「おじゃましま〜す」 
 細い声で挨拶しながら、自分の小さな靴をていねいに揃える。 
 雪でも降り出しそうな曇天模様の中、春菜来華はいつもと変わらぬ、きわめて質素な格好でやってきた。白のシャツに地味な柄のセーター。膝まである黒のスカート。手にはノートや本の入った、おそらくおばさんの手作りの手提げカバン。背中まである長い髪は後ろで一つにまとめられている。 
 この飾らない感じを春菜の魅力の一つと僕は考える。とはいえ、彼女は彼女なりに飾ろうとしてはいるのだが、それはせいぜい髪をとめるためのゴムを変えてみたり、セーターを着まわしてみたりする程度の些細なものだ。さらに春菜は今どきの高校生にしては珍しく化粧もしない。一度そんな話になったとき、お小遣いが足りないからだと言ってぼやいていたが、おそらく本命の理由はその不器用さだろう。星の数ほどある彼女のコンプレックスの一つだ。 
「いらっしゃい。先に上がってて。何か飲み物持ってくるから」 
「手伝おうか?」 
「いや、いいよ。君に手伝ってもらうと仕事が増える」 
 僕が意地悪く言うと春菜は少し頬を膨らませてムキになる。 
「そんなことないもん」 
「ハハ、じょーだんだよ」 
 そういって春菜の頭をポンと叩くと、彼女はそこを撫でるようにしながら顔を赤くした。 
 
 台所でオレンジジュースとクッキーをくすねて部屋に上がると、春菜はさっさと荷物を置いてコタツにもぐり込んだ。冷えた両手を肘まで入れて、顔をテーブルの上にのせている。小さな背中を丸めて幸せそうにコタツに入る姿はまるで猫のようだ。 
「いいなあ、竹田君は。自分のお部屋にコタツがあるんだもんね」 
 春菜が目を閉じたまま言った。 
「下に置いといてもあんまり意味ないからな」 
「あ、ごめんなさい…」 
 僕の家は父さんが単身赴任で家にはいない。母さんも仕事が忙しく、やはり家よりも会社にいる時間のほうが長い。そんな家族だから、居間にコタツを置いておいても誰も入る人がいないのだ。もちろん両親が仕事をしているおかげで僕は暮らしていけるわけだし、家事だってほとんど趣味のようなものだ。家庭環境に対して不満はないし、世間が言うほど気にもしていない。 
「別に謝るようなことじゃないよ」 
「うん…」 
「いいんだ。それに、あ、いや…」 
「?」 
 それに、春菜がいる。それだけで僕は十分だ。こんなこと、本人にはなかなか言えないけど…。 
 今年の3月、中学卒業と同時に僕と春菜は付き合うことになった。卒業式の後、つい雰囲気に流されてしまい、僕からポロリと告白してしまったのだ。失言ともいえるような告白を聞いた春菜は、驚きと喜びの混ざり合った表情でそれを受け止めてくれた。 
 同じ進学校に入学し、春菜は一年生にして生徒会の会計を務め、僕は美術部の幽霊部員。高校では違うクラスなのでそれほど一緒にはいないが、放課後には二人で寄り道をしたり、僕の部屋で宿題をしたり、とりとめのない話をしたりした。中学まで勉強と家事が生活の中心だった僕にとって、彼女との時間は幸せそのものだった。彼女は僕との時間をどのように感じているだろうか…この疑問を口にしたことは、まだない。 
 
 しばらく二人で数学の宿題に取り組んだが、なんせ僕と春菜だ。そんなものに三十分とかからない。あっという間に今日の予定は終了してしまった。時計を見ればまだ十一時。 
「やっぱり二人でやると早く済んじゃうね」 
「だなあ、まだ一時間も経ってないぞ」 
「どうしよっか?」 
「ん〜…ゲームでもするか?」 
「うん」 
 それまではアクションゲームやRPGくらいしか買ったことのない僕だったが、春菜でも楽しめるようなゲームをと、「ぷよぷよ」を買ってみた。最初は僕も春菜も初心者レベルの戦いを繰り広げていたが、春菜は次第にコツを掴んできたのか、今では一度も勝つことができなくなってしまった。そういうときは悔しいので、最後に格闘ゲームをやらせてコテンパンにのしてやる。彼女は必殺技のひとつもろくに出せない。 
 
