中川はタヒチに向かうために用意された麗子の船の中で唯一の男である。  
 他の男のメンバーである両津達は屋形船での別行動の為いない。その為、中川は周りに水着姿の婦警達が多くいるこの状況に一人だけ浮いていた。  
 葛飾署の婦警達は美人揃いでスタイルも抜群である。  
 その中でも同じ派出所で勤務している麗子は90を超えるバストを持ち、  
 水着でそのバストを完全に隠すことができず、麗子が動くたびにぷるんと揺れ、水着の薄布をはちきれんばかりの勢いであった。  
 しかも麗子や婦警達は男である中川の事を特に気にはしてないらしく、大胆にも中川の前でお尻にくい込んだ水着を直したりして中川をドキッとさせる。  
 それでも世間で紳士で通っている中川は平常を保ち、普段通りに対応していた。  
   
 
 日が完全に落ち、船の操縦はオートパイロットに任せ、船上に出ていた一行は船の中、自分に割り当てられた部屋へと戻っていく。  
 中川も自分の部屋に戻るとすぐに横になる、だが昼間の麗子や婦警達の姿が頭に浮かび悶々とした気分になり、中々寝付けなかった。  
 それから時間が立ち、自然と眠気がこみあげてきた所にコンコンと静かなノック音が聞こえてくる。  
 こんな時間に誰なのか不思議に思いながら、中川は起き上がり扉を開けると  
 「よう、中川」  
 ここにはいない筈の両津が立っていた。  
 「せ、先輩。何故ここにいるんですか」  
 「ちょっとしたビジネスでな。婦警達の姿をビデオで撮ってくれという依頼があったんだ。あいつ等はワシを警戒しているから別行動をして油断させたんだ。」  
 「どうやってこの船に来たんですか」  
 「屋形船を隣接させて飛びうつった。そんな事より、婦警達が眠っている今はチャンスだ。まずは寝顔を撮影する。中川手伝え」  
 両津の圧倒的な迫力に中川は首を横に振ることはできなかった  
 
 

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