チタンダエルと聞いた時の奉太郎の頭の中でこんな映像流れてそう
「使徒か」
「うん、使徒だね」
組んだ手のひらに顎を乗せた折木の呟きに、後ろで控えた里志が答えた。
「15年ぶりだな」
「いや、昨日も一昨日も部室で会ったよね?」
巨大な千反田えるが海から姿を表す。
ドンッ、ドドドンッ!! タタタタタタッ ドンッ ドカンッ!
海岸線にズラッと並んだ戦車隊が、全身を見せた大きな千反田に
間髪入れずに攻撃をしかけるが、えるはキョトンとした顔で瞬きをして
嬉しそうにスキップしながら折木のいる第3新東京市に向かう。
攻撃ヘリに対して、ニコやかに人差し指で「めっ!」とつつくと
ヘリはヘナヘナヘナ〜と落ちて、画面から切れたところで爆発。
煙と赤い炎だけがチラッと見える。
千反田がニコッと微笑むと
「1から第13層までの特殊装甲損壊!」
「さすがは千反田さんだね」
焦る折木といつもどおりの里志。
セントラルドグマへ侵入中のチタンダエルから小型の小さな天使が
ワラワラと放出される。
その小さな天使はネルフの対人装備した部隊に「キニナリマス キニナリマス」と言いながら迫り
ゲートを突破してどんどん侵入して行く。
「最終装甲板融解! まずい、メインシャフトが丸見えだ!!」
「そのまま降下中、すぐにここに来るね」
まあ諦めなよ、と肩にポンと手を置く里志。
「やめろぉ〜っ! 来るなあ〜〜〜っ!!」
ドグマ最深部で巨大な十字架に磔にされ、身動きの取れない折木に
目を輝かせて「気になります」と言いながら迫ってゆく千反田。