「万葉。気持ちいい?」  
 万葉は返事の代わりに微笑みながら俺の両手に自分の手を乗せてくれた。俺は万葉と見つめ合ったまま胸の愛撫を続ける。  
 主に優しく揉み続けて時折強く揉みしだく。乳首は両手でつまんでクリクリと転がしたり、引っ張ったり、時折意地悪げにグリグリと親指で押す。  
「ハア……ハア……」  
 万葉の切ない息が強くなり、瞳も潤んでくる。感じてくれてるんだ。  
「武さん、胸だけじゃ嫌……切なくなって来るんです」  
 万葉の要望に俺は無言で応える。愛撫を上半身から下半身に移していく。  
 絹のような柔肌の胸からヘソへキスを繰り返す。  
「う……」  
 ヘソから下の下腹部へ顔を移動すると万葉がきつく股を閉じた。  
 さっきはああ言っていたがやはり怖いのだろう。  
 いくら相手が前世で何度も愛し合っている相手とはいえ初めてのときはやはり本能が恐怖を発しているようだ。  
 
「万葉……」  
 俺は甘ったれた声で下腹部へ顔を擦りつける。再び万葉の体が跳ねた。  
 体の跳ねが治まった後は再び顔を擦りつけるだけでなく、下腹部へキスを繰り返す。万葉のここはあまり甘い味がない。  
 しかし、男をとらえて放さない匂いが強く放たれている。  
 きっと匂いの発生源は股を閉じている状態からでも微かに見える割れ目の下のほう……。  
 想像するだけで万葉の脚を無理矢理に開きたくなる。  
 しかし、今行っていることは万葉にとっても俺にとっても初めての行為。  
 万葉にとっては何度も何度も思い出したくなるような優しい時間にしてあげたい。  
「万葉、怖くなくなるまでこうしてあげるよ」  
 俺は芸術品のような曲面を誇る下腹部へのキスをしつこいぐらい繰り返し、さらに骨盤の凹み、太もも上面を丹念に舐めだす。  
 そして手で触れられるお尻の側面をなで続けた。  
「武さん……」  
 愛撫を繰り返しているうちに万葉の閉じた場所からは力が抜け、匂いが強くなる。  
 普通、甘い匂いは強くなるとくどく感じるものなのに万葉の匂いは違う。もし、できるのならずっとこの匂いに包まれていたいと思えてしまう匂いだ。  
 すっかり抵抗が無くなった万葉の脚に俺は手をかけた。  
 俺は自然と万葉と見つめ合う。  
「武さん……優しくしてくれますか?」  
「ああ……」  
「私以外の人を抱かないでくれますか?」  
「ああ……」  
「永遠に側に置いてくれますか?」  
「ああ……」  
「うれしい……。旦那様、どうぞ……」  
 俺はいよいよ万葉の両脚を開いた。  
 抵抗は全くなく、俺に全てを捧げてくれようとしている万葉に愛しさが募っていく。  
 俺の眼前に俺を受け入れてくれる場所が女の匂いを発しながら現れた。  
 
 万葉の女の部分は貝殻のように綺麗な一本線が縦に走っており、そこからは今までの愛撫によるものなのかすでに透明な密が多く漏れ出ていた。  
 ここが俺を受け入れてくれるところで万葉の一番恥ずかしいところ……。  
 俺は愛液に濡れて光る曲面に愛おしさを感じながら愛液を指ですくった。  
「これが、万葉の愛液……万葉、本当に感じてくれてたんだね。見てごらん」  
 俺は万葉の見ている前で愛液の糸を引かせる。  
「……うう……」  
 万葉は耳まで真っ赤にして俺の言葉を聞いている。  
 きっと恥ずかしくてたまらないのだろう。  
 プチュ……  
 何かが漏れ出る音が響く。音のしたところを見てみると新た愛液が漏れ出ていた。  
 俺は途端に自制が効かなくなり、万葉の割れ目を舌で舐め出した。  
「た、武さん、そこは舐めるようなところじゃ…あ…ああ!…ん!うう!」  
 万葉の愛液の味は肌の味よりも甘くて俺のためだけにあるような味だった。  
 そして舐めとっても舐めとっても割れ目が漏れ出る音をすぐに響かせて新たな愛液を出してくれる。  
 まるで泉のようだ。  
「武さん……そこ、気持ちいい……」  
 落ちついてきた万葉が恥ずかしげにつぶやく。  
 本当は恥ずかしくてたまらないのに勇気を振り絞って快感を伝えてくれてるのだろう。  
 俺は割れ目を舐めることで万葉に応えた。  
 割れ目の表面を舐めているだけだったのを舌を割れ目に入れる舐め方に変る。舌の先端が温かさに包まれた。  
 万葉のお腹の中って先だけでもこんなに温かいんだ……。  
 愛液の味、舌を包んでくれる温かさに俺は夢中になり、割れ目を舐める音が室内に響く。  
 
