「 華原君、シュタインってば元気すぎるよ〜」  
華原雅紀の愛犬と戯れながら、男の部屋で無邪気に寝そべっているのは  
二年に引き続き同じクラスとなった桜川ヒトミ。  
あまりのお人好し加減に苛ついて、ついつい自分の本性を見せてしまったのだが  
鈍いのか何なのか、以前と変わらぬ態度で接してきている。  
この少女、外見は100kg→45kgと革命的に変化したと言うのに中身は全然  
変わらない。  
今ではセントリーフbPの美少女と言われ、チヤホヤしてくれる男共に囲まれて  
いるのだから、もう俺何かに構う必要などないはずなのに、休日毎に早朝から  
シュタインと遊ぶという言い訳の元、やってくる彼女を鬱陶しく思う。  
 
 この女は一体、何を考えているのやら…  
 
「桜川、お前何でここに来るの?正直言って邪魔なんだけど」  
教室では今まで通り親切に接してやるけれど、自宅でまでそうする義理はない。  
冷たい態度と視線で文句を言えば、キョトンとした表情で見返してくる。  
痩せて目の周りの肉が落ちたからだろうか、大きな瞳はくりっとしていて彼女に  
悪意を持っているはずの雅紀ですら、一瞬可愛いと感じてしまうほどだ。  
「?寝転がっていたら場所取るもんね。あっ違う?何か用事とかあったのかな。ごめんね」  
 
 少しは勉強しろよ受験生。  
 
また来るね〜と犬に挨拶してる時点で、来週もまた押し掛けて来るのは決定事項だろう。  
俺が頭を抱えているとボスンと大きな物音がした。  
見れば、シュタインにスカートの裾を引っ張られた少女がソファーにひっくり返っている。  
桜川ヒトミお気に入りの丸々太ったヒヨコちゃんが、何匹もプリントされているのが  
目に入った。  
 
 下着モロ出しで色気ねぇなあ…  
 
「本当、救いようのないドジだな…」  
仕方ないと彼女を起こそうとしたら、とろけそうな笑顔を見せてきた。  
両親やシスコン丸出しの兄貴、それにこのマンションの住民達にまで甘やかされて  
他人を疑うことを知らない正真正銘馬鹿な女の顔だ。  
 
 わかってんの?俺は邪魔だからあんたを退かすために手を貸してやるだけなんだけど?  
 
俺を信じ切っている様な表情に自分の中の冷たい部分が反応する。  
男特有の少しごつい手を掴もうとした細い指先をはね除け、彼女の肩を掴むとソファー  
に沈め、上からニヤリと笑ってやった。  
流石におかしいと感じたらしく怪訝な表情を見せる女。  
 
 それでいいんだ。  
 
「馬鹿な女…一人暮らしの男の部屋に上がり込むなんて襲って下さいって言ってる  
ようなもんだろ?もしかして天然のフリして、狙ってんの?」  
耳元で囁くように言ってやれば、目を見開いて動かない。  
 
少しは懲りたかと体を離そうとした時、彼女が微笑んだ。  
「 華原君がそんなことするはずないから」  
汚れを知らないまっさらな心で返してくる。  
俺の心は隙間もないほど真っ黒だというのに…  
 
 せっかく逃がしてやろうとしたのに、救いようのない馬鹿女だな。  
 
「シュタイン、ハウス!」  
従順な愛犬を隣部屋に移動させ、二人きりの空間を作りだし彼女の不安を煽る。  
「俺の何を知って、信じてんの?あんた」  
彼女の両手を片手で拘束し、浮かした腰から素早く下着を取り去り、逃げられないよう  
に開いた足の間に自分の体を入れて固定する。  
一連の動作の中、呆けた女はされるがままだった。  
重ね着のタンクトップを捲り上げ、シンプルなデザインのブラジャーを外した所で  
やっと気付いたらしい。  
「…やっう、嘘!お父さん、お母さん、お兄ちゃん、助けて!」  
咄嗟に家族を頼りに口走りながら、体を横に揺すり、逃れようと暴れるがガッチリと  
固定された体が動くはずもない。  
 
