・・・・あー皆さん。私の事を知っているだろうか?・・・・  
・・・そう、「メガネで知的」でお馴染みの生徒会長、鬼怒間 リンだ。  
え、この上なく背が低いが抜けている?  
誰だそんなこと言ったのはっ!  
はーはー。まあいい。  
実は今回この様な形で皆さんに来てもらったのは、・・私の・・その・・・こ・・恋の話を聞いて欲しいからなんだ。・・・えっと、もしイヤでないなら、聞いてもらえるだろうか・・・ありがとう。  
では、聞いて欲しい。  
 
 
その始まりは、自分でもよく分からない。  
一目惚れだったのかもしれないし、そいつや、そいつの仲間たちとじゃれあっているうちに、好きになっていたのかもしれない。  
そいつの名前は、皇 翔馬といった。  
私はいつしか、そいつの見かけに合わない繊細な優しさと、決して裏切られない誠実さに惹かれていた・・・  
しかし、この恋には、思わぬ障害が立ちはだかった。それは  
・・・・・筋肉・・・・だった・・・・  
私は、生まれてこのかた、筋肉というものがこの上なく嫌いだった・・・あれがピクピク動いているところを想像しただけで鳥肌がたってしまう。  
一度は、克服のため修行までしたのだが、努力虚しく効果はなかった・・・  
 
しかし、いかに嫌いだからといっても、逃げてばかりはいられない。  
あいつ・・皇もわたしも、もう三年・・きっと、志望する所も違うだろうから、卒業すると離れ離れになってしまう。  
時間がない。  
そう考えた私は、思い切って皇に声をかけた。幸い今は昼休みで人が少ない。ここで皇を連れ出して・・・・  
「お、おい皇!」  
緊張しすぎて怒鳴るようになってしまった。  
皇がビクッとこちらを振り向く。  
「うおっ、ど どうした鬼怒間」  
意識している相手に見つめられたので、更に緊張して、言葉が続かなくなってしまった。  
「ぅ・・・その・・えーと・・・そう!生徒会の仕事がたまってしまって困ってるんだ!放課後手伝ってくれないか?」  
「ん、なんだそんな事か。ワシで良ければいつでも手伝うぞ。ハッハッハ」  
「そ、そうかそれは助かる。では、放課後図書室で」  
「ああ。わかった」  
当初の目的とは少し違うが、何とかこいつを誘い出す事が出来た。勝負は図書室でだ。  
しかし・・・もし、図書室で私が思いの丈をあいつに伝えることが出来たら、愛しているとあいつにいうことが出来たら、あいつはどう答えてくれるのだろう・・・  
私の願うとおりの答えを返してくれるだろうか・・・それとも・・・  
 
そこまで考えると私は、思考を止めた。  
このままでは、嫌な方へ、嫌な方へと考えが向かってしまう。  
そして私は、悲しみの未来へと向かう考えを振り切るようにして午後を過ごすのだった。  
 
 
そして、放課後。  
私は、約束通り図書室で待っていた。  
少し人は居たが、歩き回ってみてひとけの無い棚もあったので安心した。  
あいつが来るまではまたさっきのネガティブな妄想におそわれた。そんな思いを頭から追い出そうとして必死になっていると、不意にあいつが数冊の本を抱えてやって来た。  
「スマン。ついでに借りていた本を返そうと思って部室に戻っていたら、遅れてしまった。」  
「わたしも今来たところだ。気にするな。」  
「そうか、なら良いんだが・・それじゃあコレ返して来るから、少し待っててくれ」  
「わかった」  
私がそう答えると皇は、図書委員のいるカウンターへと向かっていった。  
さっきの会話が、まるでデートでの待ち合わせのようでなんだか嬉しかった。  
そして、私が頬を緩ませていると皇が戻ってきた。私は急いでにやけ顔をいつものぴしっとした表情に戻す。  
「おお、待たせたな。ところで、生徒会の仕事と言うのは?」  
「あ・ああ、こっちだ」  
私はさっきの下調べで目を付けていた誰もいない「図鑑」のコーナーに連れて行く。  
 
