俺は、常々省エネを心がけており、無駄なことをせずに静かに過ごして、地球に優しい
人生をしていこうと思っている。そんな俺に、海外に出張している姉から手紙が届いて、
廃部になりそうな、古典部に入部して欲しいというのだ。
部員が一人も居ないので好きにやってもいいというので、職員室から部室の鍵を借りて、
夕方の旧校舎にやってきた。鍵を開けて入ろうと思ったら、開かない。
もう一度鍵を回してみると開いた。ということは施錠してなかったのかもしれない。
まあ、廃部寸前の部室だから、そういうこともあるのだろうと思って入ってみると、
窓際に一人の女生徒が居た。まさか、部員が居たのか?
「あの…、古典部の人ですか?」
夕焼けの逆光の中、さらさらのロングヘアの美少女がこっちを振り向いた。
「…いえ、この場所が気に入っているので。あなたが古典部の人ですか?」
「ええ、自分一人だけだと思いますが」
すぅっと彼女は俺に近づいてきた。瞳のきらきらした好奇心に満ちた目、淡い色の唇。
「わたしは、千反田えると言います。あなたは?」
「僕は、折木奉太郎です」
彼女は俺に抱きついてきて、匂いをかいでいる。
「いい匂いがします。えるって呼んでください、奉太郎さん。わたしも古典部に入って、
いいですか?」
「いいけどさ、急に抱きつくなんて……悪い気はしないけど」
手触りの良い髪の毛を撫でてしまう。彼女の体温が上がった気がした。
「わたし、気になるんです。どうです?小さいでしょう?」
えるは、セーラー服の胸を張って自分の乳房を示す。
確かに俺の胸に当たってる感触は柔らかいけど、小ぶりかな。
「わたしの乳房は、いろいろやってきましたが、いっこうに大きくならないので、
好きな相手に"性的"に刺激してもらうと大きくなるって言うのを試したいんです」
「それって、こういうことかな?」
あまりに距離感が近いので自然と乳房を手の平で包み、感触を試してしまった。
「ふぅ…。やっぱり、あなたです。えるの乳房を大きくしてくれるのは!」
「なんで、俺なんだ?」
「第一印象と匂いで決めました」
えるは、机の上に置いた部室の鍵を持って行って、部屋の鍵を閉めてしまった。
俺は、何となくイスに座って、落ち着こうと思った。
「刺激は、直接の方がいいと思うのです。だから…」
そう言って、えるはセーラー服の横のジッパーを開いて、脱ぎ、フロントホックの
ブラジャーを取った。夕方の暗い光の中でさえ輝くような肌の小ぶりな乳房と愛らしい
乳輪とちょこんとした乳首が現れた。
イスを引いてきて、俺の対面に上半身裸のえるが座った。
「奉太郎さん、どうぞ。えるの乳房を弄んでください」
性的に、か。こういうことをするには、まずはキスからと聞いたことある。
えるの前に立ち、腰をかがめて、宝石のように輝くえるの瞳を見ながら、唇を重ねた。
そして、舌を入れると生暖かい舌が迎えて、おずおずと吸い合った。
「なぜ…キスを?」
「いきなり乳房からでは、性的では無いからだ。キスをして、心の準備をして、そして」
俺は、えるの乳房を手の平で包んだ。直なので吸い付くような肌と例えようのない
柔らかさにしばし、夢中になって感触を堪能してしまった。
えるは、乳房の刺激に、あっ、ふぅとか軽く喘いでいた。
「可愛いよ、える。いい乳房だ」
「奉太郎さん…。えるは、興奮してきました」
俺は、床に膝をつき、えるの乳輪を舐め、乳首を吸った。乳臭いというのはここから
出るんだろうな、やはり。左の乳首、右の乳首を舐めながら、乳房を揉んでいるとえるは、
びくり、びくりと反応するようになり、俺の頭を抱きかかえるようにしてよがっている。
しばらく、そうしていただろうか。えるは、太ももをもじもじさせ始めた。
俺は、スカートの中に手を入れて、その奥にある熱く湿った場所を探った。
「あっ、あの、今日はここまでにしますぅ」
「えっ? ああ、ごめん。つい、調子に乗ってしまった…。」
「いえ、大変気持ちよかったです。ただ、まだ初日ですし」
