- 2日前 -
ハーバービレッジ構想に関わっていた麗子は、提携先の社長と
ホテルのラウンジで面会していた。
「社長のお力添えで、計画もうまくいきそうですわ。ありがとうございます」
麗子がうれしそうにこう言うと、小太りの男はタバコをくゆらせながら言った。
「・・・だがね麗子君、ワシはまだやるとは言っておらんよ。まだ一山残っている」
「え?ですが・・・」
麗子は驚いて食事の手を止めた。
「君とはもう少し語り合う必要があるようだ。じっくりとな」
社長はいやらしく笑みを浮かべながら麗子の体を舐めるように見つめた。
「ご冗談を・・・」
恥ずかしそうな表情で麗子は社長から顔を背けた。
「麗子君、ビジネスの世界に身を置く女性は、時に体も武器にせねばならんのだよ。
数々の修羅場をくぐり抜けてきた君なら分かるだろう」
「・・・」
黙り込んだ麗子を見てこれは無理と悟ったのか、社長は茶化すように言った。
「いやいや、ワシが悪かった。今のは冗談だ。君にとって今回の話は大きなチャンスだと思ったのだが・・・
やはりご令嬢に無理をさせるわけにはいかんな。すまなかった。残念だが、今回の件は白紙に・・・」
「待ってください・・・わかりました・・・」
社長の言葉をさえぎるように、麗子は意を決して言った。
じっと麗子の目を見ていた社長は、タバコを灰皿に押し付け、立ち上がった。
「君にとって賢明な選択だ。早速部屋へ案内しよう。最上階のスイートルームを用意してある」
「その前に、ちょっと失礼します。すぐ戻りますので」
「逃げたら承知せんよ?」
「ウフフ。逃げも隠れもしませんわ。今夜は”女の武器”で
ご奉仕させて頂きますから」
麗子はそう言うと、足早にトイレの方へ向かった。
社長は満面の笑みを浮かべて彼女の後姿をじっと見ていた。
5分ほどして、麗子は社長のもとへ戻ってきた。
「お待たせしてすみません」
「待ちわびたぞ。早く行こう」
社長は、せかすように麗子をエレベーターの方へ導いた。
エレベーターに乗り込んだのは社長と麗子の2人だけで、同乗者はいない。
社長は最上階へのボタンを押し、早く閉まれと言わんばかりに
戸閉めボタンを連打した。
ドアが静かに閉まり、密室状態になると社長は麗子の腰に腕を回した。
「君のような女性と一夜を過ごすことが出来るとは光栄だ」
「私も、嬉しいですわ」
麗子は優しく微笑んで見せる。
社長は腰に回していた手を、豊満な胸のほうへ伸ばした。
驚いて一瞬ぴくりとした麗子は自分の体にまとわり付く社長の手をつかんで言った
「んもう、社長ったら、お楽しみは後にとっておくものよ?」
「グハハハ、つい先走ってしまうわい。美人に関しては目がなくてな」
少し顔を赤らめた社長は照れながら言った。
最上階のスイートルームは都心の夜景を独り占めできるとあって
各界のセレブがこぞって利用する、いわば御用達の部屋だ。
最上階に到着し、社長は部屋のドアを開けた。
社長は麗子を招き入れた後ドアを閉め、続けざまに鍵を閉めた。
目の前にいる美女をなんとしてもモノにしたいという気持ちで頭の中が一杯だった。
「綺麗な夜景ね」
麗子はそう呟くと、大きな窓一面に広がる都会の夜景に見入っていた。
「気に入ってくれたかね」
社長は、麗子の背後から両手を回してきた。
ブロンドの長い髪をなで、肩から腰、お尻へ、ボディラインをなぞるように手を這わせた。
麗子の髪の香り、香水のほのかな香りが、社長の脳を徐々に麻痺させる。
「ワシはこの夜景よりもっと綺麗なものが見たい」
社長は麗子をベッドへそっと押し倒そうとした。
しかしながら、護身術は麗子にとってはお手の物だ。
彼女は迫りくる社長をうまくかわして言った。
「やだ、社長・・・シャワー・・・浴びて下さい・・・」
「もう我慢できんよ」
社長は息を荒げ、麗子を捕まえようと必死だ。
「社長さんなら、紳士的にムードを作ってくれなきゃイヤよ」
麗子は社長の耳元でささやいた。
「じらすのかね。しょうがないな。」
無理は禁物だ。社長は自分にそう言い聞かせ、
ひとまずあきらめた様子で、シャワールームへ歩いていった。
シャワーの音を聞いた麗子は、足音を立てないようにそっと部屋を出た。
急いでエレベーターに乗り込み、一階へ下った。
しばらくすると、一人の男がロビーの前に姿を見せた。
「よぉ、麗子!急に呼び出しやがって。これでいいのか?」
そこに待っていたのは、金髪のカツラにピンクの制服を着た両津勘吉だった。
