中に入ってしまってから、ゆゆしき事だと部長は思った。倒れないように抱きかかえた早矢を見た。  
早矢の小さな寝顔が目の前にあった。  
漆黒の髪と、ピンクの濡れた唇が部長の視線を捉えた。  
髪に触れたい、唇をむさぼり、荒々しく抱きしめたい、そう思わせる対象が自分の腕の中で  
ひっそりと息づいている・・・わしでなくとも、男なら誰でも考えるだろう。  
部長も例外でなく、一瞬そう考えた。  
(イカン、だめだっ!早矢くんは、大事な部下だ・・・出よう、ここから引き返そう・・・・)  
自分を戒めて、早矢を抱く手にギュッと力を入れた。  
「いたい・・・ですわ・・・りょ、うつさん・・・」  
早矢が寝言のように小さく呟いた。  
(両津ぅー!!両津だとっ!!!)  
まさかこんな時に早矢の口から両津という名が出てこようとは夢にも思っていなかった。  
(何故、何故なんだっ!あんな馬鹿者がっ!どこがいいんだっ!あんな男のどこがっ!)  
両津の名を聞いた途端、部長の頭の中で何かがブチッと音を立てて切れた。  
 
 
部長が我に返ったのは、早矢を抱えて大きな弓道具をもったまま、ホテルの部屋の中だった。  
 
(ああ、なんて事だ・・・いくら酔ってるとはいえ・・・部下とホテルに入ってしまうなんて・・・)  
「んん〜・・・」  
早矢がうめいて、身じろぎしたため、とりあえずベッドに寝かせようとした。  
弓道具そっちのけで、早矢をそっとベッドに横にした。  
「ふ〜ん・・・」  
やっと横になれて心地よさそうな早矢の甘い声を聞いて、部長の”おとこ”が反応してしまった。  
早矢は少しもがいて着ていた上着の胸をはだけた。  
「ん、苦しいのかね?ま、皺になってもいけないから、上着は脱いでおきなさい」  
と呼びかけたが、相変わらず苦しそうに荒い寝息が続いていた。  
「仕方あるまい、脱がせてあげるからじっとしてなさい」  
そういいながら、ベッドに上がって、上半身を起して、上着を脱がせた。  
上着をハンガーに掛けてクローゼットにしまって、早矢を見やると、薄い白のブラウスを  
突き上げる豊かな胸が誘うように上下していた。  
(何を見てるんだ、わしは・・・)  
無理もなかった、日頃の制服姿は見慣れていても、私服はあまり見たことなどなかった。  
で、しかも薄いブラウス姿で無防備に横たわる美女を見たくない男などいようはずがない。  
まして、光線の加減で白いブラウスの下には薄いブルーのブラジャーまで見えるのだから。  
(ああ、なんて・・・いや、まずい、断じてまずい!)  
そう言い聞かせて、視線を下げると細くてしなやかな脚が目に入った。  
 
その時、早矢は脚をすこし擦って、靴を脱ぎたそうにもがいた。  
(そうか、脚がつらいんだろう、靴も脱がせてあげよう・・・)  
ベッドの下に膝まづいて、靴をぬがせはじめた。  
身長が高いのを気遣ってか、ローヒールを履いていた。  
その気配りに感心しながら片足を脱がせると、小さな足が白く薄いストッキング越しに現れた。  
そして、少し汗と、蒸れた匂いが立ち昇り、部長の鼻から脳髄を刺激した。  
今まで、女の足の匂いなどに興味も関心もなかった。  
が、今夜は違っていた。  
自分でも不思議なほど、僅かにしか匂わない早矢の足の匂いが、  
甘美な媚薬になってしまったようだった。  
「あぁ〜・・・これが早矢くんの足・・・・」  
思わず早矢の足に頬擦りしてしまっていた。  
残りの片方も靴を脱がせて、両足を揃えて顔の上に乗せて思い切り匂いを嗅いだ。  
「んふ、んふ・・・あーこれが・・早矢くんの足の匂いだ・・・」  
(誰も早矢クンの足のにおいなど嗅いだことないだろうな、あの両津さえ・・・)  
両津に対する優越感に浸り、部長は少し幸せになった。  
しかし、嗅いでいるだけでは我慢できなくなり、ついにつま先を舐め始めてしまった。  
 
