「正直に言おう。君がいると他の生徒がやる気を無くすんだ。」  
 
……  
 
オリマー 「?どうしたんですかい?ぼーっとしちゃって」  
桃子 「なっ、何でもないわよ。それより手を休めない!  
洗濯も掃除もたまってるのよ!」  
 
我聞とのバトルのあと真柴をおわれた桃子達は工具楽屋に住み込みで働く事になった。  
 
桃子 「結構一般人の生活も楽しいものね、天才はどんな  
環境でもすぐ順応しちゃうのね。」  
 
工具楽屋での生活は楽しい。ここはさえない三流会社だけど、誰も私を  
特別扱いしないで扱う。 それにみんなが優しい。  
 
果歩 「〇×乳ー!ごはんよ〜。」  
桃子 「うるさいわね! 今行くわよ ☆★胸!」  
 
……  
 
桃子 「ごちそうさま」  
我聞 「ごちそうさま、それじゃ斗馬、珠、桃子。 遊ぶかー」  
 
はるな 「あっ、社長は後で事務室にきてください。お話があります。」  
我聞 「?」  
 
私はあてがわれた部屋に戻った。前住んでいたところに比べたら、貧弱な内装な部屋だが…  
布団からは暖かな匂いがした。 一般人の生活も悪くない。 私はここで執心時間までいつも誰かと  
遊んでいた。 昔の私を知っている人が見たら、きっと皆目を丸くするだろう。  
 
ジィル 「姐さん、どこに行くんですか?」  
桃子 「トイレよ! デリカシーが無いわね。」  
 
帰り廊下で私はふと、あの秘書の言った言葉を思い出した。  
 
桃子 「(話ってなんだったんだろう?)」  
 
はるな 「単刀直入にいいます。辻原さんが抜けた事、新たに三人の社員が増えた事で  
わが社の赤字は危険水域にかかりました。」  
我聞 「…」  
はるな 「確かに彼女は技術屋として超一流です。しかし現在わが社には  
それを埋める仕事量はありません。」  
我聞 「…俺が今まで以上に頑張って穴を埋める。」  
はるな 「社長ならそう言うと思いました。  
私もできるだけの経費削減に勤めます。覚悟してください!」  
我聞 「じゃあがんばろうか!」  
はるな 「はい!」  
 
我聞 「? 今なにか物音が聞こえなかった?」  
 
はるな 「いえ特に? それより明日も忙しくなります。 今日は早めにお風呂に入ってお休みください。」  
我聞 「わかった。 おやすみ。」  
 
……  
 
我聞 「ふうっ…」  
 
(今日は色々あったな。 明日からまた忙しくなりそうだ。 そろそろあがるか…)  
 
ガラガラ  
 
我聞 「?」  
桃子 「…せっ、背中をながしにきたわよ」  
我聞 「!?」  
 
我聞 「なっ、なにしてんだ桃子! すぐあがるんだ!」  
 
桃子 「いいから!いいからそのままで話を聞いて…」  
我聞 「…」  
桃子 「私ね、ずっと一人だった。 初めて行った学校でも… 真柴でも…。  
私ね、初めて学校にいった日… 6年分の教科書を全部暗記したの…  
みんなに褒めてもらえると思って。 でもその事を話たら、みんなが変な目で私を見るようになったの… 先生までもが…」  
我聞 「…」  
 
桃子 「それでね、ある日先生に呼ばれて、大学にいけって言われたの。  
そこで、真柴にスカウトされたんだけど、どこでも私を見る目は同じだった。  
異端を見る目、自分とは違うものに対する恐れ……ここが初めてだった。  
私を…特別扱いしなかったのは。」  
我聞 「…お前はうちの社員だから当然だ。」  
 
桃子 「でも、赤字なんでしょ? 私たちのせいで。」  
我聞 「…」  
桃子 「それでも、ここにおいてくれたら嬉しいかな〜?って。  
役立たずとして真柴から切られちゃった私でもなにかできるかな〜?って思って。  
それでね、考えたんだけど… 私を…好きにしていいよ?  
ラッキーよね、こんな天才美少女に言い寄られるなんて」  
我聞 「…馬鹿を言うなよ。友達だろ?」  
桃子 「…」  
 
我聞 「それに、社員を守る事は社長の義務だ、だからそんな事気にしなくていい。」  
 
桃子 「…ありがと。とってもうれしい。 きっと今までで一番…」  
我聞 「そっそれじゃあがるぞ!」  
桃子 「(ニヤニヤ)それにしても、あんたってほんとに低能よね。 こんな美少女が… 本気になって…誘惑…しようとしてたのに」  
我聞 「えっ?」  
桃子 「何でもないわよ!この低能!」  
 

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