「武さん……。舌を中に入れたり、音をたてちゃ……恥ずかしい」  
 万葉が再び恥ずかしげに呟く。  
 しかし俺は万葉がもっと恥ずかしくなるだろうことをしたくてたまらなかった。その行為とは  
「万葉、中を見せて……」  
 万葉の大切なところの中を見ることだった。  
「え?!ま、待ってください!武さん!」  
 万葉の許可を得る前に俺は秘唇に手を沿え、花開く。秘唇が開くときに少し粘つく音が響いた。  
 ピンク色をした肉壁がひくひくと動いている光景が俺の目に飛び込んでくる。  
 更にどこからか愛液がトロトロと溢れてきて俺の指をたっぷりと濡らした。  
 なんて綺麗なんだ……。  
「万葉…外も綺麗だけど中はもっと綺麗だ……」  
「は……恥ずかしい……」  
 万葉は顔を隠しながら俺の視線に耐えている。  
 俺はひくつく肉壁に舌をはわせた。途端に万葉が体をはねさせる。  
「た、武さん、もっと舐められたら私…あ…ああ!…ん!うう!」  
「万葉、君のあそこは食べちゃいたいくらい綺麗で甘い液がいっぱい溢れてきてくれておいしいよ……」  
「〜〜!!〜」  
 万葉は俺が言ったことがとてつもなく恥ずかしかったのか言葉を失い、変わりに体を震えさせ続けた。  
 途端に愛液がより溢れ出して水音を高くする。  
 
「た、武さん!私、もうどうにかなってしまいます!もう舐めないで!」  
 万葉が俺に止めてくれるよう懇願してくるが万葉が気持ちよくなってくれてる行為を止めるつもりはない。  
 むしろ、彼女をより大きな快感で包んであげたい。  
 俺は包皮に隠れていた陰核を見つけ、皮をはいであげた。  
「だ、だめえ−−−−−!!」  
 陰核が空気に触れた瞬間、万葉は大きな快感に襲われたのか叫び気味に声を上げた。  
 俺の目の前に現れた陰核は勃起気味だったのが万葉が叫び声を上げた直後にそれまで以上に大きく勃起した。  
 ここは女の子の非常に敏感な場所……勃起した陰核に指を触れると  
「ひ、ひい!!」  
 万葉はビックウ!!と体をはねさせる。今までで一番大きい反応だ。  
 俺は陰核を自分でオナニーする時みたいにコスコスと指でしごいてあげる。  
 万葉が反応するたびに愛液がトロトロとあふれ出し、ベッドに大きいシミを作っていく。  
 俺は溢れた愛液を舐めるだけでなく指につけて万葉の陰核にヌルヌルと塗りつけたりする。  
 万葉はその度に可愛く涙声をあげた。  
 俺は陰核に触るのを止め、舐め出す。  
 舌先で陰核の根をほじるように舐め、勃起した部分を歯で噛み、まるでグミのような感触を味わう。  
「う、うく……ひぐ……」  
 大きな快感に襲われ続けている万葉が必死に涙声で堪えながら両足を伸す。  
 俺は万葉に気持ちよくなって欲しい一心で万葉のアソコを愛し続けた。  
 
「た、武さん!!もうだめ!来ちゃう!怖い!もう舐めないで!出ちゃう!」  
 万葉の限界が目前なことを知った俺は陰核をめい一杯に強く吸い上げた。  
「いやああああ!!でちゃうううう!!」  
 瞬間、俺の顎に何かが当たった。これはきっと万葉の潮吹き。  
 俺は万葉のアソコを全て覆えるように口を開き、潮吹きを受けとめた。  
 そして舌で潮を吹いている場所である尿道をほじってより潮吹きを促す。  
 万葉は何度も体を反らせながら潮を吹いてくれた。  
 俺は万葉の潮吹きを全て飲んでいく。自分の愛撫でのぼりつめた証を飲みこみたかった。  
「出ちゃう!まだ出ちゃうう!」  
 万葉が体を震わせる度に潮を吹く。潮吹きは長く続いた。  
「だめえええ……武さん、恥ずかしいから飲まないで……嫌あああ!」  
 俺は潮吹きが治まってもなお尿道をほじる。  
 時折、ピュ、ピュと残骸が放たれ、それも飲んでいく。  
 潮吹きが完全に治まった後、俺は万葉の秘唇から口を離した。口の中はもう万葉の味しかしない。  
「武さん……」  
「万葉……」  
 俺たちはもうろうとしながら抱き合った。  
 相手の色に染められてゆく快感のようなものを互いに感じる。でもそれは全然不快じゃない。  
「万葉、ありがとう……あんなに感じてくれて……」  
 俺は万葉に礼の言葉を述べた。そして非常に満足感も感じていた。あれだけ万葉が感じさせることができたなら今夜は一つにならなくてもいいかな?と思えてしまうほどだった。  
 
