一方、その頃。
今回の企画の主役たちはと言うと―――
「ねぇねぇ我聞くん! アレ乗ろうよアレ!」
「あ・・・アレ、ですか・・・」
昼食の後もいくつかのアトラクションを回った後、
常に先頭に立って歩いていた優が次の獲物に狙いを定めたところであった。
「・・・なんだか凄いですね・・・」
ゴォオオオオ――――――
優の指差すモノ―――見上げる程の高所を轟音と共に疾走する“アレ”に、
陽菜が驚き混じりの言葉を洩らす。
「どう、はるるんも乗ってみたいでしょ〜?」
「そうですね・・・はい、ちょっと興味があります」
スリルという点ならば、本業の際に中之井が運転するトラックもかなりのものがあるのだが、
頭上を走り抜けるその乗り物からは轟音だけでなく乗客の派手な歓声が聴こえてきて、
それが陽菜の興味を惹いた。
何せ本業ならば中之井のナビを勤めるのは彼女自身。
業務に細心の注意を払っている陽菜にとってスリル等という感覚は邪魔者でしかない。
だが、完全に仕事を離れたこういう機会なら、普段とは違う感覚を体験できるのではないか。
少しでも興味を惹かれたなら、まずは体験してみよう―――
それが、今の陽菜の行動原則となりつつあった。
当然ながら仕事優先であることは以前から変わらないが、
“仕事以外の物事は全て無駄”と決め付けていた一年ほど前の彼女と比べたらそれは大変な変化である。
そしてその変化を陽菜自身、はっきりと認識していて・・・それはとても悪くないことだと、強く思っていた。
だが、そんな彼女の変化に最も影響を与えた人物はというと―――
「おし! じゃあ行こうか〜!」
「う・・・」
これまでなら優と先を争うように駆け出していたのに、
今回に限って出足があからさまに鈍い。
「・・・社長? どうかなさいましたか?」
「い、いや何でもない! よし! 行くぞ國生さん!」
「・・・?」
妙に引きつった顔で優を追って歩き出す我聞の様子を陽菜は不思議そうに眺め、
頭上を物凄いスピードで駆け抜ける乗り物―――ジェットコースターを見上げ・・・
(そういえば社長、いつかのパラシュートの時もあんな風でしたっけ・・・)
我聞の心中をすぐに察し、小さくクス、と笑う。
「さ、社長! 優さん達から遅れてしまいます、急ぎましょう!」
「お、おう!」
少し駆け足で我聞に追い付くとその肩を押すように触れて、
腰の退けている我聞を促してそのまま優たちに追い付く。
流石に週末の遊園地だけあってしばらく並んで待たねばならなかったが、
列が進むにつれて明らかに緊張してきた我聞を優がからかったり、
それを陽菜と辻原が笑ったりと、
四人で雑談に興じているうちに気が付けば列の先頭に来ており―――
「さ、次だね! 我聞くん、覚悟は決まったかな〜♪」
「な、ナニを言ってるんですか!
俺がこれくらいのコトでお、お、怖じ気付くワケナイジャナイデスカ!」
「そ〜ぉ? その割には声が動揺しているようだけど〜?」
「そ、そんなコトないですよ!? ほら、このとおりいつも通り!」
「はっはっは、まだまだ修行が足りませんねぇ」
「う・・・」
「大丈夫ですよ社長、こうしてアトラクションとして操業されているものなのですから、
危険は無いハズですから、そんな心配なさる必要は無いかと思いますが・・・」
「うく・・・國生さんまで・・・」
陽菜の言葉は我聞に気を使っているような言い回しだが、
我聞が怖がっているという前提であること自体は優と変わらない。
そんな陽菜に我聞はなんとも情けない顔を向ける。
「ほらほら、そんな情無い顔してると、陽菜ちゃんに呆れられちゃうよ〜♪」
「ぬ・・・」
「ふふ、社長がこういったものが苦手なのはわかっていたことですから、
別に今更気にしませんよ」
言葉の通り、陽菜は呆れたというよりも楽しそうに微笑んでいて、
「ちぇ、酷いなぁ」
我聞もまたつられて苦笑を漏らす。
そんな二人の間には、先入観が無くとも言葉以上の何かが存在しているように感じられ、
「ん〜なるほど、二人の愛の前ではこんなの些細なコトでしかないってコトかにゃ〜♪」
「な! 何を言ってるんですか!?」
「そ、そんな! 違いますっ!」
やっぱり茶々を入れずにはいられない優なのだった。
「あっはっは、照れない照れない!
