場面はラピュタ内部の王家の間。ムスカと対峙するパズーとシータ。  
 
ズキューーン………ムスカの拳銃から発射された凶弾は、真っ直ぐにパズーの左肩を貫く。  
「うわぁぁっ」苦悶の表情を浮かべその場にしゃがみ込むパズー。「パズー!!」  
「さあ、鬼ごっこはお終いだ。飛行石を渡したまえ。それとも、もう一発鉛の玉を食らいたいかね?」  
「やめて!!石なら渡します。だからこれ以上パズーを傷つけないで!」  
「…いいだろう。リュシータ、君が飛行石を持ってこっちに来るんだ。」  
「・・・だめだシータ。」そう言いながらもパズーの顔は苦痛に青ざめる。   
「パズー・・・ごめんなさい。」 シータはパズーの傍らから飛行石を拾い上げるとムスカに向き直った。  
しかし、ムスカの冷酷な要求は飛行石だけに止まらなかった・・・。 
「待て、…そこで服を脱ぐんだ、リュシータ。」  
「「えぇっ!!」」 
「君達には油断がならん。服の中に何を隠しているとも判らないからな。」 間をおいて、もっともらしくムスカは言い足す。  
「・・・シータ、嘘だ。・・・ムスカは君を・・・・・・。行っちゃいけない!」  
シータとて、ムスカの目的に心当たりがないわけではなかった。しかし・・・  
「(あたし、パズーに今までずっと助けてもらってばかりだった。・・・今度は私がパズーを助ける番よ・・・。)」毅然としたした表情でシータは一歩前に踏み出すと・・・  
 
シータはまずベルトに手をかけると、留め金を外しズボンから引き抜いた。ふぁさっ  ズボンは--シータには大きすぎたそのズボンは--ベルトと共にシータの足元に舞い落ちる。  
シータの上着は丈が長く、ワンピースのようにシータの下着までを覆い隠す。しかし白い太腿までは隠しきれない。  
次にシータは上着に手をかけた。…しかしここでシータの手が止まる。覚悟を決めたとはいえ、この世で最も嫌う男に―しかも最愛の人の前で―肌を晒すことは、思春期の少女にとって辛すぎる現実であった。  
「…シータ。僕はどうなってもいい。…君は逃げるんだ。」 皮肉にも、パズーのその一言がシータに悲しい決意を促した。  
シータは上着の端に手をかけると、静かにその場に脱ぎ捨てる…。シータの小振りだが形の良い乳房がムスカの視線に晒される。  
「これで…満足?」 しかし精一杯のシータの言葉にも、なんらムスカは情けをかけなかった。  
「素直で大変結構。だが最後にまだ一枚、君を体を覆う布切れがあるようだが?」  
「……っ」シータは諦めたように目を閉じ、両手で最後の一枚に手をかけた。  
「や、やめるんだシータ…」 ムスカの鋭い声とパズーに向けられた銃口が、パズーの言葉を遮る。「君は黙って見ていたまえ。」  
シータはパンティに両手をかけたまま、前かがみになりパンティを下ろしていく。  
強調されるシータの乳房、徐々に露になる柔らかそうな恥丘、その下にうっすらと生える薄い茂み…ムスカはごくりと唾をのみ、メガネをかけ直す。  
シータを後ろから見る形のパズーにも、シータの白い尻肉が自分の方に突き出され―その間の秘裂までハッキリと見え―あまりと言えばあまりにいやらしい光景に、言葉も出なかった。  
そしてシータは丸まった下着を足から抜くと、ズボンの横に置いた。「全部……脱いだわ…。」羞恥と屈辱でシータの声は震え、全身が桜色に染まる。  
「フフフ、いいだろう。さあ、飛行石を持ってこっちへ来るんだ。」  
一糸まとわぬ姿で、シータは胸と恥丘を手で隠しつつ、絡みつくようなムスカの視線に耐えながら、ムスカに歩み寄る。  
この時、性の知識に乏しい二人は、自分達を待つ残酷な運命を知る由もなかった。  
 
