「ちょっと・・・・今夜、私の部屋にきてくれない?」
昼飯のパンを頬張りながら振り返った先には、あの幼馴染。彩京朋美の姿があった。
〜幼馴染・・・?〜
「ふぁ?」
「だから、ちょっと用があるのよ」
「ふぁんで、おふぁへぇのふぇやに」
「飲み込んでから喋れ」
「、っぷッ、なんで、お前の部屋なんかに行かなくちゃなんねーんだよ?」(今日は1週間ぶりのセルニアの日だってのに・・・)
朋美は人差し指を唇にあて、少し「うーん」と唸ったあと、再び喋りだした。
「じゃ、秋晴の恥ずかしいメモリー。暴露しちゃっていいの?」
「う・・・あ・・・、そ、それは、ちょっと・・・」
「じゃあ言うこと聞くのね。あと・・・・・セルニアさんに、『ごめんなさい』っていっといてね」
「・・・・・ちょ、待て、な、ンでッ?知って、」
文句を言おうとした時には、既に朋美の姿は無かった。
[PM,9:00]
「ったく・・・朋美?はいるぞ」
そういってノックをし、ドアノブに手をかける。
しかし、ドアノブを握った瞬間秋晴に衝撃が走った。
(アレ・・・手が・・・痺れ、て・・・世界が斜め?・・・・あ・・・俺が倒れて・・ん・・・の、か・・・)
実はドアノブには高圧電流が流してあったのだ。
高圧・・・といってもスタンガン程度のものだ。しかし、大の大人ならば一撃で気絶させられるぐらいだ。
ドアを開けた朋美は、申し訳なさそうに倒れた秋晴の髪の毛を撫で。
妖艶な笑みを浮かべた。