ソウスケルカの乱闘シーンからです  
ルカの逃げられなかったバージョンを書いてみました  
 
 
割れたガラスが散乱した部屋で、ソウスケとルカは激しくもみあっていた。  
しかし、ソウスケはルカに馬乗りになり、服を引き裂いた。  
ルカの黒いシャツと、白い肌が露になる。  
ソウスケはずっと顔を近づけ、ルカの首筋に顔を埋め、唇を滑らした。  
「・・・・っく」  
ルカの顔が嫌悪感に歪む。  
「っくああああああっ!!」  
必死でソウスケを突き飛ばそうとするが、体制が悪く、力が入らない。  
左手で何か抵抗できるものを掴もうと伸ばしかけた腕を、ソウスケぐっと掴み、床に押さえつける。  
そして、ルカの頬を思い切り張る。部屋に乾いた音が響いた。  
ルカは口の端が切れ、血が滲んでいるのが自分でもわかったが、それどころではない。  
――逃げなきゃ  
気持ちは焦る一方なのに、まるで金縛りにあったように体が動かなくなっていた。  
ソウスケは動きが鈍くなったルカの首を上から押さえつける。  
「・・・っは・・くっ」  
殺気立ったソウスケの顔が歪んで見える。苦しい。  
ソウスケの口が開いた。  
「力なんか無いくせに」低く響くような声。耳鳴りがうるさい。  
「・・・ミチルを愛してるだと?」  
ルカは首を解放され、必死に酸素を求めて咳き込んだ。  
「・・・ふざけるな」そういって、ルカの黒のシャツに手をかけた。  
 
ルカは心臓に冷たい雫が流れたように感じた。  
「・・・っやめろ!!」とルカが叫ぶと同時に、ソウスケは一気にシャツを引き裂いた。  
ルカは目を見開く。叫びたいのに、必死に腹に力を入れても声が出ない。  
がくがくと手が震えた。  
今は羞恥心よりも、恐怖心のほうが勝っていた。  
ソウスケは小ぶりなルカの胸を力任せに揉みしだき、肩に噛み付いた。  
「痛っ・・いやだっ!!」  
必死で抵抗するが、両腕をがっちりとガードされ、頭しか動かせない。  
ソウスケの手が視界に入ったとたん、ルカは反射的に目を硬く瞑った。  
開けたら、自分が自分でなくなるんじゃないか、気が狂ってしまうんじゃないか  
という、とてつもない恐怖感があった。  
ソウスケの冷たい手が体中を這い回る感覚だけが生々しく感じられる。  
いきなり下半身のほうで、ガチャガチャと音がして、ベルトが荒々しく抜き取られるのを感じた。  
手が震えて動かない。  
 
―――犯される  
 
そう感じた瞬間、ルカは叫んだ。  
「やめろ!!触んな!!!」必死でルカはソウスケを蹴り上げようと足をバタつかせた。  
ソウスケはそれがカンに障ったのか、再び無言でルカの頬を張った。  
「・・ぐっ・・・」  
目を瞑ってても、目の前がチカチカする。  
ソウスケはかまわず、ルカのジーパンと下着に手をかけ、力任せに引きおろした。  
ルカは頭を思いきり殴られたような衝撃を感じた。  
 
ソウスケはルカの両脚を強引に開き、体を入れて閉じられないようにする。  
ルカの秘所が露になり、ソコをじっと見つめるソウスケ。  
ルカの顔が羞恥で真っ赤になる。  
「・・やだっ・・・見るなぁ!!」  
ルカはありったけの力でソウスケの顔を殴ろうとするが、ソウスケは片手でそれを受け止め、逆に捻りあげる。  
「つっ・・は・・なせっ・・・」  
ソウスケはもう片方の手で再びルカの首を締め上げた。ぎりぎり、呼吸が出来るくらいに。  
「はっ・・くっ・・がはっ・・」  
ルカにはもう、ほとんど抵抗する力など残されていなかった。  
叫ぶ力も、もうない。限界だった。  
ただ、唇を思い切り噛み締め、羞恥と体中の激痛に耐えるしかなかった。  
 
ソウスケの手が自分でも触れたことの無い秘所をなぞる。  
ゆっくりと、形を確かめるように。  
ルカは一気に血の気が引いたように感じた。  
 
コワイ。コワイコワイコワイ―――  
 
ソウスケは秘所にぞろりと舌を這わせ、わざと音を立てるように舐めあげる。  
「・・・やっ・・」  
気持ち悪い。はやく、逃げ出したい。  
「・・ぃやだ・・や・・めろっ・・」声を出すのも苦しい。ルカはこう言うのが精いっぱいだった。  
ソウスケの指は相変わらず割れ目をなぞっていたが、ルカの敏感な突起を探り当てると、ソコを爪で引っ掻いた。  
「・・ひぁぁっ・・んっ」  
ルカの体が小さく跳ねる。  
(な・・んだ・・・この感じ・・・?)  
ルカは戸惑った。こんな感覚、初めての経験だった。  
ぞわぞわと背筋から這い上がってくる、寒気ではない、この感覚――  
 
ソウスケは初めて無表情だった顔を動かし、口元を歪ませた。  
何度も、何度も、ソコを執拗に擦り上げ、摘み上げる。  
そのたびに、ルカの下腹部に弱い電流のようなものが走った。  
「・・あぁっ・・んんっ・・」  
必死でルカは声を抑えようと唇を噛むが、声が抑えきれない。  
 
