「おーい、おーい、旦那…」  
 ぐりぐりと足でさすっても起きる様子のない慶太にナムは息をついた。  
「むむ…どうしたものか…ここまできてお預けとは…あ…ん」  
 ナムは己の股間からドロリと流れ落ちてきた白濁液に軽い身震いを覚えた。  
「慶太さぁん、慶太さぁん!」  
 必死で揺さぶりながら契約者の名を呼ぶクロ。  
 胸と尻の肉付きも貧相で長い髪がなければ少年と間違うような  
上位元神霊(じょういもとつみたま)をナムはじーっと見ていた。  
(こうして見るとなかなか良い顔立ちじゃな…)  
 どくんと疼くナムの『雌』がその口元をほころばせた。  
「クロ」  
「な、何ですか!」  
「お主はケイタを契約者また主人と呼んでいたな?」  
「はぁ?い、今頃、何を言ってるんですか」  
「悪く思うなよ。」  
「???」  
 クロはワケがわからないと言った顔をしてナムを見た。  
 ナムがクロに手をかざし、大陸の言葉なのか呪詛を唱えた。  
ドクンッ…  
 クロは下腹部に熱い鼓動を感じた。  
「え…あっ…な、何、こ、この―――!?」  
 クロは股間を押さえ、眉を潜めた。何かが、何かが身体の内から  
迫り上がってくるような感覚。  
「主人の不始末は従者であるお前が拭うしかあるまい?」  
 
「あ…あふっ」  
 ナムの言葉と共にぶるんとクロの股間から何かが生えた。  
「あ…い、いや…な、何…」  
「ほう…なかなか…上出来じゃな」  
 身体に巻いているバスタオルを押し上げ、クロの股間から猛々しい肉の棒が  
そそり勃っていた。その反り立つ奇怪な肉棒は血管が走り、先端の皮がむけ  
ピンクの亀頭の先には申し訳程度の穴がある。  
「ク、クロのココから…え…そ、そんな…」  
「ふふん…山神霊の力を持ってすれば造作ない事だ。」  
「んん…な、何でこんな―――」  
 クロが羞恥に耐えながらナムを睨んだ。未だ先の術の効果で起きあがる事はできない。  
「決まっておるさ……シゴけ、クロ」  
「な、何を…あ、ふっああ!」  
 ナムが発した言葉と共に右手がクロの意志とは関係なく肉棒を激しく扱きだした。  
「い、いやです!こ、こんなぁ…あっ…ああっ…ふっ」  
右手の親指と人差し指、それに中指で肉棒を摘み、シュッシュッシュッと強制的に自慰  
を強いられているクロ。肉棒は神経まで繋がっているのか女では絶対に味わえない  
快感に自然に声が漏れた。  
「あ…お、男の…人の…はっ、んあっ…んんっ」  
「男の肉棒の感触は気持ちいいだろう?わしをここに置いてくれるのなら  
毎日その快楽を与えてやるぞ。どうじゃ?」  
「いやっ!ダ、ダメです!こんな…ク、クロにそんな権んん―――――」  
シュッシュシュと擦る度に言いようのない快感がビリビリと下腹部から昇ってくる。  
「ふふ…まぁ良い。すぐにそんな口は聞けなくなる…それにわしも…んふ」  
 クロのオナニーに魅入られたナムは己も椅子に腰掛け、秘部と胸に指を添えた。  
「あっあっあっ!」  
男で言うのならフィニッシュ直前のような速さで扱きまくっているクロに既にナムの  
言葉は届かない。  
「こ、こんな事…ダ、ダメなんで…け、慶太さ…を助けな…」  
 以前、一度だけ慶太が自慰をしているところをクロは見た事があった。  
 ズボンを降ろし、勃起した肉棒を上下に扱いていた姿をドアの隙間から  
偶然にも覗いてしまったのだ。あの時、何故か心臓がドキドキしたのを覚えている。  
そして慶太や茜と暮らしている内にあれが自慰行為だと知ったクロであったが  
上位元神霊たる神聖な存在が自分の陰部に触れるなどあってはならない。とクロは  
頑なに戒めていた。しかし、今は―――――――。  
 
(き、気持ち…んっ…良すぎる…はぁ…ダ、ダメ…ダメ)  
男の自慰とはこんなにも気持ちいいモノなのか。決して女では味わえない快感に  
クロは自慰を覚えたての子供の様に激しく扱き立てた。  
「あっ…ダ、ダメ…こ、こんな事…や、やめなきゃ…い、今…すぐ…ん」  
ナムはクロの肉棒がピクピクと反応した瞬間を見逃さなかった。  
「射精しそうか?ふふ…ただ射精するだけではつまらん。そうじゃな…」  
ナムはニタニタしながら言った。  
「『クロの勃起チンポから特濃ミルク出ちゃう』と言ってもらおうか?」  
「はっい、いやです…うううあああ!」  
「言え」  
クロはナムの眼光に胸は射抜かれたような感覚を覚えた。  
それはナムの呪文が刻み込まれた事を意味する。即ち−−−−  
「え――――ん、んんんあああああっ!」  
 グググッと何かが肉棒を駆け昇ってくる快感にクロは声を震わせた。  
「ク…クロの…クロの勃起チンポから特濃ミルク出ちゃいますううう!」  
ピュ…と先端から透明な体液が飛び出し、間髪おかずびゅるぶりゅうううと白濁液が  
吐き出された。慶太の射精とは比べものにならない程の量と臭気。  
ガクガクと痙攣しながらクロは必死でその肉棒の射精を止めようと鈴口に手を当て、  
肉棒を握りしめた。しかし、一度、射精による快感に腰は振るえ手に力が入らない。  
「はっあああっ!と、止まって…オチンチン…ダメ止まっ――あああ」  
自然と空腰を振り、のたうち回るクロはさながら陸にあげられた魚のようだ。  
「う…うぅ…あ…ダメェ…は」  
 クロはあまりの快感にぐったりと身を横たえ、荒い息を吐いていた。  
「ああ…ごめんなさい…慶太さ…ん…あっ…ん」  
 小さく震える度にピュッと先端から残った白濁液を射精するクロの姿に  
ナムは満足したのかぷるるっと軽く身悶えた後、クロに歩み寄った。  
「どうじゃ?天にも昇る心地であったろう?」  
「はー…はー……ク、クロは…」  
「ここまできたら挿れたいよのう?」  
「挿れ……?」  
「わしの肉壺にな」  
 クロの顔を跨ぎ、ナムは秘唇を広げて見せた。  
 