ムスカは目を細め、シータの全身をあらためて上から下まで眺めやる。大人になりきらない初々しい体つき、それでいて丸みを帯びて女の色香を漂わせた裸体。  
シータは懸命に、腕で乳房を隠し、手のひらで下半身を覆う。しかしそれは却って胸の膨らみを強調し、余計に陰部のいやらしさを醸し出しただけであった。  
ムスカは心の中で舌なめずりする。「(すばらしい…リュシータ。それでこそラピュタの王妃にふさわしいというものだ)」  
「石は持ってきたわ。……私のことは…好きにすればいい……でも、パズーは助けて。」  
ムスカから目を逸らし、消え入りそうな声でパズーの命乞いをするシータ。そして胸をかばっていた手をムスカに差し出す。その手の中には青い光を放つ飛行石が…。  
「いい娘だ。」邪悪に口元を歪め、シータの手から飛行石を受け取る…と見せかけて、ムスカはシータの手首を掴むと強く引っ張った。  
「きゃっ!」小さな声を上げムスカの胸に倒れ込むシータ。さらに素早くムスカはシータの顔を上に向けさせ、その唇を奪う!  
「っっっっ!!」ムスカを押しのけようと抵抗するシータ、そして…「!!」突然ムスカはシータを突き飛ばした。  
「くっ、私の唇に噛みつきやがった…!」一瞬、紳士然とした態度を崩すムスカ。しかしすぐに平静を取り戻すと、つかつかと歩き出す。  
シータは床にしゃがみこんだまま自分の体を抱くようにしてブルブルと震えている。ムスカはそんなシータの傍を通り過ぎ、パズーに近寄った。  
「だめぇ!逃げてパズー!!」ムスカの意図を察したシータが叫ぶ。が、銃の台尻はパズーの口元をしたたかに打ちすえた。  
「いいかね、リュシータ。これは君のせいなのだよ。君が私を傷つけるなら、私は彼に責任を取ってもらう。」  
「シータ、僕に構う…がはっ!」したたかに腹を蹴られるパズー。そしてムスカはパズーに猿轡を施し後手に縛り上げる。  
「わかったわ!!!……わかりました…」もはや抵抗する気力を封じられ、シータを諦観が支配する。  
「むーむっ、むーむーっっ!!」パズーの無言の訴えが虚しく響く中、シータはムスカの腕の中に落ちていった。  
 
ムスカは全裸のシータを後ろから抱きすくめる。そして細い顎に手をかけ無理矢理後ろを向かせると、改めて少女の美しい顔に自分の舌を這わせる。そして…  
男の舌が爬虫類のそれのようにシータの桜色の唇を割り、温かい口腔まで侵入する。  
「んむっっ…」シータは嫌悪感に眉を顰め、必死に舌でムスカを追い出そうと試みる。しかし逆にムスカに舌を絡めとられ吸いたてられてしまう。  
さらに唾液まで吸い上げられ、ムスカの汚らわしい唾液が流れ込んでくる感覚…。シータはあまりのおぞましさに身震いした。  
銀色の糸を引きながらムスカの顔が唇から離れると、シータは―目に涙をいっぱい溜めながら―きッとムスカを睨んだ。  
その健気な振る舞いにムスカは薄笑いで応える。「いい表情だ。その顔が悦楽に染まる瞬間が待ち遠しい。」  
 
…そうしている間にも、ムスカの両手は囚われの美少女の素肌を蠢動する。  
ムスカの左手がシータの柔らかな乳房を下から揉み上げるようにこね回す。そして右手がシータの内腿をさするように撫でる。  
「い…や…」右手でムスカの右手を退けようとし、太股を閉じ合わせムスカの左手が上に這い上がることを必死で拒むシータ。  
だが、そのささやかな抵抗も虚しく、ムスカの右手は指の間で少女の胸の突起を転がすように弄び、ムスカの左手は少女の薄い茂みをかき分け桃色のスリットを撫でる。  
「あっ!」 シータの体に一瞬甘い痺れが走り、シータは体を固くする。  
ムスカはその一瞬を見逃さなかった。「フフフ、伝承によればラピュタの王族は代々多淫の家系なのだよ。そして君も…その資格は十分というわけだ。」  
「う、嘘よ…そんなこと。」震える声でシータは否定する。しかし…  
「…体は口よりも正直だ。嘘だと言うならば、何、故君はここをこんなにも固くしているのかね?」そう言うとムスカは指で乳首を弾いた。  
「あうっ」微かだが確かな快感に、シータは声を上げてしまう。その反応に気を良くしたムスカは、何度もそれを繰り返す。  
「ハァハァ…」徐々に荒くなるシータの息遣い。「(どうして…?こんなの、嫌なのに…。)」そして鼓動が早くなり、体が少しずつ熱を帯びる。  
そんなシータの戸惑いを見透かしたように、ムスカは太股の間に差し入れたままの中指と薬指を、湿り気を帯びた秘所に滑り込ませた。  
「あぁぁんっ!」ひときわ大きい声が王家の間に響き、「なんだ、すでに濡らしているじゃないか。いけない娘だ。」ムスカの哄笑が重なった。  
 