 万葉はさっきの絶頂で疲れているし今夜は俺も満足だからかそれでいいだろうと思っていた矢先、  
「武さん……お願いがあるんです……」  
 と、万葉が頼み事をしてくる。  
 いったいなんだろう?  
「お願い?なんだい?」  
「今度は……わ、私に……武さんを愛させてください……」  
 万葉の言葉を聞いた俺は心臓が破裂するかのように大きな鼓動を感じた。  
「旦那様は私を泣かせてしまうくらい気持ちよくしてくれました……。私だけが気持ちよくなるのは嫌……」  
 俺は万葉の懇願する顔と言葉にたちまちのうちに負けた。  
 万葉から身体を離すと膝立ちとなり、先走りをあふれさせている股間のものを万葉の前にさらす。  
「こ、これが武さん……」  
 万葉の白く綺麗な手が俺のペニスに伸びてくる。  
 今の俺の顔はきっとさっきの万葉みたいに真っ赤になっているだろう。  
 だが、万葉は自分の恥ずかしいところを俺の好き勝手にさせてくれた。  
 今度は俺が万葉と同じくらい恥ずかしい思いをする番だ。  
 
 万葉が顔をより赤くさせながら俺のものに手と顔を近づけてくる。  
 顔が真っ赤なのはきっと恥ずかしくてたまらないのだろう。  
 本音を言えば俺も口から心臓が出てしまいそうなくらい恥ずかしい。  
 だけど、それ以上に妻に俺を愛して欲しい。  
「武さん・・・・・・」  
 万葉の手が俺の男根に触れた瞬間、もの凄い快感が俺を襲い、俺は歯を食いしばりながら大きく体を跳ねさせた。  
「く!!」  
「あ!ご、ごめんなさい。痛いですか?」  
 俺が痛みを堪えてると勘違いしてしまう万葉。  
「いや、違うよ。君に触れられただけなのに気持ちよすぎたんだ」  
 俺は苦笑いで返すしかできなかった。  
「よかった……」  
 安堵した万葉が俺のものを両手でそっと包んでくれる。少し冷たい掌が心地よい。  
「武さん……大きくて熱い……」  
「万葉の掌は少し冷たくて気持ちいいな」  
「もうすぐ……ここで……私は武さんの女(もの)にされるんですね……」  
 万葉がポオッとした顔で俺の男根を見つめる。  
 男根は俺の意思を忠実に現しており、大きく脈打って万葉の愛撫を待ちかねている。  
「うん。でも、今は君にここを愛して欲しい」  
「はい……武さん……好き……」  
 万葉は俺の亀頭に小さなキスを二、三回繰り返した後、舌で俺の亀頭を舐め出す。  
 
「くう!」  
 万葉が与えてくれた快感。それは予想していた快感など甘すぎるぐらい絶大な快感だった。  
 俺が気持ちいいことを察した万葉が次の行動を開始する。  
「ん……」  
 万葉が亀頭と陰茎を口内にふくんだ。そして、首を前後に振って俺の男根を呑み込みだす。  
 万葉の顔が赤く上気している。本当は恥ずかしく、すぐにでも止めたいだろう。だが、万葉は俺への愛撫を止めな  
い。  
 むしろ、顔を前後させるたびにより深く俺を呑み込み、喉の奥まで受け入れてくれる。  
 愛撫を止めない理由はただ一つ。全ては俺のためだけに……。  
 無毛となっている男根が万葉の口深くまで呑み込まれる光景は俺の妻がいかに俺を想ってくれているかを現してい  
るかのように思えた。  
「万葉……ありがとう……」  
 俺は腰を降ろし、万葉が男根を呑み込みやすいようにしてあげるだけでなく、感謝の気持ちを込めて髪を撫でてあ  
げる。  
「んん……う……ん……あむ……んちゅ……」  
 万葉が男根の呑み込めない部分を自らの美巨乳で挟み込んだ。  
 更に美巨乳で男根をこねるように揉む。  
(気持ち……いいですか?……私のお口で気持ちよくなってくれてますか……?)  
 俺を見つめる万葉の目がそう言っているように思える。  
「気持ちいいに決まってるよ……。俺は今、万葉に愛してもらっているんだから」  
 髪を撫で続けながら万葉に語りかける。万葉の目尻から一筋の涙が流れた。この涙はきっと嬉し涙……。  
 俺が気持ちいいことを伝えると泣いてくれる……万葉はなんて男を捉えることが上手いのだろう。  
 この女性(ひと)だけに愛されたいという想いが募ってくる。  
 
