「國生さん、オレ、き、君のことが……好きだ!」  
夕焼け空の学校帰り道、我聞はついに告白しました。  
「社長……私も社長のことが…好きです!」  
見つめ合う二人、徐々に顔が近づきそして距離がゼロになり、唇を重ねます。  
しばらく抱きしめあいながらキスをしてましたが名残惜しそうに離れ、手をつなぎ歩き出しました。  
顔は真っ赤です。  
「あ〜、こ、國…いや、陽菜、好きだよ…」  
真っ赤な顔で強く手を握る我聞、同じく真っ赤な顔で握り返す國生さん。  
「わ、私も…好きです…我聞さん…」  
ここに初々しいカップルの誕生です。  
しかしこのカップルは知りません。二人をくっつける為に秘密組織が暗躍してたことを…  
そしてその組織のために自分の思いを伝えられずに散っていった哀れな二人がいたことを…  
そして…告白シーンを一部始終その組織に見られていた事を…  
 
その組織の名は…通称『GHK』、正式名称『我聞陽菜くっつけ委員会』  
今日この日、その活動の成果が実を結びました…哀れな二人を犠牲にして…  
哀れは二人の名は『静馬番司』國生さんに恋心をいだいていた男。  
もう一人は『桃子・A・ラインフォード』我聞に恋していた少女。  
その二人は簀巻にされGHKのメンバーと共に中継画像を見せられていました。  
「う、うぇええ〜ん…我聞、ヤダよ、我聞〜」泣きじゃくる桃子。  
「は、陽菜さん…あぁ〜陽菜さ〜ん…」涙を浮かべる番司。  
そんな二人を無視して勝利宣言をするデルタ2こと工具楽果歩。  
「諸君…我々GHKの、完全勝利よ!親公認でもはや障害は無し!あとは結婚まで一直線、皆ありがとう!  
勝利を祝って今夜は……すき焼きよ!肉50%増量よ!」  
沸きあがるGHKメンバー、簀巻の二人は叫びます。  
「果歩!よくも騙したわね!なにが協力するよ!…あたしをこんな目に合わせて…覚えてなさいよ…」  
涙目で睨む桃子。  
「あ〜ら残念だったわねぇ、うす胸さん。あんたがあたしの姉になろうなんて…千年早いわ」  
高笑いする果歩、悪い顔です。  
「てめぇこのクソガキ!よくもこんな目に…覚えてやがれ!」  
暴れる番司、無視する果歩。  
「じゃ、負け犬は無視して祝勝会の準備よ!派手にいくわよ〜!」  
盛り上がるGHKメンバー。簀巻二人は呪いの言葉を吐きます。  
「「果歩、お前がしたことを絶対に後悔させてやる…復讐してやる!」」  
……ここに秘密組織『KZF団』(果歩に・絶対に・復讐)が組織されました。  
 
 
「ね〜果歩ちゃん、番司君のこといいの?」  
工具楽邸への帰り道、優さんが聞いてきました。珠と斗馬は買出しです。  
「な、何がですか?」  
「だって果歩ちゃん番司君のこと好きでしょ?あんなことしてたら嫌われちゃうよ〜」  
優さんの言葉に真っ赤になる果歩。  
「な、な、な、何言ってんですか!あ、あたしがパンツマンのこと好きな訳ないじゃないですか!」  
「じゃ、頂いちゃおっかな?番司君って結構カッコいいしね〜」  
ニヤリと笑い、つぶやく優さん。  
「ダ、ダメ〜!優さん絶対ダメ!」  
思わず叫ぶ果歩。  
「やっぱりね。果歩ちゃん素直になりなよ。手遅れにならないうちに謝りに行ったほうがいいよ」  
優さんの言葉にうつむく果歩。  
「…だって番司、陽菜さんばっかり見てたから…悔しくて…それでつい…」  
果歩ちゃん涙目です。  
「はるるんは我聞くんとくっついたからもう大丈夫だよ。がんばんなよ、果歩ちゃん」  
優さんのやさしい言葉にうなづく果歩。  
しかし果歩は知りません。自分に復讐する為の組織が結成されたことを…そこに番司がいることを…  
 
