*          *          *  
 
 
「メグミ……」  
ユウキは潤んだ瞳で自分を見つめるメグミを優しく抱く。内心戸惑ってはいたが、それを  
面に出してメグミに恥をかかせるのは可哀想だと思ったからだ。  
「ユウキのタオルも取っていい……?」  
ユウキに抱かれたメグミが恥かしそうに言う。ユウキは一瞬迷ったが、心を決めてコクリと  
頷いた。メグミはユウキのバスタオルの胸元で止めている部分を外す。メグミと同じく  
ユウキのバスタオルもハラリと落ちた。  
 
(メグミの体……熱くなってる――)  
恥かしさと興奮で全身がほんのりとピンク色になっているメグミの肌。チカとカズミの行為を  
見て体が火照ってしまったのだろう。ユウキが背中からお尻にかけて慈しむように撫でてやる  
と、メグミの体がビクン……と震えた。  
「あ……ん……」  
チカやカズミの様に官能的ではないが、切なそうな吐息は逆にこういう行為に疎いメグミ  
のらしくてユウキの胸の奥がキュンと疼く。  
(私も……変になりそう……)  
ユウキはドギマギしながら、メグミの下の方に手をやり、既に濡れそぼったクレヴァスを  
触ってみた。思ったよりヌルヌルしてる――自分でもあまり無い感触が、禁断の行為らしく  
感じられ、背徳的な衝動にユウキ自身も腰の辺りから下腹部にかけて、中の方から熱く噴出す  
ものを感じる。  
「あぅん……。ゆ、ユウキ……ちゃん……」  
ユウキがメグミの滑っているクレヴァスをゆっくり筋に沿って触ってやると、メグミがユウキに  
しがみついている手に力を込めてくる。目を閉じて荒い息をつく彼女の火照った顔を見ると  
ユウキは背筋がゾクゾクしてきた。  
 
「メグミも……触ってくれる?」  
ユウキはメグミの手を取り、自分の股間へ導いた。勿論嫌なはずは無い。メグミは恐る恐る  
だが、ユウキの産毛が生え始めた花園をなで上げるように触る。  
そのメグミの拙いテクニックが逆に効力を発揮した。メグミは裸のソコを強く触るのを  
畏れるあまり、触れるか触れないかの距離感でユウキの陰裂をツツーーッとなで上げたのだ。  
「ひゃう……!? はぅう……んッ!!」  
計算されたテクニックではなかなか出来ない絶妙な刺激にユウキは体を海老の様に折り曲げて  
悶えた。じゅわ……と花園が一気に湿り気を帯びてくる。  
たちまち、メグミと同じく股間全体が濡れそぼっていった。  
 
「ユウキちゃん……気持ちいいの?」  
メグミが真顔でユウキに問いかける。その間も触っているのでユウキは答えることが出来ず、  
目を閉じてコクリと頷いた。メグミはホッとしたように今度はユウキのお尻も撫でてやる。  
下半身を慈しむような愛撫――チカとカズミの悪戯好きの組み合わせと違って、この二人は  
やりだしたらお互いを気持ちよくさせてあげようと真剣になっている。  
デリケートな所に気を配り、柔らかく優しいタッチで――。  
「くぅ……ん……♪」  
ユウキがたまらずにベッドに寝転ぶ。メグミはその背後に回り、腰から手を回してユウキの  
股間を両手で触った。  
「ひぁん……」  
ユウキはそのメグミの手を挟みこむように、きゅ〜〜〜〜っと内股になる。そうする事に  
よって更にユウキのアソコにメグミの両手の指が食い込んだ。  
「はぁ……ん……♪」  
熱い溜め息をつき、メグミの指使いに悶えるユウキ。こちらの組は同時攻撃ではなく、  
メグミ攻めユウキ受けで確定したようだ。  
 
「み、みんな……スゴイなぁ……」  
二組のペアが出来上がったので、一人あぶれる形になったナツミがベッドの上でお尻を  
突き出してその淫靡な光景を見守っていた。その瞳は好奇心でキラキラして、ユウキと  
メグミの痴態に見入っている。  
「め、メグミちゃんってあんなに大胆になれるんだ……あ、ユウキのアソコ…濡れてる……」  
ドギマギして夢中になっているのでお尻を突き出す格好になっている事に気づかない。  
ナツミは他のみんなのより短いスポーツタオルを巻いていたので、その格好になると  
後ろからは女の子の秘密の場所が丸見えになる。背後から見たナツミのそこはビシッと  
一本通った筋と小さな穴が蠢いていて、彼女がユウキ達の行為に興奮しているのがわかる。  
 
