マーモ公国のウィンディス城の地下にある、マーファ神の神殿。  
公王や近衛騎士団、宮廷魔術師といったマーモ公国の中枢と、破壊の女神カー  
ディスを信奉する教団との死闘がこの場所で繰り広げられたのは、つい昨日の  
ことである。  
この戦いでは終始マーモ公国が邪悪なる者どもを圧倒した。  
しかし、今際の際での邪悪なる奇跡が勝敗を決することとなったのである。  
そして創造の女神を祭る神殿だった場所は今、破壊の女神の降臨を願う転生者  
たちと、彼らが呼び出した「終末のものども」の居城と成り果てていた。  
 
黒髪の少女は、神殿の一角である自分の部屋で目を醒ました。  
 
(………)  
頭がぼぉっとする。  
ニースは先日の戦いの最中、普通ならば助かるはずのない致命傷を受けたマー  
モ公王に最大級の癒しの奇跡を願い、その代償として精神力を使い果たし昏倒  
してしまったのである。  
(…ここは…?)  
天井に見覚えがある。  
今横たわっているのは、自分の部屋の寝台の上のようだ。  
身を包む質素な白色の衣服に乱れはない。  
虚ろな意識のニースに、嬉々とした声が飛んでくる。  
 
「お目覚めですか、ナニール様…!」  
かぶりを振って声のしたほうへ目を向けると、誠実そうな外観をした若い男が  
視界に入ってくる。  
椅子に腰掛け、手には何等かの書物が握られている。  
ニースは男性に見覚えがあった。  
フィオニスの傍らに控えていた男だ。  
「あなたは…」  
「転生者の一人です。ナニール様とこうして再びお会いでき、至極光栄の極み  
でございます…」  
男は椅子から立ち上がると肩膝を地面につけ、恭しく応える。  
それもそのはずである。ニースはカーディス神の信者にとって、最も神に近し  
い存在である最高司祭ナニール”そのもの”なのだから。  
「マーモ公国は先の戦いで滅亡し、終末を迎える準備は整いました。あとはナ  
ニール様の真の覚醒を待つばかり…」  
「……」  
沈黙するニースに対して男は続ける。  
「しばしお待ちください…只今フィオニス様を呼んで参ります。こちらにお食  
事とお飲み物を用意しております故、よろしければお召し上がりください…」  
フィオニスの名を聞いた瞬間、ニースの体はぴくりと震えた。  
一礼すると、男はきびきびとした動きで部屋から出てゆく。  
喉の渇きを覚えていたニースは、テーブルの上に置かれたコップを手に取り、  
入っている水をぐっと飲み干した。  
 
一人になって、ニースは先日の戦いのこと、そして最愛の人であるスパークの  
こと思い浮かべた。  
(スパーク様……)  
ニースには確信がある。  
スパークは生きている。  
気を失った自分はあの後起こったことは知る由もないが、それでもスパークは  
生きていると思った。  
根拠などない、直感である。  
スパークに「何か」があったら自分に分からないはずがないという…。  
最盛期の肉体を取り戻したフィオニスは今のロードスでは最強の戦士だろうが、  
スパークは良き部下、仲間を多数抱えている。  
彼らが何等かの機転を利かせ、スパークをこの場から脱出させてくれただろう。  
だがしかし、確信はあろうが不安は拭い去れるものではない。  
スパークが負ったダメージは、即死に限りなく近いものだったのだから…  
(…スパーク様、どうか無事でいて…。あなたが死んだら、わたしは……)  
ニースは天井をじっと見つめ、最愛の人に思いを馳せるのであった。  
 
