目映い程の陽光が、窓から深閑の裸体を照らす。  
デジタル時計は午前七時を表示し、しかし騒がしく鳴ることはない。  
 
「・・・いい天気、ね」  
 
ぽつりと呟いた言葉は、すぐに消えて。  
代わりに、自分が全裸であることを深閑は思い出して。  
 
「私、秋晴さんの妻になったのね・・」  
 
もう一度、呟く。  
但しさっきとは違い、その言葉が深閑の胸に染み入るような気がして、その事実を頭の中で何度も反芻して、その度に心が騒ぐのが分かった。  
ずっと大切に守っていた処女を、年下の夫――元教え子でもある――に捧げ、彼の童貞を自分が奪い。  
最初は痛い痛いと言っていただけの自分が、気がついたらもっと、もっとと喘ぎ、鳴き、甘えて、乱れていた。  
 
「私は淫乱だったのかしら」  
 
答えが返ってくる訳もない問い。  
ただ、彼が隣にいれば、きっと笑いながら「淫乱でもなんでも深閑は深閑だろ?」と言ってくれるに違いない。  
優しいから、彼は。  
 
「・・・そういえば、秋晴さんはどこかしら」  
 
彼も自分と同じように、結婚してから数週間は休みのはずだ。  
寝室は二人で一部屋だから、今は居間にいるか、風呂場でシャワーを浴びているかの何れかだろうか。  
兎に角秋晴の顔が見たくなった深閑は立ち上がろうとして、自分の股間が鈍い痛みを発していることに気付いた。  
 
その鈍い痛みが、自身の処女を愛する人に捧げた証のような気がして、深閑は端正な顔を少しだけ、ほんの少しだけ緩ませた。  
 
「あぁ、起きたのか深閑」  
「秋晴さん」  
 
ドアを音も立てずに開けて入ってきた夫――秋晴の声が聞こえた瞬間に、深閑は緩んだ顔を引き締める。  
甘えたい、もっと甘えていたい、だけれど、長らく変わらなかった性格は、そうそう直ったりもしない。  
 
「何をいていたんですか?」  
「喉が渇いたから、水を飲みに」  
「・・・なら、一言ぐらい言ってから行っても良かったのでは?」  
 
あぁ、そんな事を言いたいんじゃない。  
朝起きて、隣に貴方がいなかったから寂しかったんだ、貴方の温もりを感じさせて欲しいって、ぎゅうっと抱きしめてって、そう言いたいのに。  
 
「いや、深閑が気持ちよさそうに寝てたしな。水を飲みに行くぐらいで起こすのも悪いと思ったし」  
「・・・今回は多目に見ますから、これからは注意してください」  
「・・なぁ、もしかして寂しかったりしたか?」  
「!!!」  
 
秋晴の何気ない一言で、深閑の顔は一気に茹で蛸の如く朱に染まる。  
 
「だったら、ほら、ぎゅーっと。な?」  
「ひぁぁっ」  
 
小さな悲鳴を上げて、しかし全裸の深閑は容易く秋晴に抱き締められる。  
深閑の鼻孔を、秋晴の汗臭い匂いが刺激する。  
この臭いを、深閑は知っている。  
昨夜、自分が女になった瞬間も、初めて気をやった瞬間も、舌と舌を絡め合った時も、尻穴の初めてを捧げた時も、膣と尻穴に溢れんばかりの精液を注がれていた時も、須くこの臭いが鼻を刺激していた。  
 
「も、もうっ!こんなに強く抱きしめないでくださいっ!こんなに優しくされたら、・・・・秋晴さんに、犯されたくなりますから」  
 
犯されたくなりますから?  
違う、犯して欲しい。  
冷然とした女教師の仮面を脱ぎ捨て、一匹の雌犬のように、一頭の雌豚のように、秋晴に蹂躙され、虐げられ、そして自分が秋晴だけの雌奴隷だと刻んで欲しいのだ。  
 
深閑を抱き締めたまま、幾らか悩んだ秋晴は、しかしはっきりと言い放つ。  
 
「それじゃ、今からやろうぜ?」  
「今から、ですか」  
 
反芻しながら、しかしもう体は期待に打ち振るえている。  
秋晴が自分の体を押し倒すのを拒みもせずに、深閑は身を委ねる。  
これから始まる最愛の人との、愛と愛欲に満ちた日々のことを少しだけ考えて、しかし秋晴の唇が自身のそれに触れる頃には、もう目の前の男のことしか考えられなくな  
 

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