「万葉……。俺以外の男にはこういうことをしないでくれ……」  
 万葉が俺を呑み込んだままコクン……と頷いてくれる。  
 俺は妻が与えてくれる快感に翻弄され続けた。  
「ん……んっ……うう……ちゅむっ………」  
 数分がたち、万葉が俺を呑み込んでくれるたびに男根が爆発への秒読みを始め出していた。  
 俺は既に奥歯をギリギリいわせながら快感を堪える。  
「く!!ま、万葉!今度は俺が駄目だ!が、我慢できない!」  
「…ん……ん…んむ…うう……ん…ん…ん」  
 俺の限界が近いことを知った万葉が口内の亀頭を舌で転がし出す。  
 も……もう……我慢できない!!  
「んちゅ……んん!!」  
 万葉が口内で尿道に舌を這わせた瞬間、俺の脳天に今までで一番大きな快感が走る。  
 もう駄目だ!!  
「ま、万葉!!」  
 俺は叫びながら自らの精液を一気に妻の口内へと放ちだす。  
 今までの禁欲的な生活の反動もあったのだろう。射精の勢いは間違いなく今生で一番凄まじい。  
「んむむむ!!!?……ん……んぐ、んむ………んん!……うむ…ん……」  
 万葉は俺が体液を放ったことにわずかの間驚いたかのようだったが、俺が我慢できないほど気持ちよくなったこと  
を察してくれると目に涙を浮かべながら体液を飲みだす。  
 飲んでくれるだけじゃない。頭を前後させることと舌で亀頭を転がすことも続ける。  
「く!ま、万葉!ごめん!!止まらない!」  
 射精は全くおさまらない。それどころか、万葉が体液を飲みながらも愛撫を続けてくれるから精液は次から次へと  
万葉の口に放たれていく。  
 
「んぐ……んん……んく……んく……んく……」  
 万葉は俺が放つ体液全てを喉を鳴らしながら飲んでくれる。  
 俺は万葉の口内に長く長く射精を続けた。  
「んん……」  
 ようやく射精がおさまり、万葉は俺の男根から口を離す。  
 だが、俺の勃起したものは全く衰えていない。  
「これが……武さんの味……私しか知らない味……」  
 万葉が唇についた滴りを指と舌で舐めとる。  
 その仕草はあまりにも美しく、俺は全身に寒気を感じながら万葉を押し倒しながら抱きしめる。  
「万葉……君の中に入りたい……君を俺だけの女(もの)にしたい……」  
「はい……旦那様……」  
 万葉が俺の背中に手をまわし、俺たちは抱き合う格好となる。  
 俺たちが身も心も夫婦になる時がいよいよ来たのだ。  
 
 俺は男根を万葉の大切なところにあてがう。  
 初めてのため、感覚だけで探す場所はわかりにくかったが万葉が腰を動かして亀頭を膣口に導いてくれた。  
 万葉の膣口に俺の亀頭が当たっている。  
 まだ中に入っていないのになんという快感なんだろう。自分が先端から溶かされていってしまうかのようだ。  
「武さん、ここですよ……私の入口は」  
 俺を導いてくれた万葉だが顔からは恐怖が感じられ、体も震えている。恐怖はまだ消えていないのだろう。  
 こんなに怖い思いをしていても俺に身を捧げてくれる万葉……俺はこの人を永遠に離してはならないとあらためて誓う。  
「武さん、あ、あの……またお願いがあるんです……聴いてもらっていいですか?」  
「なんだい?」  
 痛かったら止めて欲しいという願いだろうか?  
 仮にそうだとしても今夜、二人は互いの愛撫で昇りつめたのだ。よって、俺はかまわない。  
 だが……  
「もし、私が痛みで暴れ出したら強引にでも……私を犯して欲しいんです……」  
 万葉の口から出た言葉はあまりにも予想外のものだった。  
 無理矢理にでも自分を犯して欲しいというのだ。  
 俺は頭蓋骨が揺らされるような衝撃を覚えた。  
 なぜこの女性(ひと)は無理をしてでも何もかもを俺に捧げてくれるのだろう?  
 俺は不思議でならない。  
「馬鹿……俺が君にそんなことできるわけないだろう。なんでそこまで俺のことばかり考えてくれるんだ……」  
 無理をするな−−そう言おうとしながら万葉の瞳を見つめる。  
「武さんに嫌われたくない……愛し続けて貰いたい……今夜、私は武さんに全てを奪われた女(もの)になりたい……それだけです」  
 万葉は今夜、俺に全てを捧げる覚悟ができているのだ。  
 ……俺の気持ちも決まった。  
 妻が覚悟をしているのなら俺も覚悟をしなければならない。  
 
