内側の敏感なところを擦られて、さすがの両津も腰が浮いた。  
「は、や・・・すげぇ!キクぜ!!」  
「私もすごくいいです・・・ああん!あん・・・」  
早矢の陰核はピンク色から充血した紅色に変わっていて、大きさも増していた。  
ただ、溢れかえる愛液が白色を帯びてきていて、早矢の秘芯も挿入を待ち焦がれていた。  
両津のエラが張った亀頭は大きくて、簡単には挿入できなそうだった。  
そのために早矢は広範囲に亀頭をこねまわして、汁まみれにしていた。  
しかし事ここに至って、ピタッと動きを止めた。  
 
ふーっと一息いれて両津の目をジッと見つめて言った。  
 
「両津さん・・・」  
「ん、いいぞ。早矢・・・」  「はい」  
相変わらず両津の瞳から目をそらさずにぎゅっと剛直を握りなおして  
「やっと、両津さんとひとつになれます・・・最初にお会いした時から、やっと・・・」  
感慨深げに言うと、ヌルっと陰唇をこじあけるようにして、両津の剛直を押し進めた。  
 
「うっ、」と短く洩らして早矢の顎があがった。  
閉じた目じりから一筋の涙が零れていた。  
それは痛みの為なのか、感激の為なのか両津には図りかねた。  
しかし夜空にかかる月の光を受けてキラキラ輝く涙はこの上なく美しいと思った。  
 
早矢はこぼれる涙を拭いもせずに、自らの膣口に亀頭を差込み続けた。  
半ばまで亀頭を飲み込ませて、体重をかけて一気に挿入した。  
メリっと言う音が両津には聞こえた気がした。続いてブチっという音と、  
軽い抵抗感が伝わって来た。  
「う”−−んっっ」  
早矢がはじめて唸った。  
「は、早矢!お前、もしかして!・・・は、初めてなのかっ!」  
当然、経験済みだと両津は思っていた。  
「あ・・・あの、あのテクニックで・・・ま、まさか・・・」  
早矢は剛直を収めて、じっと破瓜の痛みに耐えて身動きせずに、肩で息をしていた。  
「え、ええ、私・・・父に色々教わりましたが、はじ・・・めて・・・男性を・・・迎えいれま・・し・・たわ・・・」  
「そ、そんな・・・い、い・・・のか?」  
出来るだけ動かないようにして、両津は聞いた。  
「はい・・・初めてが両津さんで・・・私、うれしい・・・」  
あの美しい涙の意味が両津も理解できた。同時に早矢の気持ちも。  
「早矢・・・お前ってヤツは・・・」  
両津の胸にいまだかつて感じた事の無い熱いものがこみあげてきた。  
 
半身を起こしてぎゅっと早矢を抱きしめて、両津は耳元でそっと囁いた。  
「わしも嬉しいんだ、お前とこうなるなんて夢を見てるみたいだ・・・」  
「あああ、両津さん・・・」  
その囁きは早矢の胸に響いた。  
じわっと早矢の胎内に咥えこまれた剛直に熱いものが降りかかってきた。  
同時に早矢の括約筋もうねうねと動き出した。  
早矢も破瓜のつらさが和らいだようで、少しずつ腰が動き始めた。  
「大丈夫か、早矢。痛みは?」  
「はい、もう、平気ですわ。気にしないで両津さんの好きなように・・・」  
「わかった。」  
両津は少し様子を見ながら腰を送り出してみた。  
「あん、い、いいです、も、もっと動いてください・・・」  
両津の上に跨ったまま、早矢が言った。  
「よし、もう遠慮しないでいくぞ」  
「はい、両津さん、お願いします・・・」  
 
再び横になった両津は早矢の美麗な乳房を両手で掴んで、やわやわと揉みはじめた。  
指の間に薄紅色の乳首を挟んで、全体を揉みあげながら、乳首を抓る様に刺激した。  
早矢はその両腕につかまるように上手にバランスを保っていた。  
「んんっ、あぁぁ・・・ん・・・」  
わざと浅く浅く腰を使う両津。  
乳房の快感で、感じてはいるものの、更なる官能を求める早矢の体。  
ニヤっと唇の端で両津は笑い、意地悪く乳房を揉む手を緩める。  
「あん、もっと・・・おねがい・・・」  
急に弱くなった愛撫に不満を洩らして、両津の手の上に両手を重ねて自分で強く揉み始めた。  
よしよしとばかりに頷いて、両津は早矢のペースに合わせて愛撫を再開した。  
「そうだ、その調子だ・・・いいぞ、早矢」  
「あ、あ、は・・・い」  
早矢の乳首は芯が硬く通って、両津と早矢の指の間でころがされ、いよいよ勃起してきた。  
そして、下半身も待ちきれないようにもじもじしてきた。  
「早矢も自分が感じるように動いてみろ」  
両津は満足げな笑みを浮かべながら早矢に言った。  
 
