「どうもありがとうございました、工具楽先輩!!」
「いや、そんなことないよ君も大丈夫だった?」
社長と知らない女子生徒が話をしている
その光景を見た私の胸の中は何か・・・色に例えるならどす黒いモノが湧き上がるように思えた
「へー不良に絡まれてた女の子を助けたんだね我聞君は、さすがだねぇ〜」
「それでこそ社長じゃ!」
「そんな、男として当たり前ですよ」
社長と私は学校が終わり現場での仕事も無いので会社にいます
今日の仕事は粗方終わったので社長と中之井さんと優さんが談笑していました
そして話題は社長が今日助けた女子生徒のことになっていました
私はそんな中ずっと社長を見ていました
私達が真芝第一研から帰還してお父さんの『爆弾発言』のときから
何故かいつも私は社長のことを目で追っていました
「でも我聞君はいいのかな?他の女の子を助けていい気になっちゃって・・・」
「へ?」
「はるるんがヤキモチ焼いちゃうよ〜」
私と社長は顔を真っ赤にした
そんな私達を見て中之井さんと優さんは笑っていた
会社が終わり私は自分の家へと帰り、早々にその身をベッドに沈めた
「ふぅ・・・」
すこしため息をついた
なんなんだろう?
いつの間にか社長を目で追っている自分
社長が知らない女の子と話をしていると暗くなってしまう自分
社長のことでからかわれ、顔を赤くしてしまう自分
そして頭の中にあることが思い出された
それは卓球部の天野さんと住さんとの何気ない部室での会話
私は廊下にでその会話の一部を聞いていた
『へ〜、くぐっちてそんなにモテるんだ?』
『うん工具楽君って性格いいし、困ってる人見るとすぐ助けちゃうじゃない、そういうところに惹かれてる子が多いらしいよ』
『そうだね、ぐっちって黙ってれば結構いい顔してるしね〜』
この会話を聞いたとき私は焦った
知らなかったのだ、社長がモテるということを
お父さんの爆弾発言以来・・・いやもしかしたら桃子さんに『嫁候補』と言われた時からか
やはり自分は社長に恋をしているのだろうか
ふと、枕元にある文庫本をとってみる
それはいわゆる恋愛小説
今まで興味がなかったのだが何故か買ってしまった
何気なくパラパラとページをめくりながらあるページの一節に目が留まった
『恋や愛情とは独占欲と同義なのかもしれない』
そして少し目をずらすと
『一人占めしたいんでしょ、彼を?』
という台詞にも目が留まった
私は社長に恋をしているのだろうか
そして社長を一人占めしたいのだろうか
「もし、社長が私のものになったら・・・・?」
そう言って想像してみる
自分だけに特別な笑顔を向けてくれる社長
様々な危難から自分を守ってくれる社長
自分を優しく抱きしめている社長
そして唇を重ねてくれる・・・
そこまで考えると私の心の中はものすごい幸福な気持ちに包まれた
「そっか・・・やっぱり私、社長に恋をしてるんだ・・・・」
次の日の朝
私は社長と一緒に通学路を歩いていた
昨日の夜に自分が社長に恋をしていると確信したせいか、緊張している
別に今までも一緒に通学をしたことがあったのにも関わらず緊張している
「國生さん、どうしたの?」
「へ?なななな、何ですか、社長?」
いきなり話しかけられたせいかひどく動揺してしまった
「いや、何かさっきから俺のことを見てたし・・・」
「え・・・そ、そう・・・・ですか?」
(どうしよう、社長に変なふうに見られちゃたかな・・・)
そんな時、前方から声がした
「あ、あの、工具楽先輩・・・」
そこには少し赤い顔をした女子生徒が居た
「やぁ、君はあの時の・・・」
社長と女子生徒が楽しそうに話している
昨日とは違う女子生徒
どうやら社長が何らかの事情で助けたのであろう
「本当にありがとうございました!!」
何だろう、昨日と違う
ふと、昨日読んだ小説を思い出した
『恋や愛情とは独占欲と同義なのかもしれない』
『一人占めしたいんでしょ、彼を?』
もし・・・もし、社長が別の女性のものになったら・・・・?
