「まったく、貴方たちときたら…。」
「はぁ、すいませんでした…。」
いつもの様に事件を解決し、いつもの様に損害を出してしまったロゼット。
これまた、いつもの様にシスターケイトの雷が落ちていたわけだが…。
「そういえばシスターロゼット、クロノはどうしました?」
いつもならロゼットの横で一緒に怒られてくれるはずのクロノの姿はそこになかった。
「えぇと…、それが何か体調がすぐれないとかって…。」
そう言って、マグダラ教会に戻ってすぐにクロノは部屋に戻って行った。
「まぁ!それでクロノは大丈夫ですの?」
「多分大丈夫だと思います。ほら、クロノって案外丈夫だから。」
ロゼットからは、余り心配している素振りは見て取れない。
「そりゃぁね、普通の人間と比べれば別なのは分かっていますけど…。」
そう、クロノは悪魔だから…。
「でも、貴方のパートナーなんだから心配くらいしたらどうなのかしら?」
本来の形は、ロゼットは悪魔であるクロノの契約者。
だがマグダラ教会では、悪魔払いシスターロゼットの正式なパートナーとして扱われていた。
アストラル吸収器官である角を持たないクロノは、契約者の魂を消費する事で命を繋ぎ、魔力を行使する。
クロノの力に頼り切っていては、瞬く間にロゼットの魂は失われてしまう。
そこで、ロゼット自身が戦う力を身につけること、そして特殊な懐中時計の封印によって、
ロゼットの魂の消費は、極力抑える事ができるようになった。
それでもロゼットの寿命は30歳まで持たないのだが…。
「分かったらクロノを見てきてあげなさい。良いですね?」
「はーい…。」
今日は疲れているから早く休みたかったのに…。
ロゼットは心の中で不満を漏らしつつも、クロノのいるマグダラ教会の男性宿舎に向かった。
「お、ロゼットではないか。こんなところでどうしたのだ?」
「げっ、エルダー!?」
ロゼットたち悪魔払いの兵装開発責任者である、エロジジイことエルダーと
男子宿舎内のクロノの部屋の前で、ロゼットは運悪く鉢合わせになってしまった。
「えぇっと…。」
「ふむ。さてはワシのパンツを盗みに来たな?」
「はぁ!?そんな事するわけないでしょっ!!」
「ほっほ、そうか。こないだ、お前さんのパンツを盗んだ仕返しに来たのかと…。」
「あれって、やっぱりエルダーだったんじゃない。このエロジジイ!!」
と聖火弾入りの銃をエルダーに向けて構えるロゼット。
「ま、まて!!病人のそばで騒ぐもんではない!!」
「病人?」
「クロノじゃ…。何かいつもと様子がおかしかったぞ。お前もそれを見に来たんじゃろうて?」
「…分かってるんなら、からかわないでよね。」
クロノの様子がおかしい…?
それを聞かされて、パンツがエルダーに盗まれた事はロゼットの頭からはすっかり消えていた。
「とにかくクロノを見てくるわ。」
「う、うむ…。それじゃぁな…。」
ドアを開けクロノの部屋に入るロゼットを見送ると、余りの張り合いのなさに、
エルダーは少し寂しさをおぼえつつも、トボトボと自分の部屋に帰って行った。
「クロノ、いるの?」
すでに日が落ちて数刻。
ロゼットが踏み入れたクロノの部屋は、明かりもつけられておらず、完全な闇が広がっていた。
「うぅ…、くっ…。」
そんな中から、か細いうめき声がロゼットの耳に聞こえた。
「クロノッ!?」
確かに今の声はクロノだ。
ロゼットは部屋の明かりをつけた。
大きなベッドの上に一見、12歳くらいに見える少年が横たわっていた。
16歳のロゼットよりも小さな身体は、背中を丸めていたためか、さらに小さく見えた。
この姿もまた、ロゼットの魂を消費しないためのものであり、本来のクロノは長身の…悪魔だった…。
「どうしたのよ、大丈夫!?」
「ロ、ロゼット…?」
駆け寄って呼びかけるロゼットに対し、クロノは汗びっしょりの苦痛に満ちた表情を向けた。
「な、何なの!?何かの病気!?それとも…。」
さっき始末したはずの悪霊の仕業!?