「はぅん・・」  
短い喘ぎを洩らして、早矢の腰がゆっくりと動きはじめた。  
両津の両手に掴まりながら、腰を少しずつ前後に揺すりながら  
「あぁん・・・すごい・・、こんなにすごいなんて・・・」  
感動したかのように呟いた。  
徐々に馴染んできたためか、それとも、あとからあとから溢れてくる愛液のせいか、  
痛みが薄れ、代わりに官能が支配しはじめた。  
胸乳をくりくりと揉みしだかれて快感の火が再び早矢の体に燃え上がってきた。  
そして剛直に貫かれている下半身からは、痺れにも似た甘い熱が広がってきた。  
「あ、あ、あ、い、いい・・・はうん、いい・・・」  
「どうだ早矢、良くなって来ただろう?」  
「は、はい・・・とても気持ち・・・い・いいです・・・」  
「そうか、じゃ、もっとよくしてやろう」  
両津も下から突き上げ始めた。  
「ひゃん、ああん・・・あっ、あぁあっ・・・」  
下から突かれると予想もしない膣の奥や、周りの粘膜に両津の剛直が当たり、  
未知の快感が渦巻き、早矢を虜にしていった。  
 
両津の突き上げで早矢はただ両津の上に乗っているのが精一杯であった。  
強く両津の腕にしがみついていると、叱咤が飛んできた。  
「ダメだ!早矢!流鏑馬の馬に乗った感じを思い出せ!」  
「えっ!」  
突然の両津の言い回しが理解出来ずに、身体を固くしていると、  
「腰だ!腰でバランスをとって、わしの動きに合わせるんだ!」  
そう言って、両手を早矢の胸から腰までずらして、密着していた秘部に空隙をつくるべく  
早矢の身体を少し浮かせた。  
そのまま突き上げの速度を速めた。  
すると、早矢の腰は幾分楽になり、両津の突き上げの動きにもついていけそうだった。  
「あ。はい、両津さん、わかりましたわ・・・こ・こうして、あ、あわせれば・・・あん、いいっ!」  
早矢は膝を使って、両津の動きにあわせて自分の感じるポイントをコントロールするコツを会得した。  
「おう、いいぞ、早矢はさすがに飲み込みが早い。その調子だ、忘れるな」  
「は、はい。こんな練習の仕方って・・・ああいいいいっ!」  
じゅぶっ、じゅぶっ、二人の火照った結合部からは濡れた鈍い音が響いてきた。  
「ど、どうだ?これならどんな馬に乗っても大丈夫だろ?」  
「はぁ・・は・・・い・・・ありがとう・・・ございます・・・んっ、はぅんんっ・・・」  
 
時には腰を浮かし、また、沈め、そして秘核を両津の陰毛に擦りつけ、快感を追い求めていった。  
「あーーーっ、いいですっ、両津さん・・・いいです・・・私・・・私、気持ちよくて・・・ああいいいっ」  
白く綺麗な頤を仰け反らせて早矢が声をあげた。  
下から突きながら、両津は好色な笑みを浮かべていた。  
「なにがそんなにいいんだ?早矢、なにがいいんだ?」  
「んっ、んっ、り・・・両・・・津さ・・・んの・・・すごい・・・あんっ」  
「わしのなにが?言ってみろ、早矢!」  
「そ、そんな・・・恥ず、か、しい・・・」  
「言わなきゃ、これで止めだ、いいか?」  
突き上げをピタッと止めて、意地悪く早矢の入口の浅瀬を亀頭で捏ねて、様子を伺う。  
「あん、意地悪、両津さん・・・お願い・・・お・奥まで・・・来て下さい・・・」  
「そうか、そんなに欲しいのか。だったらちゃんと言えよ、早矢何をどうすればいいか言えるだろ?」  
「お、お願い・・・恥をかかせないで、ください・・・」  
 