その時――。  
 
「ひゃあうん……!?」  
ナツミがお尻を押さえて飛び上がる。その小さなお尻の穴に誰かが指を入れたのだ。  
「だ、だれ……!? か、カズミちゃん?」  
悪戯の犯人はカズミだった。驚くナツミを見て唇の端で小さく笑っている。その後ろには  
チカもいた。こちらは壁に寄りかかって腕を組み、クスクスと笑っている。  
(あ……)  
ナツミはチカの股間の薄い産毛(恥毛とは言い切れないぐらいの薄い毛だ)が濡れている  
のに気づいた。カズミを見るとこちらも無毛の丘陵はヌルッと湿っている。  
「な、なにするの……さ」  
と、悪戯の主のカズミを怒ろうとしたナツミだが、二人が自分を見つめる目が不穏なのに  
気づき、振り上げた拳を下ろす。二人とも、薄く、嫌な笑い方をしていた。  
 
「ゴメンね……ナツミが何となく退屈そうだったから……」  
カズミが抑揚の無い話し方で言う。口調はいつもと同じだが、雰囲気が違う。ナツミは  
身の危険を感じていた。  
「アハハ……ど、どうしたのさ……二人とも……。せ、折角仲良くやってたのに……  
ぼ、ボク? そんな、退屈じゃないよ……ど、どぞお構いなく……」  
ナツミは汗ばんだごまかし笑いを浮かべながら、目の前のカズミから目を離さないように  
して、そぉ〜〜っとベッドから降り、近くのドアから脱出しようと考えた。部屋の外には  
男子がいるかもしれない。けど、今カズミの近くにいるのはもっと危険だと思ったのだ。  
 
「どうしたの? まるで私を警戒してるみたい――」  
そんな事無いよね? と言うニュアンスを込めながらカズミが一歩前に出る。ナツミは  
何も言わず同じ幅だけ下がった。二人ともベッドの上なので四つんばい状態で、その様子は  
まるでライオンと鹿の駆け引きの様に見えた。  
そして、カズミが襲い掛かるタイミングを逸してる間にナツミがベッドの端に到達し、  
逃げ切れると思った瞬間――。  
 
「きゃん!?」  
どん、とナツミに誰かがぶつかり、ナツミはまたベッドに押し戻された。バランスを崩して  
でんぐり返りし、足を広げて仰向けになってしまう。  
「アハハ、ぶつかっちゃった。ごめんね、ナツミ」  
「ち……チカ!」  
ナツミはその相手を見上げる。チカはベッドの脇に腕を組んで立っていた。さっきまで  
カズミの後ろにいたのだから、偶然そこにいたのではない。カズミと対峙している間に  
ナツミの退路を断つべく、そっと背後に回りこんだのだ。  
 
「うっ……」  
ナツミの頭はベッドの端のあたりにあるので、下からはチカの女の子の割れ目が丸見え  
だった。チカもそれには気づいているはずなのに、隠そうともしない。ただ、悪巧みを  
思い描いているようにニヤニヤと見下ろしているだけだ。  
 
「うう……チカ…………あっ!?」  
「フフフ……油断大敵」  
ナツミがチカに気をやっている間に下半身がお留守になっていた。その隙を突いて、  
カズミがナツミの両足首を掴む。そして、その真ん中に自分の足を入れようとした。  
「だ、だめぇ〜〜!」  
ナツミは慌てて自分の股間を守ろうとする。只でさえ短いスポーツタオルがまくれ上がり、  
下半身は完全に丸裸になった。それでも何とか間に合い、カズミの足が股間に当たる前に  
両手でアソコを防御する事が出来た。  
 