「……ありがとう……」  
 俺は感謝の言葉を述べながら髪を撫で、覚悟を伝える。  
 無理矢理にでも万葉を俺だけの女(もの)にすることを……。  
「今夜、俺は……君を犯すよ……俺は君を俺以外の男を見れないようにしてみせる。そして俺も君に犯されて君以外の女性を見れないように  
なるよ……」  
「はい……私を好きなだけ犯してください……そして武さんを犯させてください……」  
 俺たちは覚悟のキスをかわした。そして……。  
「行くよ?」  
「はい……」  
 二人で最後の階段を駆け上がる。  
 それは俺たちにとって一度しかない儀式。初めてを捧げ合うこと……。  
 俺はゆっくりと男根を万葉の中に埋没させていく。  
 万葉はベッドを握りしめ、俺に全てを任せてくれている。  
「う、うう……」  
 小さくだが確実に入ってくる異物に対して万葉が顔を歪める。  
 やがて、俺の先端がなにかの膜らしきものに当たる。  
 これはきっと万葉の純潔の証。俺は進めていた腰を止めた。  
「……」  
「……」  
 俺たちは無言で見つめ合う。  
 二人の両手が絡み合い、手には少し冷たい感触が伝わってくる。  
 ……コクン……  
 頷き合うと俺たちはいよいよ一線を越える。  
 俺が最後の一突きをくり出し、亀頭が万葉の処女を無理矢理に引き裂いた。  
「あ……あああああああああああああああああああ!!」  
 痛みに響く万葉の声。……このとき、俺たちは完全に一線を越えた……。  
 
 万葉は悲鳴をあげながら俺の手を握りしめる。女とは思えない力だった。それだけ激痛がもの凄いということなのだろう。  
 俺は手に痛みを感じたが自分が万葉に味あわせている痛みに比べればたいしたことなどないはず。  
 体を裂かれる痛みを万葉は味わったのだから自分も痛みを感じたかった。  
 男根は膜を突き破った後も隘路をかき分けてゆく。やがて先端にコツッとした感触が伝わり、腰の進みが止まった。  
 
「た、武さん……武……さん……う……うく!」  
 万葉が涙を止めることなく俺を見つめてくる。腰は痙攣したかのように弾み、苦しげな息が止まらない。  
 俺は俺を受け入れてくれた一番愛しい人が落ちつくのを待つ。  
「やっぱり……痛いか?」  
「はい……」  
 俺の問いかけに万葉は涙を流し続けながら顔を小さく縦に振った。  
「動かない方がいいか?」  
「はい……」  
「抱きしめていいか?」  
「はい……」  
「もう万葉を離さないからな?」  
「はい……」  
 俺の言うことに頷くぐらいしか余裕のない万葉。  
 俺が脈打つ度に腰が痙攣している。  
 俺たちは手をほどくと抱きしめ合う。先ほどまでは手を中心に伝わってきたぬくもりが今度は全身から伝わってくる。  
「た、武さん……キスしてください……」  
 俺は万葉の唇をソッと防いだ。妻となってくれた人の唇は優しい味だった。  
「愛しているよ……」  
「はい……私も旦那様を愛しています……」  
 俺と万葉はもうお互いのものになったんだ。この人と永遠に暮らしていくんだ……。  
 
「武さん……武さんがわかる。私のお腹の中に……今、私はずっと、ずっと待っていた人に抱かれてる……」  
 激痛がようやく少し治まってきたのか万葉がぎこちなく微笑んでくれる。  
 本当はもっと微笑みたいがこれが精一杯なのだろう。  
 だが、俺には想いが痛いほど伝わっている。  
 微笑みながらも止まらない涙は嬉し涙だということが不思議と伝わっているのだから。  
「万葉、長い間、寂しい思いをさせてゴメンな……君は俺を忘れていなかったのに俺は君を忘れてばかり……」  
「いいえ。謝らなくていいんです。だって今、武さんは私を抱いてくれてるんだから」  
「ありがとう。……万葉、いつかちゃんと結婚してくれるか?」  
 俺の口から自然とプロポーズの言葉が出てくる。  
 万葉は一瞬、何を言われているのかわからなかったが言われていることを理解すると嬉し涙をより溢れさせた。  
「はい……はい!!」  
 俺たちはすでに夫婦とはいえちゃんと「結婚して欲しい」という言葉は万葉にとって非常に重かったのだ  
 俺たちは再びキスと抱擁を繰り返す。それは夫婦の誓い。今までで一番長く、幸せなキスと抱擁だった。  
「今のが夫婦のキス……凄く優しくて温かくて幸せな気持ちになれる……」  
「ああ、夫婦ってこんなに幸せな気持ちで抱き合っているんだな……」  
「これから武さんに抱かれる度にこんなに幸せになれるなんてちょっと怖い」  
 夫婦となった俺たちはキスを繰り返した。  
 万葉とのキスなら永遠に繰り返したい……。  
 
