ベッド以外何も無い部屋  
手が届かないほど上にある窓から  
日の光が入ってくる。日が沈みかけているらしく  
その光も大分傾いている。  
今クロノはそんな所に拘束されている。  
「クロノ」  
そしてそんな所を訪ねてくるのは彼女くらいしかいない…  
「ロゼット?こんな時間にどうしたの?」  
食事の時間にしては早すぎる。  
「渡しそびれていたんだけど、今日サテラからこれ届いたのよ。」  
ポケットから小瓶を取り出し  
「何かクロノの為に調合した栄養剤だって。」  
 私にも作ってくれればいいのに…とぼやいている。  
「別にいつでもいいのに。」  
「だって〜届いたその日に渡せって書いてあるんだもん。  
確かに渡したからね。」  
忙しそうにばたばた出て行くのを見送りながら…  
(まあ多分夕食の時も忘れてしまうから思い出した今来たのだろうけど)  
なんだかんだ気を使ってくれている事に嬉しいような悪いような。  
 
「あ!夜飲んでってあったんだっけ…  
ま、夕方だし同じようなもんよね。」  
 
 
おかしい…  
 
あの栄養剤なる物を飲んでから 何かが違う…  
どこがどうおかしいのか、わからないけど…  
体の中がざわめいている。自分が自分じゃないような…  
そのままベッドに横たわる。  
 
コン!コロコロコロ…  
 
横にあった瓶が落ちて転がっていく  
わざわざ拾いに行く気もない。  
 
(ここに誰もいなくてよかった…)  
なんとなく思う。  
 
 
(ひぃ〜全部終わらせたら こんな時間になっちゃったよ〜)  
夕食を持って急いでクロノの所に向かう。  
「クロノー遅くなってゴメ…ン?」  
 
 う…くぅ…(クロノの声?)  
 
夕食を持ってきたロゼットの耳に苦しそうなうめき声が聞こえてきた  
「クロノ?」  
部屋を覗くとベッドの上で丸まり苦しそうにしている姿がランプの光に映し出される。  
急いでそばに駆け寄ると、けだるそうに起き上がり  
「ロゼット…食事? …そこに…おいておいて。」  
ランプと月明かりだけなのではっきりとは見えないのだが、だるそうだ。  
息も幾分荒い。何気に手に触れると ビク っと手を避ける。  
…熱い…  
「熱あるんじゃないの?」  
「平気。何でもないよ。」と平然に振舞う。いや、振舞おうとしている。  
ベッドに座りおでこに手を伸ばそうとすると  
「駄目!!こないで!!」  
口調が荒くなり払われてしまった。  
 
「あ…ご、ごめん。本当に何でもない…から。平気だから。」  
いきなりのよそよそしい態度についムカッとなってしまい  
ムキになって頭を押さえつけ無理やりおでことおでこあわせようとする。  
「ほら!じっとしてる。…う〜ん。」  
いきなり首に手を添え引き寄せられ  
そのまま唇と唇があわさる。  
いきなりで何が起きたかわからない(え?ちょっと?これって…)  
パニックをおこしかけていると乱暴に引き離され  
「ゴ、ゴメン。なんか僕変なんだ。頭に霞がかっかたような…  
あ、でも病気とかじゃなくて…うん。それはぜんぜん平気で、  
だから…ええと…ああ〜もう何言いたいんだろう。」  
    
   少しパニックをおこしているような…  
 
「うん、そう。熱あって…うつしちゃ悪いし…だから…あの…」  
(僕このままだと何かとんでもないことを口走りそうだ…)  
 ……フゥ……  
「ごめん。もう帰ってくれないかな。一人にして欲しいんだ。  
自分が何かしてしまいそうで怖い…だから…来ないでくれないかな…」  
だんだんと消え入りそうな声になっていく。  
そして無理して笑って見送る。  
(流石にもう来ないよね…)  
 