「ア…、アストラル不足だ…。」
「えっ?」
角を持たないクロノは、自ら大気中のアストラルを吸収することができない。
唯一の対処法は契約者の魂を消費することである…。
「そうか、最近はクロノの力を借りてなかったから封印が…。」
ロゼットは胸の懐中時計を握り締めて見つめた。
この懐中時計はロゼットの魂が、クロノへ流れるのをせき止めるダムの役割をしている。
ここ最近はクロノのサポートがあったものの、ロゼット自身の力で事件を解決していた。
そのためクロノに力が流れ込む機会がなく、クロノ自身が魔力の消費を抑えていても、
小さい状態でも少しずつ魔力は消費されており、ついに限界が来てしまったのだった。
「じゃあ、封印を弱めるわよ。」
「駄目だ!!」
クロノは懐中時計の封印に手をかけたロゼットを制止した。
「こんな事で…君の魂を使う…必要なんて…。」
「で、でも、それじゃアンタはどうすんのよ!?」
「方法は…一つだけあるんだ…。ミストラルを…吸収する…方法が…。」
悪魔のミストラル吸収器官である頭の二本の角は、クロノにはない。
「一体どうやって…?」
「悪魔の男には…、もう一本…角があるんだ…。」
「そ、それって…。」
何となく分かってしまい、ロゼットは顔を赤らめた。
クロノはロゼットの表情を読み取って、コクリと頷いた。
「…男性器?」
「うん…。」
言ってみて、それが正解であることを聞くや、ロゼットはしばらく固まってしまった。
「そ、それならチャッチャとアストラルを吸収しちゃいなさいよ!!」
「それが…駄目なんだ…。」
「えっ?」
性交渉は人間も悪魔も、結構エネルギーを使うものらしく、
悪魔の男性は性交渉でエネルギーを消費すると、射精時にそこから、
僅かながらミストラルを吸収できる、ということらしい。
「つまり、出してる時でないと吸収できないってこと…?」
「そう…なんだ…。」
「だったら…、男の子は一人でだってできるんじゃ…。」
「自分でしたり…自分で動いたりすれば…力の差し引きは…変わらないよ…。」
そう言ったところで、クロノの顔がいっそう苦痛に歪んだ。
「じゃあ、どうするのよ!?封印を解く以外に、どうしようも…。」
「あるよ…。」
クロノはロゼットの目を見つめて言った。
「君にしか…頼めない…事なんだ…。」
「な、何よ…?」
自分では出来ない、君にしか頼めない…。
答えはわかりきっていたが、ロゼットは聞かずにはおられなかった。
「僕のを…抜いて欲しい…。」
「そ、そんなこと出来るわけないでしょ!?」
直接言われてみて、ロゼットは顔が真っ赤になってそう叫んだ。
マグロ状態で相手任せにすれば、エネルギーは消費せずにアストラルだけを吸収できる。
「大体そんな事、一度もしたないし…。そ、それに私はシスターなんだから!!」
「そうだね…。ごめん…。」
苦痛に耐えながらも、クロノはロゼットにほほ笑みかけた。
「クロノ…。」
私の命を守るために、クロノは別の方法を考えてくれた。
クロノは、それは私にしかできないことって言ってた…。
クロノが私にそれだけ心を開いているから…、クロノは私が好きだから…?
「…ロゼット?」
真剣な面持ちで考え込んでいるロゼットに、クロノは声をかけた。
「うん!!」
ロゼットは顔をあげ、クロノにウインクして一言…。
「私が、アンタを手伝ってあげるわ。」
「えっ…?でも…君は…。」
「人助けもシスターの仕事でしょ?まぁ、アンタは悪魔だけどね。」
「それで、どう言う風にすればいいの?」
「僕は動けないから…、君の手でしてもらえれば…。」
下半身だけ脱ぎ去り、ベッドに仰向けになったクロノの股の間にロゼットは座り、
クロノの男性自身を人差し指で、ちょんちょんとつついてみた。
「何か思ったよりも可愛いわね。」
「ロゼットー…。」
少年形態のクロノのそれは外見相応に小さくて毛も生えておらず、そして皮を被っていた。
「て、手でするって言われても、いまいち要領を得ないわね…。」
コホンと咳払いして、ロゼットは真面目っぽく呟いた。
クロノ自身は小さいままで、全く大きくなるといった兆候はない。
「どうやら…大きくなる力すら…ないみたいだ…。」
「それじゃ、どうすれば…。」
「ゴメン…。」
クロノの気分が滅入り、また少しクロノのが小さくなったようにロゼットには見えた。
このままじゃクロノは…。
「ちょっと、何諦めてんのよ。まだ方法はあるわ…。」