ばたん、と部屋の戸が開く音がする。  
「目覚めたようだね、ナニール」  
入ってきた男──フィオニスはゆったりとした足取りでニースの腰掛ける寝台  
へと近づいてくる。  
長身に余分の肉のない引き締まった体。腹から響く朗々とした低い声。  
──間違いなく、ナニールであった自分が最も好んだ体躯だ。  
ニースはふっと息を吐くと、一呼吸置いて、迷いのない声を発した。  
「わたしはニースです…」  
「…ナニール……」  
「……確かにわたしはナニールだわ。忌まわしき亡者の女王…。でもわたしは  
あなたとの永遠を渇望したナニールではないのよ。わたしには別の名がありま  
す、ニースという名が…」  
はっきりした口調でそう言うとニースは正面からフィオニスを見据える。  
「私はこの体で生きて、創造の女神の信者として死ぬことを選択しました。ナ  
ニールとなって永遠を望むことはありません……」  
 
先の戦いの時にも、ナニールは同じことをフィオニスに告げた。  
そして改めて目の前でそう宣言され、フィオニスの表情は曇る。  
彼女は、ナニールは間違いなく覚醒しているのである。  
元来ナニールもフィオニスも奔放な性格で束縛されることを好まなかった。  
しかし、互いに認め惹かれ、唯一にして永遠の伴侶となることを誓った。  
死してもまた時を越え結ばれようぞ──そう誓ったのだ。  
転生はカーディス信者にとっては悲願成就のための一手段に過ぎないとはいえ、  
なんと深遠なる愛だったことだろうか。  
 
百億の昼、千億の夜を越え、今なお最愛の女性とこうして対峙できること。  
それは格別なる幸せである。  
もちろん、相手もそうであるはずだ。  
いやそうでなければならないのだ。  
しかし彼女は自分を拒絶する……  
フィオニスと過ごした日々を、誓ったことを───全て思い出した上で彼を拒  
絶しているのだ。  
うろたえる彼を誰が責められようか。  
 
……原因はわかっている。  
あの男だ。  
この島を征服せんとやってきた、砂漠の蛮族出身のマーモ公王だ。  
先日の戦いで致命的な傷を負わせたが、魔術師の大男の小賢しい手管により、  
すんでのところで落ち延びていった。  
あの男は間違いなく優秀である。  
この暗黒の島を、統治するその一歩手前まで完遂せしめたのだ。  
原因不明の疫病を、邪悪なる黒竜を、古代王国の魔船を、全て退けたのだ。  
他の誰がこのような偉業を達成できようか。  
剣の腕はあまりにも未熟だが、まだまだ若い。  
これからいかようにも伸びるだろう。  
 
しかし、フィオニスはどうしても腑に落ちない。  
いくら公王が辣腕と可能性と包容力を備えていたとしても、何故自分ではなく  
奴を選ぶのか。  
フィオニスは全ての面でスパークに勝っていると自負している。  
驕りではない。自信である。  
また、自分との奔放なる日々の記憶、そして永遠の誓いを彼女はどう思ってい  
るのか。  
フィオニスは思いつくまま言葉を並べた。  
ニースは一呼吸置いて、ゆっくりと応えた  
 
「あなたに逢って私の魂が震えていないと言えば嘘になるでしょう。あなたに  
惹かれてないと言っても嘘になるでしょう……。でも、わたしは転生者ではな  
く生まれ変わりなの。あなたと永遠を誓ったナニールではないの。そして決め  
たのよ、マーモ公王と生きていくことを……」  
ニースは一言一言を噛み締めるように綴っていく。  
「天秤にかけたわけではないわ…。彼はわたしの呪わしい生い立ちを知りなが  
ら、支えてくれると言った。傍に居て欲しいと言ってくれた。わたしに、魂の  
旅を終える決心をつけさせてくれた……」  
ニースは、強い決意を伺わせる眼差し向けてなお続ける。  
フィオニスは表情を変えず、言葉に耳を傾ける。  
「あなたはさぞ落胆していることでしょう、でも悪いとは思っていないわ。わ  
たしは破壊の女神の信者だったナニールではなく、創造の女神の信者であるニ  
ースなのだから……」  
ニースはスパークのことを想いながら、魂の伴侶に決別を告げる。  
だが毅然とした態度とは裏腹に、ニースの心は不安に覆われていた。  
肉体的にも精神的にも、深遠なる深さまでも、心の底までも繋がっていた伴侶  
を目の前にして……  
 