ナムは右手でクロの肉棒を握りしめると、一気に腰を落とし、クロの肉棒を秘唇に埋めた。  
「んんんっ!ナムさん!ナムさん!」  
 あまりの心地よさにクロは目を見開き、口を開けた。  
「ん…ああ…ふっ…よいぞ…ン」  
ナムが身体をのけぞらせて官能の叫びをあげる。膣全体でクロの肉棒を締めつけた。  
「はあああっ!」  
 一拍おいてグググッと昇ってくる白濁液。が、射精寸前でソレは止まってしまった。  
「ふふふ、まだまだ…クロ、一緒に楽しもうではないか」  
蒼い光を讃えたナムの指がクロの射精をコントロールしているらしい。  
下半身が燃えるように熱い、内にわだかまっている精子をぶちまけたい。  
ナムの膣内にぶちまけたいのに…クロは狂いそうな感覚の中で、自分に跨るナムを  
涙目で睨んだ。  
「あはっ、ビクビクッってナカで大きく…はぁああ…わしの膣が快感に震えて…」  
 ナムが歓喜の声を上げ、ぷるんと張った尻をクロの下腹部に擦りつけるようにして動き出した。  
「あ、ああっ…こ、こんな…んん…ひ、酷いですううう」  
クロは歯を食いしばって押し寄せる射精感に耐えた。脳を焼き尽くすような異常な快感。  
己の上で踊る豊満な肉体を持つナムの膣内にぶちまけたい。ゆっさゆっさと揺れ踊る乳房に  
食らいつき、壊れるほど揉みし抱きたい。  
「んん…お主の肉棒…ケイタより…はっん…いいぞ、ん…か、硬くて…ふ、太い」  
 「はああああああっ!」  
ぐりっとナムは腰をよじった。膣内の圧迫が増し、クロは大きく声を上げた  
快感が大きすぎて、まともに手足が動かせない。  
虚ろな目を見開き、歯をカチカチと鳴らすばかりで、快感の波にのまれてしまいそうになる。  
「うう!こ、こんな……こんな……」  
クロの狂ったような突き上げが、ナムの膣をかき回す。  
「あはは、も、もっともっと鳴け!な…鳴いて鳴くのじゃ」  
クロの腰がもの凄い勢いでピストン運動を始めた。その凄まじい突き上げにナムは  
髪を振り乱しながら叫ぶ。  
「ひっ、そ、それいい!あはっ!クロのもっともっと!あああああっ!!」  
絶叫するナムの豊満な胸がゆっさゆっさと揺れる。  
「は、はああっ!や、やめて…ううう」  
「あは、いいぞ。クロの子種汁!射精して、わしの膣にぶちまけろ」  
ナムの感極まった声と共にクロは股間から背筋へとゾクゾクとすり上がってくる快感に  
眉をひそめ、歯を食いしばった。  
「んんん…ク、クロの…クロのチンポから出る、出る出ちゃいますうううう!」  
ぶびゅ、びゅるるるっと鈴口を引き裂く勢いで精液が飛びだした。  
クロは己の脳が粉砕されるほどの絶頂に襲われた。  
「あああっ…は…んんんん…わしの膣が満たされるうううう…んんおおおお…」  
「ああっナムさん…ナムさ…ナムさん…」  
 射精を終えたにもかかわらず未だに腰を振り続けるクロ。  
「ん…よいぞ…夜はまだまだ長いからの」  
 サラッとクロの髪をかき上げ、ナムは妖艶に微笑んだ。  
 
 
東の空が明るくなる頃、慶太の部屋では未だ嬌声が響いていた。  
「ん、んん…あはぁ…出る、出ちゃうううう」  
 ナムの豊満な乳房に指を沈めながらクロは大きくいなないた。  
「は…ああ…ク、クロ…お、お願い…す、少し休ませ…」  
「ダメですよ。ナムさあん…クロは、クロはもっともっと…いっぱい出したいですうう  
もっといっぱい勃起チンポからびゅううってびゅううってぇぇぇ!」  
 体中のいたるところに精液を付着させながらナムは虫の息であった。  
 胸に口に出しただけでは飽きたらず、尻も犯されたナム。  
 それでもなお尽きることのないクロの精力に山神霊は戦慄した。  
(あ…甘かった……こ、こやつは…)  
 自業自得の山神霊はその後、30回もクロの相手をさせられたらしい。  
 
おわり  
 

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