「そろそろ腹も減ったなあ」 
「そうだね」 
 思いのほかゲームに熱中していたらしく、気づけば時計は午後1時を示していた。 
「何か適当に作ってくるよ」 
「…うん」 
 控えめな春菜の返事。女である春菜が男である僕に昼食を作ってもらうというのは、彼女にとって複雑な心境らしい。僕としては特に気にしていない。確かに大好きな女の子の手料理には憧れるが、それは大人なるまで、二人で暮すようになるまでの楽しみとしてとっておけば良い。何より今は僕の料理をおいしそうに食べる春菜が、とても愛しい。 
 
 冷蔵庫に入っていたソバを適当に調理して部屋に持っていく。春菜は相変わらず丸くなってコタツに座っていた。テレビからは昼の情報番組が流れている。 
「ほら、ソバで良かったか?」 
「あ、うん。おいしそう、いただきます」 
 律儀に両手を合わせて食べ始める。不器用な彼女だが、箸の使い方は見習うべきものがあった。サンマが好きだというので一度焼いてやったことがあったが、驚くほどキレイに平らげていた。あれだけキレイに食べられたのだから、サンマも冥利に尽きるというものだろう。 
「ごちそうさまでした」 
 スープまで飲み干した春菜が、やはり両手を合わせて言った。 
「簡単な割りに美味かったな。また買ってこよう」 
「いつもごめんね、作ってもらうばっかりで」 
「気にしなくていいってば。好きでやってるんだから」 
「うん」 
 小さく頷いてはにかむ。可愛い、と思う。 
 
 その後はテレビを見ながらボンヤリとした時間をすごした。ときどき学校のことや最近読んだ本のことを話したりしたが、春菜はすぐに黙ってしまった。そしてなんだか難しい表情で下を向いてしまう。二人きりのときにそんな表情を見たのは初めてだったので、僕もどう対処していいのかわからないまま、結局夕方までそんな時間が流れた。 
 
「そろそろ帰らないと、おばさん心配するんじゃない?」 
 時計を見ると5時を少し過ぎたところだった。外はもう真っ暗で、いつのまにか雪がちらついている。 
「送っていくよ、行こう」 
 僕は椅子にかけてあったジャンパーを羽織って言った。春菜は窓の外と僕を交互に見比べている。少し口を開けて、何かしら考え込んでいるような表情だった。 
「さ、急がないと。心配してるよ」 
 そういって手を差し伸べると、春菜は少し戸惑って、それからゆっくりとその手を握った。しかし立ち上がろうとはせず、握る手に力が込められる。 
「ね、竹田くん…」 
「ん?」 
 僕の目をまっすぐ見つめながら、春菜が言う。 
「あのね、竹田くん…」 
「うん」 
「あ、あのね…竹田くんは、あ、あたしのこと…す、す…き?」 
「は?」 
 あまりに突然の質問で、間の抜けた返事をしてしまった。 
 好きかだって? 僕が? 春奈のことを? 小学生の頃から君の事を想い続けていたこの僕が? 馬鹿馬鹿しい。好きに決まってるじゃないか。僕はそんな当たり前のことを聞かれて、かすかな苛立ちのような感情が浮き上がってくるのを感じた。 
「そんなの、当たり前だろう? なんだよ急に」 
 僕の言葉を聞いた春菜はどんどんと悲しそうな表情になる。目が潤んでいるのは、僕の気のせいではない。 
「じゃあ、じゃあどうして、あたしに何もしようとないの?」 
「?」 
 僕はもう頭の中が混乱して返答に困ってしまった。彼女の質問の意味をなんとなく理解したから、僕は困ってしまって言葉にできずにいた。 
 