「で、ワシはなにを手伝えばいい?」  
仕事の内容について聞いてくる皇に思い切って質問する。  
「そ、その前に訊きたいことがあるのだが・・・」  
「ん、なんだ?」  
「お・・お前の・・・その・・・す・・す、好きなタイプの女性とはどのような人だ?」  
「好きなタイプ?」  
また、遠回しなってしまった。  
けれど、コレでだいぶ絞られるはずだ。私はじっと答えをまつ。  
すると、皇が口を開いた。  
「うーん、ヤッパリ」  
ゴクリと唾を飲む  
「國生さんかのう」  
え・・・こく・・しょ・・う・・・・?  
「ウム、清楚で可憐で、エプロンドレスも魅力的だったしそれに・・・」  
皇の國生に対する賛辞は続いていたが、私は聞いていなかった。いや、聞きたくなかった。  
好きな人が自分以外の女性を想って紡ぐ言葉など聞けるはずもなかった。  
ただ、悲しかった。  
皇が他の女性を想っている事が。  
そうとわかった今も自分が皇を想っている事が。  
幸せな片思いをしていた今までが。  
自分と皇に関するすべてが悲しかった。  
つうっと、頬から熱いものが流れ落ちる。  
私は、私が泣いていることにきずいた。  
 
止めようとは想わなかった  
 
いっそ、今までの想いも流れてしまえばいいとすら想った。  
 
ここで泣いていたら、きっと誰かに見つかってしまうだろうけど、どうでもよかった。  
ふときずくと、泣いてる私にきずいた皇がオロオロしていた。少し申し訳なかったが、私は泣き続けた。泣きたかった。  
と、急に皇にだきかかえられ、けっこうなスピードで走り出した。  
「なっ何をするっ!」  
私は、泣いていることも忘れ声を上げる。  
「い、いや、大勢の前で泣き続けるのはワシもお前も恥ずかしいと思うんだが・・・」  
いや、私をだいて走るのは恥ずかしくないのだろうか。  
しかし、どうやら私のためでもあるらしい。  
愛しい人が私のために行動してくれている。しかも、抱きかかえられているという、それこそ涙が流れるほど嬉しいシチュエーションのハズなのに、溢れる涙は、悲しみからだ。  
と、皇が立ち止まった。目的地に着いたらしい。少し見回してみる。  
なんだか見覚えがある。  
私も何度か訪れたことがあるここは、卓球部の・・・・  
「・・・・・部室?」  
「ああ。ここなら部員以外まず来ないし、その部員たちも今は部活動中。まず人の目はないだろう。」  
微笑みながらそう言って、私の方へ向き直る。  
「なあ、そろそろ泣いていた理由教えてくれないか?」  
私の心の中を整理する。  
 
私は私の心の内全てをこいつに語ろうと思った。  
たとえこいつの心の人が私でなくても、後悔は、したくなかったから。  
「実は・・生徒会の仕事と言うのは嘘で・・・・」  
皇は黙って聞いている。  
覚悟を決めても、こいつの前では、遠回しになってしまう。  
私はこいつが好きだということを強く実感させられ、また悲しくなる。  
「本当は・・・図書室でした・・質問がしたかったから・・で・・・」  
皇はきょとんとしている。  
「質問と言うとあのワシのタイプの・・・?」  
また涙が流れてしまっている私は、うつむきながらうなずき答える。  
「おまえがっ・・こく・・・國生が・・好きと・・言うからっ・・・」  
うつむく私に皇の困った様な声が降ってくる。  
「スマン、そのーまだ話が見えてこんのだが・・」  
鈍いこいつに私は、泣き顔を上げ、言ってやる。  
「わ・・私はっ!・・おまえ・・皇のことがっ・・・す、好きなんだっ!。・・・でもっ・・おまっ・・・おまえがっ・・好きなのはっ・・」  
言えた。  
あんなに遠回しになっていた言葉が。  
まさか、こんな形で言うことになるとは思っても見なかったが。  
私は涙を止められず、皇は沈黙する。  
少しの間、私のすすり泣く声だけの時が流れる。  
 
暫くして私は落ち着いてきて、涙も収まったので、未だ沈黙する皇を見上げる。  
するとそこにあったのは、何故か真っ赤に染まった、皇の顔だった。  
私に、見つめられている事にきずいたようで赤い顔のまま喋り出す。  
「その・・・なんだ・・鬼怒間は・・・その・・ワシのことが・・・好・き・・なんだよな・・・ワシ・・も・・・えっと・・お前のことが・好き・・だから・・・その・・つ・・付き合って・くれないだろうか・・・」  
・・・は?・・えーと・・・それは・・・・・頭が正常に働かない。  
私が皇を好きで、  
皇は國生が好きで、  
私が皇に好きだと言って、  
皇が私に好きだと言って、  
付き合って欲しいとも言って・・・  
・・混乱してきた。  
そして私は、混乱する頭を使いやっとの事で、言葉を紡ぐ。  
「えーと、お前は、國生が好きなのだろう?それなのに私が好きとは・・・?」  
「そうは言ってもワシが國生さんに持ってる気持ちは、恋愛感情とはまた別物だしのう。」  
「は?どういうことだ?だってさっきおまえが、好きな女性のタイプは國生と・・・」  
また混乱し始めた私に、皇は腕を組み、考えながら答えてくれる。  
 