 
自分の部屋に戻りベッドに倒れこむ。  
唇を触り赤くなりながら  
(さっきのあれって…キスだよね…今更ながら…わ〜ちょっと〜  
…そういえば…唇凄く熱かった…やっぱり熱あるんじゃ…)  
ベッドから勢いよく起き上がり ふと思う。  
(ん?そういえば、あいつ自分で熱あるっていってたじゃないのよ。  
あの時はそれどころじゃなくて突っ込まなかったけど…  
 いつもと様子が全然違っていたし。そうとう体調悪いんだわ。)  
「…相棒だし…心配するじゃない。もう。」  
(ああやって言われるのって、なんか他人行事で嫌だな。  
1発お見舞いしないと。さっきの事も含めて…)  
などと物騒な事を考えながら氷やら着替えやら必要なものを  
用意していく。  
「まあ、ちょこっと行ってこれだけ置いて帰ってくればいいわよね。うん。」  
 
あれからそんなに時間は経っていないが…  
 
「クロノ…寝ちゃった?」  
返事はない。しかし先ほど聞こえていた苦しそうな呻き声は聞こえる。  
静かに傍に行き持って来た物をベッドの横に置く。  
顔を覗くと凄く汗をかいているのがわかる  
(すごい汗…やっぱり無理してるんじゃないのよ)  
タオルで汗を拭ってあげようと手を伸ばす  
顔に触れるか触れないかの所でいきなり手を掴まれた。  
「キャ!…あぁビックリした〜ごめん。起しちゃった?」  
 何も言わずに掴んだ手を凝視している  
「あ。これは、汗すごかったから拭いてあげようと思って。」  
「なんで戻ってきたの?」  
キツイ調子で吐き出す。怒っている…  
 
  カチン!  
 
(さっきあんな事したくせに〜〜〜)  
「なによ!!あんた体調悪いんじゃない!  
心配しちゃ…」  
はっとして声を小さくする  
クロノは調子が悪いのだ。騒いではまずい。  
「来ないでって言ったのに…何するかわからないって言ったのに…」  
ブツブツ呟く。まるで自分に言い聞かせているように…  
 
椅子に座りクロノが掴んでいる所に手を添えて  
「苦しみも 悲しみも 半分こしようって言ったじゃない。  
私は苦しいなら苦しいって言って欲しい。」  
そして沈黙…。  
その沈黙に耐えられなくなり帰ろうと椅子から腰を上げる。  
「ごめん。もう帰るね。」  
でも掴んでいる手の力は抜けない  
「クロノ、あの…手…」  
「苦しい…」  
「え?」  
一瞬何を言われたかわからなかった。  
グッと引き寄せられて耳元で呟かれる…  
「そんな事言われると…もう止められなくなっちゃうじゃないか…」  
    
 腕の中に彼女を感じる…  
 
(もう駄目だ…抑えきれない…)  
「ロゼット…君が悪いんだよ…」  
そのままベッドに押し倒される。  
 
「え?!ちょっと、クロ …ん…」  
いきなり口が塞がれる。先ほどの口付けとは違う乱暴な…貪るようなキス  
無理矢理舌が滑り込んできて舌を絡め取るように動く  
(や、やだ…)  
服の上からきつく胸をつかまれる。  
「イ …んんっ…」(イ、イタイ)  
何か言いたくても口が塞がっていてうまく声が出せない。  
出たとしても言葉にならない情けない声…  
唾液が混ざり合い舌が動くたびにクチュクチュと音をたてている。  
息が出来ない。苦しい…  
酸欠のせいだろうか…頭がボーとしてくる。  
やっとで舌が出て行く。  
酸素を求めて口をひらく。パニックのせいか うまく呼吸が出来ない。  
胸が苦しい。  
 
そしてすぐに解放感を感じる。  
服が引き裂かれたのだ。  
はじめて…クロノを目の前にして怖いと思った。  
今までは何があってもそんな事思わなかったのに…  
 …コワイ、コワイ、コワイ…誰か助けて…  
でも声は出せない。助けは呼べない。  
こんな所を見られたら…クロノの置かれている状況が、さらに悪くなる。  
一生外に出られなくなってしまうかもしれない。下手をすれば処分…  
 
全ての服は剥ぎ取られ、うまれたばかりの姿にされる。  
「ロゼット、綺麗だ…」  
熱にうなされたように呟く  
スキをついて逃げようとしても、すごい力で押さえつけられ  
動くこともままならない。  
「んく…」  
乳房を乱暴に吸われて情けない声を出てしまう。  
「ク…ロノ・ん…  やぁ…やめて  …お・おねが…ヒィ…」  
うまく喋れない。強く揉まれたり口に含んで歯を立てられたり  
刺激を与えられるたびに声が漏れてしまう。  
無意識のうちに口に手を添えて声を出さないようにする。  
そんな姿を見て、さらに激しく責められている事にロゼットは  
全く気が付かない。  
 
