今日は祭。神輿担ぎにかり出された両津と部長。
それが終わると、いつものようにパトロールにかこつけて
祭を楽しむ両津、そしてお守り役の中川。
「まったく、両津はいつまでたっても子供みたいなヤツだ。」
部長と、パトロール途中だった麗子は派出所へと向かった。
二人は寺井達との引継ぎを終え、彼らが乗った、署に戻るパトカーを見送った。
派出所の中に入ると、なぜか部長は扉に警ら中の札を下げ、カギをかけた。
麗子は部長に背を向けたまま黙っている。
「さてと、着替えねばならんな。」
「・・・」
着替えるのは部長だけのはずなのに、なぜか4畳半に入っていく麗子。
そして、不敵な笑みを浮かべながらその後に続く部長。
二人の間には、ずっと以前から暗黙の了解があった。
「まったく、両津達はいつまでたっても子供の遊びしか知らんのか。」
部長が脱ぎ捨てた、じっとりと汗が染み付いたハッピを受け取る麗子。
「派出所にはシャワーがないからな。ま、別に構わんだろう。」
フンドシ一丁で仁王立ちのまま、動こうとしない部長。
無言の圧力がそこにはあった。