「そうだよな。乳房の成長のためだものな、える」
「はい、奉太郎さん」
俺は、何かばつが悪くなって後ろを向いている間にえるは、下着を着け、セーラー服を
着直した。
そして、後ろから抱きついてきて俺の股間をまさぐってきた。
「わたし、気になるんです。実際、どうなっているか」
さっきまでのことで俺のはフル勃起だったし、先が濡れて敏感になってるんだから、ヤバイ。
「そ、それも含めて、また明日かな」
俺は平静を装い改めて、えるに向き直った。
「俺、彼女とか居なかったので判らないけど、これからよろしくな、える」
「はい、よろしくお願いします、奉太郎さん」
何となく抱き合った。すごく心地よい。温かでいい匂いだ。一緒に部室を出て、職員室に
鍵を返し、校門まで一緒に来た。
「じゃあ、また明日」
「はい、ごきげんよう」
お互い、住んでいる家の向きが違うようだ。違う方向に帰った。
危なかった。ズボンの中で暴発は避けたかった。
早足で帰宅し、自室に直行してもどかしく制服を脱いで、えるの乳房の感触、股間をまさぐら
れた時の感触を思い出し、何度か抜いた。
冷静に考えて、学校の部室なんて危険すぎた。不意に突入してくる体育教師に見つかったら
さぞかし殴られ、停学とかになるんだろうな。明日は、何か手を考えねば。
翌日、里志と無駄話をしつつも無事、授業を終えて、気もそぞろで古典部部室に向かった。
職員室に古典部室の鍵を撮りに行くと、すでにえるの名前で貸し出してあった。心拍数が上がる!
俺は、平然を装いつつ、やましいような気持ちなので後ろを振り返り、誰か付いてこないか?とか
警戒しつつ、部室の扉を開いた。
「あ、奉太郎さん! 待ってました」
「やあ、える! 来て、良かったのかな?」
たたっと駆け寄ってきて、昨日のように抱きついて来て、ふわっと髪の毛からいい匂いが。
「あのさ、提案があるんだ」
「何ですか? わたし、気になります」
「今日は、俺の家で刺激を行わないか?」
「奉太郎さんの家にお邪魔していいんですか?!」
俺は、えるの耳元で小声になり、
「…学校だと、教師に見つかったら大変だぞ?だから、さ」
「…たしかに、うかつでした。でも、もう、ブラジャー外して準備してたんですよ?」
「…ノーブラかよ! ともあれ、俺の家に行くぞ。いいな?」
「はい!」
来たばっかりだが、部室に施錠して、職員室に鍵を返した。
駐輪場まで一緒に歩き、お互いの自転車を引っ張り出して、俺の先導で帰ることに。
「じゃあ、行くぞ」
「はい!」
いつもよりゆっくり目に、えるがちゃんと付いてこれるスピードで家路を急ぐ。時折、振り返ると
えるがニコニコしているのがいいな。しばらくして、家に着いた。
「誰も居ないから、気軽にしていいよ」
俺は、ドアの鍵を開けて、玄関に入る。
「おじゃましまーす」
後ろから、えるが付いてくる。階段を上がって、自分の部屋に入る。
「まあ、散らかってるけど、好きなところに座って」
「はい。男の人の部屋に入るなんて、初めてです」
えるは、ベッドに腰掛けて、きょろきょろしていた。
「お茶でも持ってくるよ」
「あ、お構いなく」
俺は、部屋を出て下に降りて台所に行き、お湯を沸かして二人分のコーヒーを入れて、部屋に戻って
きた。ドアを開けるとえるは、何か本を読んでいるようで、びくっとしていた。テーブルにトレイを置き、
「何を読んでるの?ゲッ、隠して置いたエロ本じゃ無いか!」
「ベッドの隙間に本が落ちていたので、拾い上げたんです。とても、性的ですね!」
「そりゃーそうだよ!あのさ、恥ずかしいんだが?」
「昨日、あんなことしたのに?」
えるがいたずらっぽく微笑んでる。
「昨日のは、何だ、バストアップトレーニング?的なことだろ?」
「でも、うふふ。 あ、今日もちゃんとしないと。とりあえず、脱ぎますね。奉太郎さんも脱ぎませんか?」
「俺も? 揉むだけなら、必要ないんじゃ…」