なんだかんだ言ってもちゃーんと信頼しあってますよ、なんて感じのオーラがもう!
流石お嫁さんのパパ公認って感じだね〜♪」
「だ、だから優さん! 俺達まだそんなんじゃ・・・!」
「そ、そうですよ! あれはあくまでお父さんが勝手に―――!」
「ね、どうよ辻原くん! こんなお似合いのカップルなんてそうそう無いわよね〜?」
「はっはっは、そうですねぇ、社長と秘書の仲が良いのは社員としても安心ですし、
そのまま夫婦になってくれれば工具楽屋は先々まで安泰でしょうねぇ」
「「なな何を―――」」
オブラートも回り道も何も無い、辻原のストレート過ぎる言い方に思わず言葉を失う二人。
「おー! 流石辻原くん! 良いこと言うねぇ!」
「ちょ!? 辻原さんまでナニ言ってるんですか!」
「そ、そそ、そうですよ! そんな、ふ、ふ、ふう・・・・・・って! まだ私達、別に・・・!」
優だけならまだしも辻原にまであおられて、
我聞も陽菜も回りの客や今の状況など完全に忘れて言い返そうとするが、
「さ、準備が出来ましたので順番にシートにおつき下さい」
「え・・・?」
「あ、は、はいっ!」
いつの間にかジェットコースターはプラットホームへ戻ってきており、前の乗客も既に降車済み。
あからさまに笑いを堪えている係員やクスクスと笑う周囲の客に見送られて、
我聞と陽菜はこれ以上ないくらいに真っ赤になって、いそいそとシートへ着くのだった。
「あはは、ん〜まったく、相変わらず初々しいねぇあの二人は♪
しかし辻原くん、キミもなかなか言うねぇ」
「いやぁ、ここは優さんに合わせてみようかなと思いまして、はっはっは」
我聞たちに続き、やや距離を置いてシートに向かって歩きつつ、
優は少しだけ声を抑えて、
「でも辻原くん、あの二人・・・我聞くんが来たばかりの頃からは、
あんな風になるなんて想像できた?」
「はは、まさか。
私にはそういう色恋のことはさっぱりですからねぇ」
「へぇ? 本当かにゃ〜?」
「まぁ優さんもご存知の通り・・・殺伐としてましたからねぇ、色々と」
「ふぅん・・・」
二人とも、口調はあくまでも軽く。
だが、少しだけ沈黙の間を置いて・・・
「ま、今日は楽しみたまえ! なんたってキミの快気祝いなんだからねっ♪」
「ははは、ありがたく楽しませて頂いていますよ、
ええ・・・こういうのも、たまには悪くないです」
「うむうむ! そりゃあこの優ねえさんがつきっきりでいてあげてるんだからね〜♪
つまらないなんて言ったら許さないよ〜?」
「まぁ、私の方が年上だとは思いますけど、ね」
「そんな細かいこと気にするな〜!」
どこまでも楽しげに明るく喋る優を、辻原もまた楽しげに・・・そして少しだけ眩しげに見るのだった。
「うう・・・優さんも辻原さんも、なんてところであんなコトを・・・」
「ほ、本当に・・・まさか辻原さんからまであんな風に言われるなんて思ってもいませんでした・・・」
そんな優と辻原の一つ前の席についた我聞と陽菜は、相変わらず顔を真っ赤にしたままで・・・
「・・・あの、本当にすみません、父があんなことさえ言わなければ・・・」
「え? ああ! いや! あれはなんて言うか、確かに凄いイキナリではあったけど、
その、少なくとも國生さんが謝るようなことじゃないし!」
