「見、見合い?」ルカが大きな声を出した。  
「お客様でね、どうしても紹介したい人がいるって言われて…」ミチルは慌てて早口で言い訳する。  
「子供がいますからってずっとお断りしてたんだけど、今日写真を持ってきちゃったから仕方なく…でも、断るつもりだから…」ミチルは上目遣いでルカの様子を伺う。  
ルカは憮然とした表情だ。  
子供がいるから断ってたってなんだよ、私だっているだろ。  
と心の中でつぶやきながら「まあ別にいいんじゃない、好きにすれば」とさも関心なさそうに答え、自分の部屋に戻ってしまう。  
「まったく、やきもち妬いてるのがバレバレなんだよなルカは」とタケルが苦笑まじりにミチルにコーヒーを差し出した。  
 
風呂上がり、部屋に戻ると携帯が1回鳴って切れた。  
1回鳴らして切ったら、部屋で待ってるって合図。さっき怒らせちゃったから、今夜はないかなって思ってた。  
案外気にしていないのかな、でもちゃんと謝ろう、なんて考えながら、ルカの部屋のドアを開けた。  
部屋に入るなり、険しい顔でルカがこちらに向かってきた。無言のまま抱きすくめられる。「ル、ルカ?」戸惑う間もなく、ルカの唇が髪、耳、首筋、唇、胸へと伝っていき、ベッドへと押し倒された。  
「ルカ、ちょっと待って」話しかけても、ルカは目も合わせてくれない。無言でただ激しく求めてくるだけだ。深夜の部屋に二人の息づかいだけが響いていく。  
全身にルカの徴を刻印された後、ミチルはようやく解放された。  
疲れたのだろうか、ルカの寝息が聞こえてくる。それでも、まだきつく抱きしめられていて自由に動くことはできない。  
ミチルはそっとルカの寝顔を覗き込む。寝ているというのに眉間にしわがよっていた。「ごめんね、ルカ。さびしかったんだよね」ミチルはさっきまでのルカとの行為を思い出しながら、天井を見つめていた。  
 
ルカがもし男の子だったら私たちはどうなっていたんだろう、とミチルは思う。ルカが男の子だったら私たち友達になれたのかな?ルカの家に遊びに行ったり、公園で朝まで悩みを聞いてもらったり、なんて男の子だったらできないよ。  
あ、でもルカが男の子だったら、普通に私に告白してたかもしれないんだ。そしたら、中学からずーっとつきあって、初めての彼とそのまま結婚!なんてことになってたのかも。  
ルカってば、いったい私のどこを好きになったんだろう。顔かな、それとも胸!?ルカってけっこうおっぱい星人だからなー、なんちゃって。  
でもやっぱり男の子のルカなんて想像できない。たしかに男の子っぽい性格だけど、色が白くて肌もきれい、長い睫毛にうるうるした瞳。性の自認が男性だと言われても、それがどういうことなのかこうやって愛し合うようになってからもよくわからない。  
うまく言えないけどルカがルカだったから、私たちは出会えた気がする。ルカだから友だちになれた。ルカだから愛することができた。男とか女とか関係なく、ただ、あなたがルカだったから…。  
ミチルはルカの寝顔をそっとなでた。「ん、ん」ルカはくすぐったそうに背を丸め、ミチルの胸に顔を埋めた。  
私はやっぱり胸かなぁ。ねぇルカ?  
 
 

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