一組のカップルが誕生して1週間後、工具楽家はいつも通りの時間を過ごしていました。  
変わったことといえば國生さんがよく遊びに来る様になり、それと入れ替わりに桃子、番司が来なくなりました。  
「ねぇ果歩ちゃん、番司君に謝ったの?」  
優さんが尋ねます。  
「ううん…まだなの。だって番司、あれ以来学校も行ってなくて何処行ったか分からないんだもん…」  
暗い顔して落ち込む果歩。  
「番司君もか…桃子ちゃんも何処行ったか分かんないんだよね〜。会社にも遊びに来なくなったし…  
ちょっとやり過ぎたかもね〜」  
多分ちょっとどころじゃないと思いますけど…  
「優さん…番司、このままいなくなっちゃったらどうしよう…こんな別れ方、やだよ…」  
果歩ちゃんの目からは涙が溢れて来ました。  
「う〜ん…しばらく待つしかないと思うよ。次にあった時に素直に謝ればきっと許してくれるよ」  
励ます優さん、頷く果歩。  
「うん、それしかないよね…」  
次の日の日曜日、果歩は番司と再会します。本人が望まない形で……  
 
 
日曜日の朝、果歩は牛乳を買いに珠を連れて近くのコンビニに行っていました。  
その帰り道、なんと桃子と歩いている番司を発見したのです!  
(あれは番司?なんで桃子といるの?…まさかあの二人…付き合って…)  
不安になった果歩は珠にを先に帰らせて後をつけます。二人は近くの番司の部屋に入っていきました。  
(やっぱり付き合ってるの?嘘でしょ…なんでよ、番司…)  
果歩は思わず番司の部屋のドアを叩きます。  
開いたドアの向こうには番司と桃子がいました。  
「て、てめえはクソガキ!何しに来やがった!」  
いきなり怒鳴りつける番司。好きな人に怒鳴りつけられた果歩は泣きそうな顔になってます。  
「まーまー番司、落ち着いて。手間が省けてちょうどいいじゃない」  
それをなだめる桃子。  
「そ、そうだな。まぁここじゃなんだから上がっていけよ」  
桃子の言葉に急に優しくなる番司。果歩は番司に優しく声をかけられたのに嬉しくてつい言葉通りに部屋に  
入ってしまいました。罠とも知らずに……  
 
「お、お邪魔します」  
初めて番司の部屋に来た果歩は浮かれて部屋を見渡します。あまり物を置いてないシンプルな部屋です。  
(わっ、結構綺麗にしてるんだ…意外だなぁ。これじゃ掃除に来ることあまりできないなぁ。ん?これはなに?)  
そこにはホワイトボートがあり『KZF団』と書かれています。  
(なんだろうこれ?最近これに似た物見たことあるような…)  
見覚えがあるようなアルファベット3文字に首をかしげ聞きます。  
「ねぇこれなんなの?」  
桃子が答えます。  
「これはねGHKという組織を真似てあたしと番司が作った組織の名称なの…その組織の正式名称はね…」  
ニヤリと笑い答えます。  
「『果歩に・絶対に・復讐』団よ…あんたに邪魔された恨み…晴らさせてもらうわね」  
ドスッ……果歩の首に衝撃が走ります。果歩は薄れいく意識の中、番司の声を聞きました。  
「恨むんなら、自分を恨みな…人の恋路を邪魔した自分をよ」  
(なん…で……ば…んじ……ゴメ……ン……)  
果歩の意識は途絶えました。  
 