「はい・・・ですが、せめて・・・あんなに皆さんが揃っているところで言わなくても・・・」
「むぅ・・・」
その時のことを思い出し、二人してますます顔を赤くしてしまう。
「それにしても、おっちゃん・・・本当に何でもなさそうに言ってたよな・・・」
「はい・・・お父さん・・・父が私達と一緒にいたのは、二週間くらいのものでしたのに・・・
そんなに、私達・・・そういう風に見えたのでしょうか・・・」
「ど、どうなんだろうな・・・」
お互いの真っ赤な顔にちらちらと視線を走らせてはうつむいて、
いつになく相手のことを意識しながらぼそぼそと会話を続けていたが・・・
「あの、ところで社長・・・」
「ん? なんだ?」
「・・・大丈夫ですか?」
「ええと・・・?」
何故か心配そうな顔をする陽菜の意図が掴めず、我聞は不思議そうに彼女を見る。
「いえ、そろそろ・・・走り出す頃かと思いまして・・・」
「走り・・・」
そう言いながら顔を上げて周囲を見回す陽菜に倣って、
我聞もまた顔を上げる・・・・・・と、
何故か眼前には、地上の景色がパノラマ風に広がっていて―――
「んな・・・!」
恥ずかしいやら何やらでうつむいている間に、
いつの間にか我聞達を乗せたジェットコースターはゆっくりと最高点まで昇りきっていて、
我聞がそれに気付いた、その瞬間、
“ふわり”と、重力から一瞬だけ解放されて・・・・・・
「う・・・ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ジェットコースターが疾走を終えるまで、我聞の絶叫は絶えることなく続くのであった。
「あの・・・大丈夫ですか、社長・・・?」
「は、ははは、大丈夫、大丈夫・・・」
結局、ある意味元気に最後まで叫び続けた我聞は、無事に地上へ戻った後も暫くは足取りが覚つかない。
「でも我聞君、ここまでのスピードは出ないにせよ、
仲之井さんの運転でこういうのの耐性はつきそうなモノだけどねぇ」
「いや、まぁ・・・」
「確かに、危険度で言えば第一研突入の際に森林地帯を低空高速飛行で突破した、
あの時の方が遥かに・・・」
「むぅ・・・まぁ、あの時は大仕事ってことで気を引き締めていたし、
・・・・・・外も見えなかったしな」
「成程、景色が見えていると怖い、と」
「な、何言ってるんですか辻原さんまで! べ、別に怖い訳じゃ・・・!」
「はっはっは、簡単に弱味を握られてしまうようではまだまだ修行が足りませんねぇ」
「むぅ・・・」
「ま、まあまあ! それより次はどうしましょうか!」
良いように言われっぱなしの我聞を見かねたか、陽菜がすかさずフォローを入れる。
が・・・
「・・・ふ〜ん」
「な、なんですか優さん?」
「いや〜」
にや〜っと笑うだけでそれ以上は何も言わない優だが、
もはや陽菜には、そして我聞にもその笑いの意図する所は嫌と言うほどわかってしまい・・・
「あらあら、どうしちゃったのかにゃ〜?
我聞君もはるるんも顔赤くしちゃって〜♪」
「「なななんでもないですっ!」」
そう図ったように二人で声を揃えて答えてしまい、
思わず顔を見合わせて・・・
「あはは〜、全く見せ付けてくれちゃって! もうすっかり息もぴったりなカンジだね!