ペディキュアもしていない、が、よく手入れされた爪先を口に含み、味わった。  
(わしは、わしはあの。磯鷲早矢の足を舐めている・・)  
部長の男は徐々に勃起し始めた。  
指の間までストッキング越しに舌をこじ入れ、舐めしゃぶった。  
すると、くすぐったかったのか、早矢がうめいた。  
「あ〜ん、・・・んんっ・・・」  
片足をばたつかせ、脚を大きく跳ね上げ、開いた。  
部長はビクッとしてこわばり、動けずにいた。  
そのままジッとしていると、やがてまた寝息がきこえた。  
そっとベッドの上を覗き見て、目を見開いた。  
長めのスカートが捲れて、脚の付け根あたりが露出していた。  
「あ、み、見えて・・・」  
掴んでいた片足をそっと離して、ベッドに上がってみた。  
股間まで少しみえていた。  
白いパンティストッキングの切り替えしが露呈して、薄いブルーの下着の下部まで見えていた。  
はやる気持ちを抑えつつ、顔を近づけてみた。  
そうっと、静かにスカートを上にめくり上げてみると、ブラとお揃いのショーツらしかった。  
薄いブルーのショーツがパンストで押さえつけられて少し皺がよってねじれていた。  
 
いつ早矢が目覚めるかもしれない、そんな恐れがまだ心のどこかにあるために、慎重に時間をかけて  
身体を動かし、言葉も小声になっている。  
そばに寄って、シンプルだが高価そうな下着に見入った。  
「早矢くんの下着・・・」  
更に顔を近づけると、飲酒で体温が高くなっているために濃厚な女の匂いが立ち込めていた。  
鼻息が荒くなり、口髭が震えるほどに思い切り馨しい早矢のにおいを吸い込んだ。  
「おおう、いやらしい匂いがする。ああ、なんていい匂いなんだ・・・」  
とうとう早矢の股座に鼻をこじ入れてしまった。  
 んふっ、、、んふ、、すー、  
ぐりぐりとこじ入れた鼻で徐々に早矢の両脚をもこじ開けていった。  
爪先とは違う、明らかに隠微な香りを肺一杯に吸い込んで、部長の男は更にいきり立った。  
「あ〜・・・いやらしい、いやらしいぞ、早矢くん・・・こんな清楚な早矢くんのココは・・・なんてスケベなんだ」  
たまらなくなった部長は早矢の両脚をM字型に開かせ、その間にするりと回りこんでしまった。  
「ぐふふふ・・・いい眺めだよ早矢くん・・・お嬢様のパンティが丸見えだ・・・」  
最早、理性よりも官能が前面に出て、部長はもう後のことは考えられなくなっていた。  
 
「ん〜・・・これこそフルーティな香りだ・・・これこそ京都の大吟醸だ・・・」  
パンスト越にショーツのクロッチ部に鼻を埋めて、早矢の恥ずかしい匂いをかぐ。  
おそらく前人未到の行為であろうと思うと妙な優越感に浸れた。  
「両津のヤツめ・・・わしの方がおまえより先にこんなことできるんだ・・・」  
そう呟くと、舌をだしてそっと早矢の股間を舐め始めた。  
「おぉう・・・たまらん・・・」  
「甘い蜜のようだ・・・」  
舌先で柔肉を舐め、しゃぶり、とりわけ柔らかい窪みを味わった。  
さらに舌先を尖らせて窪みに押し入れたりしてみる。  
しばらく堪能していると、ショーツのクロッチの布が舌と一緒ににゅるっと動き始めた。  
すると、唾液とは違う液体の感触が伝わってきた。  
「おう!早矢くんも感じ始めたのか?」  
頭を起して早矢の寝顔を覗いてみたが、まだ目覚める気配は感じられなかった。  
 