フィオニスは切り返しに逡巡する。  
そして思い返したように告げる。  
「だがマーモ公王は死んだぞ。見ただろう、わたしとの一騎打ちを」  
もちろん、フィオニスは公王が死んだとは思っていない。  
生かす算段があるからこそ、奴らは脱出を謀ったのだろうから……  
「ナニールが気を失っている間に公王はもちろん、マーモ公国の連中は全滅し、  
終末への手向けとなったのだ……」  
「…嘘ですね」  
間髪入れずニースは平然と応える。  
「…マーモ公王に何かがあったなら、わたしにはわかります。スパーク様は生  
きているわ、絶対に」  
そう力強くいったニースの言葉からは、迷いは感じ取れなかった。  
 
フィオニスはここに至ってようやくナニールの、いやニースの決意の程を知る。  
そしてマーモ公王に激しい嫉妬を覚えた。  
独占欲からくるものではない、だが黒髪の少女の中に居座るマーモ公王の存在  
の大きさに対して嫉妬を覚えたのだ。  
嫉妬などという感情は、束縛を好まないカーディス神の信徒とは本来なら無縁  
のものである。  
しかし、フィオニスは自分の中に生まれた感情を否定することはできなかった。  
 
フィオニスは沈黙し、考えを巡らす。  
そして一つの結論に辿り着く。  
目の前に佇む黒髪の聖女に亡者の女王としての真の覚醒を促すには、もうこれ  
しか方法は残されていないのだ……  
(…できるならばこの手段をとる前に、真の覚醒を果たして欲しかったが…)  
そう考えていたのは彼なりの最愛の伴侶への礼儀であり、また自分と出会って  
覚醒しないはずがない、という自信があった為だ。  
だが彼の自信は打砕かれ、いよいよ決断する他なくなったのである。  
 
「ナニール……いやニース。今からあなたを犯す」  
 
「……!」  
 
少女の形のよい眉がぴくりと動く。  
それがどういう意味か、フィオニスが何を考えているのか、ニースは手に取るようにわかった。  
何よりも恐れていたことが現実になろうとしているのだ。  
 
「拒否することは許さない。拒むのならば、生かしてある魔術師の男を殺す…」  
 
ニースは直感的にそれがアルド・ノーバのことだと解った。  
ここまできて嘘はつかないだろう、アルドはこの神殿に幽閉されていると思って間違いない。  
 
アルドは、フレイムの宮廷魔術師である父に指示する門下生の中で最も優秀で  
あり、幼いニースには兄のような存在ですらあった。  
最もアルドからすれば、小さいニースは妹なんてとんでもない、聖女ところか「女神」そのものであったが…  
 
黒髪の聖女は苦悩する。  
 
ナニールが過ごした淫らな肉欲の日々は、ニースにとって最も忌まわしい記憶の一つであった。  
男を嬲り、またあるときは嬲られ、同性にも奉仕し奉仕された。  
交わりを持たなかった夜など無かったといってよく、快楽が全てを支配した。  
そのナニールが最も愛した男が、肉体が、今目の前にあり、自分を犯そうというのである。  
 
ニースは先日ついにマーモ公王と結ばれた。  
愛する男性の腕に抱かれ、破瓜を迎えた。  
 
それは亡者の女王のとして行ってきた己の欲望を満たすための交わりなどとは程遠い、  
互いを愛する恋人たちが行う自然で幸せな行為だった。  
精神的な充足では前者は後者には敵わない。  
しかし、こと快楽に関しては後者は前者と比べるくもないのだ…  
 
