仰向けで寝ている和樹に対し千早は上・・必然的に彼からのチューは難しい  
「え・・あ!ごめん・・よいしょ・・ね・・式森君?」  
と立ち上がり・・手を祈りの形で前に出し・・顎を少し上げ口を上向きにして・・目を閉じる・・  
「や・・山瀬・・い・・いくぞ?」  
一応コンタクトを取る  
「さっきもうしたじゃない・・ね」  
「あ・・あぁ・・」  
彼女にとって最高の一時・・一瞬だった気がするけど・・ずっと、ずっとしていたような気がした  
ちょっと勇気を出した、だけだけども・・こんなに上手くいくなんて・・  
(「え!?舌が・・式森君って・・意外と積極的なんだ・・」)  
「山瀬・・いいんだな?」  
「うん・・だって・・もう決めたし、それに・・自分で言っといて適当なプレゼントじゃいけないでしょ?」  
「そ・・そう」  
「ねぇ・・式森君・・そのぉ・・えぇっと・・」  
「なにさ?」  
ちょっと今までと違う感じだけど・・なんだろう?  
「か・・か・・和樹君・・私の・・バースデープレゼント・・受け取ってくれる?」 (4段目)  
「山瀬・・うん喜んで」  
と彼は彼女を抱きしめた  
 
どれほど時間がたっただろうか?1時間?2時間?実際には1分にも満たない間であったが・・沈黙の間であった  
「和樹君・・私嬉しい・・ずっと・・こうしていたい・・」  
「そ・・そうなの?」  
「うん・・だって凄く温かい」  
それは体温だろう?でも人は体温以外の温かさがあると言われているが・・優しい人間ほど温かいそうである(多分)  
和樹はベットに千早を導く  
「か・・和樹君?えぇっと・・その・・や・・優しくね?」  
「そういやなんでメイド服?」  
雰囲気ぶち壊し発言  
「え!?その・・和樹君好きみたいだし・・」  
「そうだけど・・無理して・・飾る事無いと思うけどなぁ・・」  
和樹の目から見て彼女は可愛い部類だと思うし・・下手に飾ると素材がダメになってしまう  
「だって・・なんでもない・・ねぇもう一回キスして?」  
「うん・・何度でもしたげる」  
彼女は体を彼に委ねた・・なんだか自分が解放されていくみたいだ・・柵の鎖から解放された自分・・そして目の前には大好きな彼  
「山瀬・・固いよ・・もっと楽にしたら?」  
無理というものだ・・どうしても緊張してしまう節がある  
「え?そ・・そう?だって・・和樹君の事好きだけど・・ちょっと不安だし・・緊張するし・・」  
「大丈夫任せて」  
いつもの彼と違い何となく頼りがいがある・・多分  
「あ・・うん・・」  
いつもと違う彼にまたしても頬を染める  
和樹は今回は時間をかけゆっくり料理するつもりでいる・・そうすれば痛みも減るはずだ  
「山瀬の胸・・形いいねぇ・・まぁ見た目じゃないけどね」  
「そ・・そんな見ないでよ・・あんまり大きくないし・・」  
当然彼女の脳裏にはメイド長リーラが出てくる・・服の上からでも十分大きいと判別できる  
「大きさじゃないって・・さて・・感度はどうかな?」  
綺麗な形の丘に手を伸ばす・・ゆっくりと・・  
「ん・・なんか・・変な・・感じだよぉ・・」  
「そう?じゃここはどうかな?」  
丘の先端部に手を進める和樹  
「や・・く・・くすぐったいよぉ・・」  
「んーじゃあ色はどうかな?」  
和樹は見事にラッピングされたメイド服に手をかける・・ものの数秒で可愛らしいピンクのブラが顔を出す  
「綺麗だよ・・山瀬・・なんていうか・・その雪みたいに白い」  
実際そんな白いわけ無いが喩えだ喩え  
「そ・・そうなの?」  
「うん・・そうだと思う」  
と言いつつブラにも手をかけ胸を露出させる・・  
「やっぱりだ・・綺麗だね・・ていうか・・もう感じてるんだ?」  
ちょっとの遊戯で先端が立っているように見える  
「う・・うんだって・・和樹君だから・・」  
そう言う問題でもないだろうが・・  
「じゃもっと本格的に弄ろうかな?」  
「え?ひゃ!く・・くすぐったいよぉ・・あ・・温かい・・ふぁ・・舌が・・当たって・・」  
和樹は千早の胸を・・またその周辺を舐めまわしていった  
 