クチュッ…クチュッ…。卑猥な水音に、シータの押し殺した喘ぎ声が混じる。「んっ…あっ…あんっ…」  
ムスカの腕に背後から責められ、切なげに身を捩る少女の姿は、毒蜘蛛の巣にかかった美しい蝶を思わせる。  
縛られ床に転がされたパズーは、耳を塞ぐことも叶わず、ただ目の前で繰り広げられる悲劇から目を逸らすことしかできないでいた。  
ムスカの瞳は冷酷な光を称えながらパズーに向けられた。そしてシータのうなじに舌を這わせつつ…  
「聞こえるか?小僧。リュシータの泉は私を欲しがって、こんなにも蜜をあふれさせているぞ。アッハハハハ。」  
シータは必死で否定する。「やめて、言わないで……ああぁんっ!」 しかしムスカの左手が大きく円を描くように動き、ひときわ大きな少女の嬌声が少女の言葉の語尾を飾った。  
「(…ドーラおばさん。…やっぱりオレ、ただのバカだった…。シータを救えなかったよ…。)」パズーのきつく閉じられた瞼の間から、一筋の滴が流れ落ちる。  
ムスカはその様子を満足げに見つめながら、再びシータの唇に自分の唇を重ね合わせていった。  
 
………  
 
その頃…ラピュタ上層部、宝物庫付近…  
「ママーっ。フラップターのエンジンがかかったー。いつでも飛び立てるよー。」海賊達は脱出の準備を進めていた。  
「お待ち!!パズーがシータを連れて戻るまで…ぎりぎりまで待つんだよ!」女海賊のドーラは毅然として言い放つ。  
「…シータ。…小僧。…大丈夫かな。」  
「…大丈夫、きっとあの子達は無事に帰ってくるさ。」  
ドーラ達の純粋な願いは近い未来、最悪のかたちで裏切られることになる…  
だが神ならぬ身の海賊達に、それは知る由もなかった  
 
 
王家の間では、今なお甘い拷問が続けられていた。  
二本の細長い指が肉の花びらを割って少女の下半身に侵入する。そして濡れそぼった襞をなぞりながら、シータの反応を確かめながら、特に弱い部分を丹念に責める。  
「っ・・・はぁぅっ!・・・くっ・・・」ムスカから顔を―哀切な表情を―背け、シータは体の奥からこみあげる性感に耐えていた。  
「(い、いや!パズーの目の前なのに!)」口の端から漏れそうになる喘ぎ声を必死で抑え、体の火照りを悟られまいとする。  
と、突然に・・・  
ブルルルルル 上方遠くで何やらエンジン音が轟いた。  
「(おばさん達だ!よかった・・・無事に脱出できたんだ・・・)」死にたくなるほど辛い時間の中で、少しだけパズーの心は軽くなる。  
「ん?…虫けら共がまだ残っていたのか。」ムスカは興味なさげに天井を見上げた。が、片頬釣り上げ「(どれ、一つ余興に付き合ってもらおうか。)」と一人ごちた。  
・・・・・・  
ドーラは黙って息子達が軍の残したお宝を物色する様を眺めていた…。「(お宝なんてまたいくらでも集めればいいんだ。だけどあの子達は・・・)」  
海賊達の部屋に男のよく通る声が響き渡ったのは、そんな時だった。  
「フハハハハ、無知蒙昧なる賎民諸君。地上の富は十分に堪能してくれているかね?」  
海賊達にとって聞き覚えのある声、国の特使だった男の声だ。そして声と共に少しずつ男の姿が天井近くの空間に映し出されてきた。  
「!!!」海賊達は言葉を失い全員その場に凍りついた。大写しになった光景は、彼らのよく知る少女があられもない姿で男の嬲り者にされていたのである。  
 
ムスカの右手がシータの太腿を抱え上げ、シータの両腿を大きく開かせる。「いや!やめてぇ!」聞き届けられるはずもない哀訴・・・  
それはこの上なくふしだらな格好であった。片足を大きく持ち上げられた少女の秘部は、色づいた花びらも、濡れ色に光る奥の襞も、あますところなくさらしていたのである。  
「みんな、おば様?!・・・・・見ないで!!見ないでぇぇぇーーー!」シータの悲痛な叫び声に、「お前達!見るな!見るんじゃないよ!!」ドーラの怒鳴り声が重なった。  
しかし海賊達は一人として目を逸らすことができずにいた。喩えるならば天使のように愛らしかったあのシータが、淫らな娼婦の姿で男と絡み合っているのだから・・・。  
「他ならぬリュシータ姫の玉体だ。とくと拝むがいい。」静かに言い放つ。  
「ああ・・・神様・・・」ドーラはその場にへたり込み、海賊達は呆けたように言葉もなくその場に立ち尽くした。  
 