そうだなぁ、と皇は話し始めた。  
「さっきも言った通り、國生さんはタイプではあるが恋愛対象にはならんのだよ。」  
訳が分からない。  
タイプと言うのは、その人の理想の相手なハズだ。その理想の人その人が恋愛の対象にならないとはどういうことだろう。  
そう思った私は、そのまま聞いてみた。  
「わからん。タイプだと言うなら、理想の相手なハズだろう。」  
皇は深く考えて、答えてくれる。  
「む、ぅ。そうだな・・、そういえばお前はポップスの歌が好きだったな。例えばそのポップスの歌手がお前のタイプだったとする。そのタイプと言うのは、その歌手に似ている人であって、テレビにでている歌手本人に恋する事はなかなかないじゃろう。  
それと同じ事だとワシは思う。」  
・・・・そう・・なの、だろう・・か?  
・・確かに・・言われてみると・・・そんな気が・・しないでも・・ない。  
でも・・・  
「・・・しかしっ、お前は、他にも想う人がいるというのに、私とつきあうなんてっそんな、そんなのはっ・・・」  
想像してみる。  
皇と私が付き合っているとする。  
皇と一緒にいる時間はもっと、ずっと増えるだろう。  
それは、とても幸せな事だと想う。  
でも、だとしても・・・  
 
私が一緒にいる時も、そうでない時も、皇の心の中には私だけでなくもう一人居るのだ。そう思うと、胸が締め付けられる。とても痛い。  
それは、悲しく、辛く、嫌だ。  
我が儘かもしれない。でも、そんな想いをするくらいなら、ここですっかり諦めたい、諦めさせて欲しい。  
私がそう言葉にしようとした時、先に皇が話し出していた。  
「確かにワシは國生さんの事を、可愛いとか綺麗だと度々思う。けど、そこまでなんだ。ワシが、ずっと一緒にいたいとか守ってやりたいとか、そう想うのは、鬼怒間だけなんだ・・」  
「皇・・・」  
その時の私は、幸せで少しの間頭に言葉が浮かばなかった。  
本当に、幸せだった。  
けど、私は  
「本当、だろうな?」  
「ああ。勿論だ」  
そんな皇に、  
「もし、國生に好きだと言われてもか?」  
「う・・大丈夫だ」  
少しだけ、甘えたくなった。  
「なら、証明して見せろ」  
「・・目を、瞑ってくれないか?」  
皇は少し考えて、そう言った。  
私は言われた通りにする。  
私の体が優しく持ち上げられる。  
そして、私の唇に柔らかいものが重なる。  
私がそっと目を開けるとそこには、愛しい人の顔がある。  
安心した。  
そして、私がもう一度目を瞑ろうとした次の瞬間。  
 
バッ、バン、バタン  
目を瞑った訳でも無いのに視界が真っ暗になる。  
いや、真っ暗ではなかった。上の方に少しだけ開いた隙間から、少しだけ光が覗いていた。ここは、  
ロッカーの中だった。  
「なっお、おいすめら・・・」  
声を上げかて、ハッとして止める。  
少し離れたところでガヤガヤと声がする。  
卓球部連中が戻って来たのだ。  
皇は2人っきりでいるところを見られるのが恥ずかしかったのだろう。それにしても、タイミングの悪い連中だ。もう少し後だったら・・・いや、それでも同じだったかもしれないと思い直した。  
そして、外の会話に耳を傾ける。  
「・・あれ〜、元部長。一人っきりでこんなところに居て、な〜にやってたんすか〜(一年生女子)」  
「ひょっとして、生徒会長と一緒だったんじゃ〜(天野)」  
な、なんて勘の鋭い連中だ・・・  
皇のオロオロと反論する声が聞こえる。「そ、そんなことは・・ちょっと忘れ物してな。ん、工具楽と佐々木、中村が見あたらんが」  
「あ、佐々木君なら『部長として次の文化祭の為、メイド喫茶行ってくる』っていって出ていこうとしたところに、恵のアッパーカット受けて中村君に保健室に連れて行かれて・・(住)」  
「あはは、ちょっとやりすぎちゃって(天野)」  
 