苦しい!!胸が苦しい
いや、苦しいなんてものじゃない、何かに心を支配されるみたい
不安、不満、焦燥、嫉妬・・・
色んな嫌な言葉が頭の中に入ってくる
嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌、嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌
社長が私の知らない女の子と、私じゃない女性と・・・・
そして最後に私の心の中には『恐怖』という二文字が残った
怖い!!!どうすればいいの!?
『恋や愛情とは独占欲と同義なのかもしれない』
『一人占めしたいんでしょ、彼を?』
私は・・・社長が、工具楽我聞が・・・・・欲しい
「へぇ〜國生さん反仙術を修行しているんだ?」
「はい、少しでも本業で・・社長のお役に立てるようにと」
「でもどうやって・・・」
「はい、お父さんや静馬様にもメールなどで助言を頂いているんですよ」
「そうなんだ・・・」
(おっちゃんはともかく静馬のばーちゃんがメール・・・想像できないな)
二人で何気ない会話をしながら歩く通学路・・・社長と一緒に、二人きりで居られる数少ない時間
「ところで社長、今日のスケジュールのことですが・・・」
私は会話を仕事に関するものに切り替えました
仕事に関する話は重要な事、社長も少しまじめな顔をしてこちらを向いてくれます
「ん?」
「本日は解体等の仕事がありません、中之井さんから社に特に顔を出さなくても良いと言われています」
そう、仕事に関するスケジュールは重要・・・
「それじゃあ今日は思う存分部活に参加できるな!」
「はい、今日こそは勝たせて貰いますよ、社長?」
重要なんだけど・・・
「いい覚悟だ、手加減しないぞ!」
「望むところです」
今日のは特別なんです
今日は仕事が無い
社長と卓球ができる・・・私の計画が実行できる
「いや〜すっかり遅くなったな、國生さん」
「申し訳ございません、私が少し熱くなり過ぎてしまって・・・」
今日は仕事も無いので部活の終了時間まで部の皆さんと、社長と卓球を楽しめました
「はっはっはっはっはっは・・・國生さんの負けず嫌いには本当に驚いたよ」
「ムッ、そんなに笑わなくても///」
(うっ・・・國生さんの笑顔・・・可愛い、でも何だろう?少し違和感が・・・・)
「ふぅ、久しぶりにこんな時間まで卓球できたからかな?何かすごい疲れちゃったな」
「ほ、本当に申し訳ございません」
「い、いや!!そういうことじゃ・・・」
ふふっ・・社長ったら、慌てちゃって
でも社長、だいぶ疲れてらっしゃる・・・今のところは計画どうり
次は
「本当に申し訳ございません・・・あの、疲れてらしゃているようなので、それでよろしければ・・・私の部屋で休まれませんか?」
「えぇ!!////」
「驚かれましたか?///」
「そりゃあ驚くよ///」
やっぱり驚かれていますね、当たり前かな?
でもこれくらいは予想の範疇
「秘書として社長の健康管理は当然ですし・・・その・・」
「ん?」
「実は最近料理の勉強をしていて、一度社長に味見をして頂きたいと思いまして」
ちゃんと返し文句を考えていた私
「そ、そうか、そういうことならいくらでも引き受けるぞ!///」
「ありがとうございます・・・ところで社長は先ほど如何して驚いていたんですか?」
ちょっと意地悪をしてみる
「・・・何かする気だったんですか?」
「お、俺は社長だ、断じて如何わしいことは!!」
如何わしいことって・・・誰もそんなこと言ってませんけど
まぁ意地悪もこのくらいにしましょうか
「それでは行きましょうか、社長///」
「こ、國生さん!?」
そう言って私は社長の手を取り少し強引に引っ張った
これから向かうのは私の部屋・・・そう、私のテリトリー
「狭いところですがどうぞあがってください」
「お、お邪魔します!!」
社長ったら緊張してますね
やっぱり一人暮らしの女性の部屋に入るわけですからね
それにしても社長ったら落ち着きがなさ過ぎです
さっきから辺りを見渡してます
「そんなにジロジロ見回さないで下さい。恥ずかしいです///」
「す、すまん///!!」
私はドアを背に向けながら言い、そして