 俺たちが一つになって少し時間が過ぎ、俺は万葉の膣内(なか)を感じ出した。  
 万葉の膣内(なか)は本当に凄い。  
 俺を受け入れるためだけに体を作ってきてくれたのでは?と思ってしまえるぐらいに俺の男根を包み込んでくれている。  
 まるで刀とそれを入れる鞘みたいだ……。  
 確信を持って言える。二人の体の相性は完璧だ。  
 俺の肉体は万葉のためだけに作られ、万葉の肉体は俺だけのために作られたんだ……。  
 更に驚くのは相性が完璧なことだけじゃない。  
 膣内の肉壁がニュクニュクと健気に優しく包み込んでくれながらクイクイとしぼった。  
 締め付けは男根全てにわたり、亀頭が子宮口に当たると子宮が亀頭を呑み込もうと吸い付いてくる。  
 まるで子宮が「もっと……もっと、入ってきてください」と言っているかのようだ。  
 万葉は俺との相性が完璧なだけでなく、とてつもない名器の持ち主だったんだ……。  
「万葉。万葉のお腹の中、言葉にできないくらい気持ち良いよ……。万葉は俺のためだけに体を作ってくれてるんじゃないかと思えるくらい  
だよ」  
「武さん……」  
 万葉が俺の顔を抱き寄せ、キスを求めてくれた。  
 一つになったままのキスは互いの身も心も伴侶のものなのだということを教えてくれる。  
 このまま、快楽に任せて動いたらどれだけのものが待っているのだろう?  
 だが、今は万葉が俺に純潔を捧げてくれたばかり。動くわけにはいかない。  
 
「武さん……さっき、言ってくれたことが私もわかります……。武さんがお腹の中にいてくれることがわかるだけじゃない。武さんの形も脈  
を打つのも全てわかります……。まるで、武さんは私のために体を作っていてくれたみたい……。私、武さんと相性が良くて本当によかった  
……」  
「万葉、そんなことを言われたら君から離れられなくなるよ」  
「はい、どうか……どうか、離れないでください。私は武さんがもっと気持ちよくなれるように努力します。だから離れないで……。私を犯  
し続けて……」  
 万葉ほどの美女にこうまで言われて離れられるわけがない。  
 俺たちいつのまにか阿吽の呼吸でキスを繰り返していた。その間にも俺専用の膣内はますます快楽の園となっていく。  
 俺の動きたい欲望もドンドンと高くなっていく。  
 
「武さん、動いて良いんですよ?」  
 万葉が動いてもいいことを言ってくる。  
「大丈夫なのかい?俺はこのままでいいんだよ?」  
「大丈夫です……もう痛みは治まってきていますから……だから動いてください……。私を好きなだけむさぼってください……」  
 俺は本当に、本当にゆっくりと優しく腰を動かし出す。  
「あ!武さん、武さん……」  
 万葉が俺を呼びながら、しがみついてくる。  
 きっと痛みが我慢できないのだろう。  
 思えば、万葉は身を割かれる痛みを味わったばかり。短い時間で痛みが消えるわけがない。  
 なのに俺のことを気遣って動いていいと言ってくれたのだろう。  
 ここまで俺を想ってくれる人に痛い思いを味あわせ続けてはいけない。  
「万葉、止めようか?」  
 本心を言うと止めたくなかった。このまま万葉を愛したかった。  
 だが、万葉の体のほうが心配だ。  
「大丈夫ですよ……い、痛くないですから」  
 万葉は痛みを堪えて無理に微笑んでくれる。可愛い、本当に可愛い。  
 俺は、心も体も溶けてしまいそうだった。  
「馬鹿……無理をして……」  
「本当に、本当に大丈夫です。だから武さん、気持ちよくなって……」  
「好きだよ……」  
「わ、私もです……旦那様……」  
 俺はゆっくり、ゆっくりと腰を動かして万葉を愛する。  
「武さん……武さん……」  
 万葉が自分から腰を振り出す。  
 どこまでも俺を想ってくれる万葉に愛おしさが募ってゆく。  
 