「で、工具楽は?」  
「あ、工具楽君なら國生さんと・・(住)」  
ここで私は外の会話を聞くのを止めた。  
本当はもっと聞いていたかったが、体に異変を感じたのだ。  
妙に熱い。妙に火照る。  
始めは密閉された空間に居るからだと思ったがどうも違うらしい。  
金属でできたロッカーの壁はひんやりとして気持ちいい。  
それに、この火照りは体の奥から来るような感じがする。  
と、その時両脇のロッカーから物音がした。どうやら荷物を取り出しているらしい。  
私はこのロッカーが開けられるかと、一瞬ビクッとした。  
そして、秘所から尿とは別の液が滲むのを感じた。  
私はその事に驚愕し狼狽する。  
自分の晒している恥態に悩むが、答えも解決方法も出てこない。  
ただ、自分の居るロッカーが開けられないのを祈るばかりだった。  
 
●○●○●○●○  
「優姉さんの説明しよう!!≠フコーナー!司会は私GHKデルタ1こと、森永優お姉さんとぉっ」  
「デルタ2工具楽果歩です。」  
「さて今回の問題、『何故かいちょーさんがこうなったか?』です!」  
「思いっきりエッチになっちゃってますよねあの会長さん。  
はぁコレが陽菜さんで相手がお兄ちゃんだったら・・」  
 
「そう、それなのだよデルタ2!」  
「へっ?」  
「実は今の会長さんの状態は我々GHKが引き金となっているのです!」  
「えぇーっ、ど、どういう事ですか?」  
「実は先日、私は部活でかいた汗の臭いを消すものとしてある香水をはるるんに渡していたのです。」  
「普通の、じゃまずないですよね・・・優さんですし・・・」  
「モチロン!その香水はね、はるるんが使って彼女の汗とか体液と混ざれば、特別な香りを放出する。  
その香りを嗅いだ男共は心が敏感になり、相手の想いにきずき易くなるのです!」  
「おぉーっ」  
「そしてはるるんが使って体液と混ざったうちの幾らかは、汗腺から脳に侵入。  
ここ数ヶ月間で異性として意識した相手をさらに強く意識させるのです!!」  
「す、凄い。ですけど、今の会長さんとどういう関係が?」  
「んー実はコレ別の人が臭い嗅ぐと単なる媚薬になっちゃうんだなこれが〜  
うーん、卓球部連中は我聞くんと陽菜ちゃん騙して抗体を飲ませたんだけど、盲点だったよ〜」  
「けど、待ってください。と言うことだと、今会長さんが居るのは、陽菜さんのロッカーということですよね?」  
「うん、そういうことになるね。」  
 
「陽菜さんらしくないですよね、ロッカーの鍵閉め忘れるなんて。」  
「そうだね〜きっと何かがあって、注意力が落ちてた・・・ってああっ!」  
「わっ、どうしたんですか急に声なんか上げて」  
「さっきの薬の副作用に“注意力の緩慢”ってのがあったんだったー!」  
「え?じゃあその症状が出てるってことは・・・」  
「うん。確証はないけど多分使っちゃってるよ、はるるん」  
「と言うことは、きっと・・・ムフフな事が・・  
ふ、ふふふ、ふはははっ  
やりましたね優さん!今日は奢ってください!珠と斗馬も一緒に!」  
「えっ私が?!まっいいか。今日は飲むぞー!」  
「おーっ!」  
○●○●○●○●  
 
私の体は原因が解らないまま敏感になり、体の奥が疼くような感覚に襲われた。  
頭もぼーっとしている。  
トントン  
ロッカーの戸が叩かれる。  
私の体はまたビクッと反応する  
「大丈夫か鬼怒間?みんな居なくなったからもう出てきていいぞ」  
そう言われたが腰がガクガクして戸に寄っかかる事しかできない。  
「どうした?開けるぞ?」  
「あっちょっと待っ」  
私の制止も虚しく戸は開かれる。  
「キャッ」  
私と皇の体格が近かったら私が押し倒していただろう。  
 