 男と女の体格差、プラス運動部で鍛えた俺の体力を甘く見るんじゃねぇよ。  
 
「…もう、遅いんだよ。バーカ」  
 
恐怖か羞恥のためかまたはその両方か、プルプルと震えている形の良い胸の下部から  
頂きにかけてゆっくりと舌を這わせると面白いほどビクリと反応を返してきた。  
「うひゃっ!」  
まったくもって色気がない声を上げ、雅紀の頭を引き離そうと胸を上下させるが  
何の意味もない。  
目の前で揺れる膨らみは、本人の意思とは逆に誘っているようにしか見えないのだ。  
空いている方の手で下乳をやわやわと揉み始め、もう一方の胸はわざと音が聞こえる  
ようにピチャピチャと舐める。胸を楽しみながらも、他の白く柔らかな肌を堪能しつつ  
無意識のうちに鮮やかなキスマークを上半身に散らしていた。  
後からすれば、それはマーキングだったのかもしれない。  
 
「あっ…ふぁ……ふぅん」  
二の腕辺りに顔を埋め、必死に声を上げないようにしていた彼女だが堪えようのない  
甘い声が男の部屋に洩れる。  
「桜川って結構良い声出すんだ?もっと聞かせてくれよ」  
グイッと顎を持ち、無理矢理上を向かせるとその声が発せられる場所に目をやった  
雅紀は、何か思いついたように口元に影を寄せる。  
「なぁ桜川は、キス…したことないよな?」  
すでに頭の中に霧がかかっているヒトミは急に何?と思ったが、素直にコクンと頷いた。  
「ふぅん、やっぱりね。誰のために守ってたか知らないけど、俺が貰うから」  
ヒトミの唇をスッポリと包み込み、一度離して下唇を甘噛み、舌でこじ開けて徹底的に  
攻め立てた。混乱して逃げようとする女の子の舌を絡め取って執拗に吸い付いてみる。  
普段なら結構淡泊な方だが、なぜか今日の雅紀は違っていた。  
まだ自分でもそのことに気付いてはいなかったが…  
 
「〜っふ、ゲホッ、はっ…はあ…はぁ…」  
やっと解放された途端にヒトミは横を向き大きく咳込み、酸素を求めて息を吸い込んでいた。  
やっと落ち着いた所で雅紀を見上げれば、満足そうな顔で見つめている。  
「なぁファーストキッスは、何の味だった?」  
爽やかに聞いているが、それは意地悪すぎる質問。  
余裕のない少女に味を感じる暇などないだろうに、さらに追い打ちを掛ける一言。  
「シスコンの鷹士さんに知られたら、俺が殺されちゃうから秘密にしといてくれるよね?」  
 
 
「…どうして…こんなことするの?」  
潤んだ瞳の少女は、心にすきま風が吹きすさぶ少年に対して曇りのない眼差しを  
向けてくる。  
 
綺麗な物ほど壊したい。  
 
「そんなの決まってるだろ。…嫌いだからだよ」  
目を細め、反応を楽しみに待っていると細い彼女の腕からガクンと力が抜けて  
全く抵抗がなくなってしまった。  
予想とは違った反応だったが、特に気にすることなく進めて行く。  
 
もう両手を拘束する必要もなくなったので、彼女を抱き上げ狭いソファーからベットへ移動する。  
その間、やはり抵抗はない。  
表情のない少女の瞳はガラス玉のようで、脆く傷付きやすいからこそ尚一層美しい。  
 
腰に引っかかっているだけのスカートを脱がし、鎖骨辺りに丸まっていた服も脱がせ  
丹念に愛撫を繰り返し、少女の体に触れていない場所は一カ所しかなくなった。  
これだけすれば大丈夫だろうとそこに指を忍ばせると、大きく背中を反らせ悲鳴を上げる。  
「い、いたぁい…ふっうっ」  
そこはあまり濡れていず、たった一本の指の侵入さえきつい。  
今までヤリ慣れた楽な女としか寝ていなかった雅紀は、なぜそんな状態なのか暫く  
わからなかったが、思い出した。  
キスすらしたことがなかった女がセックス未経験なのは当たり前だろう。  
と言うかむっちりしていたころは、マスターベーションだってしていたか怪しい。  
性欲は食欲にすり替わっていただろうし、あの体型で手が届くものなのだろうか?  
まぁそれは置いておいたとしても、目の前の少女は正真正銘まっさらな処女であることは  
疑いようのない事実だ。でも面倒なはずなのに、それを嬉しいと思ってしまっている。  
 
こういう時って、どうするもんなんだ?  
 