 僕と春菜が付き合ってからキスをするようになるまで、それほど時間はかからなかった。 
いつものように春菜を家まで送って、さあ僕も帰ろうかというとき、春菜が僕の手を掴んで、どちらからともなく、唇を重ねた。 
 背の低い、本人は教えてくれないが明らかに150cmもない彼女はつま先立になり、それでも届かない隙間を埋めるために、僕も前に屈んで、ゆっくりとキスをした。 
 触れた瞬間に僅かに震えた彼女。愛しくて、強く抱きしめた。 
 それからというもの、別れ際には必ずキスをするようになった。恥ずかしがる彼女のために、なるべく人目を忍んで。 
 しかし、そこから先には中々進まなかった。 
 初めて彼女を抱いたのは、9月の終わり、まだ残暑の厳しい土曜の午後だった。 
 小学生から想い続けていた。本や先輩から得たようなわずかな知識しかなかった。何よりその行為を落ち着いて行うだけの度胸を持ち合わせていなかった。多くの敗因がその行為を通り過ぎ、終わった頃には彼女は痛みに泣いていた。 
 それから二週間ほどして、二度目の挑戦をしたのだが、やはり泣かせてしまった。僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 
 そんなわけで、僕らは三度目の行為をすることもなく、二ヶ月以上も清い交際を続けている。さすがに手を出してしまいそうになったこともあったが、二度にわたる失敗が僕を思いとどまらせていた。 
 
「な、なんでって…」 
「あたし、まなみちゃんに相談したの…そしたら、ちゃんと話し合ったほうがいいって」 
 僕は目眩がしそうだった。相談した? そんなことを? よりにもよって原に? 顔から火が出そうだった。 
 原は僕らが付き合うよりも少し早く、小西と付き合っていた。小西からは原との関係をちょくちょく聞くことがあったが、さすがにそんな話までは聞いていない。どうも男女の間では話題にかなり差があるらしい。 
「なんでそんなこと他人に話すんだよ?」 
「だって!…だってあたし、不安だったんだもん」 
「………」 
「二人きりになっても、竹田くんあたしとHしようとしてくれないから、あたし…不安で」 
 僕の手を握ったまま下を向いて、明らかに泣いていた。 
「あたしみたいな体じゃ、イヤ?」 
 ポツ、と涙が零れる音がした。 
 小さな頃から優秀で人望も厚かった春菜来華。神童扱いされていた彼女だが、その実人一倍多くのコンプレックスを抱えていた。中でも体に関する問題は、思春期に入って更に大きく彼女に圧し掛かった。 
 小学生のころから背が低く、胸も小さかった。初めて僕の前で服を脱ぎ捨てたとき、彼女が恥らったのは裸そのものではなく、そういう体であること、だった。服装と同じく、彼女自身の体も、小学生のころと大きな変化がないように見えた。 
 僕はそんなことは気にしていないと伝えたつもりだったが、春菜はそれで納得しなかったらしい。一度彼女の部屋で女子中高生向けの雑誌を見つけたことがあった。彼女が部屋を出た隙にこっそり見ると、体を魅力的にするための体操や食生活のページがあり、そのページの角が斜めに織り込まれていた。そのときは微笑ましく思ったものだが、まさかこれほどまでに気にしているとは。 
 そして春菜はそれこそがセックスレスの原因であると思い込んでいるらしい。 
 僕の頭の中は、春菜に対する申し訳なさや、自分に対する憤り、そして急激な性欲でいっぱいになった。 
 
「春菜」 
 僕は春菜の前にひざまづいて、彼女の泣き顔を自分の胸に押し当てた。彼女の柔らかな感触と熱が、僕の腕と胸元に伝わる。胸元はすぐに涙で湿った。 
「泣かないで」 
 そう言って春菜の顔を持ち上げて、小さな口にキスをする。 
「たけだ、く」 
 触れたままの唇を動かして春菜が囁く。背中に回した腕に力を込めて、さらに強く彼女を引き寄せる。しばらくの間、無言で唇を触れ合わせていた。 
「春菜…好きだよ」 
 ゆっくりと、ほんの少しだけ顔を離して囁いた。 
 春菜は一瞬だけ驚いたような顔を見せ、その後またクシャクシャに泣いた。僕は、僕に度胸がないばっかりに傷つけてしまったことを謝り、好きだということを伝えた。彼女が笑顔になるまで伝え続けた。 
 どのくらいの間そうしていたのか、春菜は静かに僕の顔を眺めて 
「ありがとう、あたしも…竹田くん大好き」 
 そう言った。小さな声だったけど、一字一句聞き取れた。 
 僕らはもう一度唇を合わせ、そのまま倒れこむようにキスをした。 
 