私・・・どうなっちゃったんだ・・・  
こんな自分、気持ち悪いのに・・・  
こんな最低な男に、こんなことされてるのに・・・・  
 
こんなの、いやだ・・・・  
 
ソウスケはルカの反応を楽しむように、何度も何度も敏感な突起を攻め立てる。  
そのたびに、ルカの体が細かく震える。  
「・・・やっ・・んんっ・」  
ソウスケは敏感なソコを弄っていた指をずらし、いきなり入り口に突き入れた。  
「・・っあああっ・・くっ・・!」  
いきなりの鈍い痛みに、ルカの顔がゆがむ。  
自分の中の深い部分が、ずきずきと脈打っているようだ。  
「・・いっ・・やだっ・・・ぬ・・いて・・っ」  
ソウスケはルカの声など聞こえていないかのように、膣内でぐちゅぐちゅと指を動かす。  
ルカは、波のようにくる鈍痛に、必死に耐えていた。  
飛びそうな意識を、必死に繋ぎとめながら――  
 
最初は抜き差しだけの単純な動きだったソウスケの指は、内壁を引っ掻くような動きに変わった。  
そして、ある部分を引っ掻いた瞬間、再びルカの体を「何か」が突き抜けた。  
「やああっ・・んっっ・・・」  
ソウスケは口元を歪ませたまま、何度もソコをピンポイントで引っ掻き、指の動きを激しくする。  
ぐちゅぐちゅと淫らな音を、ルカにわざと聞かせるように。  
「あんっ・・・やぁっ・・」  
いつの間にかルカの秘所を犯す指の本数は二本、三本と増え、ルカをどんどんと追い詰めていく。  
ルカは下半身に溜まったこの熱を逃がそうと、拳を固く握り、押し寄せる波を必死で押し返していた。  
 
ソウスケは、ルカの秘所を犯していた指を引き抜いた。  
代わりに、熱い、固いモノがルカの入り口に当てられる。  
「・・・っ!?」  
 
まさか―――  
 
「やだっ・・・・やめっ・・」  
ルカが言い終わらないうちに、ソウスケは強引にルカの膣内に自身をねじ込んだ。  
「ぐああああああっっ」  
ルカの悲鳴が響き渡る。  
体を引き裂かれるような痛みと、何かが裂けたような衝撃。  
あまりの激痛に、ルカの体が大きくのけぞる。  
「ぐっ・・やぁっ・・・」  
ルカは唇を思いっきり噛み締め、必死に体を駆け巡る痛みに耐えていた。  
 
ソウスケは悶えるルカに構わず、ゆっくりと抜き差しをはじめた。  
ぎりぎりまで抜き、一気に奥まで突く。  
その度に、ルカは悲鳴を上げた。  
「ぐっっ・・ああっ・・・やぁ・・っ」  
 
ソウスケはどんどんと抜き差しの速度を速めていく。  
もう限界が近いのだろう、先ほどまで無表情だった顔を歪ませて。  
お互いの体があたる音と、結合部の音、そしてルカの悲鳴に室内は支配されていた。  
 
「うっ・・・」とソウスケがうめき、歯を食いしばった瞬間、ルカは自分の体内に熱い飛沫が弾けるのを感じた。  
 
残ったのは、痛みだけ―――  
 
ルカはずるりと膣内からソウスケ自身が引き抜かれる感覚と、どろりと液体が流れ出す感覚、そして全身の火照る  
ような痛みを最後に感じ、意識を手放した。  
 
 
暗い室内。グレーの天井がはっきりとしてくる。キッチンの電灯だけが空しく光を放っていた。  
床に散らばった先ほどまで自分が着ていた服。  
シャツは無残に引き裂かれ、申し訳程度に腕に引っかかり、ジーパン、下着も片足にくっついている。  
まだずきずきと貫かれた場所は痛み、殴られた頬も熱を持っている。おそらく口の端も切れているだろう。  
これらすべての痛みが、ルカにこれが現実だということを示していた。  
とにかくルカは、自分の裸体を見たくなくて、痛む体を引きずりながら、ゆっくりと服を身に着け始めた。  
破れたシャツも、下着、ジーパンもすべて身に着ける。  
秘所から出血していたが、もうどうでも良かった。  
 
とにかく、もう何も考えたくない。  
 
頭は内側からハンマーで叩かれているようにガンガンして、自分で支えてやらなければ立てない。  
ルカがカバンを握り締め、ゆっくりと部屋を出て行こうとすると、暗闇から低い声が響いた。  
「やっぱり、どんなに心は男でも所詮女だな」  
ルカは振り向く気にもならなくて、唇を噛み締め、黙ったまま玄関を目指した。  
「・・ミチルは、絶対に渡さない」  
何も言わないルカに構わず、ソウスケは続けた。  
「ミチルとひとつになれるのは、僕だけだ」  
靴を履き、ドアノブを回し、ゆっくりと出て行くルカを、ソウスケは凍りついた目で見つめていた。  
 
ルカは流れ続ける涙をぬぐうこともせず、ミチルたちが待つシェアハウスを目指して、一歩ずつ歩き始めた。  
 
――ミチル、私はね  
あなたが幸せになれるのだったら、どんなに傷付こうとも、苦しもうとも、我慢できる。  
こんな痛み、なんでもないから。  
 
もうあなたの涙は、見たくない。  
あなたの心からの笑顔が見たい。  
 
―end―  
 
 
 

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