ロゼットは以前、若いシスター内で回し読みされていたエッチな本の内容を思い出していた。
「確か、これを口で…。」
「ロゼット!?」
ロゼットはクロノの萎縮した男性器をおもむろに口に含んだ。
小さいために、それは簡単にロゼットの口の中に収まった。
「んっ…。」
ロゼットはそれを舌の上でコロコロと転がして見た。
「ロゼット…。」
暖かく柔らかなロゼットの口内で、それは少しずつ体積を増していった。
「…んっ…んんっ、ふぅ…。」
ロゼットは口に収まりきらなくなったそれを、一度吐き出した。
「あっ…。」
それは自分の唾液でヌラヌラと光り、亀頭が剥き出しになり、そして目の前で大きく威きり立っていた。
子供でもこんなに大きくなるなんて…、こんなの…。
「ロゼット…その調子で…。」
「う、うん…。」
べ、別にクロノとエッチまでするわけじゃないんだから…。
ロゼットは集中するために、一旦目を閉じて心を落ち着けた。
イチモツを優しく手で包み、ロゼットは再びその先端を口に入れた。
始めはあんなに小さく柔らかだったのに、今は大きくて堅い…。
それはクロノが感じてくれているから…。
クロノが…。
「ロゼットーッ!!」
「ドビュグッ、ドビュルン、ドビュッ、ビュルッ、ドグン、ドクッ…」
「!?」
それは突然だった…。
ロゼットが愛しく感じて始めていたクロノのイチモツを愛撫していた時、
クロノの叫びと共に、ロゼットの喉に多量の何かが発射された。
「んっ!!」
ロゼットは反射的に、それが漏れ出さないように口を窄め、
クロノの第三の角から出るものを口内に押し留めた。
「ふぁー…。」
何だか気の抜けたような声を上げ、射精を終えたクロノの表情は穏やかさを取り戻していた。
どうやら射精と同時に、大気のミストラルを吸収するのに成功したらしい。
「ありがとう、ロゼ…ット!?」
「んー、んー!!」
仰向けだったクロノが起き上がって見ると、クロノの股の間で、
口一杯に何かを溜め込んだロゼットが、自分の口とクロノのイチモツとを交互に指さしていた。
「あ…、ごめん…。」
口の中の精液をどうすれば良いのかわからないロゼットは、涙目でクロノに何か訴えていたわけだが…。
「ゴクッ…。」
「ロ、ロゼット…。」
「…。」
ちょっとした拍子で、ロゼットはそれを全て喉の奥に流し込んでしまった。
「だ、大丈夫?」
「飲んじゃったじゃないのよ!!どうしてくれるのよ!?」
「その…ホントにごめん。こんなこと付き合わせて…。」
「あ…。」
完全に平謝り状態のクロノに、ロゼットは続きの言葉を押し殺した。
「ま、まぁ、パートナーなんだし、今回は大目に見て上げても良いわよ。」
「ロゼット…。」
「それはともかく、いつまでそんな格好で…。」
ロゼットの身体が突如固まった。
「ロゼット、どうかし…まさか!?」
な、何なのよ…身体が…身体が熱い…。
「しまった!!忘れてた!!」
「ク、クロノ…。何よこれ…身体が…。」
「悪魔の精液は…その、人間にとって媚薬の成分を持つんだ…。」
「えっ!?」
それを聞いて、ロゼットは身体が奥から発火せんとばかりに熱く感じられた。
「ど、どうすれば…。」
「どうするって…ロゼットがイクしか方法は…。」
言ってるそばからロゼットは手をスカートの中に忍ばせ、指で自身を慰め始めた。
「こんなの…駄目なのに、止まらない!!」
だが、この炎は到底、ロゼットの慣れない自慰などでは収まりそうもない。
「ク、クロノ…。」
高揚し助けを求めるロゼットの視界に、今もまだそそり立っているクロノのイチモツが入った。
「お願い…それで…、クロノ!!」
「ロ、ロゼット!?」
ロゼットは修道服と下着を脱ぎ去り、生まれたままの姿でクロノに迫る。
呆気に取られてクロノは何もできないでいた。
「もう、我慢できない!!」
ロゼットはクロノを仰向けに押し倒し、クロノの先端を自身の中心に宛てがうと、
一気に、何の躊躇もなくクロノの上に腰を落とした。
「くぅっ!!」
「な、何てことを…。」
ロゼットの神に仕える純潔の証しが、ロゼットのブロンドの淡い恥毛とクロノのベッドに赤い染みを作った。
「はぁ、はぁ…。うんっ、あぅ…。」
しばらくは満たされたという感じで落ち着きを見せたが、
すぐにロゼットはクロノの上で、淫らに腰を振るい始めた。
「気持ち良い…、クロノ、クロノ!!」
「ロゼット…。」
思わずクロノの中でも、性欲に火がついてしまう。
「うぁっ!!」
クロノは繋がったまま、ゴロンとロゼットと身体の位置を入れ替えた。