「か・・和樹君・・なんか・・変だよ・・お・・お腹が・・なんだか・・ジンジンするの・・」  
(やっぱ体は正直だな)とか考える  
「んーと言うとこの辺り?」  
意地悪く聞いて・・答えを聞く前にスカートに手を忍ばせる  
「あ・・や!和樹君・・ふぁ・・そ・・そこが・・そこが痺れるのぉ・・」  
今までに無い甘い声を発する  
「山瀬・・凄いよ・・大洪水だ・・凄くイイんだね・・きっと・・でもまだまだ気持ちよくなってもらうよ」  
「う・・うん」  
和樹はとっととスカートを引ん剥きパンツも下ろす・・そしてもう既に十分に湿った千早の秘部が顔を出す  
「や・・そんな・・見ないでよ・・は・・恥ずかしいよぉ・・和樹君・・」  
「大丈夫さ・・じゃもっと気持ちよくなってもらうかな?」  
まだ未開拓の箇所に指を入れる  
「あ・・か・・和樹・・君の指が・・入って・・入って来るの・・判るの・・」  
当然のようにキツイ締め付けが指を包む  
「まだちょっと固いね・・もっともっとよくしてあげるね」  
今度は指ではなく顔を近づけ・・舌と指で弄る作戦に出た  
「え?か・・和樹君?ひゃ!うひゃぁ!ちょ・・ちょっと・・くすぐったい・・あ!ダメェ・・で・・でもいい・・いいよぉ・・」  
彼女の秘部を細部に渡り舐め上げる・・隅々まで・・  
「どうだい?山瀬・・いい?気持ちいいかい?」  
「う・・うん・・とっても・・気持ちよくって・・とっても温かいの・・」  
大分よくなってきた・・気がする・・指の方も抵抗が少なくなってきた感じだ  
「そうそう・・いいよ山瀬・・だいぶ解れて来た」  
「そ・・そうなの?あ!そ!そんな舌入れちゃ・・やぁ・・な・・中で動いてるよぉ・・」  
指を入れてて判るが・・時たま大きく「ビクン!ビクン!」と脈うっている・・近いのだろう  
「山瀬・・いいんだ、気持ちいいんだろ?イカせてあげるからさ」  
「ふぁ・・あ・・らめぇ・・和樹・・和樹君・・イ・・イク・・イッチゃうよぉ・・」  
心なしか悲しそうだ  
「山瀬?どうかした?悲しそうだけど?」  
「だ・・って・・もっと・・和樹君に・・気持ちよくして欲しいのに・・抱きしめて欲しいのに・・も・・もう」  
「大丈夫、僕はどこにも行かないさ」  
はっきり言って常套文句だろう  
「う・・うん・・あ!ひゃ・・あ・・来る!来ちゃう!イッチャウよぉ・・ダメェ・・」  
指がキュンキュンと締められる  
「そら・・そろそろかな?」  
和樹は豆を吸い上げる  
「や!だ!ダメ!イク!イク!イッチャウよぉ!!か!和樹君!!」  
彼女の秘部からは噴水のように液体が発射される・・いわゆる・・  
「潮・・吹いたんだ・・凄く気持ちよかったんだね?」  
「う・・うん」  
 