ガチャ
ドアの鍵とチェーンロックを掛けました
「もう出してあげません」
「ん、何か言った?」
「い、いえ、何も・・・」
いけない・・・うっかり口が滑ってしまいました
気をつけないと、あと少しだから
「それでは食事の準備をしますので其方のほうで腰掛けて待っていてください」
「わ、わかった」
(うう・・やっぱり緊張するな、一つの部屋に國生さんと俺の二人っきり・・・・・い、いかん!!何を考えているんだ、俺は社長だぞ!?・・・・しかし本当に疲れたな、久しぶりに部活をしたとはいえ、まるで“本業”を終えた時みたいだ)
「できた・・・」
キッチンに入って数十分後、社長の好物の肉じゃがも出来上がりました
「さてと、社長はどうしてるでしょうか?」
そう言いながら私は社長のほうへと足を運ぶ
ふふ・・社長、大分お疲れのようです
それもそうですね、私の反仙術で“気”をすこしずつ吸い取ったんですから、部活動のときから・・・
「社長、大丈夫ですか?」
「こ、國生・・・・さ・・ん」
ドクン
どうしよう・・・思った以上に効いてみたいなんですけど・・・
なんだろう・・・こんなにも弱っている社長を見て・・・無性に・・・
「國生さ・・・んん!!?」
我慢できずに私は社長にキスをしてしまいました
唇と唇を重ねるだけのソフトなキス
唇を離してみるとそこには顔を『これでもか!』といわんばかりに真っ赤に染めた社長の顔があった、でも私の顔も真っ赤でしょうけど・・・
それにしても、本当は夕食を頂いてからゆっくり実行に移そうと考えていたのに・・・普段は見られない社長の弱った顔を見たら我慢ができなくなってしまいました
「こ、國生・・・さん?///」
「私、社長が大好きですvvv」
「國生さん、一体何を・・・」
「言いましたよ、私は社長のことが大好きなんです!」
そういうと私は力が抜けている社長を引っ張り上げ、すぐ傍にあるベッドへと寝かした
「こ、國・・・生さん、一体・・・如何したんだ?」
社長は私に顔を赤くしながら問いかけてきます
でも、ろくに身体を動かせない状態でそんなことを言われても説得力があるわけがありません
むしろ、この健気な抵抗(?)は私の嗜虐心を擽ってしまう
そして私はベッドの上で仰向けになっている社長に覆いかぶさり、そのまま二度目のキスをする
「んんっ・・・・」
それは唇を合わせるだけではなく、口を開き、舌を絡ませる
「ぅぅうんん・・・んん」
初めてのディープキスのはずなのに私の口は、舌は、積極的に動く
社長を貪るように
しばらくして唇を離すと私達は長い時間をキスに費やしたためか、息が乱れていた
「はぁ・・はぁ・・こ、國生さん、教えてくれ!こんなのおかしい、如何したんだ!」
深いキスの余韻冷めやまないうちに、キスの最中に反仙術で唇から気を吸い取ったにも関わらず社長は私を問いただしました
「私、気づいたんです・・・あなたのことが好きだってことが・・・」
「・・・」
「社長は私のことをどう思っていますか、私のこと好きですか?」
(俺も・・・國生さんのことが好きだ、だけど、今、こんな状況で言っていいのか!?)
私は何も言わない社長に最後通告をした
私は我慢ができなくなった
「大丈夫です、例え社長がどう思っていてもこれから社長を無理にでも振り向かせますから!!」
この時の私はどんな顔をしていたのでしょう
社長の顔は引き攣っていて、冷や汗のようなものも出していました
「今夜は私の我侭に付き合ってください」
「こ、國生さ・・ん!!」
そして私は再び社長の唇を貪り始め口内を犯し始めた
2度目のディープキスは前よりも唇と舌を激しく動かした濃厚なものだった
始めのうちは抵抗のようなものしていた社長も今では舌を動かし私を求めてくれていました
「ん・・・んふ・・・んぅぅ・・・むふぅ・・・・」
社長が私を受け入れ始めてくれた・・・嬉しい
「んむぅ・・・ん・・・んぅぅ・・・」
ふと、私は自分の足に当たる先程までなかった妙な物体に気づきました
少し考えた後、確信した私は腕を伸ばしそれを掌で少しだけ、少しだけ、強く・・・掴んだ
「!!!」
「社長の・・・こんなに大きく、硬くなっています」
「な!!・・・」
(こ、國生さん、何て事を!!!)