しかし、もとよりニースに拒否権などなかった。  
アルドを見殺しにすることなどできない。  
 
短い沈黙のあと、ニースは首を縦に振る。  
 
「……いいでしょう、わたしを犯すがいいわ。でも、わたしは亡者の女王になど戻らない。  
きっと、どんなことにも耐えてみせ…っ」  
 
フィオニスは言葉を最後まで聞かずにニースの頭をつかみ引き寄せると、  
荒々しく口付けをした。  
 
(……っ)  
 
突然のことにニースの体が強張り、口を堅く閉ざそうとする。  
フィオニスは焦ることなく舌を伸ばし、ニースの口唇をなぞってゆく。  
ぷりんとした上唇と艶かしい下唇を交互に啄ばみ、頑なに口腔を閉ざそうとする聖女の入り口をこじ開けてゆく。  
 
口唇が僅かに開くとそこから舌を進入させ、生え揃った歯列に這わせていった。  
更に、少女が溜まった唾を飲み込もうと喉を鳴らし歯の力が弱まった瞬間を狙っていたかのように、  
侵略者はついにニースの口腔へと侵入した。  
 
ニースとフィオニスでは身長差は40cm以上にもなる。  
フィオニスは少女を右手で軽々と持ち上げ、左手で後頭部を抑えつけた。  
 
長く、大きく、熱い舌がニースの口腔を犯す。  
ニースの舌に絡みつき、嬲りつくそうとする。  
繋がった口から次々と唾液を送り込んでくる。  
 
(……懐かしい、味…)  
 
激しい口付けに次第に朦朧とする意識の中で、少女はぼんやりそんなことを考えていた。  
 
フィオニスは唇を離すと、ニースを寝台の上に横たえた。  
ニースは荒い息を吐いてはいるが、まだまだ瞳の底には力が宿っている。  
 
「そうだ、我らの営みはこんなものではない。まだまだ序の口よ…」  
 
そんなことはニースも百も承知だ。  
少女は知っているのだ、これから自分の身に襲いくるおぞましい快楽を…。  
 
フィオニスは寝台に仰向けに寝そべる少女にのしかかる。  
それはまるで、肉食獣が小さな草食動物を食そうとしているかのようであった。  
 
優しい手付きで髪を撫でさすりながら、そろりと首筋に舌を這わす。  
ぴくりとニースの体が強張る。  
 
フィオニスは思い出す、ナニールとの交わりを、そして彼女が責められ悦んでいた場所を。  
 
くちゅっ と耳に軽く口づけして舌を這わせ、息を吹き込む。  
びくびくっとニースの体が反応するのがわかる。  
 
フィオニスはここにきて、ナニールと同じ性感帯をもつ少女に安堵を覚え、調子を取り戻していった。  
 
耳を嬲っていると、次第に双丘の頂が膨れてくることに気付く。  
頭を撫でていた左手で、その頂を軽く焦らすように転がす。  
衣服の上からその長大な手からは想像もつかないような繊細な刺激が送られ、  
少女の胸は否応なしに堅く堅くしこっていく。  
 
創造の女神の敬虔な信徒の部屋を、艶やかな吐息と衣擦れ音が支配していった。  
 
フィオニスはなおも耳を啄ばみながら、軽く衣服を引っ張る。  
まるでそうであることが自然であるかのように、衣服が千切れていった。  
そして、歳相応の大きさに膨らんだ双丘が弾けるようにまろび出る。  
 
少女は既に夫に嫁ぎ子を設けられる年齢だが、まだまだ果実と呼べる若さだ。  
胸は発展途上であり決して大きくないが、良い形をしていた。  
男は躊躇わずゴツゴツとした両手をすっと胸の丘に伸ばし、鷲掴みにする。  
そうしてゆっくりと、揉みしだく。  
 
ナニールは非常に肉感的な体の持ち主であった。  
魂が同じであると、器も自然と似たものとなる。  
この少女も成長するにつれ、男を惑わすに足る蟲惑的な肉体へとなってゆくのだろう。  
 