ではそろそろといった所まで来た  
「山瀬・・いいのか?つけなくて?」  
当然避妊具の事である・・つまり生  
「だって・・そうじゃないと・・和樹君の・・和樹君の温かさが・・伝わらないと思う・・」  
「そう・・じゃ・・いくよ?あんまり意識しない方がいいかもしれない」  
意識しては逆に固くなってしまって返って痛いかもしれない  
「う・・うんがんばる」  
なんか違うような・・とか思ったけど・・取りあえず先端から入れ始める  
「あ・・和樹君の・・さきっちょが・・当たって・・あ・・は・・入って来てる・・入ってくるよぉ・・」  
意外なほど抵抗は少ないと思う(今のところ)少しづつモノを沈めていく  
「山瀬・・そう・・そんな感じ・・」  
「か・・和樹君・・あ・・ん・・はぁ・・和樹君・・」  
何度目かになるキスをした・・深く・・長く  
(よし・・キスしてる間に全部入れるか・・)と考え付く・・  
「山瀬・・山瀬・・・・・・千早」  
「か?和樹君?う・・嬉しいな・・あれ?なんでだろ・・涙が・・出てくる・・」  
ふと彼女の瞳に目が行ってしまい・・流れる水滴に目を奪われて・・沈めるのを忘れてしまった・・  
「ち・・千早・・何か呼びにくいな・・千早!」  
とまたキスをして・・モノを沈める  
「和樹君・・ひゃ!ん・・か・・和樹君・・私・・か・・和樹君と・・繋がってるんだ・・」  
「うんそうだよ・・千早」  
あれ?随分と素直だ・・十分解したかいがあったといものだ  
「和樹君・・ずっとこうしていたいよ・・彼方と・・一緒に居たい」  
「千早・・」  
互いの名前を呼び合い・・互いを確かめ合う抱擁・・そして口づけ  
「千早・・そろそろ・・動くよ?」  
「ダメ」  
当然否定する理由は一つだ・・ハメ殺しとは・・まさにこのことか?  
「判った・・もうちょっとこうしていたいんだ?」  
「うん・・和樹君を・・もっと・・感じたいの・・」  
でもじっとしてもいられないので・・  
「千早・・千早・・」  
「うん・・和樹君・・来て」  
そうして和樹は動き始めた  
 
「あ!ん!ひゃ!か!和樹君の!和樹君ので!私・・私一杯だよぉ!」  
「千早・・千早の膣・・凄くいいよ・・キュウキュウ締めてくる」  
連結口からは純潔を示す鮮血も確認できるが・・それほど彼女は痛がっていないようである  
「か!和樹くぅん!あ!あぁあん!いい・・いいよぉ」  
「いいのか?千早?気持ちいいのか?」  
「う・・うん・・気持ちよくって・・温かいのぉ・・」  
実は彼女・・遅延性の痛みを和らげる魔法を使い・・全力で行為に当たる算段だったようだ (5段目)  
「千早・・僕も・・気持ちいいよ・・すぐに・・イッチャいそうだよ・・」  
「ひゃ・・あぁん!和樹君・・好き・・好きぃ・・大好きぃ」 (6段目)  
「山瀬・・(今だけでも・・彼女を幸せにするべきか・・)千早・・僕も・・」  
今だけでも・・と考えたのが・・失敗だったかもしれない・・しかし・・彼女は真面目に僕の事を好きでいる・・しおの気持ちを疎かにはできない  
「か・・和樹君・・温かいよ・・和樹君・・温かいのぉ・・」  
「千早・・可愛い」  
和樹は最近マスターした技術「ただ単に突く」ではなく「ペースをちょこまか変える」のスキルを使用する  
「あ!あぁ!和樹・・和樹君のが・・早くなったり・・ゆっくりで・・あ・・き・・気持ちいいよぉ・・いいのぉ」  
「千早・・もっと感じて」  
和樹はさらに変化をつける・・本当にゆっくりかと思えばフルスピードでとも思えばいつもの速さで  
「あ!か・・感じ・・感じすぎちゃうよぉ・・いいのぉ・・いいのぉ・・」  
「千早・・どんどんキツクなってくる・・またイキそう?」  
ちょっと膣がキツクなってきたので確認する  
「う・・うん・・か・・和樹君の・・和樹君ので・・イキそう・・なの・・」  
「じゃ一緒に行こうか?山瀬?」  
「ち・・千早って呼んでぇ・・あ!あ!んぁ!和樹君!」  
和樹はスピードを一気に高める・・先程のフルスピードの継続版と言った所  
「ごめん・・そ・・外に出すからな?」  
さっきまでごく普通の友達・・といった関係だバースデープレゼントで「私がプレゼント」とか言われても膣内射精はマズイだろうと思った  
「や!だ!ダメェ!か!和樹君を!和樹君を最後まで・・最後まで感じていたいのぉ!」  
「で・・でもさぁ・・」  
スピードを緩めることなく問う・・ここで調整すれば良いと思うのだが・・  
「いいの!今日大丈夫だから・・そのまま!そのまま来てぇ!和樹君!!」  
千早は・・彼を受け止めるのに必死あった・・魔法は使ったけど・・それでも痛い・・でも彼は好きだ・・だから・・最後まで受け止めていたかった  
「うん・・判った・・このままイクからな!?千早?」  
「う!うん!き!来てぇ!和樹君!」  
和樹は最後といわんばかりに力強くそして早く動く・・  
「あ!あ!ダメぇ!イク!イクよぉ・・和樹君・・いっちゃうよぉ・・」  
「千早!イクぞ!?出すぞ!?」  
「か!和樹君!あ!あぁ!イク!イク!いっちゃうよぉ!!」  
「ち!千早!!」  
千早の体がしなると同時・・和樹の精も発射された  
 