クロノが何か言っている…それがとても恥ずかしい言葉なのだが…  
理解しないようにしていた。  
あたえられている刺激に体は反応している。  
心は恐怖の為か否定しようとしている。  
涙が後から後から湧き出てくる。  
(こ、こんなの…ち、ちが…う…)  
 
「ヒィ…ィ」  
いきなり体が裂かれるような激しい痛みが走る  
何かが自分の中に入り込み、中をグチャグチャに  
掻き混ぜられている…そんな感じ…(いや…)  
口に鉄の味が広がる。添えていた手に血が滲む。  
先ほど痛みを我慢する為に歯を立ててしまったのだ。  
その痛みに集中して他の痛みを紛わしたかった。  
体の中に熱を感じたと思ったら少し楽になった。  
(…終わっ…た…の?)  
 
頭がボーとする。何がなんだかわからない。思考も停止しかかっている。  
そんな中目に入ってきたのは、青年の姿に変わっているクロノの姿…  
 
(ふういんがとけちゃったんだ…  
 だからへんなのかな…  
 わたしこのまましんじゃうのかな…  
 …もう…いいや…)  
そのまま思考は停止する  
与えられる刺激に身を任せながら…   
 
「え?!ちょっと、クロ …ん…」  
言いかけた口を自分の口で塞ぐ  
無理矢理舌を滑り込ませ逃げようとする彼女の舌を絡め取る。  
そのまましつこく中を貪るように攻め立てながら  
服の上から2つの膨らみを弄る  
(直接触れたい…服が…邪魔だ。)  
一通り口を堪能したら邪魔な服を力任せに剥ぎ取りにかかる  
力任せに服を破り使えない布切れに変えていく。  
すぐに全身が露になった。白い肌がランプの明かりに照らされる。  
「ロゼット、綺麗だ…」  
ため息のようにもらす。  
 
この白い肌に自分の印をつけたい。自分だけの物にしたい。  
ピンと立った乳房を口に含み無我夢中で吸う  
舌で転がしたり、歯を立てたりするたびに可愛らしい声をたてる。  
「ク…ロノ・ん…  やぁ…やめて  …お・おねが…ヒィ…」  
いつもの彼女らしからぬ声…それがまたそそられる。  
もっと色々な声を聞きたい…その為に色々な所に触れ舌を這わせていく  
 しかしそのうち可愛らしい声が小さくくぐもったものに変わる。  
見ると手を口に添え声を出さないようにしている。  
(ああ…なんて、なんて…。  
そんな事されると もっと…もっと苛めたくなっちゃうじゃないか…)  
指を這わせていき内股…秘部に触れるか触れないかあたり…  
をゆっくり撫でてみる。  
「…ふっ…ん…」  
「この辺いい?それともこっちかな?」  
襞に指を持っていく。  
意地悪そうに質問するが答えは返ってこない。  
「ああ、濡れてきてるね。僕が綺麗にしてあげるよ。」  
 
先ほどまで逃げようと抵抗していたのだが…  
今は与えられる刺激に耐えようと必死になっている。  
 
顔を下に移動させる。羞恥心に打ちひしがれ蒸気する  
彼女の顔がみえなくなるのは残念だが…。  
「すごく綺麗…ロゼットのここ…」  
と言いながら舌でそこを舐め始める。  
「凄い。ヒクついてるよ…」  
強く押してみたりゆっくり舐めまわしたりする度に  
そこはビクビク反応している。  
しかし求めているような声は出てこない。  
 
一気に貫いたら…どうなるんだろうか…  
フト思う。そうすれば流石に声を上げてくれるんじゃ  
ないだろうか…  
自分のそそり立つそれをまだ受け入れる準備の出来ていない  
そこにあてがい一気に貫く。  
 
「ヒィ…ィ」  
そう。もっと聞きたい。  
まだキツイ彼女の中をゆっくり動き始める。  
どこからか血の匂い…  
「ん…凄くいい…よ。…凄く…  
あ、そんなに・・締め付けないでよ…」  
次第に動きを早めていき…  
 