ね! 辻原君!」
「全くですねぇ」
「「い、いや! そういう・・・」」
我聞も陽菜も必死になって否定しようとして・・・墓穴を掘る。
「あっはっは! いやーもう二人とも息合いすぎ! っていうか面白すぎ〜!」
もはや辻原に同意を求めようとすらせず、一人ひたすら盛り上がる優と、
真っ赤になってうつむいてしまう我聞に陽菜。
そんな二人に更に追い討ちをかけようと振り向いた優だったが、
視界の隅にあるモノを捉え・・・
「そうだ! ねぇねぇ我聞君、陽菜ちゃん! お姉さん、そんなキミタチにピッタリのモノを思いついたよ!」
「な、なんですか・・・?」
「ふっふっふ・・・アレだよ、アレ!」
そう言って優がさも楽しそうに指差したものは・・・
「・・・観覧車」
「そ! やっぱり遊園地でコイビト同士って言ったら、絶対外せないよね〜♪
この時間なら、ちょっとゆっくり行けば丁度夕陽とか見えそうだし!」
一人、ひたすら盛り上がる優の提案に、我聞と陽菜は顔を見合わせて・・・
「ね! どうだい二人とも!?」
「そ、そうですね・・・優さんがそう言うのなら・・・」
「はい、その・・・辻原さんさえ良ければ・・・」
さも恥ずかしそうな小声で、
だが二人ともそれまでの反応から比べるとかなり素直に優の提案に同意を示す。
「おや、二人とも・・・」
「な、なんですか?」
「いゃぁ・・・もしかして、すっかりその気かな〜って」
「なな、なんですかその気って!」
「そ、そうですよ! あれなら遠目に見てもゆっくりですし、
社長も問題なく乗れるかなと判断しただけです!」
「ちょ! 國生さん!? いくらなんでも俺そこま―――」
ごっ。
「――――――っ!」
「ん? 我聞君、どうかした?」
「い、いえ何でもありません! ね、社長!?
さ、それでは行きましょう優さん!」
「なんだかよくわからないけど、まぁはるるんがそう言うならいっか!
じゃあ辻原君、行こっか!」
「そうですね、あれならのんびり出来そうですし」
そんな感じで優と辻原は先立って歩き出し、
その後を少し遅れて・・・
「社長、先程は失礼しました、
丁度いい具合に優さんを果歩さんの計画に乗せられそうでしたので・・・」
脇腹を押さえて顔を歪めている我聞に、陽菜は申し訳無さそうに詫びる。
「ああ、大丈夫。 っていうかスマン、取り乱してそのことをすっかり忘れてた」
「まぁ、私も取り乱していましたので・・・それでちょっと、その、乱暴してしまいました・・・」
「あ、いや! ホントに気にしなくていいから!
それより、これなら思ったより簡単に行きそうだな」
「はい、後は如何に優さんと辻原さんだけで乗せるか、ですが・・・」
「そこは多分、簡単なんじゃ・・・」
「はい、あのテンションの優さんでしたら、きっと私たちを、その・・・」
「ああ・・・」
どうせ自分達を二人きりにさせようとするに違いないことは正に火を見るより明らかというモノで、
敢えて言葉にせずとも互いに顔を見合わせると思わず苦笑してしまう。
「お〜い! 二人ともとも〜! イチャイチャするのなら観覧車の中でいくらでもしていいから、
今は我慢しなさ〜い?」
「「してませんっ!」」
大声でとんでもないことをこれ以上言いふらされては堪らないとばかりに、
我聞と陽菜は慌てて優たちに追い付くのであった。
「むー、観覧車、思ったより並ぶねぇ」
「そうですね、絶叫系なんかに比べたらもっと空いてると思ってたけど・・・」
「確かに・・・ああやって高いところから景色を眺めるだけのアトラクションにしては、
人が多いように思えますね」
「ま、でも晴れてて丁度夕暮れにかかる時間だしね、
私達と同じ目的の人が多いのかもね〜」
