「りょ…魎月さま…本当に、この格好でするのか?」  
「今更何を言うんだい?君が望んだんだろう?『魎月さまの好きにしてもらいた  
い』と。何を恥ずかしがる必要があるんだい?上弦。君の身体の事なら隅々まで  
知り尽くしているこの僕に。露出がそんなに多いわけではないだろう?」  
「だが、このえぷろんとやら……肝心の部分が丸見えではないか」  
「勿論だよ。本来の使い道ではないからね。さあ、問答は不要だ。壁に手を付い  
て尻を向けるんだ」  
「し、しかし……玄翁とツルが…」  
「見られたくないのなら君が『命令』すればいいだろう。それをしないという事  
は、上弦、君が他人に見られて興奮する変態だからだよ」  
「ち…ちが…」  
「違うというのなら抵抗すればいい。最も、そうしたところで君が獣のように後  
ろから犯される事に変わりはないがね」  
 
こうして湯ヶ崎の化物屋敷の夜はふけていくのでした。めでたしめでたし。  
 
「な、なあ、玄翁……」  
「なんだ」  
「上様……あんなに激しく……。あれって、そんなに気持ちいいのかなぁ……」  
 

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