目が覚めた時、果歩は両手両足を縛られ猿ぐつわをされてました。  
(な、なんなの?怖い…助けて、番司!)  
「ん〜んん〜」  
手を解こうと暴れる果歩。しかし解けません。  
「無駄だぜ。それは俺が作った水糸だ。猿ぐつわも同じだ。てめえごときに解けはしねぇよ」  
クックックッ…不気味に笑いながら番司は言います。  
「果歩、安心して。なにもあたし達はあんたに危害を与えようとしてるんじゃないわ。ただね、邪魔してくれた  
お礼に……気持ちよくなってもらおうと考えてるだけよ」  
クックックッ…桃子も同じく笑います。  
「モガッモガモガッ!」(な、なにするつもりよ!)  
暴れて抗議する果歩。  
「あんたが気絶してる間にコレ着けさしてもらったわ。なんだか分かる?フフッ、分かんないわよね〜。  
この天才桃子様が作った真芝のテキスト使用の音の出ないマッサージ器…無音君よ!」  
そう言った桃子の手にはピップ○レキバンぐらいの大きさのシール状の物が握られてます。  
「マッサージ器として開発したんだけどね、今回のためにちょっと手を加えて…バイブレーション機能のみにしたのよ。  
こうみえてもバッテリー内蔵型で1週間は連続使用可能なの。あんたに使ったのは特殊シールを使用してるから  
剥がそうとしても1週間は剥がれないわ。おまけに肌の色と同じだから見た目には分からないの。  
どう?凄いでしょ?あんたみたいな低能とは違うのよ。オーホッホッホッホッ」  
高笑いする桃子。  
「モガ!モガガ!」(それがどうしたのよ!早く紐を解きなさいよ!)  
桃子を睨みつける果歩。  
「おめぇ自分の立場分かってねぇな。…まあいい、このスイッチを入れたら分かるだろ」  
スイッチ片手にニヤつく番司。そのスイッチを受け取った桃子は話を続ける。  
「果歩知ってる?女性を気持ちよくするためだけのおもちゃ…大人のおもちゃってのがあるんだって。  
あたしも番司に聞くまで知らなかったんだけどね。  
番司とね、あんたにどうやって復讐するか話してた時にね、そのおもちゃでいじめ抜こうかってことになってね…  
あたしが作ったの。動いてても音がしないおもちゃを…で、これがそのスイッチ」  
悪い顔で微笑みながらスイッチを入れる桃子。  
(ひゃう?な、なにこれ?…あん、胸とアソコが…ああ!)  
突然の衝撃に体を震わせる果歩。息も荒く目も涙目です。  
「どう?気持ちいい?気持ちいいわよね〜。だって無音君をあんたの乳首とアソコのクリちゃんに張ってるんだからね〜。  
凄いでしょ?しかもあんたのは特別製だからランダムで振動の強さが変わるのよ。至れり尽くせりでしょ?  
しかも音は全くでないから周りに気づかれる心配も無し!家でも学校でも……誰にも気づかれない!凄いでしょ。  
電源が切れるまでの1週間、たっぷり使えるわよ〜。いっぱい気持ちよくなってね」  
悪い顔でスイッチを見せびらかす桃子。同じく笑う番司。  
「おい、クソガキ。誰かに助けを求めても無駄だぜ。その時は気絶してる間に撮った写真を…どうするかは解るわな…」  
そう言って猿ぐつわの水糸を解く番司。果歩は口からよだれを垂らし喘いでます。  
「あ、あ、ひゃう!いや…ダメ…ん!んん!くあぁ……いっくっぅう!」  
果歩は生まれて始めての絶頂を、好きな人の目の前で機械により無理やりにいかされました。  
しかもまだ無音君は止りません。振動の強さを変えて果歩を攻め立てます。  
「ふぁ?イッタのに、もうイッタのに!イヤァ…また来る…また来るよぉ!来ちゃ…ひゃん!くうぁぁ……んん!」  
体を打ち上げられた魚のようにビクビクと痙攣させる果歩。けど無音君は止りません。さらに攻め立てます。  
そんな果歩の様子を見つめる二人、額には汗が出ています。  
 