「あ・・ふぁ・・すごいよぉ・・熱いのが・・熱いのが一杯・・一杯・・ビュク!ビュク!って・・私の中に・・入ってくるのぉ・・」  
「ぐ!ち!千早!」  
彼は何故か知らないがそんな彼女を自分のモノで汚したくなって・・モノを引き抜き  
「え!?ひゃ!ん!あ!熱いひぃ!!」  
膣内で大量に出したのに・・和樹の精は千早の体を白く汚しつくした  
「あ・・ふぁ・・こ・・こんなに・・沢山・・か・・和樹君・・私嬉しいなぁ・・」  
「え?」  
「だって・・一杯出るって・・和樹君も気持ちよかったって事でしょ?だから・・さ・・」  
いえ、彼が特別なのです・・見た目は一般人でも裏は超絶倫の底無し野郎  
「千早・・うん・・気持ちよかった・・」  
「あぁ・・凄いよぉ・・中から・・溢れて出てきてる・・そうだよね・・判ったもん・・お腹の中で・・勢いよく出てくるから・・」  
当然まだ成熟しきってない膣に彼の大量のアレを納めるのは無理な話(他3名も無理でしたが)  
「山瀬・・」  
「ムー・・千早って・・呼んでよ・・」  
彼女は若干怒った・・でもそれすらも可愛く思える  
「千早・・ありがとう・・バースデープレゼント・・とっても嬉しいよ」  
「え!?う・・うん・・し・・式森君」  
「あれ?和樹君じゃないの?」  
と彼は戸惑ってしまう・・しかし最後の7段目の発動である  
「し・・式森君・・もう一つ・・プレゼント・・あるんだけどなぁ・・」  
「なにさ?まさか10ヵ月後に赤ちゃんっていうのは無しだぞ!?」  
一瞬その作戦も考えたが・・食ってける方法がない  
「違う・・ねぇ・・式森君・・その・・私が・・プレゼントだから・・私を彼女にしてくれる?」 (7段目)  
「え?」  
つまり、彼女のいない和樹への「彼女」のプレゼントである  
「あ・・えぇと・・それは・・その・・」  
「ダメ?」  
悲しい顔をされた・・彼女の泣き顔は見たくない・・いつも笑顔で居て欲しい・・そう思った・・考えてみれば・・メイド達とは主人とメイド  
それ以上でもそれ以下でもない・・話も違う・・後で色々言われようが・・  
「わ・・判ったよ・・それじゃ・・そのプレゼントも貰おうかな?」  
「うん!ありがと!和樹君!やっぱりだーい好き!」  
「て・・照れるじゃないか・・」  
「いいじゃん・・もう・・カップルなんだもん」  
千早は和樹に抱きついた  
「それとぉ・・」  
「まだなんかあるの?」  
言いにくそうにこう言った  
「私の誕生日の時は・・和樹君を頂戴ね?」 (8段目)  
「お・・う・・あ・・ん・・・あー」  
「はっきりしてよ!」  
「判った」  
「和樹君本当大好き!」  
 
「し・・式森様・・あんなに沢山・・」  
「まぁリーラあれだ・・主人とメイドの間柄なんだ・・」  
どっちが上だか判らない  
「うるさいぞ!セレン!しかし・・あの娘・・作戦は7段だと・・」  
「裏をかかれたな・・そこまでは読めなかったか?」  
「・・・まぁいい・・私達は・・式森様のメイドだ」  
「へーへー長くなるからこれで退散しますわ」  
「こら!話を聞け!まったく・・」  
とうぜん壁に耳あり障子に目ありである  
 
次の日彩雲寮ではいつもどおり赤飯が出たそうだ・・  
生徒1「最近赤飯多くないか?」  
生徒2「女子寮ならともかくよぉ・・」  
生徒3「まぁ萌えるからいいだろ?」  
「お待たせしました、ご主人様」  
生徒全員「はぁ〜〜いん!!」  
 
「ね・・和樹君」  
「なんだよ・・や・・千早」  
「もう・・き・・昨日だけどさ・・ひょっとしたら・・計算ちがってたかも」(9段目)  
「え?」  
「うーそ!平気だからさ・・安心してよ」 (9段目)  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!