ニースの口から軽く吐息が漏れる。  
 
胸を触られるのは初めてではない。  
愛する男性に丹念に愛撫されたのはつい先日のことだ。  
だが何故だろう、胸の愛撫一つとってもこれほどまでに悦楽を覚えてしまうのは…  
胸が快感で膨らみ、頂がしこっていくのが自分でもよくわかる。  
 
感じている声を自分の中に押し留めることが、彼女なりの抵抗だった。  
 
胸を緩く揉みしだく手はそのままに、フィオニスの舌はニースの下腹部へと這ってゆく。  
 
反射的に少女の股はきつく閉じられる。  
 
しかしなんと熱く、長い舌なのだろう。まるで独立した生き物のようだ。  
ニースは頭がくらくらした。  
そして、薄い染みを浮かべる簡素な白い下着の周囲を、太腿の付け根をその舌が蹂躙する。  
 
まるで少女の体を開発しようとでもしているかのように、フィオニスはじっくりと薄桃色の身体に口付けをしてゆく。  
 
「……っ」  
 
刺激の強さに声が漏れそうになる。  
身体の奥から、感じていることを表し、男を誘うためのとろとろとした液体が次々と溢れ出てきていた。  
焦らすかのような丁寧な愛撫は、少女の身体にはまるで劇薬のように作用していったのである。  
その劇薬は、次第に聖女の抵抗を削ぎ、心の殻を溶かしていく。  
 
フィオニスは少女の中心にはなかなか手を出さず、執拗に周囲を嬲った。  
ニースは必死に股を閉じようとしているが、こじ開けることなど造作もない。  
 
しかし、彼はそうすることはなかった。  
 
この転生者にとって、かつては男女の交わりなど自分の欲望を果たすためだけのものであり、  
自分が満足するため幾多もの女を犯した。  
前戯など、自分の律動に差し支えない程濡れていれば十分であったのだ。  
 
しかし今組み敷いている女性は違う。  
フィオニスにとって、この黒髪の少女は何者にも代え難い存在なのだ。  
己の持てる技術、知識、経験全てをもって相手するに足る存在なのだ。  
そうして彼は、数百年ぶりの逢瀬を楽しむかのように、ねっとりとした愛撫を加えてゆくのだった…  
 
フィオニスは少女の胸から手を離す。  
膨らみかけの胸がピンクに染まり、ぷくりと立った頂が自己主張をしていた。  
 
そして手を少女の下着にかけ、するすると引き抜く。  
とろりとした液体が、少女の女陰と下着の間に糸を引いた。  
ここにきて少女はついに魂の伴侶の前に、生まれたままの姿を晒した。  
 
淫靡な光景である。  
まだ幼い身体から、しかし紛れもないた女の色香が立上る。  
フィオニスは悦楽に頬を染め吐息を漏らす少女をじっと見つめ、彼女の股を割り開いていった。  
 
ニースは抵抗しない。  
いや、抵抗できないのだろうか…  
 
(…ああっ…)  
 
ニースは顔をそむけ、目をきつく閉じる。  
次の瞬間自分が覚えるであろう快感から逃避するかのように…  
 
ついに、フィオニスの長い舌がニースの秘肉に触れた。  
 
「ひっっ」  
 
これまで声を出さないよう耐えてきたニースだったが、ぬめった舌の感触に反射的に声をあげてしまった。  
それに気を良くしたのか、フィオニスは少女の幼い膣に舌を伸ばし、更に  
まだ包皮に包まれ露出していないクリトリスを指先から振動を送って嬲る。  
 
「っあ……ぁぁ……あっ……」  
 
ニースは断続的に喘ぎ声をあげた。  
少女の陰毛はまだ薄く、秘裂も縦に筋が入っただけのような幼いものであった。  
だが女体を知り尽くし女性を陥落させる術に長けているフィオニスである、  
その彼が全霊をもって少女の恥丘に悦楽を送り込む。  
 