「は、恥ずかし…」 
 首だけを横に向けたまま、春菜は顔を真っ赤にしてつぶやいた。また泣き出してしまわないかと心配したが、春菜はきゅっと目を瞑って口を一文字に閉じていた。 
「可愛いよ、春菜」 
春菜のシャツのボタンを全て開けて、ゆっくりと脱がせる。下に着ていたブラウスもすぐに脱がせた。 
小さな胸。シンプルなデザインの下着。脂肪の少ないわき腹には薄っすらと肋骨の起伏が見られ、平坦なウエストがスカートの中へと続いている。 
「春菜」 
 僕は右手を春菜のわき腹に触れ、そこから伝うように胸の下着へ手を滑り込ませた。かすかに柔らかな感触を得る。 
「ふぁ!」 
 手のひらで撫でるように動かすと、春菜の口から甘い声が漏れた。調子に乗って左手も同じようにする。左右の胸に同時に触れられ、春菜は羞恥に悶えた。 
「あっ、ひぁぁ…ん!」 
 カーペットの表面をひっかくようにもがく春菜。 
「春菜、気持ちいい?」 
 春菜は僕のほうをチラリと見て僅かに肯き、それからまた恥ずかしそうに目を閉じた。閉じられた口から快感に絶える嬌声が漏れる。もっと聞きたい。 
「じゃあここは?」 
 春菜の胸の先端、胸全体と同じように小さなそれに触れた。すでに硬さを帯びている。 
「ひっ、あああ!」 
 瞬間、春菜は背を逸らせて僕の手首を掴んだ。 
「あ!きもち、いいよお」 
「ここがいいの?」 
「…うん」 
 僕は春菜に軽い口付けをして、胸の下着を取り外す。小さな膨らみが目に飛びこんだ。 
 彼女のコンプレックスであるその胸は、彼女が思うより遥かに僕を興奮させた。泣かせないように、傷つけないように、優しくしようという思いが薄れていく。欲望を掻き立てられる。 
 僕は春菜の乳首にキスをして、それから口の中に含んだ。舌で転がすと、春菜は腕をピンと硬直させて快感に耐える。 
「ん!あぁん…ああっ!」 
 ちゅる、ちゅ、とわざと音がたつように、春菜の乳房に唾液を染み込ませるようにして舐めあげた。 
「ふあ…あああ…たけ、だく」 
 春菜の喘ぎ声を聞くたびに、僕の股間は痛いくらいに反応していた。 
 口と左手で春菜の乳首を執拗に責め、空いた右手をスカートの中へと這わせた。 
「あ!やっ」 
 春菜は一瞬抵抗するも、すぐに快感に押し負ける。僕はそのまま春菜の太ももを大きく撫で回した。膝の辺りから内側へ向けて、股間へと手を這わせる。うち腿をさすると足を閉じようと悶えるが、乳首を軽く噛んだり摘み上げたりするだけで、あっけなく抵抗できないようになる。 
 僕はさらに春菜を刺激するため、太ももから春菜の股間に手を滑らせる。下着の上から触れると、そこはすでに湿り気を帯びていた。下着がはりついて、その下の形が指先で確認できる。 
「もう、こんなに濡らしてる」 
 耳元でそう囁くと、春菜はこれ以上ないほど顔を赤くして首を振った。 
「や!」 
「感じてくれてるんだね」 
 僕はそう囁いて、春菜の首筋に唇を這わせた。 
「ひぁあああ…あ、か、感じる、よ…たけだく、あああ!んん!」 
春菜は体のあちこちを責められ、刺激に身をよじる。 
スカートに潜り込ませた手で下着をずらし、そのまま直接触れると、春菜はさらに大きく悶えながら両手で口を押さえる。 
「ん!ああああ!あん!あ!」 
春菜のそこは最早濡らす必要などないほど溢れていが、僕は執拗に攻め続けた。乳首を嘗め回し、背中を摩りながら膣をかき回す。水音が部屋に響き、春菜はそれを恥ずかしがりながらも感じていた。 
「ひ!ああん!や、音、恥ずかしいよお!あああ!」 
「春菜がエッチだから、こんなに溢れてるんだよ」 
 乳首を舐めながら僕が言うと、春菜はまずます羞恥に悶え、それによってさらに快感を得ているようだった。僕はもっともっと春菜の声が聞きたくて、乱暴に膣をかき回す。指を二本に増やすと少し苦しそうだった。 