「嬉しいです、社長が私に興奮してくれてるなんて」
さて、時計に目を移すと6時半を過ぎていた
本来なら社長はとっくに帰宅している時分、果歩さんもきっと心配していることでしょう
だからといって社長を帰すなんて事はしない
私はベットの枕元に置いていた携帯電話を手に取り、片手で操作する
『もしもし、工具楽ですが?』
「あ、果歩さんですか、國生です」
(國生さん、こんな状況で果歩と電話してどういうつもりなんだ!?)
「・・・・はい、実は今社長が私の部屋にいるのですが・・・」
『ええ!!お、お兄ちゃんが陽菜さんの部屋に!!!』
(ってことは2人きり!!)
「っ・・・・」
果歩さんと電話中にわたしは空いた手で社長のモノを愛撫し、電話は社長の声が届きやすいようにする
「・・・はい、そういうことで今社長が眠っておりまして・・・」
ふふ・・・社長ったらすごく焦っている
分かったみたいですね、ここで変に声を上げたりすれば大変なことになることが・・・
話している間も愛撫は続く、ですがズボン越しに触るだけではもう満足できなくなりファスナー下ろしてその中に手をいれました
「なぁ!!!」
社長のバカ・・・
『あれ?今お兄ちゃんの声が・・・』
「え・・・えぇ、たぶん寝言だと思うのですが・・・」
「社長、ちゃんと我慢してくれませんとバレちゃいますよ?」
携帯から少し口を離し小声で社長に耳打ちしたら、また果歩さんと電話をする
そして会話はどんどん脱線し、何気ない世間話へと変わっていくなか私の社長への責めは休まったりはしません
反仙術で抵抗する力を失くしている社長は電話の向こうにいる果歩さんに気づかれないように歯を食いしばりながら、残された微々たる力でシーツを握り締めながら耐えています
「それでは果歩さん、今日は社長を私の部屋にお泊めするということでよろしいでしょうか?」
『はい!もちろんです!!いやぁ〜本当に申し訳ございません』
(これで二人の仲も急接近!!!)
果歩さんは以前から私と社長のことには寛容ですのでとてもありがたいです
「それでは失礼いたします」
ピッ
「社長、大丈夫ですか?」
「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・」
「大分、我慢されたんですね?でも、さっきの大声で喘いだのを誤魔化すのは大変でしたよ?」
私は笑顔で答える
「こ、國生さん・・・お、おれ・・・もう、本当に・・・」
「まだ、まだ、ですよ?」
そう言うと私は顔を社長の股間へと移動する
社長のモノはすでに露出し、猛々しく聳え立っていてる
私はそれを愛おしく舐めはじめる
「こ、國生さん!!!駄目だ、こんなこと・・・」
ちゅ・・・ぴちゃ・・・ちゅぱ・・・
(だ、駄目だ・・・気持ちいい・・・も、もう・・いい・・や・・・・)
社長・・・観念したのかな?
今度は口を大きく開けて社長のを咥えてみる
ちゅぷ・・・ちゅぱ・・・ちゅば・・・くちゃ・・・ぴちゃ・・・くぷ・・・
くわえちゃった・・・なんだろう、先っぽから・・何か苦い、でも・・・社長のだから・・・いい
私は歯を立てないように丁寧に奉仕した
社長も気持ちよさそうにしてるし、いつも間にか社長の両手が私の頭に在った
「で、でる・・・」
「うう!?」
社長がそう呟いたとき私の口の中にとても苦い味が広まった
吐き出しそうだったけどそれを何とか飲み込みました、口から白濁色の液体が垂れ落ちる
「社長、社長の精液、苦かったですけど・・・おいしかったですよ、今度はここに社長の精液を注いでください・・・」
私は社長への反仙術を解き、満面の笑顔で私は社長に求めた
「もう・・・我慢できない・・・」
そういうと回復した社長は私を押し倒してくれました
乱雑に私の服が剥ぎ取られて、社長自身もズボンを脱いでいく・・・
これから私は社長に犯されていく、それは今の私にとって、とてもとても嬉しいこと
社長、いえ、我聞さん・・・愛しています