「今度は僕の番だ…。」
クロノはレギオンを活性化させ、身体を少年体から青年体に変化させた。
「クロノ!?」
ロゼットの中のイチモツが、少年のそれとは違う明らかに一回り大きいものに変化した。
「行くよ、ロゼット。」
「あぁっ!!」
クロノは器用に一定のリズムでロゼットの奥を攻めつつ、形の良い胸への愛撫も忘れなかった。
最早、ロゼットの中には初めての痛みはなく、快楽だけが彼女の全てを占めていた。
堅く反り返ったものが、ロゼットの子宮口を突き上げる。
ロゼットもまた、クロノに合わせて腰を動かし快楽を貪った。
クロノもまた数十年ぶりの、人間の若き少女の肉体に溺れて突き続けた。
これほどの快楽は…そう、かつての聖女マグダレーナ以来の…。
「ダッ…ダメッ、もう…っ!!」
ついにロゼットは、クロノの射精を促さんかと強烈にイチモツを締め付け絶頂を迎えた。
「ロゼットッ!!」
「ドビュグッ、ドビュルグンッ、ドビュルッ、ドビュッ、ドビュンッ、ドビュッ…。」
クロノはロゼットの一番深い所まで腰を突き入れると、先程以上の勢いで精を放った。
「クロノ…。」
ロゼットはクロノの腰に手を回して密着させると、より奥にまでクロノのが行き渡るのを感じていた…。
「クロノの奴、また同じ過ちを繰り返しおって…。」
二人の情事をドアの隙間から覗いていたエルダーは、
チッと舌打ちすると、ぼやきながら立ち去って行った。
「ハァ、ハァ、ハァ…。」
荒い息を整えつつ、クロノの両肩に置いた手の平に力を込めて、ロゼットはクロノの身体を押し上げた。
「ロゼット、気持ち良かった?」
いつの間にか元の少年状態に戻っていたクロノが優しくロゼットに微笑みかける。
「うっ…。そ、そんなのどうだって良いでしょ!!」
クロノの精液の媚薬成分で昂揚していたとは言え、意識はしっかりしていた。
自分からクロノを押し倒しての痴態を思い出すと、ロゼットは今にも顔から火が出そうになる。
「ク、クロノは…魔力の方はどうなの?」
何とか話を逸らそうとするロゼット。
「今のはイーブンだけど、さっきので補給できたから大丈夫さ。」
「そ、そう・・・。」
クロノの答えを聞いて少し残念そうに、ロゼットはそっぽを向いた。
その直後、まだロゼットの中にいたクロノが、キュッと軽く締め付けられた。
「ロゼット…まだしたいの?」
「なっ…!?」
どうもロゼットの身体は正直すぎて、顔は真っ赤になるわ、中はまたクロノを締めつけるわで…。
「私は別に…ンッ!?。」
クロノはロゼットの口を塞ぐべく、ロゼットとの初めてのキスをした。
「…クロノ…?」
「ロゼットは嘘を付く時、やたらと饒舌になるクセがあるからね。」
さっきと同じ顔でクロノはそう言うと、ペロッと舌を出して見せた。
「…順番、アベコベになっちゃったわね…。」
「えっ?」
「キス…。」
キスもした事のない同士が不可効力(?)とは言え・・・。
「今のがスタート。今からが本番なんだからね。」
あごを引き上目遣いで、ロゼットはクロノに促すように言った。
「わかったよ。」
そう答えると繋がったままで、先程よりも身体の小さくなったクロノは、
一旦身体を引いて、ロゼットの両足を両脇に抱え直した。
「行くよ、ロゼット。」
「あっ、待っ…んぅ!!」
クロノが一突きだけしたところで、ロゼットはクロノにストップをかけた。
「どうしたの?」
「私がしてあげるわ…。今度はちゃんとね。」
身体の位置を最初の状態に戻すロゼットとクロノ。
ロゼットは再び、寝そべったクロノの上となる。
「ん、何か冷たいな…?」
クロノは自身の背中の辺りに違和感を感じて手を伸ばした。
「うわっ!!」
手についたそれを見てクロノは思わず叫んでしまった。
「何よ、アンタが出したヤツでしょ?」
どうやら身体を入れ替えた時に、二人の結合部から漏れ出たものらしい。
「ロゼットのだって混ざってるじゃないか!!」
よく見れば、それは確かに白がほんのりとピンクがかっているようにも見える。
「うっ…。」
クロノの指についたそれを目の前で見せられたロゼットは、それから目を離せなくなった。
「…私、もう清い身体じゃなくなったんだ…。」
どこか感慨深いかのようにロゼットはポツリとそう洩らした。
「ロゼット…、後悔してるのかい?」
クロノの問いにすぐには答えられず、ロゼットはクロノの胸に両手をついたまま俯いた。
「…。」
(シスターのクセにエッチしちゃって…、やっぱいけない事だったのかな?)