「万葉、俺の奥さん……」  
「旦那様……旦那様……」  
 俺たちはキスを繰り返しながら優しい律動を行う。  
 万葉の子宮に亀頭を当て、でる直前までゆっくりと腰を引く。そして再びゆっくりと腰を進めて万葉の子宮に亀頭を当てる。  
 万葉は子宮に亀頭が当たる度に体を弾ませてくれる。  
 相手の事を想い、愛する行為は夫婦でしか味わうことができないものだった。  
「武さん。覚えてくれていますか?私はどんなに生まれ変わっても武さんが初めての人なんですよ」  
「忘れるもんか……こんなにいい女が初めての相手に俺を選んでくれてるんだから」  
「武さん……」  
「万葉……」  
 万葉が再び涙目となり、俺はキスで万葉の唇をふさぐ。  
 俺は彼女を気遣いながら激しく動きたい衝動を必死に抑えて出来る限り優しく動いた。  
 その間、膣内はより俺のものに馴染み、俺に更なる快感を与えてくれだす。  
 俺の下半身は感覚がなくなりかけているがそれを必死で堪える。  
 全ては万葉と一緒に果てたい願望からだった。  
 やがて、万葉は痛みがなくなったのか俺と完全に一緒のリズムで動き出す。  
 二人が快感に呑みこまれ出す。  
「武さん、気持ちいいですか!?」  
「気持ちいいよ!気持ちいいに決まってるだろ!俺は今、万葉の膣内にいるんだから!こんなに俺を気持ちよくしてくれる人を離してたまる  
か!!俺はどんなことをしてでも君を離さない!」  
「武さん……感じてください!もっと気持ちよくなって下さい!もっと、もっと私を犯してください!」  
「ああ!君はもう俺だけの女(もの)だ!そして、俺はもう君だけの男(もの)だ!」  
 俺たちは快感のために叫ぶことしかできなかった。  
 二人でゆっくりとした優しい動きで愛し合っているのに恐ろしいくらいの快感に襲われている。  
 
 俺は万葉を優しくも徹底的にむさぼる。  
 キスを繰り返し、乳首を愛撫し、手をつなぎ、思いつく限りの方法で万葉を愛撫し律動を続ける。  
 二人が繋がり会うところからは大量の愛液が漏れており、シーツの染みを大きくしていく。  
 俺の男根には万葉の初めての証が輪を作ってくれていた。万葉にとって俺が初めてである証。  
 万葉の割れ目はもはや俺をなんなく呑みこんでくれる。  
 俺専用の膣内はその間にもますます俺に馴染み、快感を伝えてくれる。  
 周囲に響く水温は俺たちの頭を麻痺させ、より律動を促す。  
 
 俺たちは愛し合った。ずっと愛し合っていたい。でも、限界はすでに間近だった。  
「武さん!!私……もう!……もうだめです!」  
 万葉は限界が近いのか俺にしがみつきながら限界を訴えてくる。  
「く!万葉!!俺ももう!!」  
 俺も限界が近かった。多分、まもなく果ててしまうだろう。  
「武さん!!もっと近くに来てください!離れちゃいやあ!お願い、旦那様!」  
 万葉の腕が俺を背中事抱きしめ、脚が俺の脚にからみつく。俺は完全に万葉から逃げられなくなった。  
 俺は優しい律動を続けながらも万葉の子宮をグリグリとほじる。  
 万葉の子宮に俺の想いを全て吐き出したかった。  
「いやああああああ!!武さん!そこは!そこは、お腹の奥に響くう!」  
 万葉が新たな快感に涙を流しながら許しをこう。  
 だが、俺は止めない。俺は完全に優しくも無理矢理に万葉を犯す獣になっていた。  
「万葉!俺はもっと君を犯したいんだ!!君のお腹の中に君は俺の女(もの)だという証を注ぎ込みたいんだ!!」  
「はい!出してください!武さんで私を満たして!もっと奥に入ってきてください!」  
 万葉の言葉に俺の頭が万葉を満たすことしか考えられなくなる。  
 俺は万葉の子宮をゴリゴリと突き始めた。  
 子宮を突く度に万葉の膣内に激震が走る。俺たちは伴侶の名を叫びあった。  
 