こんな若くて美しい磯鷲早矢という女性が自分の目の前に横たわっている。  
しかも下半身を無防備な状態でさらして・・・。  
なんと刺激的なんだろう。  
最早、部長の心にとまどいは存在しなくなっていた。  
そしてそれが行動を大胆にして行った。  
濡れ始めたらしい早矢の秘所を直に見てみたい、味わって見たい。  
やはり両津の言っていた『中年の狂い咲き』が的を得たと言うべきか。  
部長の血走った目は早矢の下半身から上半身移った。  
「早矢くんのブラジャーが透けてる・・・」  
もそもそっと、ベッドに上がり、早矢の横に胡坐をかいて陣取った。  
そっと早矢のブラウスのボタンに手をかけて、一つづつ外していった。  
白い肌が見えて、ふくよかな双丘の裾野が見え始めると、手が少し震えた。  
「おおっ、綺麗な肌だ・・・」  
薄いブルーのブラが見えた。やはりシンプルだが高級そうなシルクのブラだった。  
「うちの嫁の下着とえらい違いだ・・・、手触りがいい・・・」  
手の甲に触れた感触がなんともソフトで、これが女の下着というものだと改めて思った。  
 
ボタンを外し終わって胸元をくつろげると、静かに息づく乳房の全体が現れた。  
ブルーの下着が早矢の白い肌を一層白く引き立たせていた。  
部長はその美しい肌を見て思わず息を呑んだ。  
「き、きれいだ・・・」  
美しさに気圧されて恐る恐る胸に手を伸ばして触ってみると、張りがあってなおかつ弾力がある。  
それでいて柔らかい乳房がそこにあった。  
「早矢くんの・・・おっぱい・・・だ・・・」  
手のひらでやわやわとさすってみると、シルクの下着越しに乳首の感触があった。  
「ああ我慢出来ん。」  
とうとう、ブラのカップに手を入れてじかに揉み始めた。  
「やった、やった、早矢くんのおっぱいをわしゃぁ揉んどるんだ・・・」  
右手の人差し指と中指の間に乳首を挟んで揉みあげる。  
すると、こりっとした反応が返ってきた。  
「お、ううう・・・いいぞ、いいぞ」  
夢中になって乳房への愛撫を続けていると、  
「ん・・・んっ・・・」  
 
早矢が呻いて、横向きになった。  
あわてて、手を引っ込めて、じっと固まった。  
「す〜・・・す〜・・・」早矢の寝息が再開されて、部長は全身の力が抜けた。  
「ふぅ〜・・・びっくりした・・・ん、おおっ、これでブラジャーが外せるっ!」  
早矢が横を向いたために、ブラのホックが現れたのだった。  
部長は千歳一隅のチャンスとばかりにブラウスの袖を抜き、背中を露出させた。  
軽くホックに指をかけると、いとも簡単にブラが外れた。  
「よし、いいぞ・・・これで直接おっぱいが拝める・・・、ま、まてよ・・・」  
何気なくブラウスをめくった下を見ると、早矢のスカートのジッパーが目にとまった。  
「こ、これ、こ、こっち、も・・・」  
ブラだけでなくスカートまでも剥ぎ取れる。そう思うと今度は歓喜で手が震えてしまった。  
「今日のワシはなんてついとるんだ・・・」  
部長は慎重にスカートのホックを外し、片手でそこを押さえてジッパーをそっと下ろしていった。  
スカートもついでに少しくつろげた。  
するとパンストに包まれたブルーの球体が現れた。  
適度に肉が付き、脂肪をまぶした尻肉。スポーツウーマンらしく引き締まっているお尻。  
 
すぐにでもかぶりつきたかったが、今はとにかく早矢の全身が見たかったので、グッとこらえた。  
若さがみっしりと詰まった尻をそっとそっと触ってみる。  
やはり、ぷりぷりっと締まった臀部であった。  
「むぅ・・・」  
感心したように頷いて、今度は両手で撫でてみると、なんとも形容しがたい感触であった。  
パンティストッキングのザラっとした感触も部長にとっては久しぶりであった。  
妻はすでに女を意識しなくなってしまったのか、おしゃれもしなくなっていた。  
こんなに若くて美しく、均整のとれた肉体を持つ早矢、この女性を自分のものに出来たら・・・。  
「そのチャンスが、女神が、今わしの目の前に横たわっている・・・。」  
そう考えると思わず撫で回す手が、早矢の尻肉をぎゅっと掴んでしまった。  
「んんっ、ふ・・・・んー・・・」  
早矢が短く呻いて身体の向きを変えた。  
 