そして自分の熱を吐き出す。  
 
(違う。これはちがう。何かが足りない。何が足りない?わからない。…この体では駄目なの?)  
そう思うと体が熱くなり …レギオンの活性化だろうか…体が青年の姿に変わっていく。  
 
彼女の口に添えられていた手を取り、今しがたついた傷に口を寄せる。  
「ああ、傷ついちゃったね…力抜いて、全て受け止めてくれれば  
こんな傷作らずに済むのに…」  
傷に舌を這わせ、滲み出てくる血を味わう。  
「いいんだよ。いくら声を出したって。」  
反対の手で先ほどまで自分を包んでくれていた場所をやさしく触れると  
「ああ…ん」  
今度は素直に声を出してくれた。  
「そう。気持ちいいでしょ?」  
「んっ…」  
自分のと彼女のが混ざり流れ出てくるそこに指を沈ませる  
「あ…ぁ…あん…ん」  
グチャグチャといやらしい音をわざとらしく立てながら指を動かす。  
「凄くエッチな音たててるよ。ロゼットのここ。」  
「やぁ…」  
「止めてほしいの?」  
「はあぁ…あ、」  
「体は素直だね。」  
声を出すだけで、言葉は出てこない。  
 
先ほど解き放ったばかりなのに、自分自身はもう熱を持ち  
早く彼女と一つになりたがっている。  
 でもまだだ。  
指を増やしていきゆっくり責めてゆく  
「もっとしてもらいたいんだよね?」  
答えの代わりに体が反応する。指の動きに合わせて体を動かしはじめる。  
先ほどの時と打って変わって素直に体を開放している。  
大分抵抗がなくなってきたので、自分自身を今度はゆっくりと挿し入れる。  
「ひぃ…ん…」  
先ほどよりも抵抗は少ない。そして彼女は全てを飲み込んでくれた。  
「ぅう…いいよ。凄く…暖かくて…」  
腰を動かし始めると  
「あああ…あぁん…」  
動くたびに甘い声をあげてくれる。もっと、もっとというように キュッ と締め付けてくれる。  
でも言葉は出てこない…  
「ロゼット、も、もう…駄目だ…」  
 
二度目の熱を勢いよく彼女の中に放つ…  
 
(違う。やっぱりちがう。何かが…何か足りないんだ)  
 
「ロゼット…」  
愛しみを込めて呼んでみるが、やはり返事はない。  
「泣いているの?」  
頬に伝っている涙を舐め取る。  
 
頭の奥で声が響く…  
…泣いている…  
…守ってあげたかったのに  
 涙を止めたかったのに…(誰の?)  
…彼女の…ロゼットの…(何で泣いているの?)  
…傷つけてしまったから…(誰が?)  
…僕が …僕が!!…  
頭がはっきりしてくる  
大切にしたかったのに…  
取り返しのつかないことをしてしまった。  
後悔の念が押し寄せてくる。  
 
オイルが無くなり ランプの火は消えてしまった。  
今あるのは窓から入ってくる月明かりのみ。  
一体どの位の時間が経ったのだろうか…  
 
体がフワフワ浮いているような感じで気持ちいい。  
このままどこかに飛んでいきたい。なにもかも忘れて…  
 
顔に冷たいものが落ちてきて現実に引き戻される。  
(雨?)  
ハッキリしない意識の中で思う。  
「うっ… ヒック…」  
(誰か泣いているの?)  
「ごめん …う…くう…」  
その声があまりにも辛そうで…誰が泣いているのか知りたくて…  
うっすら目を開けてみる。目の前に涙をこぼす彼の顔が映る  
(クロノ?なぜ泣いているの?)  
クロノの膝の上で抱きかかえられ両腕に支えられている  
これがふわふわ浮いているようなあの感じの正体  
 
手を伸ばし涙を拭ってやる  
「ロゼット?!」  
ビックリしたような声。そしてぎゅっと抱きしめられる。  
(クロノ…?どうしたんだろう)  
「ごめん、ロゼットごめん」  
私にだけ聞こえるような小さな声で繰り返し繰り返し…  
(なぜあやまるの?)  
なんだか切ない。  
 
…少しずつ頭のモヤが消えていく。  
(そうだ…私は、 私は…!!)  
何が起きたのか理解し、そこから逃げ出したくて体に力を入れた瞬間  
 
カタ…コッ コロコロコロ…  
 
人の気配。瓶を蹴ってそれが転がる音  
背筋が凍る。頭がハッキリする。どうしよう…どうしよう!  
 
