とある休日前の夜。久具楽家一同と、陽菜、優(名目上保護者)は、カラオケに繰り出していた。
『イエーーー!』
「次は國生さんだな!!」
「えーと、うまく歌えるかどうか…ゴニョゴニョ」
「あー、すみません、ビールとウーロン茶追加。」
混沌状態の中、陽菜が歌いだす。
にこやかに笑いながら聞く我聞。曲は分かっていないが、おとなしく聞いているのは偉い。
『イエーーーーイ!』
対照的にタンバリンとマラカスを持ってノリノリの果歩と珠。
「ままま、優さん、一杯。」
「ゴクッグビッ…ぷはぁ〜!ふぃ〜〜…君も飲みたまえよ?うん?」
「ははっ、どうもっ…ズズズズズズ…」
ビールと日本茶(ホット)を浴びるように飲む優と斗馬。
狂乱の様相を見せたまま曲はサビへと近づく。
我聞と目が合うたびにはにかみながら歌う陽菜。
(ハネウマライダー@ポルノ)
『心は、空を裂く号令を聞いたっ 種馬のように乱暴だけどっ それでも遠くまで… 』
「…た…種馬?」
「種馬!しかも乱暴!さらに我聞君を見ながら!!」
「ねーねーにーちゃん種馬ってなーにー?」
「えーとそれはだな…」
「ずずずずずず…ふぅ。」
「あ…あのっそのっ…いや、あのっ、跳ね馬!跳ね馬っていいたかったんですっ、いや、社長は関係ないですからっ、社長!説明しなくてもいいんです!!!」
狂乱の夜は更けていく…
「あ、はるるん?」
「?なんでしょう?」
「やっぱり我聞君、乱暴だった?種馬?種馬?」
「し、知りませんっっ!」