「んっ、ちゅ……ぴちゃっ」
「ふぅぅぅん。んっ、んっ、……ちゅぅぅ」
「くああぁぁぁぁ……」
ほんの数分で、それまで単なる同人誌製作のための会合場所だった部屋が卑猥な水音で満ちるようになった。
部屋にいる人間は変わらないが、唯一の男である秋晴はズボンと下着を二人の少女によって半ば無理矢理に剥ぎ取られて下半身をさらし、ベッドの上に仰向けに寝かせられている。
そして、ピナとみみなの二人は今、左右両側から秋晴のペニスへと口付けている。
見た目の年齢こそ似通った二人であるが、その奉仕の仕方は対照的と言っていいほどに違っていた。
ピナは短い舌を懸命に伸ばして、しかも一箇所にとどまることなく積極的に全体を舐め回していく。
時折弱点をついては秋晴の顔色を伺い、望みの反応を引き出せていると知るやエモノをいたぶる猫のような笑みを浮かべて一層激しく攻め立ててくる。
逆に、ミミナはあまり激しく動くことはしない。
エラや裏筋など、ここと定めた場所に唇を押し付けてわずかに伸ばした舌でくすぐり、吸い上げ、唾液を塗りつけ、丹念に舐め上げる。その舌使いは巧みの一言であり、気を抜いてしまえばすぐにでも暴発してしまいそうな刺激を与えてくる。
それぞれ一人ずつならばその感触を楽しむ余裕もある愛撫だが、これほどまでに毛色の違う刺激を同時に与えられれば堪えるだけで精一杯。
二人の幼い容姿の少女が自らの股間にその秀麗な顔を埋めているという背徳的な興奮もあいまって、奥歯を噛み締めて耐えるのももうそれほど持たないだろう。
「うぁぁぁぁ、ピナ、先輩! 俺もう……っ!」
「んちゅるる、ぺろっ。……はぁっ、そうか、秋晴。では、ミミナよ」
「くちゅるっ、んんっ……ふぅ。……あ、うん」
一人の男を同時に攻め立てていた二人に、もはや言葉による語り合いは不要。一言でわかりあい、今度は二人で一箇所を攻めることにする。
「あぁっ、そこは!?」
「まったく、これは仕置きだというのにそんな声を出すとはなさけないの、アキハル。だがまあ今回は許そう。たくさん出すのじゃ」
「秋晴くん……」
二人が狙いを定めたのは、いまやビクビクと放出の時を待つ逸物の頂点。ピナとみみなは先端を固く舌を伸ばし、互いに絡めあいながら、尿道へと強く突き刺した。
「あああぁっ! 二人とも、出るっ!」
それまでの柔らかな感触から一転、強烈な刺激は秋晴の臨界点を容易に突き破り、絶頂へと導いた。
白濁液が尿道の先端に差し入れられた二人の舌を押し出す勢いでほとばしり、高く舞った白い飛沫は少女達の顔へ髪へと降り注ぐ。
「きゃふっ! ああっ、アキハルのじゃ……」
「あ、熱いぃぃ……っ!」
二人はそれを避けようともせず、むしろもっと多くを望むように頬や額をいまだ震えて射精を続ける秋晴の怒張にこすり付ける。
口内の粘膜に負けず劣らずなめらかな少女の肌が擦れ、秋晴はもはや声も無く荒い息をつくしかなかった。
二人はいったん秋晴から顔を離し、その小さな顔が秋晴の白濁に汚されたことを苦ともせず余韻に浸り、みみなに至っては両手に受け止めた精液に舌を伸ばして舐め取っている。
紅色の舌に白い半透明の液体がこびりつき、口の中に消えるとくちゅくちゅと口の中で転がす卑猥な音が聞こえてくる。
そうして秋晴がみみなの様子に気を取られていると、ピナが再び秋晴の下半身に上体を預けてきた。