「武さん!」  
「万葉!」  
「武さん!!」  
「万葉!!」  
「武さ――――――――ん!!!」  
 万葉が俺の名を叫んで絶頂にいたった。  
 万葉の膣内は最大の激震を起こす。瞬間、二人がつながったところから温かい液体が漏れてくる。  
 これはきっと万葉の潮吹き。  
「万葉―――――――――!!!」  
 俺は万葉が再度、潮を吹いたことを知った瞬間、叫びながら盛大に果てた。  
「あ、ひあああああああああ!!」  
 絶頂の直後に精液を子宮に放たれた万葉は嬌声を発しながら俺にしがみつく。  
 激震を続ける万葉の膣内は俺を全て搾り取ろうとしているかのように快感を与え続けてくれた。  
「く!!」  
 俺はその快感を堪えるために歯を食いしばって最愛の女性(ひと)の子宮に精を吐き出し続けた。  
「旦那様!!旦那様ああああああああ!」  
 万葉が腰を痙攣させながらも腰を押しつけてくれる。  
 なおも男に快感を与えてくれようとする万葉の膣内に俺は翻弄されつづけた。  
 射精は無限に続くのではないかと思えるほど長く続いた。  
 
「ああ……」  
 長い長い射精が終わった後、万葉がフッと目を瞑った。体から力も抜ける。  
「万葉?」  
 呼びかけるも返事はない。どうやら、万葉は気絶してしまったようだ。  
 俺はつながったまま体を転がして万葉と上下の位置を変え、万葉を抱きしめる。  
 初めての営みで妻を気絶するまで愛せたという満足感が俺を満たしてくれた。  
 
 数分後。  
「ん……」  
 万葉が目を覚ます。俺は無言で髪を撫でてあげる。  
「あ……」  
 万葉は申し訳なさそうに俯いてしまった。  
「ごめんなさい。旦那様……気絶してしまって……」  
 俺は申し訳なさそうにしている美姫を抱きしめ、体内に残っている残骸を吐き出しながら無言で愛撫する。  
「旦那様……」  
 残骸が吐き出される度に万葉が微笑んでくれる。  
 なんて素晴しい初体験だったんだろう。俺はもう完全に万葉から離れられない。  
「武さん……どうか……今夜は何度も私を犯してください……」  
 俺は起き上がり、対面座位の形となると万葉のお尻を撫でながら律動を再開する。  
「万葉、俺たちがつながっているところを見てごらん……」  
 俺たちがつながり合った場所……互いに無毛のあそこのため、視界をさえぎるものが全くない。  
 俺の男根には万葉の処女膜が輪を作ってくれている。  
「凄い……武さんが私を貫いている……」  
「ああ。俺たちは今夜、身も心も夫婦になったんだ」  
「はい……」  
 俺たちは何度目かわからなくなった阿吽の呼吸で唇を求め、何度も愛し合う。  
 眠りについたのは日付が変わってだいぶ経ってからのことだった。  
 
 
 しばらくの後。  
 停学期間が終了した後、俺は万葉と一緒に暮らしたいことを節子さんに打ち明けた。  
 節子さんは大いに怒ったが俺は粘り強く説得をし、同居の許可をもらった。  
 今では周囲から夫婦呼ばわりされている。(実際に夫婦だけど)  
 今は昼。四時限目が終わり、弁当の時間だ。  
「武さん。お弁当の時間ですよ」  
「そうだな。今日は日差しも暖かいから屋上で食べようか?」  
「はい。旦那様」  
 俺と万葉は屋上へと向かうべく立ち上がる。  
「ん?うお!?」  
 俺が教室の戸へ視線を向けるとクラス中の男どもが全員俺をにらんでいた。  
 な?!なんだ?!いったい、なにが起きた?  
「御門〜〜〜!貴様、今、高原になんて呼ばれた?!!」  
「は?」  
 俺は何がなんだかよくわからない。  
 万葉に視線を移してみる。万葉はクラス中の女子に囲まれていた。女子は全員、顔が赤い。  
「まよちん!今、御門君のこと、「旦那様」って呼んだよね?!どういうこと?!」  
「え?あ、あの……その……」  
 は?!な、なんてことだ!!  
 最近、万葉は俺のことを「旦那様」とよく呼ぶのだが学校で呼ばれたことは無かった。  
 妄想力が半端じゃない高校生の前で「旦那様」と呼ばれてしまったら……。  
 結局、昼休みは休みでなくなってしまった。  
 俺がクラスの男どもから総スカンをくらったのは書くまでもない。   
 
 早朝。  
「武さん。そろそろ時間ですよ」  
「ん。そうだな。遅刻しないようにもう出ようか」  
 俺と万葉は朝食を済ませた後、共に学校に向かう。  
 今の生活がどれぐらい続くのかはわからないが長く続けていきたい。  
 やがて生まれてくる娘、あるいは息子たちが少しでも住みよい世の中になっていくよう頑張ろうと思う。  
 それが若神たる俺と万葉の役目なのだから。  
 

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