(な、何よコレ、こんなになるの?嘘でしょ〜。このままじゃマズイわよね…けどあたしから止めようなんて言えないし…  
どうしよう?)  
平静を装いながら焦る桃子。一方番司は  
(うおお、すげえ!色っぽい…しかしこれマズイだろ?こんなの予定の1週間持たないぞ?しかし俺から止めるなんて  
言えねえし…どうしよう?)  
お互い意地のため止めることが出来ません。その間にも果歩は  
「ああ!凄い凄いよぉ!また…また来る…来ちゃ……きゃうん!」  
アソコからは愛液が出てきて床まで濡らしています。  
「……あはぁ…いぃ…すご…ひ…ひぃぃぃぃんん!……くあぁぁ〜ひゃうん!」  
目も虚ろで感じまくってます。もう何度イッタか分かりません。  
その時桃子の携帯が鳴りました。  
『あ、桃子ちゃん?やっとつながったわ。ちょっと手伝ってほしい事あるんだけど…会社まで来てくれるかな?』  
それは優さんからでした。  
「あ、優さん!う、うん今行く、すぐ行くね!」  
そう言って携帯を切る桃子。  
「じゃ、番司、あたし用事が出来たからあと任せるね。ハイ、スイッチ。じゃあね〜」  
そう言ってそそくさと出て行く桃子。  
スイッチを渡された番司は  
「に、逃げやがった!……どうすんだよ、これ……」  
スイッチ片手におろおろしています。その間にも果歩はイキまくりです。  
「あはぁ…いい…ひゃあん…いひぃ!……くぅぅん!」  
ついに果歩は失神してしまいました。その間にも無音君は動いてます。  
意識が無くても感じるのか体は時折跳ねて痙攣しています。  
その光景に見入っていた番司は我に返ります。  
(…は!これ以上はマズイだろ!)  
あわててスイッチを切り水糸を解く番司。果歩の様子を見るも動きません。  
「おい、大丈夫か?……起きろクソガキ!起きろって!」  
果歩を揺する番司。しばらくすると目を開けました。  
「…んぁ…番…司?」  
意識を取り戻した果歩は番司に抱きつきます。  
「あはぁ…番司だぁ…好き、好き好き〜番司〜。チュッ」  
そう言って抱きしめてきてキスをします。  
「な、なにするんだ!このクソガキ〜!」  
初めてのキスをいきなり奪われて動揺する番司。しかし果歩は離しません。  
チュッ…チュッチュッ…チュチュ…  
番司の顔中にキスを降らせる果歩。番司は抵抗する気力も失いました。  
「……もう好きにして……」  
 