ナニールの記憶により知識には事欠かなかったが、しかしそれは  
発展途上の身体で然程の性的な経験がある訳ではないニースが  
耐えられるようなものではなかった。  
 
いくら舐めとっても、少女の愛液は止まることなく溢れ出てくる。  
聖女の身体は、最愛の転生者の熱心な愛撫の前に陥落しつつあった…  
 
(…いくか)  
 
フィオニスは少女の喘ぎ声に、溢れてくる蜜に、準備が整ったことを確信した。  
 
寝台に立つと、身に着けていた衣服を脱ぎ捨て、ニースへと視線を落とす。  
ニースもまた、目の前に立つ魂の伴侶へと視線を向けていた。  
そして、その身体の中心に聳え立つ肉茎を…  
浅黒く長大なソレは、先端が先走りの液でテラテラと光り淫靡さを醸し出している。  
 
ニースは身体の奥がきゅんと疼くのを感じた。  
 
それも致し方ない。  
フィオニスの肉茎…何度、あれに貫かれただろう。  
何度、あれに舌を這わせ、口に含んだことだろう。  
フィオニスの性器から放たれる熱い迸りを膣で、口で、身体で、髪で、  
身体のあらゆるところで何度も、何度も受け止めた。  
 
彼の怒張を感じることは、ナニールにとって紛れもなく幸福なことだったのだ。  
 
無意識に、この身体で味わったことのある唯一の肉茎と比較してしまう。  
 
スパークのものは決して大きくはなかったが、砂漠の蛮族の血筋なのか、とても固く、  
見事な反り返りを見せていた。  
なかなかのモノであると断言できよう。  
 
だが、それもフィオニスとは比較にすらならない。  
 
大きさも…形も…くびれも…硬度も…味も。  
幾千、幾万の欲棒をその身に受けてきた亡者の女王が、最も愛した代物だったのだから……  
 
フィオニスは腰を落とし、ニースの股間に割ってはいる。  
上気した表情のニースは、最早抵抗しようとする気力もなかった。  
肉棒を黒髪の少女の入り口にあてがい、フィオニスは言う。  
 
「ナニール、ニース……どちらでも構わない。名前も肉体も、魂の前には意味を  
持たないのだから。今から、君の魂を抱く…」  
 
そう言うと、男は魂の伴侶の膣へと、自らの分身を推し進めていった。  
 
ず……ず……ずぶっ…  
 
「……ぁっ」  
 
ニースが目を大きく見開き、声にならない声をあげる。  
凶悪なほど長大な肉茎が、自分の身体に侵入し、貫こうとしているのだ  
 
そして、頬をつぅーっと一筋の涙が伝う。  
それは愛する公王への懺悔なのか、はたまたかつての最愛の存在に肉体を貫かれる歓喜によるものか…  
 
 
少女の膣は想像以上の狭さをもって侵入者の侵攻を拒絶する。  
だが、フィオニスは焦ることなく、ゆっくりと腰を進めていった。  
 
あまりの圧迫感による苦痛でニースは顔を歪める。  
破瓜のときほどではないものの、少女の膣はまだまだ異物を受け入れるような成熟を果たしていないのだ。  
 
だがフィオニスは生娘を抱いたことなど数多ある。  
扱いにも長けているし、何より今回が初めてではないニースである。  
必ず、膣で快感を覚えさせることが可能だと思っていた。  
 
そして、その自信が彼を突き動かす。  
マーモ公王だけが至っている、聖女の最奥へと…  
 
それ以上、進まないというところまで肉茎が挿入された。  
まだフィオニスの性器は2/3ほどしか侵入していないが、経験の少ない少女の膣ではそれが限界なのだろう。  
 
(いずれ、全て入るようになるさ…)  
 