庇うように抱き寄せられて、シーツを被せられた。  
「誰?」  
クロノが闇に向かって問い掛ける。  
返事はない。人の気配が近づいてくるのはわかる。  
 
「クロノ…」  
…この声は…  
「サ、サテラ?!」(サテラ? なんでこんな所に?)  
ビックリしたが、少しほっとする。  
「うん。あのね…今日届いたと思うんだけど。  
あの…薬…なんだけど、え〜と…飲んじゃった?」  
(いつもに比べて歯切れが悪いわね…)  
「え?うん。飲んだけど?」  
「実はね…チョットした、本当にちょっとした事なんだけど、  
ミスがあってね。私責任感じちゃって ちょっときちゃった…のぉーーー!?」  
見える位まで傍に来ていたのでシーツの中から腕を掴んでやった。  
「サーテーラーーーあの薬が何ですって?」  
シーツが体から落ちる。  
恥ずかしさはどこへやら  
「ロ、ロロ、ロゼット?!何でここに?」  
声がひっくり返ってる。  
 
(そうよ、いつものクロノはこんな事しない。今日おかしかったのは…もしや、もしや…)  
「何でここに?じゃないわよ!」  
「わ、ロゼット声大きい。誰か来ちゃったらどうするの。」  
と、後ろから口を押さえられた。  
そうだった。それはまずい。  
「あ。それは平気。抜かりは無いわよ♪  
少しくらいの音なら外に聞こえないようにしてあるから。」  
「ああ、そうなんだ。よかった…って!あんた何したの?  
いや、それより、どうやってここに入ってきたのよ?!」  
部外者は入れないハズなのだが。  
「それは、チョちょいと抜け道を…」  
(あ、侮れないやつ。)  
一呼吸おいて本題に入る。  
「まあいいわ。それよりも、ミスって何?!」  
するとあさっての方を向いて指を合わせてモジモジしはじめた。  
(あやしい…)  
「ええと、それは、元気つけてもらおうと思って  
チョット気持ちの良くなるような薬を少し入れようかな〜て。  
あ、ち、違うのよ。べ、別に変なこと考えていた訳じゃなから」  
(考えてたなこの女。…しかも計画的に。)  
咽まで出かけた言葉を飲み込んで先を促す。  
 
「で、間違えて秘薬を大量に入れてしまったみたいなのよ。  
うふ♪ごめんなさいね。」  
流石にここでプッツンきた。  
「うふ。じゃないわーーーー!どうしてくれるのよ!!」  
「ロゼット〜流石にそれは声大きすぎるよ〜」  
またまた後ろから口を塞がれる。  
「ムガムガ んん〜〜」  
それでもまだ叫びたりない。  
「やーねーそれ位。減るもんじゃないし。」  
「んん〜〜!!」(気分的に減るわぃ!)  
「それに、いい思いしたんじゃな〜い?」  
「ん〜ムガーム〜〜!!」(いい思いってなんじゃい!!)  
(怖くて、ほとんどわからないわよ。  
…でも…あれって どうだったんだろう…?)  
 
あれだけ騒いでいたのに、いきなり静かになってしまったので  
(ちょっとデリカシーなかったかな〜)と反省して声をかける。  
「あ、あのね、ロゼ…」  
「服!!」  
「え?」  
全てを言い終える前に唐突に言われ、呆けるサテラ  
「ふ・く、取ってきて。あんたの所為で服が駄目になったの!」  
「な、なんで私が…」  
「責任とって服を持ってくる!!」  
「わ、わかったわよー チェ…」  
 
(チェって何よ?チェって)  
 
サテラがいなくなるといきなり静かになる  
「は〜。何か気が抜けたぁ〜」  
言ったとたんに後ろにクロノの体温をハッキリ感じて意識してしまい気まずい。  
(わ…わ〜ええと…)  
「あ、ええと…!服!そう。服着なさいよ。」  
 