 
しばらくして果歩は正気に戻りました。  
(…あれ?あたし何してたんだろ…頭がぼーっとして…何も考えられない…)  
とりあえず立とうとするも力が入らずに腰砕けになって倒れる果歩。  
「イテッ。なにしやがるこのクソガキ!」  
自分の下から声がしてビックリする果歩。そこには番司が寝転んでいます。  
「な?何してんのよ!このパンツマン!」  
慌てて避けようとするも力が入らずに動けない果歩。  
「何してんのだぁ?それはこっちのセリフだ!かってに抱きついてきて、キ、キスまでしてきやがって…」  
自分がしたことは棚に上げて文句を言う番司。よく見ると顔から首にかけて赤い印が付いています。  
「キ、キス?あ、あたしがしたの?」  
真っ赤になる果歩。番司も赤い顔で言い返します。  
「お、おう。好き好き言いながら顔中にキスしてきたんだよ!このクソガキ!」  
番司の言葉に真っ赤な顔でうつむく果歩・。  
(うわぁ〜、なんでかしんないけど……告白しちゃったんだ…キスまでしちゃったんだ…どうしよう…)  
「なにぶつぶつ言ってんだよ、いいかクソガキ。今日のところはこれで勘弁してやる!」  
スイッチ片手に脅す番司。  
(勘弁してやるって…何言ってるの?……ああ、思い出した!あたし桃子と番司にこの間の復讐で……)  
思い出した果歩は思わずショーツを触りますがそこはグショグショでした。  
(あ、あたし…番司の前で……こんなに……)  
「分かったか?誰かに言おうものならこのスイッチをもう一度……?おいクソガキ、どうした?」  
急に果歩がうつむいて肩を振るわせ始めました。  
「ううっ…ヒック…うええ〜ん!」  
泣き出す果歩。こんな果歩は始めてみるので慌てる番司。  
「うを!てめえ泣いたって許さないからな!……泣き止めよこのクソガキ!」  
「だって…ヒック…だって番司の前であたし…ヒック…ハシタナイとこ見られて…ヒック…」  
泣きながら続ける果歩。  
「あた、あたしね…ヒック…あんたのこと好きなの…ヒック…だから邪魔したの…ごめんね」  
果歩の告白に唖然とする番司。  
「え?お、お前それホントか?俺なんかを好きなのか?」  
頷く果歩。なぜか服を脱ぎだします。  
「うん…あんたが…好き。でもあたしは嫌われてるのね…今日分かったわ。けど…今日だけでいいから恋人にして。  
そうしてくれたらもうあんたに近づかない…だからお願い、番司…」  
全てを脱ぎ捨て全裸になる果歩。突然のことに頭が働かない番司。  
「遊びでいいから…抱いて、番司…初めてはあんたがいいの…」  
その言葉に番司の理性は吹き飛びました。  
 
(ん、ん、んぁ…ちゅぱ…ちゅぱ…じゅる…ふぁ…んん…)  
二人は抱きしめ合い、互いの舌を絡め合う。  
(じゅる…ぐちゅ…ちゅぱ…じゅるじゅる…)  
互いを堪能した二人はベットに倒れこみ番司が囁く。  
「本当に…いいんだな…俺なんかで本当に…」  
果歩の髪を優しく撫でながら囁きます。  
「…うん。番司じゃなきゃイヤなの…お願い、抱いて番司…」  
その言葉に頷き胸を揉みだします。  
「ん?これ邪魔だな」  
そう、胸の先端には桃子特製の無音君が張ってあります。  
「こわしやの俺に壊せねえもんはねえ!」  
そういっていとも簡単に剥がしてしまいまいした。剥がした後にはきれいなピンク色の乳首があります。  
「綺麗だ…果歩きれいだ…」  
そう言って乳首に口づけして口の中で舌を使い弄びます。  
「ん、ん、ん、あは!…いい、ああん…いいよぉ番司ぁ…」  
番司の頭を抱きかかえて喘ぐ果歩。  
番司は口で右胸を愛撫して右手で左胸を愛撫します。  
「あ、あ、あ、あ、んん、ああ!もっと…もっと愛してぇ番司!」  
果歩の叫びに答えるため空いている左手でアソコを愛撫します。  
小さな突起に張り付いている無音君はそのままにアソコを掻き出すように指を使います。  
「ひゃあ!…ああ…いいん…くああ!」  
(グチョグチョグチョグチョグチョグチョ…)  
指が動くたび、いやらしい音が出るたびに喘ぐ果歩。  
「ああ…好き好きなの…番司…愛してる番司…ああああ〜!」  
今日何度目か分からない絶頂に体を震わせる果歩。しかし先ほどまでのとは違い好きな人の指でイクことができたという  
事実が心まで絶頂に導く…そして果歩は再び失神した。  
 