いかにも古風な早矢らしく頬を染めて恥らった。  
両津はそんな早矢を見て、可愛らしいと思う反面、もっと早矢を解き放ってみたくなった。  
「もっと自由に、自分の欲望を素直に受け入れろ。それだって、大事なコトなんだぞ。  
 分るだろ、二人だけの時にはもっと自分に忠実に向き合え、いいな?」  
「で、でも、そんなこと言うなんて・・・」  
じれったそうに腰を落としたくて、剛直をもっと膣奥まで迎え入れたくても、両津の両手で  
ガチッと抑えられていてままならない。  
「ほれ、もう抜いちゃうぞ、いいのか?」  
「あん、だ、だめです・・・このままじゃ、おかしくなってしまいます・・・」  
「そうか、わしに、もっとおかしくなった早矢をいっぱいみせてもらおう」  
そう言って、浅く浅く、あくまで入口の周りだけ剛直でくすぐってやると、  
「あん、あん、だめ、もっと、もっと中へ、もっと、ちゃんと、お願い」  
もどがしげに、腰と漆黒の髪を振りながら早矢はもがいた。  
「さァ、早矢、こうお願いするのが作法だぞ・・・・」  
早矢の貝殻のような耳に両津は囁いた。  
顔を真っ赤にしながら、早矢は俯いてしまった。  
が、相変わらず膣孔の入口で暴れている硬棒には逆らえそうに無かったのか、  
もじもじしていた体が止まって、両津が注視していると肩が少し震えたような気がした。  
そして、息を吸い込むと、うつむいたままで唇が動いた。  
 
「・・・・お、お願いします・・・両津さんの大きな硬い・・・お、おち・・・ちんで・・・  
  ・・・早矢の、早矢の、お、ま、ん・・・ ・・・を突いて、ください・・・」  
「まァ、いいだろう、よぉ〜し、いくぞっ!早矢!」  
満足げにうなずくと、両津はグッと突き上げた。  
「あぐぅっ!!!」  
早矢の身体が跳ね上げられた。しかし、両津は容赦なくピストンを繰り返した。  
「あう、あん、あ、あ、あ、す、すごいっ、あ、ああああ」  
「早矢も、馬の動きにあわせろ、腰を使って、乗りこなせっ!」  
「は、はうんっ、わ、わかり、まっ、した」  
とこたえると、早矢も自ら腰をあわせて、振り始めた。  
「おおっ、いいぞ、早矢、もっと淫らに腰を振って、気持ちよくなるんだ」  
下からの突きにあわせて、上下に出し入れして、早矢の身体はすっかり両津と一体化した。  
早矢の愛液が二人の結合部を濡らし、こねられて、白くあわ立ち始めた。  
早矢もあっという間に、腰使いをマスターして、自分の感じるツボに両津の先が当るように  
変幻自在の動きになった。  
 
そして、腰をまわして両津の恥骨にクリトリスを擦り付けて快楽のベルを押し続けた。  
「あぁん・・・いい、いいです。私、わたし、すごいかんじます。あんあああっ」  
「わしもすげぇ気持ちいいぞっ!早矢のおまんこ、絶品だっ!」  
両津の口から卑語が囁かれると、早矢の膣がきゅっと締まった。  
(やっぱり、育ちがいいだけに早矢は下品な言葉に弱いんだ・・・)  
恥ずかしがりながらも、頬を染めた裏にはただの恥ずかしさとは違うものが隠れていそうな  
予感が正しいと両津は自信を持った。  
(これまで、知識としては俗語を知ってはいただろうが、自分にむかって、あるいは  
自分の口からそんな言葉が使われるとは夢にも思っていなかっただろうからな)  
実際、早矢は淫らな腰使いを繰り出し始めた。  
「どうだ?早矢、気持ちいいか?」  
ゆったりとした動きに変えて、早矢の反応を窺って両津が聞いた。  
「ぁぁぁああ・・・いいっ・・・気持ちいいです・・・」  
「そうか、じゃ、もっとよくなろうぜ」  
「えっ・・・」  
快感を追い求めていた早矢は、このまま絶頂まで一気に連れて行って欲しかった。  
しかし両津は言うが早いか、挿入したまま早矢を抱き上げて、首にしがみつかせた。  
白くふっくらした尻肉をかかえて、立ったままの性交をはじめた。  
「これが所謂 ” 駅弁 ” というヤツだ。駅の弁当売りみたいだろ?」  
大きなストライドで抜き差ししながら早矢の耳元で囁きながら、耳朶をねぶった。  
 
