「もう少しで終りだネェ〜。マグダレーナ♪」  
 パンデニウムの解析も後少しで終わろうとしている。これもみな彼女のおかげ。  
「え、ええ。そうですね。」  
 それに答える彼女…マグダレーナ…はあまり嬉しそうじゃない。  
「どうかしたのかネ?」  
「いえ…ちょっと考え事を。」  
「ボクでいいなら話聞くヨン?」  
 少し考え込んでから  
「クロノの…」  
 と話を切り出してきた。  
「クロノ?」  
 
 また黙り込んじゃった。そしたらおもむろに  
「シェーダは男の方と愛し合った事がありますか?」  
 って。そんな言葉が彼女の口から飛び出すとは思ってもみなかったから  
慌てふためいちゃったョ。  
「え…な…ちょ…わ〜。無いヨ〜」  
「そう…ですか。」  
(もしかして…彼女はそんな事無いヨね?)  
 と思ったものの…つい尋ねてしまう。  
「ええ〜と。マグダレーナはあるの…かな?」  
「ええ。」  
(そうか。あるのか。…えええ〜〜〜?チョット待って。あるの?うそ〜〜〜。)  
 …興味があるな〜  
「ええと…どんな感じかな?」  
「そうですね…例えば、ヴィドは大きくて力強くて凄かったですよ。」  
(え、嘘〜ヴィドと…?ああ…でも何となくいい雰囲気になってるもんネ。)  
「ジェナイはテクニックが良かったですよ。」  
(ええ〜ジェナイとも?ああ…だからか…普通に接しているのか…)  
 思い出しているのか顔がうっとりしている。  
(もしかして…クロノの事も狙っているとか…?うわ〜わ〜わ〜)  
 
「じゃあ、俺は?」  
 いきなりドアの所から声が掛けられる。  
「あ、アイオーン。ど、どうしたの?」  
 いきなりでビックリするじゃないか〜  
マグダレーナの横にきて顔を覗き込みながら、  
「で、俺はどうだったのかな?」  
(アイオーンともあるの?!)   
 
   …………………   
 
 何か嫌〜な沈黙。  
 マグダレーナなんてニコニコ微笑みながらも何も言わない。  
「あ。お洗濯残っていたんです。終わらせてしまわないと。」  
 なんて言いながらテトテトと部屋を出ていっちゃったョ。  
 ボクもイソイソと退散する。  
 
 一人残ったアイオーンの「俺は?」って声が虚しく響く…。  
なんかヤダな〜。  
 
実は…声を掛けられたあの時、マグダレーナの顔が少し…怖かったんだヨね…  
やっぱりあんまり宜しくなかったって事だヨね…なんだかな〜。  
 
終  
 
 

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