「果歩、果歩大丈夫か?」  
先ほどとは違い優しく髪を撫で果歩を気遣いながら声をかける番司。  
その声に反応して果歩も意識を取り戻しました。  
「……番…司…凄か…った…あい…してる…よ…」  
朦朧とする意識の中愛を告げる果歩。番司はもうこの少女に憎しみの感情は無く、愛おしさのみ感じています。  
(俺なんかをここまで好きになってくれるなんて…ああ、好きだ果歩…惚れちまった…)  
果歩を抱きしめ囁きます。  
「果歩…入れるぞ、いいか?」  
頷く果歩、それを見た番司は果歩に自分を合わせて一気に貫きます。  
「きゃあ!痛い!イタイイタイ!ダメ!イタイ番司!抜いてお願い…」  
果歩の叫びに番司はスイッチを入れます。最後に残った無音君が動き出すと果歩の様子も変わってきました。  
「いったぁ…はぁん、くぁ…イタ、ああん…ふああ!…やぁ、痛いのに…なんでぇ…ああん…くぅ!」  
苦痛ではなく快楽の声に変わったのを確認した番司は動き出します。  
グッチュグッチュグッチュグッチュ…グチュグチュグチュグチュグチュ…パンパンパンパンパン…  
次第に早くなる腰の動きに合わせるように喘ぐ果歩。  
「痛っ…ああん…やだ、きもちいいよぉ…番司…きもちいいよお〜。痛いけどいい…もっとしてぇ〜!」  
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン…  
腰を打ち付けるように動く番司、果歩は無音君と番司ので一気に登り詰めます。  
「あ、あ、あ、あ、ひゃん、くあぁ…いっくぅ…いっちゃうよ…いっちゃ、いっちゃうぅう〜!」  
番司を力いっぱい抱きしめる果歩、番司も限界です。  
「出る、出るぞ果歩!お前に出すぞ!いくぞ、いくいく…うっぐおおぉ〜!」  
「番司!番司番司!いく…いっく、きゃぁあああ〜〜!」  
果歩の中で絶頂を向かえ全てを吐き出した番司、それを受け止め同じく絶頂に駆け上がった果歩。  
果歩は自分の中に広がった番司を感じながら意識を失いました。  
 
 
「いや〜助かったわ桃子ちゃん。この間はゴメンネ。もう邪魔したりしないから…」  
夕方に仕事の手伝いを終えた桃子は、優から形だけの謝罪をされてムッとしてます。  
「もういいわよ!いつかは奪い取ってやるんだからね、覚えてなさいよ!」  
優に宣戦布告をして工具楽屋を立ち去る桃子。残してきた二人が気になります。  
(果歩どうなったんだろう…あんなに感じるなんて…試さなくて正解ね)  
さすがに心配になり慌てて番司の部屋に行く桃子。  
「番司!果歩どうなっ…たの?」  
ドアを開けてそこで桃子が見たものは……  
 
「はい、ば〜んじ。あ〜んして、ア〜ン」  
「ア〜ン…モグモグモグ。美味しいよ果歩。まるでお前を食べてるみたいだよ…チュッ」  
「いや〜ん、あたし食べられちゃうの?グスン…番司ぃ、おいしく料理してね…チュッ」  
 
果歩をひざの上に乗せ口移しでポッキーを食べさせてもらっている番司。  
2人の周りはピンク色のオーラが見えるようです。  
(な、なにコレは…なんなの?何が起こったの?)  
呆然とする桃子。  
 
「ねぇ番司ぃ、お腹すいたぁ…」  
「俺もだよ、果歩。何が食べたい?」  
「あたしが食べたいのはねぇ〜…ば・ん・じ」  
「奇遇だなぁ。俺が食べたいのは…か・ほ」  
「いや〜ん、食べて食べて!おいしく食べて〜」  
「いっただきま〜す!」  
 
ドアを閉める桃子。  
河川敷まで一気に走り夕日に向かい大声で叫びます……  
 
「なんじゃぁこりゃぁ〜〜!ふざけんなぁぁぁぁ〜〜!」  
 
 
 
ちなみに十数年後、桃子は果歩の妹になったとか、ならなかったとか……桃子に幸あれ……  
 
 
 

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