「その…小さくて無理だよ。」  
歯切れが悪い  
「そ、そう。小さくて…え?」  
そこで初めて何かおかしいことに気づいた。  
恐る恐る振り向くと、顔があるはずの場所に力強い胸板が…  
「な、なんでその姿になってるの?!」  
 姿が変わったのを見たハズなのだが…認識はしていなかったようだ。  
暗くてはっきり見えないのだが…赤くなりながら…しどろもどろに答えが返ってくる。  
「ええと、その…最中に…勝手に…  
あ、で、でも薬切れて落ち着けば戻ると思う。」  
「そ、そうなんだ」  
 
つい、まじまじとみてしまう。闇の中に浮かび上がる肌は、  
綺麗だと思う。その肌に何気なく触れてみる。  
暖かい。あたりまえだけど。  
「ロ、ロゼット?!」  
声が上擦っている。  
なんとなく指を下に這わせていき腹で止めた。少し考えてから  
そこに色々な意味を込めてグーでパンチをお見舞いする。  
「い、痛いよ〜ロゼットォ」  
情けない声。いつものクロノだ。  
「私も痛かった。」  
「ご、ごめん」  
 
……  
気まずい沈黙。それを破ったのは彼女の小さなくしゃみ  
「くしゅん」  
汗が乾いて体温を奪う。  
何もつけていない肌が外気に触れて少し寒い。彼女も少し震えている?  
また殴られるのを覚悟して ひょいっ と抱えて  
膝の上に乗せ、上から一緒にシーツに包まる。  
「寒いでしょ?」  
怖さの為か体に力が入っている。あんな事の後だから仕方ないけど。  
「怖い?」  
意地悪な質問かな…  
「え?ぜ、全然平気よ〜。怖くなんかないわよ。本当に。うんうん。」  
まくし立てるように一気に喋る  
…饒舌になってる。嘘を付く時の彼女の癖…  
「ごめん。もうな何もしないよ。(…多分…)体の方も大分落ち着いて  
きてるから。本当にごめん。」(多分が付く所が情けないな〜僕)  
下の方が少し熱を帯びてきているケド…  
 
少し安心したのか力を抜いてもたれ掛かってくる。彼女の体温が暖かい。  
 …トクン、トクン…  
二つの鼓動が重なる。  
少なからず想っている人が自分に身を預けてくれて。  
それが直接素肌どうしが触れ合っているとなると…普通平然とはしていられない  
訳で…(う〜んこれはチョット…辛い…)  
 
「なんか足に当たってる。」  
「え?」  
ゴゾゴソと下の方で彼女が動き出す。(わ〜動かないでよ)  
今のでまた少し熱くなってしまったような。  
「これ、邪魔。」  
とそれに触れる。…それは僕の…   
「わぁ、え、あ、駄目。ロゼット、そ、それは…」  
クロノの慌てようからそれが何なのかわかって、慌てて手を離し  
そのままバランスを崩してしまう。  
「わ!ロゼット」  
それを支えようとして自分もバランスを崩し一緒に倒こむ。  
 
顔が近い  
 
それとなく近づいて…かるく、かるく、唇が触れる。  
ハッとして慌てて離れ  
「ご、ごめん。何もしないって言ったのに。」  
 
その慌て方を見て、何か可笑しくなってしまう。  
「いいよ。」  
(え?私何言ってるんだろう…)  
「え?」  
「薬、まだ残っていて苦しいんでしょ?」  
「で、でも…」  
「苦しみも悲しみも半分こ。それに…  
まあ1度でも2度でも同じようなもんよ。」  
 
(…実は3度目になるんだけど…ロゼットには言えないな…)  
独りごちる  
「本当に…いいの?」  
 
自分でもビックリしている。あんなに怖かったのに…  
「くどい!…まあ、その代わり、うん、その、なんて言うか…  
あんまり乱暴なのは…ええと…」  
「うん。優しくするよ。」  
 
愛しい…  
まるで初めてのように唇をあわせる。鳥がついばむような軽いものから  
少しずつ激しさを増していく。舌を滑り込ませてみると彼女もオドオドと  
舌を絡ませてくれる。またそれが可愛らしくて。  
…いつもがいつもだから…  
首に舌を這わせて行きはっとする。  
先ほど乱暴に扱ってしまった体には所々赤い痣になってしまっている。  
自分がやってしまった事の罪の証拠…  
その痣を全て消してしまいたくて…無理なのはわかっているけど…  
1つ1つに優しく口付けしてゆく。  
その度に彼女の体はビクビク震え「ひゃん」とため息にもにた小さな声が。  
(可愛い…)  
壊れ物でも扱うようにそっと胸に触れてキスをする。  
 