「目的はともかく、ですが・・・でも、確かに・・・」
周囲を見回してみると、優の言う通り前も後ろも列にいるのはカップルとおぼしき男女が大半を占めている。
・・・もっとも、そういう我聞と陽菜も端から見ればまさにその通りなのだが。
「う〜ん、しかしなんだね・・・」
「なんですか?」
しばらくじろじろと我聞と陽菜を交互に見つめていた優だったが、
にんまりと笑みを浮かべ、
「うん、私服の二人ってあんまり見ない組み合わせだけど、
二人とも飾らない感じがなかなかお似合いかにゃ〜って♪」
「お似・・・」
「・・・合い?」
そう言われると、なんとなく顔を見合わせてしまい、それからハッとしたように・・・
「なな、何を言ってるんですか!」
「そ、そうですよ! 別にそんな!」
「ありゃ、嫌だったかな?」
「い、いや別に・・・」
「い、嫌という訳じゃないですが、別にその・・・わ、私達そんな・・・」
「そ、そうですよ・・・」
実際に二人の間には他人の知らない何がある訳ではないのだが、
だからと言って優の言葉を完全否定してしまうには、お互いに妙に意識してしまっていて・・・
言ってしまえば、以前は空回りを続けていた優達GHKだが、
あの日の武文の発言以来、本人達以上に二人の本心を把握してしまっているという、
状況の逆転が発生しているのであった。
だが当人達は互いにそういう気持ちを抱いたのは初めてのこと。
自分の気持ちに関しては心の底の底では認めざるを得ないと思いつつも、
それを人前で認めるなど恥ずかしくて堪らない。
何より相手が自分と同じ気持ちでいてくれるのかとなると、
優達の言うようなそんな都合の良い事があるハズがない、と・・・
初心で奥手な二人は、どうしても腰の引けた考え方をしてしまう。
もちろん、そうあってくれればいいと期待はしているのだが―――
端から見たらあれだけバレバレなのにも関わらず、自信がもてないのだ。
そんな訳で二人は今日も今日とて優のいいオモチャな訳で・・・
「あははー、もういい加減素直に認めちゃえばいいに! ねぇ辻原君!」
「はっはっはっ、そうですねぇ。 確かにお似合いですし、祝福しますよ?」
「な、なな何を言うんです辻原さんまで!?」
「そそそうですよ! それにお似合いって言うなら、優さんと辻原さんだって!」
取り乱しながらも、陽菜は陽菜なりに反撃を試みたりするのだが・・・
「お〜、辻原君、聞いたかい? 私達もお似合いらしいよ〜?」
「優さんと私がですか? はっはっは、それは面白いですねぇ」
「・・・・・・」
自分達のように慌てたりなどするそぶりも見せず、
するりと受け流されてしまうのであった。
「お、そろそろだね!
ん〜、それじゃあ我聞君、陽菜ちゃん、まずはお手本ってコトでキミタチから行ってくれたまえ!」
「は?」
「お、お手本って、ただ乗るだけじゃないですか・・・」
「あはは〜、いいからいいから!」
そんなよくわからない理由で我聞と陽菜は優達に場所を譲られて・・・
「っていうか優さん、そんな列から外れちゃったら乗れませんよ!?」
「まぁまぁいいから、私達のコトは気にせずゆっくり楽しんでらっしゃ〜い♪」
「え!? ちょ! 優さん!?」
「ああほら我聞君、列が動くからはみ出しちゃ迷惑だよ?」
「うお、すみません・・・って! 優さ〜ん!?」
「は〜いそれじゃあ後は若い二人だけでごゆっくり〜♪」
自分達まで列から離れてしまっては優達を列に戻すことは出来ないし、
かといってそこに止まっていては流れの妨げになって迷惑だし、という感じで、
結局我聞と陽菜は明らかに乗る気の無さそうな優達に見送られながら、
観覧車に乗せられてしまうのであった・・・