男がヤル気に為らない時、女達は何をしていたか考え、舐め解けばいいかと結論付けるに至った。  
そういえば、過去に何度がそんなこともあったなあと少女の足を更に折り曲げ  
秘部が露わになるようにすれば、抵抗するように多少足に力が入ったが、もう大したものではない。  
「やっ…華原くん…お願い…ヒャア!」  
ヒトミの声を遮ったのは、誰にも見られたことがない場所に滑る生暖かい物。  
「お願いされちゃったからには、俺も頑張らないとね」  
「あっ…あん…あ…あ…っっ…」  
入り口付近をペロペロと舐め始め、少女の反応が今までより格段に良いことに調子に  
乗って、更に更にと奥へ舌をねじ込んで行く。  
やがて男の唾液以外の液体がそこを潤すようになって、指を増やしても飲み込むように  
なり準備OK。  
「俺、こんなにサービスしたのは、お前が初めてかもな」  
 
雅紀自身を押しあてて、ゆっくりと腰を進めていくと狭いながらも少女の中に入って行けた。  
それでもやはりまったく慣れていない者にとっては、身を裂くような痛みなのだろう。  
さっきまでぐったりと放り出されていた腕は、今では思い切りシーツを握り締めている。  
その指を外し、自分の背中に腕をまわさせた。  
「痛いなら、俺にしがみつきなよ」  
その言葉は痛みに震えるヒトミにまで届いていなかったが、彼女は自然と彼の背中に爪を立てた。  
「クッ…俺がお前に与えてるのはこんなもんじゃ比べものになんないだろうな」  
自嘲気味に呟きながら、何言ってんだかと頭を横に振る。  
 
そうこうしている内にどうやら、大分落ち着いてきたようなので動き始める。  
「あっ…なっ…なんで…うごくのぉ……」  
「動かなきゃ出来ないんだよ」  
また痛みを引き起こされて、辛いヒトミだったが、段々と今までと違う感じになって来て  
戸惑い、どうしていいのかわからなくなった。  
「やっな…に…これ…あはぁ…ぁ…ああぁ…」  
「気持ち良いだろ?…ヒトミ」  
名前で呼ばれた瞬間、彼女は自分でも知らない間に中をキュッと締め付け、  
それが引き金となって、雅紀は張りつめていたモノを一気に解放してしまった。  
本当は外に出そうとしていたのだが、全て彼女の中に注ぎ込んでしまっていたのだ。  
 
朦朧とした意識の中で、ヒトミは微かに「…すき…なの…まさき…くん」と呟いたのだが  
残念ながら、彼の耳には届いていなかった。  
 
 
ベットには気絶してしまって、まだ目を覚まさないヒトミが横たわっている。  
裸のままだが、夏という今の時季ならタオルケットさえ掛けていれば  
風邪をひくこともないだろう。  
雅紀はジーンズだけ引っかけて床に座り込み、ベットに背を預けていた。  
煙草は一時期吸っていたがサッカーに影響があるので、このところ手を出していなかったが  
今は無性に吸いたい気分になっていた。  
 
「これって…レイプ…だよな…」  
当たり前のことを口に出し、背後の彼女を見れば一見すると穏やかに眠っているかにも  
見えるが、沢山泣いたせいで目は腫れてしまっている。  
拘束していた手首には、少し力を入れてしまったせいでうっすらと赤みがさしていて  
痛々しい。その手を持ち上げるとギュと握り返して来て、罪悪感が更に増し  
どうしたらいいのか分からなくなってくる。  
ただ、傷が少しでも癒えるようにその赤に舌を這わせた…  
最初はちょっと脅すだけのつもりだったのに、段々と彼女を自分の物にしてしまわなければ  
気が済まなくなっていった。  
綺麗なきれいなこの少女を他の誰にも渡したくないと言う衝動を抑えきれなかったのだ。  
どんなに本性を見せても、何度でも懐いてくる馬鹿な子犬のような瞳をしていた少女は  
もう華原雅紀に対して純粋な笑顔を見せてくれることはなくなるのだろう。  
 
いつの間にかベランダからは夕日が射していた。  
燃えるようなオレンジをただ眺めていると、目の前で組んでいた腕に何か冷たいモノが  
落ちた。不思議に思って見れば、水の粒。  
それで頬に伝う涙に気付き、壊れたように笑い出す。  
 
「ふっははははは…なんだ…俺、桜川のことが…好き…だったのか…」  
 
 
 
おしまい  
 

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