眠い、今日は疲れすぎた。
やっと、千反田が眠ってくれた。
俺も寝るとしよう。
....
ん、この下半身をまさぐる手はまさか。
辺りを見回すと明け方近くらしい、布団を被ってたはずの俺の股間にうつ伏せで体を入れて懸命に刺激しようとしている千反田の姿があった。
ふとこちらをみる。やばい、目が合う。
「今日は寝かさないって、言ったじゃないですか」
「いや、もう限界だ。」
「仕方ないですね。最終手段を発動します。」
笑ってる。
そういえば、酔った千反田を見たことがあるが、あれが彼女の地の姿なのだろう。陽気に笑うのが好きなのだ。
いきなり、おれの逸物を咥えてきた。
どこで覚えたのか、ああ、さっき見たあの本か。そんな事まで書いてあるのか。
やめてくれ、そのカリの裏は敏感すぎる。
溜まったままだった逸物が起立する。
「おい、口を離せ、出てしまうぞ」
首を小さく振る。構わないということか。
「だから、離せ」
あの本は伊原に借りたといってたな。後で文句を言って...無理だ。
いや、もう限界だ。
「出す。」
俺のが脈を打っているのを感じる。あの千反田の口腔に出しているのだ。申し訳ない。
千反田は吐き出すかと思ってたら、全部飲もうとしている。
「まずくないのか」
「味はよくわかりません。飲んだことありませんので。ただ奉太郎さんの...全てを感じたいのです。」
時々咽ながら、そう話す口元に俺のが垂れている。それも舌で舐めとって飲み込んでいる。
女の方が性欲は強いと聞いたことがある。男は一度出したらしばらく賢者になってしまう。
女は何度もいける。例外はおそらく無いのだろう。
千反田は未だに興奮状態で、冷静な判断ができないらしい。
「なあ、どうしたら満足してくれる」
「奉太郎さんと結ばれたらです。」
「つまり、性交ということか」
「交尾とも言います。」
「身も蓋もない言い方だな。」
「そうですか。でも人間、つまりヒトは霊長目ヒト科の哺乳類です。哺乳類であれば交尾します。だから交尾といっても間違いではありません。」
「そうじゃなくて、お前はどうなんだ。お前の気持ち的には」
「...したくて溜まらないです。奉太郎さんを体の中で感じたい」
やれやれ、とんでもないお嬢様だ。
「体位はどうするのが良い。」
「えーと、恥ずかしいので奉太郎さんに顔を見られたくありません。ですから、最初は本に書いてあった後背位にしてください。」
俺にはもう、十分恥ずかしい行為をしていると思うので、千反田の思考はわからん。
しかし、それがたぶん乙女心というやつだろう。その意思は尊重すべきだ。
「後背位とはどうするんだ?」
「女性の後ろから、男性が挿入することです。つまりわたしのおしり側から入れてください。それと、私初めてなので、最初はゆっくりお願いします。」
俺は、ベッドから起き上がり、うつ伏せになっている千反田の両足を後ろに引いた。丁度おしりがベッドの端に来る。
掛け布団をずらし、下半身だけを露出させる。さっきよりも少し明るくなったため、見えなかった所が見えている。
たちまち、賢者モードが解消する。それぐらい、童貞の俺には刺激が強かった。
色白で、この世にこれ以上綺麗なものは無いのではないかと思えるものが見えていた。
視線を感じたのか、布団の中からこもった声が聞こえる。
「じろじろと見ないでください。恥ずかしいですから」
「ああ、すまん。あまりに綺麗なので見惚れてしまった。」
「そっ...それより早く入れてください。」
すでに先走り液が出ている棒を千反田のアソコにあてがう。
入口は濡れているため、ヌリュという感じで入っていく。が奥はきつめだ。
おそらく処女膜とはこれのことだろう。
「これが、えるの処女膜か?」
「そ、そうです。膜というか襞です。本当に膜があったら、生理の時の下り物が出せません。最初はきついので、奉太郎さんので徐々に広げてください。」
その言葉に従い少しずつ、動かしていく。
「いっ...痛い」
「平気か?止めようか」
「...大丈夫です。今の調子でお願いします。」
「わかった。無理なら、すぐに言ってくれ。」
「は...い」
ゆっくりと、奥に進みつつ、また戻る。それを繰り返して、徐々に動かせる幅を広げていく。
何回かするうちに、先端に別の感触を感じた。
「着きました。もう平気です。もっと速く動かしてください」
もっと速く動かす。からみついてくる感触を必死でごまかす。
2回目が出そうだ、避妊具を着けてないので、慌てて抜いてお尻まわりに発射した。
「ああ、もう。もうちょっとだったのに」
「なあ、避妊具をつけてないから、中で出すのはまずいだろ」
「そうですね。ごめんなさい。でも、あの本には、中で出される感覚は格別とあります。...そうだ、後ろの穴に入れていただけませんか。」
「後ろの穴とは肛門だよな」
「排泄孔とも言います。総排泄孔といって、膣孔と共有している動物も居ます。近い場所なので感覚が共通らしいです。だから、こっちでも感じられるはずです。」
俺ので汚れた所を拭きながらたずねる。
「えるが、ここを感じやすいのは、昨日の夜の様子で分かった。だが、いきなりの挿入は無理だろう。」
孔の周囲をなぞってみる。
「そうですね。この穴は、本来出すだけの場所なので、粘膜も前の穴より薄いから...慎重にしないと...今は指を入れてください。」
爪で傷をつけてもいけないと思った俺は、コンドームを右手の人差し指に装着し、ローションをそれに垂らしてから、左手で穴の周囲を広げて、ゆっくりと入れていった。
「く、くふ。ああ」
溜息が漏れてくる。前の孔とは異なり、入口だけがきつく、中は広い空間だ。
「そ、そこが直腸...です。いい。気持ちいい。」
いちいち解説しなくていい。俺はそう思っていた。しかし、千反田はこう言うことで、必死に理性を働かせて、襲いくる快感に耐えようとしているのではないか。そう考えると、いっそう愛おしくなった。
俺の逸物がまた回復してくる。ふと思いつき、一旦引き抜く。
「途中で止めないでください。」
「なあ、前後両方に同時に入れてみないか」
沈黙が流れる。掛け布団を除けて千反田がこちらを振り向いていう。
「そんなことされたら、私おかしくなってしまいます。でも...してみたいです。」
長い黒髪が乱れ、すっかり上気した顔で返事をされる。
「わかった」
コンドームをもう一つ取り出し、装着。それにもローションを垂らす。
前の穴に俺のを挿入し。ゆるくなっている後の穴に指を挿入していく。
ほぼ同時に出し入れする。
「一緒にいってください。」
その声を聞いた瞬間、俺はまた果てた。
夜はすっかり明けている。
俺はカーテンを引き、満足そうに寝ている千反田の横顔を見ていた。
終わり。