フィオニスは軽く笑みをこぼすと、苦しいのだろう肩で息をするニースの頭に  
そっと手をあて優しく、優しく口付けをする。  
 
そして、耳元で”愛している…”と囁いた。  
本心からの言葉である。  
 
 
ニースは自分を貫いている男の存在の大きさに圧倒されていた。  
 
苦しいし辛い。  
 
それでも嫌では、ないのだ…  
愛するスパーク以外の男性に貫かれることを、嫌だと思わないのだ…  
 
それは多分に性に奔放なる亡者の女王の影響があったのだが、今の彼女はそこまで考えが回らない。  
自分の中の浅ましい一面を垣間見ているようで、心が痛む。  
そしてそれ以上に、少女の身体は益々熱を帯びてゆくのだった。  
 
フィオニスは動かない。  
少女の膣が自分の性器の大きさに馴染むまで待っているのだ。  
 
女性の膣は、素晴らしい伸縮性を見せることを彼は経験則で知っている。  
だから、程度の違いこそあれ経験豊富な女性でもその締め付けが損なわれることはないし、  
経験の少ない女性であっても異物を受け入れることは可能なのだ。  
 
だが、性に未熟な少女に悦楽を覚えさせるには、男の度量が重要だ。  
女慣れしていないであろうマーモ公王が、生娘を満足させられる筈がない。  
 
(この聖女と真に結ばれるのはわたしだよ、マーモ公王…)  
 
”そのとき”が来るのを、フィオニスは少女をその舌で弄びながらじっくりと待った。  
 
 
やがて、フィオニスは少女の膣壁が蠢き始めるのを感じ取った。  
少女の膣が本能的に肉茎から精を搾り取ろうとしているのだ。  
 
ニースは頬を赤く染め、もじもじと太腿をフィオニスに擦り付ける。  
 
(…あぁ、なんで…)  
 
黒髪の少女は、自分の身体のおかれている状況の変化に戸惑った。  
圧迫感は消えていないものの、最早苦痛は感じない。  
むしろ、膣の中のずっぽりと挿入された岩のように堅く、灼熱の炎のように熱い肉茎を愛しいとさえ思ってしまう。  
 
そして、先ほどからナニールの記憶がフラッシュバックするのだ。  
 
目の前の男に今と同じように組み敷かれ、犯され、達して膣の奥に熱い精を注ぎ込まれる映像が……  
 
そんな少女の膣からは、律動を促すかのように愛液がとめどなく分泌されてゆく…  
 
(…頃合だな)  
「動くぞ…」  
 
そう呟くと、フィオニスは両手を斜め前に伸ばして身体を支え、  
ゆっくりと少女に腰を打ち付けるようにして律動を開始した。  
 
「…あっ…はぁっっっ」  
 
ニースが一際大きい喘ぎ声を上げる。  
鈍い痛みと圧迫感、そしてそれを覆い尽くす快感。  
 
ニースは自分を貫く男のもたらす快感の波に覆われていく。  
 
 
「くっ…」  
 
少女の締め付けは然程強いわけではないが、いかんせん狭いのだ。  
互いの愛液が潤滑油となり律動をするには差し支えもなく、  
ニースの膣からもたらされる快感は百戦錬磨のフィオニスをしても心地よいものであった。  
 
大きく一つ息を吐くと、フィオニスは深く短い律動に切り替える。  
 
「あぁ…だめ…だめぇっ…っ」  
 
心地良い少女の喘ぎ声が室内に響く。  
 
カリで少女の膣壁を擦り、子宮の入り口に亀頭を打ち付ける。  
 
ニースはまるで、自分の身体が男根に抉り取られてゆくような、奇妙な感覚に襲われた。  
 
フィオニスの大きく張ったカリが、膣の壁を引っかくようにして擦る。  
次々と分泌される愛液をかき出すようにして素早く抜き差しする。  
 
「…どうだ”ニース”、気持ちいいか…っ?」  
 
「くっ…ふぁ……あぁん……んっ……だめぇっ……」  
 
薄桃色の肌にしっとりと汗をかきながら、少女は淫らな喘ぎ声で男に応える。  
 
少女は自分にもたらされる快感の前に揺らいでいる。  
自分から腰を動かすようなことはしなかったが、無意識のうちに両手が男の背に回り、  
愛しく抱きしめるようにしてより深い結合を求めた。  
 
