公園前派出所。  
 
大原は息をひそめ、少し開いている戸から奥の部屋を覗いていた。  
「(なぜなんだ…。なぜ麗子君があんな男と…)」  
奥の部屋では、一糸纏わぬ姿の麗子が両津の股の上に乗り、  
両津の赤黒い長大な男根が麗子の子宮を突き上げていた。  
華やかな匂いを放つ麗子が、一週間風呂に入っていない両津の体臭と精液の臭いで汚されていく。  
部屋の中の臭気は大原にも届いていた。  
「(避妊具も使わずに、なんということを…!)」  
二人の性行為を血走った目で見つめる大原は当然ながら勃起していた。  
大原はチャックを下ろし、トランクスから男根を引っ張り出して扱き始めた。  
麗子はさらなる快楽を求め、腰を上下に動かし始める。  
腰を下ろすたびに、いやらしい口から喘ぎ声を漏らす。  
「麗子、お前のエロい体も心もわしのもんだ」  
両津がにやけながら言う。  
「わしのちんぽなしじゃ生きていけんようにしてやろう」  
高嶺の花である麗子を抱いていると思うと、征服感が膨れ上がっていく。  
「私、両ちゃんの子供が欲しい…!」  
豊満な乳房を激しく揺れ動かしながら言った。  
「(なんだと…!両津を選ぶなんて間違っとる!)」  
両津が所帯を持つことを願う大原だが、麗子のプロポーズと言えるであろうその言葉を認めたくはなかった。  
両津の仕業で、秋元家の財産が全て失われる気がしてならない。  
そんな事を考えつつも、右手で男根を扱き続けている。  
「わしの元気なガキを孕ませてやろう」  
両津は邪悪な笑みを浮かべる。  
「あん!もうダメ…!イッちゃう!」  
息を切らしながら、激しい勢いでピストン運動をすると、  
二人の結合部から今まで以上にぐちゃぐちゃと卑猥な音が漏れだす。  
大原にも限界が近づく。  
ポケットから黒いハンカチを取り出し、男根にあてがう。  
「きゃ!きゃあっ!あぁぁん…!!」  
腰を深く下ろすと、大きく喘ぎ悶えながら果てた。  
それに続いて、両津と大原も怒張した男根から白濁色の粘り気のある液体を放出させる。  
ドクン…! ドクン…! ドクドク………!  
「あぁっ…!」  
両津の精液が子宮の中に流れ込んでいくのが分かる。  
膣からあふれ出した精液が結合部から流れ、互いの体を汚していく。  
大原のハンカチは多量の精液を受け止めきれずにボトボトと流れ落ち、二人と同じく床を汚していった。  
黒色のハンカチは白く染まっている。  
両津も大原も射精を終えたと言うのに、いまだにそそり立つ。  
「今度は馬乗りになって種付けしてやる」  
両津の欲望は止まらない。  
 
その日の葛飾警察署の男子便所。  
 
ジョボボボ…。  
両津と大原が並んで小便をしている。  
大原の視線は、二時間前まで麗子を貫いていた両津の男根に釘付けになっていた。  
黄色い液体を放出させているその男根は、大原と同じ大きさだった。  
「(わしだって…。わしも麗子君と…)」  
視線に気が付いた両津が、顔を青ざめて話しかける。  
「部長、わしで勃ってるんですか」  
そう言われるまで、大原は勃起している事に気付かなかった。  
「こ、これは…」  
麗子の肉体を想像していたとは言えない。  
「変なことしないでくださいよ…」  
「お前にするわけない!」  
 
一ヶ月後の派出所。  
 
「わしたち結婚します」  
麗子と腕を組んだ両津が照れ笑いを浮かべて頭をかきながら言う。  
「本当ですか!?先輩、麗子さん!」  
「麗子さん洗脳されてるんじゃないの」  
「んなワケあるか!」  
寺井の言葉で一気に起こり顔に変わる両津。  
「先輩の事だから、マインドコントロールしているかも」  
真顔で話す中川。  
「どーして信じないんだぁー!」  
身分の低い男が麗子に相応しいとは思えないのが普通であろう。  
「二人とも、おめでとう」  
ぎこちない笑顔で大原が答える。  
息子のような存在の両津が結婚するのは嬉しい。  
しかし、性欲の対象である麗子が他人のものになるのは寂しかった。  
心の中の邪悪な部分が妨害して、完璧な笑顔になれずにいる。  
「麗子君、本当に両津と結婚して大丈夫かね」  
麗子はクスクスと笑ってうなずく。  
 