早矢はふわふわした生まれてはじめて味わう不思議な感覚の中で夢を見ていた。  
 
 
京都の磯鷲道場らしきところで磯鷲剣之介と両津の剣道の試合の夢だった。  
一騎打ちの模範試合を父が両津に申し入れ、あの手この手で尻込みしていた両津だったが、  
剣之介の気迫と有無を言わせない強引さで試合をする羽目になってしまった。  
父は早矢が慕う両津の品定めが目的で、たとえ弱すぎてもめった打ちにしようと意気込んでいる様子だった。  
(お父様の考えている警察官剣道の範疇を両津さんは超えているからきっと大丈夫・・・)  
そう自分に言い聞かせたものの、剣之介の腕は並大抵ではない。  
気がつくと早矢の胸は早鐘のように鼓動が激しくなった。  
それに、硬いはずの道場の床がまるで雲の上にいるようにふわふわと心地よかった。  
自分の防具の下では動悸が激しく、胸が、というより、乳房が張っている気がする。  
(こんなことって、生まれて初めてだわ・・・どうしてかしら・・・)  
早矢は冷静に自分の不可解な状態を分析してみた。  
 
両者構えて先ほどから微動だにしない。片や武道家の隙のなさ、相反して、野生の猛獣のような  
独特の気がお互いを静止させている。  
その気配が上級者には感じてとれる。ゆえに緊迫感が増幅されて伝わって来ている所為だと。  
しかし、正座しているにもかかわらず、試合が始まってから、両脚の付け根あたりが熱っぽい気がしていた。  
(どうして・・・ヘンな気分なのかしら?・・・)  
少しだけ両腿を強く合わせた。  
(あっ・・・)  
(こんな緊迫した試合なのに、私、、、感じて・・・る?)  
心持、乳首もしこりはじめてきたようだった。  
(いけないわ・・・こんなことじゃ・・・試合に集中しないと・・・)  
(でも・・・剣道着の下は何も着けてないし・・・袴の下はショーツも着けてないんだったわ・・・)  
(ううん・・・ソンナコトよりも。両津さん大丈夫かしら?)  
 
両津は念のため防具を着けさせられていたが、早矢には両津の表情がはっきり見えていた。  
(あ・あんな真剣な表情の両津さん、久しぶりに見たわ・・・)  
両津にしてみれば実力の差が歴然としている為に、いかにダメージをかわせばよいかを考えている  
というのが本質であったかもしれないが、真剣になっているのは間違いではなっかった。  
(あっ、あの顔は、あの時、悪霊に取憑かれた運転手のタンクローリーをたった一人で止めて  
幼稚園を救った時と同じだわ・・・)  
(そう、両津さんは私とは違う世界での強さがあるの、そして何物も恐れない・・・、あっ、また濡れて・・・)  
(私・・・両津さんの事を考えて・・・感じてる?・・・)  
そう悟ってしまったと思ったとたんに、と息を大きく吸い込んで、  
「ひっ!」小さな声を発してしまった。  
 
その時、  
「「でああああぁっ!とりゃあああああ!」」  
両者が同時に切り込んでいった。  
「お父様ーっ!両津さんっ!!」  
うおおおおおおお!!怒号のような門弟たちの叫び声が道場を揺るがした。  
 
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部長は寝返りを打って仰向けになった早矢を胡坐をかいて見つめていた。  
「いい色っぽい・・・」  
苦悶の表情なのか、眉根に皺を寄せて早矢が少し呻いた後、胸に触って、  
ブルーのブラがずり上がり、下乳がのぞいたからだった。  
「た、たまらんな・・・」  
と、ブラの下の生乳房見たさに手を伸ばした。  
 
 
 

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