宙に浮いたままの状態で擦り上げられ、ふくよかな乳房は両津の毛だらけの厚い胸板に押しつぶされ、  
耳も愛撫されて早矢は狂おしい程の性感に支配されつつあった。  
「あ・・・ふん・・・ああぁすごい、駅弁すごい・・・いいっ・・・」  
喘ぎながらも両津にますますしがみつき胸乳をぐりぐり、尖った乳首を押しつけた。  
「両津さんので・・・あん、串刺しにされた、ああん・・・と、鳥のようですわ・・・」  
霞がかかりはじめた頭で、やっと早矢は言った。  
じゅぷっ・・・じゅぷっと結合部からは愛液とも汗ともいえない液体が溢れ、二人の下半身を濡らし続けた。  
「どうだ?気に入ったか早矢?」  
「は・・・い、気持ちがよくて素敵ですわ・・・両津さん・・・キスして下さい・・・」  
早矢からキスをねだり、うっとりと目を閉じ、舌と舌をねっとりと絡ませ、濃厚なキスをしたまま交合をつづけた。  
「はあっ、気持ちよくて・・・何も考えられなく・・・あ、あ、あ、なり・・・・」  
「それでいいんだ、もっと真っ白になれ、早矢はわしに何されて気持ちいいんだ?言ってみろ」  
「あん、あ、あっ、・・・両津さんに駅弁でされて・・・」  
また早矢の膣が締まりはじめた。  
「駅弁でなにされてる?わしになら言えるよな、早矢!」  
「あ、あんい、いじ、わるです・・・」  
「意地悪じゃねェだろ、早矢はわしに駅弁で、おまんこ、されてるんだよな、だろ!」  
嬲りながら両津は深く早矢の膣をえぐった。きゅんっとまた締まった。  
「あう、んんんっ・・・両津さんに駅弁で・・・お、お・・・まん・・・こされてます・・・わ・・・・」  
こんどはぎゅぎゅっと剛直を絞るように括約筋が動いた。  
「おおうっ、しまる・・・しまる、気持ちいいぞっ!」  
「も、もう、ダメで・・・す。いかせて、いかせてください・・・お願いです・・・」  
小刻みな絶頂の繰り返しで体力も相当消費してきたらしい早矢が懇願した。  
 
「よし、じゃ、最後はノーマルでやろう、一度抜くぞ」  
ぬぽん と一物を抜き去った。  
「あん、だめ・・・」  
早矢の秘芯は名残惜しそうにきゅっと最後の締め付けをみせた。  
両津は早矢のタオルとローブを床に広げて、横たわらせた。  
少し恥らって、胸と股間を手で隠して横を向いている早矢を両津は愛しく思った。  
それで乱れる早矢とのギャップがたまらなく感じさせるのだとも思った。  
早矢の両脚をM字に開かせて、手をどけると、小さくイヤイヤをする。  
「早矢。お前はほんとに可愛いな」  股間ではなく、早矢の瞳をじっと見つめて言った。  
すると、顔を真っ赤にして両手で顔を覆った。  
「両津さん・・・恥ずかしい・・・けど、・・・うれしい・・・」  
顔を覆ったまま早矢が呟いた。  
「そうすると早矢のおまんこ丸見えだ」  
「きゃあ」  
あわてて股間を隠そうとする手をおさえて  
「いいか、いくぞ」  
コクン、と早矢がうなずいた。  
愛液と汗で濡れそぼった秘唇をかきわけて、一気に挿入した。  
天性のしなやかな肉体はすでに両津の剛直になじんだのかスムーズに迎え入れた。  
「ああっ、入ってくる、両津さんの大きいのが・・・いっぱい・・・」  
ゆっくりと抜き差しすると、再びテンションがあがってきた。  
「あんんっ、硬い・・・の・・・いいっ・・・り、両津さ、ん気持ち、いい・・・あうん・・・・・」  
徐々に加速して、時にはグルグルと腰を回して膣の隅々まで突き上げると、早矢は両津の背中を掻き抱いた。  
 