結婚式前日の派出所。  
この日は六月、ジューンブライドの月。  
しかし、日本では梅雨の時期であり、今日も蒸し暑く、雨が降っていた。  
 
「こないでください…」  
四つん這いの大原の下で、何も着ていない麗子が仰向けに倒れている。  
「お願いです、やめてください…!」  
小動物のように震える麗子を、飢えた獣のような目で睨む大原。  
二人とも汗ばんでいるが、麗子は冷や汗もかいている。  
「麗子君…」  
「だれか助けて…!」  
涙を流して助けを呼ぶが、派出所に居るのは二人だけだった。  
麗子は、この状況が夢であると思いたかった。  
真面目が取り柄の大原が、こんな卑劣な行為をするとは信じられない麗子。  
だが、大原も男だった。  
あと少しで他人のものになってしまう事を認められずにいる。  
麗子の肉体は、理性を捨てさせるほどの体だ。  
「イヤ、やめ…」  
潤った唇を塞ぐように、口付けてきた。  
舌が滑り込み、舌と唾液が絡み合う。  
「んー…!」  
力強くしがみつく大原の胸に手を当て引き離そうとするが、無駄な抵抗であった。  
口中に中年男独特の臭いが広がり、吐き気が襲う。  
「(気持ち悪い…)」  
麗子がそう思うと、大原はキスを止めた。  
大原の口から、二人の唾液が垂れ落ちる。  
スケベな表情で、麗子の張りのある胸を眺める。  
胸の谷間に顔を埋め、二つの巨乳をゴツゴツした手で優しく揉み始める。  
「部長さん、正気に戻って!」  
訴えも空しく、弾力のある乳房に挟まれ、恍惚としている。  
「キャッ!」  
大原が右の乳房にむしゃぶりつく。  
チュパ チュパ  
大原の舌と手によって、段々気持ち良くなってきた。  
「あ…」  
大原が乳房から口と手を離すと、麗子は思わず声を出してしまった。  
大原は少し下がり、膝をつく。  
立派なテントを張り、我慢汁でズボンを濡らしている。  
大原はチャックを下ろし、勃起した黒ずんだ巨大な男根が現れた。  
麗子の両膝を掴み、大股開きにさせる。  
無論、麗子は抵抗したが、先程と同様の結果に終った。  
右指に我慢汁を絡めると、秘部に中指を挿れる。  
「ん…!」  
全身に鋭い快感が走る。  
「気持ち良いだろう、麗子君。もっと挿れてあげるよ」  
そう言うと、人差し指と薬指を挿れる。  
「あっ!きゃ!」  
三本の太い指で掻き回され、クチュクチュと音がする。  
「やめてください…!」  
顔を赤らめて叫ぶ。  
「本当にやめてほしいのかな」  
秘部がとても熱くなっている。  
「あふっ…んんっ!あっあっ!」  
指の動きが激しくなる。  
麗子は体をくねらせ、息遣いが荒くなっていく。  
「もうダメ!イッちゃうー!」  
麗子は激しく身悶え、ついに絶頂に達してしまった。  
 
大原は秘部から指を抜き取った。  
「ハァ…ハァ…」  
麗子は息絶え絶えな状態だ。  
明日は両津の花嫁となる麗子。  
両津以外の男によって絶頂を迎えてしまい、自己嫌悪の念に飲まれる。  
「今度はわしのちんぽだ」  
麗子に覆いかぶさり、床に手をつく。  
麗子は無抵抗でいる。  
もはや抗う気力が残されていないと言う事もあるが、快楽に身をゆだねたい想いもあった。  
「(両ちゃん…ごめんなさい…)」  
秘部に脈打つ男根をあてがわれる。  
大原は一気に腰を腰を撃ちつけ、麗子の中へ進入した。  
ついに男と女の関係になってしまった。  
「あんっ…!」  
痛みを伴う快感が襲い、麗子の口から艶かしい声が漏れだす。  
麗子の締まり具合が心地良い。  
久しぶりの肉の感触で、男根がさらに硬く大きくなる。  
「きゃ!」  
グチャ グチュ グチュ  
粘膜が触れ合い、淫靡な音をたてる。  
その音と麗子の喘ぎ声が、大原の性欲を高める。  
「んっ!あんっ!」  
深く突き、寸前まで抜き取り、また深く突く。  
突かれるたびに、喘ぎ、美しい肉体をよじらす。  
「ぶ、部長さ…ん…、ダメ…イキそう…」  
その言葉を聞き、大原の腰使いがさらに激しくなる。  
「もう…限界…!」  
大原の男根が荒々しく、麗子の奥深くを突く。  
「あぅっ…!あぁぁ!イッちゃうーーーーー!!!」  
麗子は二度目の絶頂を迎える。  
そして、大原の男根がさらに怒張し、麗子の膣へ、熱くたぎる濃い精液を大量に注ぎ込む。  
「(両ちゃん、許して…)」  
麗子の目から、再び涙が流れ出た。  
麗子の膣は大原の精液で満たされ、膣から精液が溢れ出す。  
大原の男根は、射精を終えたにも関わらず、未だに勃起している。  
「まだ始まったばかりだよ、麗子君」  
大原が笑顔で話しかけてきた。  
麗子の心のどこかで、大原の言葉を「嬉しい」と受け取ってしまう。  
その想いを否定せずにはいられない。  
 
今は不快な梅雨の時期。外は蒸し暑い雨が降っている。  
汗をかいた二人は、本当ならとても不快なはずだった。  
だが、肉欲が二人の心を動かしていた。  
 
了  
 

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