「惜しい……」  
カズミは最初のアタックに失敗したが、未練がましく手の上からグリグリと踵をあてがった。  
股間は直接やられなかったが、手を通してカズミの送る振動が伝わり、ナツミは思わず  
呻いてしまう。  
「だ、だめだよぉ……な、生で電気アンマなんて、ヤダ……」  
ナツミはイヤイヤをするようにかぶりを振って切なげにカズミを見る。カズミが太股を  
足の裏で擦ったりするので、時折からだがビクビクと反応してしまう。  
 
「どうして? 気持ちいいよ、絶対」  
「そんなぁ……どうしてボクだけ……」  
「だって、暇そうにしてたから」  
「そんな事無いってばぁ〜〜!」  
電気アンマをされまいと必死のナツミをからかう様に弄ぶカズミ。カズミからすれば  
既に勝負は決しているのだ。だから少し遊んでやろう――そう思っているようだ。  
 
「で、電気アンマしたら、後でひどいからね!」  
キッと睨むボーイッシュをカズミは面白そうに見つめる。  
「後でひどいって……どんな事?」  
「うっ……それは……」  
取り合えず言ってみただけなので、ナツミは言葉に詰まる。カズミはその様子を面白  
そうに見つめていたが、  
「ひどい事、してもいいよ、ナツミ……だから電気アンマするね」  
「そ、そんなぁ〜〜! だ、ダメだってば……!! 第一ボクはもうがっちりガードした  
もんね! これなら電気アンマしたくても出来ないでしょ?」  
「ガードなんて外せばいいもの……」  
「ど、どうやってさ? カズミちゃんは電気アンマしてるんだから、外せないよ〜だ!」  
べぇ〜〜、だ! と舌を出すナツミだが――。  
 
「そんな事言っていいの、ナツミ? 今ピンチなのはナツミなんだよ……?」  
「ち、チカ……!? ま、まさか……!?」  
「フフフ……そのまさか、かも♪」  
チカはナツミの頭の方に回ると、両膝で肩を抑えながらガードしている手を掴んだ。  
「だ、だめぇ〜〜! 二人係なんてズルイ〜〜!!」  
チカが何をやろうとしてるのかがわかったナツミは激しく暴れる。しかし、チカに体重を  
掛けて両肩を抑えられているので、身悶えするぐらいしか出来なかった。  
「ずるくてもいいの。ナツミ、こうすればほら、無防備♪」  
「や、やだ…………あん!」  
チカがナツミの手を退けて無防備になった股間をカズミの踵が圧迫した。  
くにゅ……と柔らかく、女の子の割れ目にめり込む感触。  
「フフフ、柔らかい……」  
「ひゃあん……! だ、だめ……そんな角度で強く押したら……」  
「押したら……どうなるかな? クスクス……ナツミ、ソコを押されると、女の子は  
オシッコしたくなっちゃうの。出なくてもね。さっきからずっとカズミと研究してたから  
私たちにはわかるんだよ♪」  
ナツミの肩から膝を退け、両手以外は解放したチカがナツミを見下すように言う。  
彼女の割れ目は今ナツミの頭の近くにあり、濃くて甘い匂いがナツミの鼻腔をくすぐった。  
 
 
          *          *          *  
 
 
「ナツミ、さっきトイレでオシッコしたでしょ? どう、今の気持ち?」  
カズミが電気アンマを続けながら言う。彼女の踵はナツミの乙女の秘所に食い込んでいて  
クニュクニュと湿り気を帯びた柔らかい感触がじかに伝わってくる。その心地よさに、  
カズミはつい多めに強めに長めに電気アンマしてしまう。  
 
「はぅん……! い、今の気持ちって……言ったって……」  
カズミが言いたいことはわかる。「出ないはずなのにオシッコしたくなってない?」と  
聞いているのだ。  
(おかしいよ……どうして……オシッコしたくなっちゃうの?)  
オシッコはさっきしたばかりで、こんなすぐに出るはずが無い。だけど、この腰の奥から  
震えが来る気持ち――この尿意に似たものは一体なんだろう?  
オシッコが出ないのにそれでも体はオシッコをさせようとする。その切ない気持ちが  
ナツミの下半身をプルプルと震わせる。  
ナツミはキュン……と股を閉じ、カズミの足を挟みこむ。そうするとますます踵が乙女の  
急所に食い込んでナツミを責め立てるのだ。  
「う……ッ! ……はぁ……ん……」  
ナツミは両手両足を拘束された状態で身悶えする。何かをしたいのに出来ない、手足だけ  
ではなく、女の子の……その部分も……。  
 