ムスカはシータの耳元で囁く「下賎な男どもの目がお前のエロスの中心に注がれているぞ。フフフ、もっとよく見せてやろうじゃないか。」  
シータはあまりの恥ずかしさにいっそ死んでしまいたかった。しかし涙に霞んだ視界に縛られたパズーの姿が映る。パズーもまたシータを見つめていた。  
今や、お互いの存在だけがお互いを支える命綱だった。  
 
・・・・・・  
 
ふとドーラは一つのことを思い出した。「・・・パズーは!パズーはどうしたんだい?!!」天井の光景に向かって叫ぶ。  
「大砲一発撃てぬ頼りないナイト君のことかね?安心したまえ、この類人猿は殺しても簡単には死なんよ。尤も今は獣らしく綱で縛り上げたがね。」  
そう侮蔑たっぷりに答えると、ムスカはパズーに目を向けた。そしてさらにムスカの非情な心は一つのアイデアを生み出した。  
「おやぁ?これは傑作だ。このボロボロのナイト君は、下半身のサーベルだけは立派じゃないか。天を衝く勢いだぞ。ククククク。」  
悲しいかな、このような状況にあってパズーの性器は―シータのそれと同様に―本人の心情をまるで無視して、欲望に忠実であろうとしているのである。  
パズーは胸が締めつけられる思いだった。犯されるシータのよがり声を聞いて興奮しなかったと言えば嘘になる。シータの艶かしい裸体を見たくなかったと言えば嘘になる。  
だが・・・それはパズーにとってシータへの裏切りであった。純情な少年にとって、己の欲望をただ肯定することは相手の人格を否定することのように思われたのである。  
せめてこんな醜い自分を知られたくない。ただそれだけの希望すらも無残に打ち砕かれた瞬間であった。  
「すまなかったねナイト君。リュシータをここまで連れて来てくれた功績に報いることを失念していたようだ。」ムスカの猫なで声。  
「リュシータ。君も彼には感謝しているのだろう?」ムスカの問いにシータは静かにしかし強く答えた。「あなたがどれだけ私達を辱めても、パズーは永遠に私の恩人です。」  
「アハハハ美しい、実に美しいよ。ならばリュシータ、彼の望みを叶えてやらなくては。」ムスカはどこまでも冷酷だった。  
 
ムスカは少女の体に巻きつかせていた二本の腕を解いた。シータはその場にうつ伏せに倒れこむ。  
「リュシータ、パズー君の昂りを鎮めてやるんだ。」ムスカの声が二人に降り注ぐ。「???」だが二人ともすぐにはムスカの発言の意味が解らなかった。  
苛ついたようにムスカは言い直す。「そこに転がっている小僧の粗末なイチモツをしゃぶるんだ。」・・・シータは黙ってパズーの傍に這い寄る。  
「んんんっ!んーんっ!んんんんんっ!」パズーは猿轡を嵌められたままの口で何かを喚きながら首を左右に振って拒絶の意思を示した。だが・・・  
「パズー…お願い。…あたしに…させて。」シータは顔を真っ赤にして、勇気を振り絞ってそれだけ言った。  
少しでもパズーの苦しみを和らげられるなら、パズーのために何かできるなら、パズーの体温を感じられるのなら・・・それはシータのせめてもの希望であった。  
少女の切ない願いはパズーに通じた。この光景を見守っていたドーラにも通じた。「(それでいい、何にも恥じることはないんだよ・・・!)」  
いやらしく淫らな行為でありながら、それは間違いなく愛の行為であった。  
パズーはもう抵抗を示さない。シータもまた、黙ってパズーのズボンに手をかけ、中で膨張しきったこわばりを優しく取り出す。  
シータはパズーの男根をまじまじと見つめた。シータにとって男の性器を間近でみたことなど皆無に近い。まして勃起したモノなど。  
しかし不思議と嫌悪感は感じなかった。少女は少年の魂を両手で包み込むように握ると、熟れた果実のような唇を開いて飲み込んでいく。  
「うううっ」パズーが快感に仰け反る。少女の舌が優しく丁寧に愛撫を繰り返すのである。亀頭からカリ首まで、鈴口から裏筋まで、愛しむように温かい舌が少年を慰め・・・  
上目遣いにパズーを見つめる熱い瞳と、穏やかな笑みを湛えシータを見下ろす熱い瞳が、お互いの想いを伝え合う。  
無論、ムスカには二人の行為を理解できない。「まるで娼婦だな、リュシータ。それに小僧の顔も、呆けた猿さながらだ、ハハハハ。」言うまでもなく、ムスカの嘲笑など今の二人には雑音程の意味も持たなかった。  

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