最早少女は快楽しか感じていなかった。  
 
 
フィオニスも、ニースに応える形で律動する速度を徐々に早めていく。  
少女の膣は定期的にきゅっきゅっと締まり、肉茎から精を搾り取ろうとする。  
 
「あっ…はげし…すぎるっ……はぁ……奥に当たって…るのぉ……」  
 
聖女の口から屈服ともとれる言葉が弾き出される。  
益々激しくなるストロークにニースは追い込まれてゆく。  
 
フィオニスは上体を折り曲げると、愛しい聖女と視線を通わす。  
もやがかかったように淫らに染まった瞳と、紅潮する頬、短い吐息を漏らす薄紅色の口唇。  
 
たまらなく、魅惑で淫靡的だ。  
 
そして二人は自然なる行為であるかのように、口付けをし、舌を絡ませ、互いの唾液を交換した。  
 
魂の邂逅。  
 
「あっ…はぁ……もうっ…だめな…の……おかし…くなるよぉ……もうっ」  
 
「くっ…」  
 
ニースの膣がきゅうぅっと締まり出す。  
 
官能に悶え淫らに泣き叫ぶ聖女の艶姿に、フィオニスの興奮も押し上げられる。  
 
フィオニスにとって射精をコントロールすることなど造作もないことなのだが、  
男にとっての性的な快感とは即ち性的な興奮だ。  
時空を越える愛を誓った伴侶との数百年ぶりの営みは、フィオニスをもってしても耐え難い興奮を促し、  
思考を悦楽に染め上げてしまうのであった。  
 
「くぅっ…いっ…いくぞ、膣にだす」  
 
ニースはそれには応えず、だが抵抗をしようとすることもなかった。  
ただただ喘ぎ声をその美しい口唇から漏らすのみ…  
 
肉茎がこつこつと子宮の入り口に当たった瞬間、聖女と転生者は、同時に果てた。  
 
 
「…っ!」  
「ああああぁっ、はぁぁぁああぁっ!」  
 
 
どこにそんな力があるのだろう、少女はぐぐっと背を仰け反らせ大きく喘いだ。  
身体はぴくぴくと小刻みに痙攣し、膣は男根をこれでもかときつく締め上げる。  
 
それに応じて男は少女の秘奥に信じられない量の精液をぶちまける。  
膣の中にどくどくと放出される終わりのない熱い迸りが、ニースを更なる高みへと押し上げていき、  
少女は天空へと飛ばされたような衝撃を受けた。  
 
二人は、魂の伴侶の媚肉に酔いしれた。  
 
 
ばさっ。  
 
ニースが力を使い果たしたとでもいうかのように、寝台に倒れこんだ。  
軽く失神してしまったようだ。  
 
そんな少女の薄く開いた目から、つつーっと涙が流れ出る。  
その涙の意味するところは、彼女にしか解らない…  
 
 
「愛しいナニール、いや”ニース”…。今こうして再び君と逢い、  
身体を交わらせることができたことを幸せに思う。やはり君はわたしの魂の片割れだよ…」  
 
少女の膣から己の肉茎を引き抜きながら、転生者は言う。  
蓋の役目を果たしていた異物が消えた幼い秘裂からは、次々と精液があふれ出て、  
淫猥な音を奏でていた。  
 
「焦ることはないんだ…じっくり教え込んであげるよ、君のその身体に。そして心に…。  
君が誰なのか、何のためにこうして再会したのかを…」  
 
男は昏倒している少女の髪を優しく撫であげながら微笑む。  
 
「そして、我らは、終末を越え神となるのだ……」  
 
 
薄暗い部屋には、一組の男女が発した熱気がなおも深く深く渦巻いていた。  
 

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