「なっ、だっ大丈夫か?」  
しかし、私と皇の背丈はまるで違った。  
当然私は皇に抱き止められる形になる。  
私の目線と皇の目線が同じ高さで向き合う事になる。ちょうど、さっきのキスの時のように・・・・  
それを思い出した途端、私の体が更に熱くなり皇の唇を求めた。  
今度は私から唇を寄せる。  
私と皇の顔が、唇が、再び重なる。  
さっきのキスもとても良かったが今の私は、重ねるだけでは満足出来なかった。  
私は唇をそっと口の中に入れる。  
「!」  
皇は少し驚いたようだが、受け入れてくれた。  
私は皇の舌を、歯を、歯茎を、私の舌が触れるもの全てを舐めまわし、愛撫する。  
また体の奥が熱くなる。  
と、急に足が床についた。いつの間にか皇がひざ立ちになっていた。  
どうやら皇の方も火が付いてしまった様で、服の上から私の胸を揉みだした。  
「っちょっと待て。今、服脱ぐから」  
そう言って皇に少し待ってもらうと、私は制服とブラウスを脱ぐ。  
今度は皇の手の感触が直接私の胸に伝わる。  
無骨な手だがとても優しく私の胸を揉みほぐす。  
「んっ、あっ、はぁ」  
その心地よさに思わず声が出てしまう。  
 
「・・そんなに気持ちいいのか?」  
「勿論だ。お前に揉んでもらってるんだから」  
私はそう答えると、また唇を求めた。  
今度は、ピチャピチャという卑猥な音まで聞こえたような気がして、私の性欲を更に刺激した。  
「はっあっ皇ぃ」  
「きっ鬼怒間っ」  
私が名を呼ぶと、呼び返してくれた。  
私は皇の方も我慢出来なくなっているだろうと思い、ズボンとパンツをおろした。  
「うおっ、お、大きいな・・・」  
「一応、恥ずかしいからあんまりまじまじと見ないでくれ・・」  
そこにあったのは、とても太く、大きい皇の分身だった。  
(こんな、こんなのが私の中に入るのだろうか・・・・)  
その時、私の心に少しの恐怖と、それを上回る期待が生まれた。  
硬いのだろうか?  
私は恐る恐る触れてみる。  
熱い  
そして、硬さを確かめてみるためぐにっと少し握ってみる。  
結構硬かった。  
それと、私が握ったとき、はぅっと皇が声を漏らしていたのが聞こえた。  
気持ち良いのだろうか?  
私は何度か握ってみる。  
ぐにぐにぐにぐに・・・  
はあはあと荒い息使いが聞こえる。  
やはり気持ち良いようだ。  
それなら、と私は両手を使ってみる。  
ぐにぐにぐにぐに・・・  
と、私がぐにぐにしていると、皇が声を上げた。  
「はあはあ、くっ、す、スマン鬼怒間いっかい止めてくれ」  
何故だろう?やはり気持ちよく無かったのだろうか?  
「どうした?やっぱり気持ちよく無かったのか?」  
少し不安になり、訊いてみる。  
「いや、気持ちよかったが、気持ちよすぎて、その・・もう、出そうになってしまって・・」  
何だ、そう言うことか。  
それなら、と私はまだ身につけていたスカートと下着を脱ぐ。  
「なっ、鬼怒間まさか・・」  
「当然だ。お互いここまで熱くなってしまったのだ。最後までやらないと収まりも付くまい・・・」  
「・・・わかった。少し待っててくれ」  
そう言うと皇は着ていたタンクトップを脱ぐ。  
私たちは一糸纏わぬ姿で寄り添う。  
「鬼怒間・・・」  
「皇・・・」  
皇が私をそっと押し倒す。  
皇の大きく反りたったモノが私の秘所に当てられる。  
一方、私のそこはさっきまでの興奮で十分に濡れていた。  
その時私はきずいた。  
余りに皇の背が大きくて、  
余りに私が小さくて、  
私の視界は見事に皇の胸だけだった。  
見事に鍛え上げられた筋肉に今更ながら私は怯んでしまった。  
 