「あ、あっいいっ、いいですっ、ああ、だめ、こんなの、すごいっ。あ。あ。あ。あああ・・・」  
「早矢、早矢、わしのちんぽ、すきになったか、どうだ、ほりゃ、ほりゃ」  
「は、はいっ。両津さんも、両津さんの・・・おちんちんも・・・大好きです・・・あん、すき、すきっ・・・」  
相変わらず卑語を口にする度に入口と奥がきゅうきゅう締まって、亀頭から棹まで絞り込む。  
「早矢はわしのちんぽでおまんこされるのが好きなんじゃないのか?」  
「あああああんん・・・早矢は両津さんの大きな・・・」  
「ちんぽ、だ。」  
「は、早矢は、りょ・・・うつさんの 大きなち、ん、ぽ・・・で、お・おま・・・んこされるのすきですわ・・・  
 でも、両津さんが・・・す・・・き、大好き・・・うっ、あっ、あん・・・」  
抽送を繰り返しながら結合部をみると、差し込む時には早矢の陰唇を巻き込んで奥にねじ込み、  
戻す時には陰唇が留めるように纏わりつき、離すまいとする。  
「なんてエロいんだ、早矢のここは。最高だ、早矢・・・わしはうれしい・・・」  
「あーーーっ両津さんも・・・うっ、うれしいですわ・・・いいっいいのぉ・・・も、う、いっちゃいますっ・・・」  
「わしも、もう限界がちかい・・・早矢、また、おまんこしようなっ!」  
「はっ、は、い・・・いつでも私と・・・おまんこしてください・・・いいっ・・・おまんこいいっ!」  
もう早矢は頭では考えられなくなって、子宮から言葉が発せられているに違いなかった。  
「もう、ダメっ!いっちゃうううう・・・いっちゃいます・・・両津さんも・・・一緒にっ・・・一緒に来てっ」  
「わしも!いきそうだっ!どこに出して欲しい?」  
「あん。あっ、な、なか、中に・・・下さいっ!」  
 
「中って、マズイだろ!」  
「いいのっ、中に出して、ください・・・」  
「赤ちゃん出来ちまったら・・・」  
「両津さんの赤ちゃん欲しい、出して、中にっ、お願いします・・・」  
両津も限界がそこまで来ていたので、あれこれ考える余裕はなかった。  
「的に当るかもしんねぇぞ!いいんだな?」  
「いいです、私の的に射ってぇ!」  
「なら、ちゃんとわし好みに言うんだ!そしたら射ってやる!」  
両津の腰がスピードを速めて、射出が近い事を物語っていた。  
「あ〜っ、お願いっ。早矢のおまんこにいっぱい精液射って、両津さんの精液でおまんこいっぱいにしてっ!」  
最後の咆哮で早矢の膣が窄まり、子宮口が開いて、両津の亀頭を咥えて引き上げようとした。  
さすがの両津もこれには抗えなかった。  
「うおおおおおおおっっっ!イクぞっ!早矢っ!受け取れーっっ!!!」  
「あ〜〜っいくっ!逝っちゃいますーっ!いくいくうーーーーっ!!!!」  
両津は自制の箍をはずして思い切り快感の飛礫を放った。  
まるで満月の如く引き絞った弓から矢を放つように射たれた精液は早矢の子宮底に次々に当っていった。  
「きゃーーーーっ!当ってる、いっぱい、熱い精液がっ・・・あーっすごいっ!いいいいっ!両津さんっ!!!」  
悲鳴のような声をあげて早矢も逝った。  
 
 
 
ちゃぽーん     ちゃぽーん   ちゃぽーん  
 
何処からか水音が聞こえてきた。  
 
ちゃぽーん  ちゃぽーん  
 
「ん?」  
 
うっすらと目を開けると、霧のようなものがたち込めていた。  
 
「あれ?わしは・・・」  
 
あたりを両津は見渡した。湯気がたちこめていた。  
 
「ああ、少し寝てしまったかな?」  
   
露天風呂の洗い場の一角で両津は我に返った。  
 
隣を見ると、早矢が静かに眠っていた。  
「夢じゃなかった・・・・・・」  
早矢は裸でバスタオルの上で幸せそうな顔で寝ていた。  
身体が汗と他の体液で汚れてはいるものの、その見事な肢体は息を呑むほど  
美しく輝いて、扇形に拡がった漆黒の髪と絶妙のコントラストであった。  
「なんて綺麗なんだ・・・」  
そっと早矢の身体を抱いて、そのまま浴槽に入った。  
自分の体の上に早矢の身体を乗せて優しく優しく洗い清めてやった。  
体液を洗い流すと、ますます白くかがやいてキラキラと湯の光と一緒に、宝石の粒を纏っているようだった。  
両津はふぅーっと深い溜息をついて、早矢の髪を撫でてその美しさにみとれていた。  
さぁーっと湯面を渡るそよ風が古都 京都の笹竹の葉擦れを運んで来た。  
早矢の髪が風で揺れ、光を受けてキラリと輝いた。  
月の光が早矢の体を白く輝かせていた。  
その早矢の体は白く白く輝いて、まるで月の女神のようだと両津は思った。  
「わしは・・・早矢を・・・・・・・・」  
ひっそりと何事か呟いて、早矢を抱き上げて、浴槽から出て、露天風呂を見回して、  
空をみあげると  
 
京都の夜空に大きな銀の月。  
 
 
                 『古都の月』   完結。  
 
 

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