社長とエレベーターに乗る前に麗子はトイレへ駆け込み、両津に連絡を取っていたのだ。
「両ちゃん、呼び出してごめんね。緊急事態よ」
「ワシにこんな格好させて何をする気だ?」
「変わり身よ」
麗子は社長の経緯を話し始めた。
「・・・ちょっと待て!社長の相手ってこの格好じゃすぐバレるだろが!」
「大丈夫よ、その格好で私の友人の節原糊香ちゃんと一緒にお風呂に入ったんだからバレないわ」
「ギク・・・その話、まだ根に持っていたのか」
「後でお礼はするわ。時間がないの。うまくやってちょうだい」
両津はチッと舌打ちし、嫌悪感を振りまいてエレベーターに乗り込んだ。
「なんでワシがオヤジの世話を・・・」
部屋へたどり着くと、ちょうど社長がシャワーから出ようとしているところだった。
「やべっ!」
両津はとっさに部屋中の電気を消して回った。そしてサッとベッドに飛び移って潜り込んだ。
間髪をおかず、社長がバスローブを身にまとって出てきた。
「おやおや、部屋中暗くして・・・覚悟を決めたようだねぇ」
「社長さん・・・早く来て」
シーツにくるまった両津は片手だけ出して、社長を手招きした。
「ん?麗子君、ちょっと声を悪くしたのか?心なしか声が低いような・・・」
「あら?さっき大声を出したからかしら。ワインも少し飲みましたし・・・」
「そうかそうか、まあよい」
社長はベッドに入ると、麗子に扮した両津を抱きしめた。
「いい子だ。もっとこっちへ来い。暗くてよく見えんな。」
「暗い方が雰囲気出るでしょう?」
「いやらしい子だ。どれ。」
社長は両津の体をなめ回した。
「この大きなおっぱいを独り占めしたくてワシは・・・」
社長は両津の胸にかぶりつこうとした。
両津は何とか悟られまいとしてその身をかわし、馬乗りになった。
体を触られないように腕をしっかりと押さえつけた。
(早いとこ射精させちまったほうがよさそうだな)
両津はそう思いながら社長のバスローブを勢いよく剥ぎ取った。
社長の肉棒が露になり、ずっとじらされていたせいか、すでに大きくそそり立っていた。
「ねぇ、社長さんワタシ、早くほしいの」
「大胆だな、麗子君・・・」
「うふ、こんなに大きくしちゃったの?しょうがないわね」
両津はスマタで社長の肉棒を刺激し始めた。
「れ・・・麗子君・・・そんなに急かすな。夜は長いんだぞ?もっとじっくり遊ぼうじゃないか」
社長はもっと前戯を楽しみたいと思っていた。しかし両津は容赦なく、
社長の肉棒を挟み込み上下に激しくしごき続けた。
「あぁ・・・いい・・・社長さんのおちんちん・・・あぁ・・・」
「ぐぁあっ!痛い!け・・・毛深い」
「ん?我慢汁出てきたわね。ラストスパートよ」
両津はバイブレーターのように体を小刻みに振動させた。
いきり立った社長の肉棒から、透明な粘液がダラダラと垂れ落ちる。
「ヌルヌルして気持ちいいわ・・・」
「ハァハァハァ・・・麗子君!出る!・・・麗子・・・っ!」
社長が急に腰をビクビクと激しく動かすと、肉棒から白い液体が勢いよく飛び出し、
両津の足や尻に飛び散った。
「うぁっ!汚ねぇ・・・じゃなくて、すごい一杯出たわ。気持ちよかった?」
両津は顔を歪め、自分の体に降りかかったザーメンをティッシュでふき取りながら聞いた。
「あぁ、気持ちいいような悪いような・・・」
社長は肩で息をしながらも、いささか消化不良気味な様子だ。
「お仕事、引き受けてくださるわね?」
「もっといろいろ楽しみたかったが・・・・・・まぁいいだろう。ワシの負けだ。」
射精して、すっかり元気がなくなってしまった社長を見た両津は立ち上がり
「じゃあね」
と吐き捨てるように言い残して部屋を後にした。
ホテルの玄関先では、麗子が車に乗って待っていた。
「ハーイ両ちゃん。どうだった?」
「どうだったじゃねぇよ。最悪だったぜ全く・・・あぁ、早く体洗いてぇ」
「うちにいらっしゃいよ。お風呂準備できてるから。背中流してあげるわよ?」
「お・・おい、どういう風の吹き回しだ?麗子と風呂に・・・」
「お礼するって言ったでしょう?両ちゃんがいなかったら、今頃あの社長に
いろいろHな事されてたんだから。今日は特別よ」
「ワシと風呂に入ったら背中流すどころじゃ済まんぞ?」
「フフフ、いいわよ、両ちゃんとなら・・・」
麗子は目を丸くした両津の表情を見て微笑むと、ゆっくりアクセルを踏んだ。
2人を乗せた車はスピードを上げ、賑やかな夜景の中へと消えていった。
完