「あぁ〜〜〜!あ〜!ダメぇ!そんな、したらぁ!」 
 もう声を抑えようとする余裕もないようだ。春菜は歯を食い縛りながら体を反らせて、片手でコタツの裾を握り締めていた。体を反らせた分、乳房も上下に引っ張られ、ただでさえ控えめな胸はさらに平らになる。 
「い、いっちゃ…あああ!いっちゃう!いっちゃうよおぉ〜〜〜!あああぁーーー!」 
 押しつぶされるんじゃないかというほどの圧迫感が指に伝わる。 
「っあ!あああ!あ……ぁぁ」 
 ぜえぜえと喘ぎながら絶頂の余韻にひたる春菜。 
 僕は右手を春菜の膣から離し、親指と中指を触れ合わせた。ゆっくりと離すとその間を透明な糸がのびていく。その糸と僕の中の理性が切れたのはほぼ同時だった。 
「春菜…春菜に入れたい」 
 そう言うと、僕は返事も聞かずに彼女のスカートと下着を取り上げ、自分も服を脱ぎ捨てる。春菜の薄い陰毛が愛液に濡れている。その下には小さな割れ目が赤くなっているようだった。彼女の細い腰を持ち上げて、露になっている割れ目へと自分のものを押し当てた。 
「あ?た、たけだくん…今は、まだ、ダメ!ぁああ!」 
 春菜が言い終わるのも待たずに、僕は彼女の中に根元までものをねじ込んだ。 
 先ほどまで濡らしていたが、興奮しきった僕を受け入れるには、春菜の体は小さかった。体のサイズや成長を見ると、まるで子供を抱いているような背徳感を感じる。 
 しかし今の興奮状態はそんなことを気にしていられるほどの余裕はない。春菜ともっと触れ合いたいという欲望だけが僕を動かしていた。 
「ん!あああ!たけだく、だめえ…もっと、ゆっく、りぃ!ひぃっ!」 
 春菜の声を聞くたびに、僕の中の欲望がどんどんと膨れ上がっていった。 
「春菜!春菜ぁあ!」 
「ひぁ!ああぁ!たけ、だくん!ん!んああ!」 
 僕は一心不乱に腰を振って春菜の中をかき回した。春菜にキスをして、ガラスみたいに滑らかな肌を舐めた。 
 春菜は乳首を責めると余計に感じるのか、膣の圧迫が強まった。僕もそれが気持ちよくて、春菜の胸に顔をうずめる。 
「たけだく、あたし!あたし、もぉ!またいっちゃうぅ!いっちゃうよぉ!」 
「僕も、いきそうだ…」 
「んあああ!ひあ!だめえ!いく!いっちゃ、あ!あ!あぁぁ、あああ〜〜!」 
「く、あ!春菜あ!好きだ!」 
「ふぁっ…あ、あたしも、あたしも好き!竹田く、大好き!ぃ、ああぁ!」 
 春菜はまたも強烈な膣の圧迫で僕のものを押しつぶそうとした。僕は絶頂に達し、春菜の中に熱をぶちまけた。ドクドクと溢れる感触。 
「あ、ぁぁ…出てるう。熱い、よ、竹田くんのが、お腹の、中ぁ…」 
 僕は呼吸を整えるのに精一杯で、春菜の声に反応することができなかった。ただ、荒れた呼吸のまま二人でキスをした。 
 
それから大慌てでシャワーを浴び、春菜を家に送り届けたころには九時近くになっていた。春菜はおばさんにこっぴどく叱られたが、二人で一緒に謝ってなんとか怒りを納めてもらった。 
僕が家に着くと、すでに母さんが帰っていた。適当な会話をして部屋に入ると、ポケットの中でケータイが震える。春菜からのメールだった。 
 
『今日はごめんなさい。あたしの勘違いで困らせちゃって。 
 でも、ただの勘違いでホッとしたし、好きって言ってもらえて嬉しかったです。 
あたしも竹田くんのことが大好きです。 
また遊びにいきます。 
それじゃあ、おやすみなさい』 
 
 メールだと何故か敬語の春菜。読んでから顔がほころぶのを抑えられなかった。そして、 
 
『追伸 
 中に出すと赤ちゃんができちゃうので、 
 今度からはちゃんと避妊したほうが良いと思います。』 
 
 僕の頭の中は、すでに“今度”のことでいっぱいだった。 

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