「ロゼット…?」
クロノは心配そうにロゼットの顔を覗こうとした。
「な、何よぉ、後悔なんかするわけないでしょ?」
突然、顔を上げると、ロゼットはそう言ってクロノの腹をパーンと叩いた。
「ぐへっ!!」
「きっと神様だって、エッチの1回や2回くらい大目に見てくれるわよ!!…多分…。」
「ロゼットォ…。」
思いきり腹に一撃を食らい、クロノは恨めしそうにロゼットを見た。
「ゴ、ゴメン…。ちゃんと気持ち良くしてあげるから…。」
(そうよ、好きな人とエッチするのがダメなんて神様は言ってないじやない!!)
「それじゃ行くわよ!!」
(そうでなきゃエッチがこんなに気持ち良いわけないもの!!)
「うわっ、ロゼット!!いきなりそんなっ…!!」
その晩、ロゼットとクロノは更に三度もエッチしてしまっのでした。
『シャーーーーー…』
「ねぇ聞いた?またエルダーが女子宿舎に珍入したって話。」
「ち、珍入って…。でも今回はシスターヘレンに捕まっちゃったんでしょ?」
「ま、これで当分はエルダーも懲りたんじゃない?」
『シャーーーーー…』
「あれ?ここ、誰か入ってた?」
「誰かいるの?」
「おーい!」
『シャーーーーー…』
マグダラ教会の女性宿舎内にある女性専用のシャワールーム。
厳格な教えを受ける若いシスターたちの数少ない憩いの場であるここには、
それぞれ区切られたシャワーが十数台設置されている。
そんな中、シャワーの音はするものの、誰とも会話を交わす事のない個室が一つあった。
『シャーーーーー…』
「おかしいわね…。開けてみよっか?」
「う、うん…。」
「えいっ!!」
一人のシスターが思いっきりカーテンを開けた。
「んん…むにゃむにゃ…クロノ駄目よぉ…。」
「ロ、ロゼット…。」
そこにいたのは立ったまま寝るロゼットその人であった。
「ロゼット大丈夫?」
「何かまたアンタ、最近居眠りばかりしてない?」
「そうそう、シスターケイトの話の途中で寝ちゃったりして怒られてたし。」
「ゴメ〜ン、最近ちょっと寝不足でねぇ…。」
シャワールームから切り上げたロゼットたちは、
ロゼットの居眠りを話のネタにそれぞれの部屋への道を歩いていた。
「ロゼットった確か、夜の見回りの仕事、自分からかって出てるんでしょ?」
「それで寝不足って言っても、そんな様子じゃねぇ…。」
「シスターケイトに言って代えてもらったら?」
「う、ううん。へーきへーき。ほら、大丈夫だって。」
腕を上げて力こぶのポーズをして見せるロゼット。
「そう言えば顔色だけは良いわよね、ロゼットって。」
「ホント、前よりも…何だか肌もすべすべしてるっぽいし。」
三人のシスターは、ジーッとロゼットのツルツルな頬を覗きこむようにして見た。
「何か秘訣とかあるの?」
「な、何でもないわよ!!私、あんまり健康とか美容とか考えないタイプだし!!」
「…。」
「それもそうか…。」
「ロゼットは元気だけが取り柄って感じだしねぇ。」
(お、おい…。)
「それじやオヤスミ。ロゼットは見回り頑張ってね。」
「おやすみー。」
三人はそれぞれ各自の部屋に入って行った。
就寝の時間を過ぎてからが見回りの時間だ。
ロゼットも自室へ戻り、その時間になるまでの間、もう少し仮眠を取る事にした。