はじめの時と正反対で、おっかなびっくりなのが可笑しくて。  
つい悪戯心がでてきてしまい、両腕で顔を抱きしめて胸に埋めてみる。  
「ロ、ロゼット〜苦しいよ。」  
「らしくないないよ。クロノ」  
腕の力を抜いて自由にしてやる。顔はそのまま胸に埋まってる。  
「さっきはさっき、今は今。少しくらいは…まあ…」  
   
 …トクン、トクン…鼓動が少し早くなった。心地よい音  
彼女が何を言いたいのかわかったので  
「うんありがとう。でも、もしかしたら…ちょっと乱暴になっちゃうかも。  
ごめん…」  
 
「もう、ごめんはいわないの。」   
「あ、うん。わかった。ごめ…あ。」  
「あ!また。」  
    
クス  
 
どちらとともなく笑いがもれる。  
 
 
まだ彼女の胸に顔を埋めている。  
そこがとても気持ちよくて…  
離れるのが勿体無いような気がして…  
その肌触りをもっと感じたくて顔をグリグリと動かしてみる。  
「ちょ、やだ、くすぐったい〜」  
手が動いたので殴られるのかな、と思っていたら  
頭を撫でられた。まるで子供をあやすように。  
「クロノ、赤ちゃんみたい。」  
恥ずかしいようなくすぐったいような…でも安心する。  
それならば…と胸の先端を子供みたいに吸ってみる。  
ちゅぱ…ちゅぱ  
「あふ」  
甘い声。  
「ふうん。ロゼットは赤ちゃんに吸われるとそんな声出すんだ。」  
「ち、違う!普通、赤ちゃんはそんな風にやらしく吸わないもん。」  
(やらしく吸った覚えは無いんだけどな…)  
 
少し重い…胸にクロノの頭が乗っていて、体重を全てかけている訳ではないけれど。  
どうするのかな?と思っていたらいきなりぐりぐりこすり付けてきて…  
髪の毛とかがこすれてくすぐったい。  
まるで大きな子供みたいで…可愛いなどと思ってしまう。  
自分がクロノをそんなふうに思うなんて、チョット信じられないけど。  
 
でも変なこと言ったから前言撤回。  
 
そう思っているとクロノの指が下のほうに移動して行く  
触れられている所に全神経が集まっているような感じがする。  
 
指を彼女の胸から下半身にむけて移動させてゆく。  
何度か自分を受け入れた場所に指を這わせてゆき  
「凄いよ、ここはこんなにビチョビチョになってる…」  
「わ、私じゃない。ク、クロノのせいでしょ!」  
赤くなりながら拗ねている。(なんかいいな…ロゼットの反応)  
 
そこにゆっくり指を埋めてゆく  
「ン……」  
「大丈夫?」  
「わ、わからない…ケド、あっ…嫌じゃない…と、…思う…」  
ゆっくり襞を押し広げてゆき根元まで沈ませる  
中を優しく撫で上げるように動かしその動きを次第に早めていく  
「あ…な、何か変な感じ…どうしよう…クロノォ…」  
甘えるように名前を呼ばれ心臓が跳ね上がる。  
頬を染め上気した彼女の顔…とろんと潤んだ瞳。  
凄く色気があって艶めかしくみえる。  
(うわ…もう我慢できない…)  
 
足を開かせ体を割り込ませる。何が起こるかわかってビクッと体が震えた  
 
はじめの時のあの痛みを思い出して体が縮こまる。  
今度はあの時よりもクロノの体が大きくなった分痛みもおおきくなる筈だ。  
どうしよう。やっぱり怖い。  
熱いものが秘部に押し付けられる…  
「え、ちょっとやだ、待って」  
「ごめん。待てないや。」  
ヌプッ  
「やぁ…!!」  
痛みと共に異物感を感じる。  
思っていたほどではないにしても痛いものは痛い。  
(待ってって言ったのに…馬鹿…アホ、ううう〜嘘つきぃ〜ええと)  
何とかその痛みを紛わせたくておもいつく悪態を並べてみたのだが  
上手く頭が働かない。  
自分を押し開いてクロノが少しずつ侵入してくるのがわかる。  
じりじりと痛みがせりあがってくる  
何か文句を言いたいのだが、痛くて苦しくて上手く言葉が紡げない。  
 