「んっ、アキハルよ。たくさん出すのは良いのじゃが、いっそ妾やミミナの口に出して欲しかったのう」
そう言って、ピナは顔にかかった秋晴の雫を拭いもしないまま、先ほどの発射で勢いをなくしたペニスの先端に口付けて中に残った精液を勢い良くすすり込んむ。
「ちゅううぅぅぅぅぅぅっ!」
「あ、……ぁが」
まだわずかに中に残っていた精液の塊がせりあがる感覚に、最後とばかりにびくんと脈打って、ピナの唇を震わせた。
「……ちゅぅぅぅ、っぱあ! んふふ、この味も、濃さも、そして何よりその表情も、そそるぞ、アキハル」
いまだ幼い少女の身でありながら、唇を舐めながら見せるその表情は紛れも無く妖婦のそれ。秋晴は自分が交わっている存在に改めて畏怖の感情を抱いた。
「はぁっ、はぁ。……あ、ピナさん」
「なっ、ミミナ!?」
三人での行為という特殊な状況により、珍しく秋晴の優位に立って余裕を見せていたピナだったが、その油断に漬け込むようにしてみみなが顔を寄せた。
ピナの肩に手を置き、淫熱に蕩けた瞳で見据えるのはピナの顔にいまだ滴る秋晴の精液。どうやら、手に残ったものはすべて舐めとってしまったので次の獲物をピナの顔に見つけたようだ。
「あは、こんなに残ってる。もったいなぁい……。ちゅっ、ぴちゃぴちゃ、んっ、れろっ」
「な、何をするかミミナ! それは妾の分……んぶっ。……えぇい、お返しじゃ!」
はじめこそ普段は見られないみみなの積極性に押されていたピナだったが、いつまでもそのままでいるはずがない。
逆にみみなの体を押し返し、対等の条件に持ち込んでから自分もみみなの顔に残った精液へと舌を伸ばした。
「やぁ、……ちゅる、んちゅ、ぷちゅっ」
「ふふ、取られた分は取り返さんとな……ぺろ、ぴちゃっ。んちゅぅ」
互いの顔を舐めまわす少女達の手はいつの間にか合わされて、まるで神への祈りのように相手の指の間に自分の指を絡めて交わっている。
秋晴の目には、股間の上で相手の顔についた自分の精液を舐め取る少女達の淫靡な姿しか映っていない。
舌が踊り、唇が光り、時折相手の口の中の精液までも奪い取ろうと深い口付けを交わす少女達。その光景は一度目の射精などものともしないほどの滾りを秋晴に与え、再びペニスを立ち上がらせていた。
「ふぅ、もう無いの……。お? ミミナよ、見るが良い。妾達を見て、アキハルがまた元気になったようじゃぞ」
「あ、ホントだ……。すごぉい」
「くぅああぁぁ」
そのことに気付いた二人は、ためらうことなくその手を秋晴の怒張に這わせ、擦りあげてくる。
先ほどまでお互いの手を握っていた小さな掌は今、秋晴のはちきれんばかりの逸物に添えられてその熱を高めてくる。喉を鳴らし、秋晴を見つめる二人の瞳にはいまだ翳りも見せない淫らな炎がある。
「のう、アキハル」
「ねえ、秋晴くん」
二人の声は、自然に重なる。
秋晴を見つめながらみみなが下、ピナが上になるようにベッドへと倒れこみ、何を弄ったわけでもないのに溢れんばかりの蜜でしとどに濡れたコスプレ衣装の股間をあらわにして、重ね合わせる。
「「こんどは、こっちに……」」
二つの花弁が重なり合ったそこから香る性臭は、秋晴というエサを捕らえるための甘い罠。
頭の片隅の冷静な部分がそう告げてくる声を秋晴は確かに聞いた。
しかし、秋晴は先ほどまで感じていた射精の疲労も忘れ、その蜜壺の中心へと吸い寄せられるように向かっていった。