「ただいま…あれ、エリーひとり?」
シェアハウスのリビングは、パジャマ姿のエリーだけ。
ミチルはまだ帰っていない。
「おかえりルカ。今日おぐりん出張だよ。朝言ったじゃん」
「そっか、あんま興味なくてさ(笑)」
「ルカはほんとミチルちゃん以外に興味ないんだから」
「そ、そんなことないよ! うっかりしてた」
「まぁいいから座んなよ。ご飯は?」
「食べてきた」
「そっか、じゃお酒でも飲む? タケルとミチルちゃん仕事の打ち上げで遅くなるって」
「そう…よし、2人で飲むか!」
荷物をドサッと置くといつもの席へ腰かけた。
ミチルがいないと少し広い。
「ひょっと〜エリー大丈夫?」
「だぁいじょうぶー!! てゆっかルカもロレツ回ってないしぃ」
「私たちなんでこんなに酔ってるんだぁ?」
「ほんとだぁ ねぇルカー、そっちのソファー座っていい?」
「んー? いいよ」
『ミチルの席』が空いてて寂しくて…
でもミチル以外なら誰でも同じなんだ、ルカはそう思った。
「なぁーんかね、ルカみてると錯覚することあるよ」
「なにを?」
「だってさぁその辺の男どもよりおっとこ前じゃん?」
「そぉ? なんかちょっと…嬉しいかも」
「ルカが男だったら、絶対好きになってるー」
「…」
「でも、ルカにはミチルちゃんがいるもんね〜。私は片想いだ!」
「…なんでそこでミチルが出てくんの」
「照れない照れない」
「ミチル関係ないだろ!!」
「冗談にそんなムキになって。おかしいよルカ」
「…」
「ほんとにミチルちゃん関係ないならさ、私とキスできる?」
「なに…?言ってんの?」
「だーかーらー私とキス出来るかって聞いたの」
「…また寂しい病だろ。酔うとすぐそれだ」
「…ねぇ、私本気だよ。ときどきルカのことそーゆー目でみてたの…気づかなかった?」
「エリー…」
「私みちゃったんだよね。ルカが寝てるミチルちゃんにキスしたとこ」
「えっ!!」
「ミチルちゃんはダメだよ」
「…」
「宗佑と別れてからタケルのこと好きになってるもん」
「別にいいよそんなの。そんなの関係ない」
エリーはゆっくりとルカの上へ移動し、ルカに馬乗りになった。
「ちょっと、エリー止めてよ!」
「やめないよ」
「なにする…ぐっ…」
言葉が終わらないうちにルカの口はエリーの唇で塞がれてしまう。
抵抗をするが、上からのしかかるエリーをなかなかほどけない。
「私がミチルちゃんのこと忘れさせてあげるね」
そう言うと固く塞ぐルカの口をこじあけ、舌を押し込んだ。
「うっ…ぐぅ」
何度も体を振り、振りほどこうとするがまったくエリーは動じない。
「ルカ、私も力仕事してるからね。こう見えて結構パワーあるんだよ」
エリーの唇は一旦ルカの唇を離れると、首に噛み付いた。
「いたっ!」
舌はそのまま首筋を沿って耳にたどりつき、味わうように耳たぶを吸う。
「あ…エリー…ダメ…だよ…」
ルカは力が抜け、徐々に抵抗することができなくなっていた。
「あ…ちょ…エリ…」
「ルカ…耳が感じやすいんだね」
エリーは舌を少し細くして、そっとルカの耳の中に入れながら
右手はTシャツふくらみを撫でる。
「ダメ! …胸は絶対ダメだよ!」
左の手と肘で何とか胸を触られるのを阻止しようとするルカ。
「どうして?」
「胸は…触られたくない…見られるのすら嫌だ」
「イヤと言われると、ますます触りたくなるなぁ」
ルカの言葉などまったくおかまいなしのエリーはTシャツに手を入れた。
「やめて!エリー、お願い!」
「だーめ。もう止まらないよ」
慣れた手つきでブラジャーのホックを外すと、
Tシャツとブラジャーを一気にまくり上げた。
「イヤだー!!! 止めてエリー!!!」
涙を溜めて懇願するルカをニヤニヤしながら見下ろすエリー。
「ルカ、こんなことするの初めて?」
「当たり前だろ!」
「じゃぁ初めてをいただいちゃお♪」
「エリー! やめっ…あぁ!!」
エリーが小振りで形のよい乳首に軽くキスをすると、
ピクンと体を反って反応するルカ。
「ふふ…気持ちいいでしょ?」
もう一度キスをし、口に含んで愛撫した。
ルカの体はみるみる紅潮し、じわりと汗ばむ。