そんな私を不審に思ったのか皇が声をかけてくる。  
「どうした?鬼怒間」  
「い、いや・・わ、私はその・・初めてだから・・優しく頼む」  
「ああ。わかった。」  
皇の優しい答えに私は覚悟を決める。  
酷く嫌な物を克服する覚悟と、恐らく酷い激痛が伴うであろう事に耐え抜く覚悟を。  
どちらも私と皇との間でとても大切なことだ。  
しかし、だからこそ私は絶対大丈夫な気がした。  
「じゃあ、入れるぞ」  
「ああ」  
私に皇の先が入ってくる。  
私のそこは濡れていたが、それでも少し痛かった。  
入ってきた先端が私の純潔の印に当たる。  
「・・・いいか?」  
それは、続けてもいいか?の意味だろう。  
入れただけでも痛かったのに、破くとなるとどんな痛みなのか想像もつかなかったがしかし  
「・・・ああ。ひと思いにやってくれ」  
さっきの覚悟は嘘ではない。  
そして、皇のに力が入ったかと思うと、先に進んできた。  
「っっっ!!!」  
想像以上だった。  
私はさっきとは逆に背が違ってよかったと思った。  
今顔を見られるのはとても恥ずかしいし、見られて止められるのも嫌だった。  
せっかく一つに成れたのだから、本当に最後までやりたかった、やってほしかった。  
そして、皇のモノが奥に着くと、少し後退ゆっくり前進を繰り返す。  
すると、段々痛みが薄れ気持ちよくなってきた。  
「んっあぁっはふぅん」  
たまらず声まで出てしまう。  
と、その声が聞こえてしまったのだろう。  
皇の動きが急に速くなる。  
「ふゎっすっすめら・・ちょっはやっああぁぁ!!!」  
私は耐えきれず絶頂に達してしまう。  
「はぁ、はぁ、はぁ、」  
私の中で皇のモノがまだ硬いのを感じる。  
が、私は達したばかりでまだうまく動けなかった。  
しかし、皇はお構いなしとでも言うようにまた動く。  
「鬼怒間っ鬼怒間ぁっ!!」  
「なっ、わ、ま、まだあぁああぁぁあ!!」  
感じすぎてしまって言葉がうまく伝えれない。  
「ぅっでっでるっ!」  
「っあぁあっああぁぁっ?!わ私もまたっあああっ!!」  
今度は皇と私同時に達した。  
「あぁ、はああぁ、はあはあ」  
私はさっきまでとはまた違う熱さを感じていた。  
まるで、さっき体内に入った皇の精液が熱を発しているかのような・・・・  
 
それからしばらく余韻に浸って、私たちは理性を取り戻す。  
「・・まさか、告白したその日に繋がってしまうなんてなぁ・・・」  
皇が苦笑いしながら穏やかに言う。  
 
「こっ告白したのは私だろ!それに、中に出しおって・・・子供が出来たらどうするんだ!!」  
何となく強い口調でいってしまった・・  
「ム?その時は勿論責任をとるが?」  
な・・・よくそんな恥ずかしいことをさらりと言える・・・  
そう私が言葉もなく呆れていると、不意に、そして遠慮がちに、話し出す。  
「・・・なあ、鬼怒間」  
「なんだ?」  
「ワシと・・お前は、志望先が別だから、卒業すると逢い難くなるんだよな・・・」  
ズキッと心が小さく痛む。  
「・・ああ」  
告白した理由の一つで、告白が成功したとて変えられない事実なのだ。  
「その・・なんだ、ワシの親が、  
『高校卒業したら一人暮らししてみろ』  
と、言ってな」  
私は黙って聞く  
「少し離れたとこにアパート借りる手筈になっている  
物は相談なんだが・・・お前もその・・一緒にソコで暮らさないかっ?」  
「ぶっっ!!」  
あまりのインパクトに吹き出してしまった。  
一緒に・・暮らす?  
それは、つまりどっどどどっどう同棲ということで・・・  
頭がショートしそうだ  
「・・鬼怒間?」  
怖ず怖ずと聞いてくる皇。  
正直この申し出はとても恥ずかしい・・・  
「そっそんな恥ずかしい事でっ出来るわけ無いだろっ!  
よりにもよって同棲なんて・・・」  
「・・そうか・・・」  
しかし・・・  
「しっしかしお前の一人暮らしなんて不安すぎる!  
だ、だから監視の意味もこめて、ど、どうしてもと言うなら行ってやらんこともないが・・」  
くっどうして私はいつもいつも遠回しにっ!  
「・・・プッ、ハッハッハッハ!  
なら、『どうしても』たのむよワシの監視役を」  
「う、うむ、そこまで言われては仕方あるまい」  
この時私は心底ほっとしたものだ  
 
 
と、どうだっただろうか?  
勿論この後まあ色々合ったものだが、ここでは略と言うことで。  
む?もうこんな時間か・・・  
あいつが食事を作って待っているだろうから、私はこれで。  
ここまで話を聞いてくれてありがとう。  
それでは、さらばだ。  
 
 
 
〜END〜  
 

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