「乱暴にぃ…しないって…ン…言ったくせに…」  
息も絶え絶えに文句を言ってくる。  
「乱暴にしたつもりはないんだけど…それに少しくらいはいいって言ったよね?」  
「これは…少し位じゃないよぉ、嘘つきぃ」  
 
どうやっても後で乱暴した乱暴したと罵られるんだろうから…  
本当に乱暴にして罵られる方がいいかな〜などと…考えてしまって。  
優しくしたかったのに…なんで苛めたくなるんだろう。  
滅茶苦茶にしたくなるんだろう。  
 
少し彼女の呼吸が落ち着いてきたのを見計らって  
「乱暴にって言うのはこんな感じだ…よ!」  
と一気に挿入する。  
「ヒィ……!!」  
悲鳴に近い声があがる。  
 
「ロ、ロゼット…力、抜いて…チョット…キツイ(切れそう…)」  
全てを彼女の中に挿入すると先ほどの行為の時とは違い自分をきつく締め付けてくる。  
体も小刻みに震えている。顔を覗くと目尻から涙がこぼれている  
それが自分を拒絶しているように感じてしまい、罪悪感が沸いてくる。  
「ごめん…ごめん。ロゼット。乱暴にしないって言ったのに、嘘付いちゃって…」  
 
凄くすまなそうに謝ってくるクロノ  
(違う。私がいいって言ったんだから…)  
「ご…ごめ…んは…」  
上手く喋れなくてプルプルと頭を振る  
そして両腕をクロノの背中に回しぎゅっと抱きしめるように力を入れる。  
(凄く痛いけど…クロノの為なら我慢できる…)  
 
 なんとなくこれだ…と思う。激情に任せて抱いてしまった時に  
 何か…なにか違うと思っていた物の正体  
 彼女の全てが欲しかったんだ。身も心も全て。  
 ロゼットという一個体全てが欲しかったんだ。  
 
「動くよ?」  
涙を浮かべながらも彼女は、目を閉じて頷いてくれた。  
ゆっくりと彼女の中を移動して行く。片手でゆっくり背中を撫で上げる  
初めは痛みと恐怖の為か口をぎゅっと閉じて耐えているような  
辛い顔をしていたが、中でこすれるたびに  
「ああ…ん やぁ」  
熱のこもった声が彼女の口から漏れてくるようになってきた。  
ぬちゅぬちゅと音を立てながら腰を動かしていく。  
自分を熱く包んで纏わりついてくる彼女のその感触が気持ちいい。  
 
体の奥の痛みは無くならないけど…  
その痛みの中に何か違う感覚を感じる。  
その感覚に気持ちを集中させてみると不思議と口から  
恥ずかしい声が出てしまう。  
これが…感じるって事なのかな…  
クロノの動きに合わせて自分の腰も動いているような気がする  
凄く恥ずかしい。でも、でも…何か…わからないよ…変だよ私。  
 
少しずつ動きを激しくしてゆく  
「やだ…私…何かへんだよぉ〜、ん…クロ…ノ…!おかしい…のぉ」  
「おかしくなって…くぅ…いいよ。僕も…おかしくなりそうだ…から」  
頭は真っ白になり自分がどう動いているかもわからなくなってきている。  
おもい切り突き上げブルブルブルと震えたとおもうと  
「くう……だ、駄目だ…」  
「あ、あっ、ぁぁぁ〜〜〜あ」  
 
体の中に熱が放たれ、二人一緒に絶頂を迎えた…  
 
ロゼットの体を抱きしめてゆっくりさすってやる  
(ありがとう…)  
その余韻に浸っていたかったのだが…  
いきなり両ほっぺをパシ!とやられた。  
「…中で出したでしょ?」  
「あ、うん。ごめん。ロゼット離してくれなかったし…」  
「あんたね〜」  
「ええと…、1度も2度も同じようなもんなんでしょ?」  
「ち、違う〜〜〜!」  
 
 
「出るに出られないじゃないのよ…」  
替えの服やらを持って外で佇むサテラだった…  
 
   終  
 
 

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