「フフフ……」  
カズミは何度か強く押し込むように踏み込むと、次は緩く筋をなぞる様に足の裏で擦った  
りする。押し込んだ後、引かれるとナツミはアソコがヒクヒクと自分の意志とは関係なく  
動いている感覚があった。そして、その度にヌルヌルしたものが溢れてくるのだ。  
(さっき、リョータにされた時に出てきた――)  
今度のは更に濃くてトロっとした粘性がある。カズミが足を動かすたびにヌチャヌチャと  
淫猥な音を立てている。これってなんだろう……ナツミは電気アンマが与える断続的な  
快感に身悶えしながら、その事を意識してしまう。  
 
(じかにやるのって……なんかすごい……)  
全身裸のカズミに下半身裸のナツミが電気アンマを掛けられて身悶えする姿には、チカも  
ごくりと唾を飲み込む。喧騒を他所にアソコをいじりあっているユウキとメグミもナツミの  
切なげな喘ぎ声に、時折視線が釘付けとなる。  
「ボク……ボクもう……耐えられ……ない……」  
ハァ……ハァ……とナツミの荒い息遣いが聞こえ、チカも股間の辺りが熱くなってきた。  
さっきカズミといじりっこして既に濡れていたが、ナツミの電気アンマの反応を見聞きする  
度に、自分の体も熱くなっていく。  
 
「だめ……カズミちゃん……もう……だめだよぉ…………はぁん!!」  
ナツミの全身がブルブル振るえ、仰け反るようにして悶える。オシッコがしたいのに  
出ない、でも、アソコをあんまされるたびに、熱くなったそこからはトロトロとオシッコの  
何倍も濃い蜜が溢れでる。だけど、一気に放出できないもどかしさ――。  
この切なさにナツミの幼い体は耐え切れず、行き場のない欲望に全身を蹂躙されるのだ。  
 
「ハァ……ハァ……。体が熱いよぉ……辛いよぉ……カズミちゃん……」  
荒い息をつき、大きな目一杯に涙をためて頬を紅潮させたナツミがカズミを切なげに  
見つめている。カズミはその表情にゾクゾクするものを感じた。そして――。  
(私も……熱い……)  
カズミは自分の股間も濡れているのに気がついた。さっきまでチカといじりっこしていた  
所だが、その時より熱くジンジンしている。  
(ナツミの事、もっと苛めたい――)  
しかし、今のナツミはもう限界だ。これ以上焦らせてぐったりさせては、この後の楽しみ  
――男子達との2回戦で彼女が参加できなくなる。  
(仕方ないな……ちょっと早いけど、今回は逝かせてあげる)  
カズミは止めとばかりにグリグリと電気アンマしている足の動きを早める。  
 
「ん……ッ! あっ……!!!」  
ナツミが体を捩って悶える。内股の太股がぎゅ〜〜っと搾られ、全身の震えが激しくなり――  
「ウァアアアア……アアアアアッ!!!」  
 
ぷしゅっ……!!  
 
ナツミの股間から蜜がどっぷりとあふれ出し、カズミの足をべったりと濡らせた。  
同時にナツミの体からガックリと力が抜け、ベッドに横たわる。電気アンマで逝って  
しまったのだ。  
 
「ハァ……ハァ…………ハァ…………」  
チカとカズミが解放すると、ナツミは蜜の溢れ出る股間を押さえてぐったりしていた。  
荒い息の度、なだらかな胸が上下し、白い下腹部の辺りが小刻みに震えている。  
「ハァ……ハァ……。ボク……なんか……変……」  
初めての体験の余韻に浸りながら、ナツミは宙を見つめていた。  
(カズミちゃん、はまったかもね)  
チカはそう思いながらカズミを見る。電気アンマをしていたカズミも今は力を使い果たし  
たかのようにぐったりとベッドに横たわる。しかし、その視線はナツミに釘付けだった。  
ナツミと同じようにカズミも背中がゾクゾクする余韻に浸っていた。サディスティックな  
気持ちが心を支配した余韻に――。  
 
 

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