「ねー、星野さーん、頭洗うの手伝ってよー。」  
「もう、先生片手で充分洗えるじゃいですか。甘えないでください!」  
「だって、ほら、右手がこれだから、洗いにくいんだよね。」  
「・・・・仕方ないですね・・・ギプスが取れるまでですからね!」  
 
・・・そして風呂へ・・・  
 
「あー、星野さんに洗ってもらうのは気持ちいいなあー。」  
「頭だけですよ、あとは自分で洗えますよね。」  
「いやー、もう一ヶ所洗いにくい場所があるんだけど・・・」  
「・・・そこは自分で洗って下さい!」  
「いや、ここは男にとっては不潔に出来ない場所なんだよ。星野さんもわかってるでしょ。」  
「・・・(顏を赤らめつつ)わかりました。今回は私に非がありますし・・・でも!変な気おこさないでくださいね。」  
 
・・・丁寧に身体を洗いつつ。・・・  
「あー気持ちよかった。星野さんありがとね。ついでに、もう一つ・・・」  
「なんですか!?」  
「ここ、おさまりがつかないから、どうにかしてほしいんだけど・・・  
できればなんとかしてほしいなぁ・・・」  
 
コトーに石けんを投げる音が浴室から響いたが、口元を拭う彩佳の様子から察するに  
コトーのお願いは叶えられた模様。  

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