「裸の方がより、性的です。わたし、知りたいんです。奉太郎さんのおちんちんを!」
「ず、ずばり言うなよ」
えるは、ベッド上でさっさと裸になってしまったので、俺も裸にならざるを得ない。
裸になり、えるに振り向くと、あのきらきらした宝石のような目が俺の股間を凝視していた。
「あ、あぁ、これが奉太郎さんのおちんちんですね。想像してたのと全然違います」
「お、おい、そんなに握ったり、撫でたりするなよ」
「痛いですか?あ、先から透明な液体が。ぬるぬるしますね」
「痛くないけど、まあなんだよ、えるの乳房を大きくしなくちゃな!」
暴発だけは避けたかった。男子のプライド的に。
「はいっ!よろしくお願いします」
調子狂うが、俺もベッドに乗り、可憐なえるの唇にキスをする。部室と違って落ち着くな。
キスを重ねるうちにえるの頬は赤くなり、くたりとベッドに寝転がった。ふぁさっと広がるえるの黒髪
がきれいだ。さて、早速、乳房の成長を促さねばな。えるの横に座り、小ぶりだが弾力のある乳房をそっと
手の平に包み、やさしくほぐしていく。すべすべした肌がなんて心地よいのだろう。やがて、乳首が立って
きて手の平に当たってきたので、指先でやさしく捏ねたり。
えるは、俺をぽぅっと見つめつつ、されるがままになっていて、喘ぎ始めている。
「える、どうかな?」
「はい…性的な気分です。ほかのところも触ってくれませんか?」
「いいよ」
乳房を揉みつつ、手の平でやさしく首筋、腕、脇、なだらかなお腹。だんだんえるが甘い息を漏らすよう
になってきた。そして、腰から太ももへ、太ももの付け根へ。
「あっ…」
昨日は阻まれてしまったその奥へ。淡い茂みは熱くなっていて、そこを包むと湿っている。
「奉太郎さんのも…」
えるの細く頼りない指が俺のを握ってしごいている。じゃ、いいんだよな。えるの太ももを広げて、
やさしく刺激していくと膣口からとろりとした愛液がこぼれて来たので、指をそっとそこに馴染ませ、
出し入れしていく。
「片方の乳房ばかりじゃ、いやです」
「ああ、それじゃあ」
俺は、えるの太ももの間に体を割り込ませ、両手で乳房を愛撫し、股間を舐めるとえるはびくっと背を
反らせて、反応した。
「あぁっ! 奉太郎さん、わたし、ひとりでするときは…最後までいけないんです」
「そうなのか、える。じゃあ、俺が最後までしっかり面倒見てやるよ!」
「お願い…しますぅ」
えるは汗ばみ、乳房をわしづかみすると身をよじり、股間はもうお尻の方まで濡れていて、膣をひだを
なめ回しているとはっはっと息が荒くなってきて、頭を出したクリトリスを舐め続け、ひくひくする膣に
入れた指をかき回して刺激していくとやがて、んーっと息を詰まらせ、背筋を反らし、
「あっ…!」
とイったようだ。
「はぁ…こんなのはじめて。ここまで来たのなら、わたし、知りたいんです。セックスを」
「俺もだよ。この機会を逃したくない」
俺は、こんなこともあろうかと、というか、時々オナニーにも使っているコンドームを隠し場所から
取り出し、もどかしい手つきでもうヌレヌレになってる自分のに根元までしっかり装着した。
「用意が、いいんですね。でも、それなら安心です」
「ああ、える、入れるぞ」
「奉太郎さん、どうぞ…やさしくして」
「もちろんだよ」
さっきまで弄っていたそこに自分のを当てて、良く馴染ませて、ぐっと押し込むとえるは、うっと苦痛
の表情だ。それでもじわじわと熱く柔らかな肉壁を押し進み、根元まで入った頃には、俺のはえるの中に
一体化したような何とも言えない快感に包まれた。
「える…、痛いか?」
「少し、でも、奉太郎さんがあたしのなかで一杯です」
やさしくキスをして、えるを抱き締めた。えるのこわばりが溶けるまでこうしていようと思った。
やがて、体の緊張が解けてきたのでそろそろと腰を使って行くとえるは、あっあっと絶え間なく声を
上げるようになり、大きくなれよと乳房を刺激していると甘い声が漏れるようになってきた。
体が馴染んできたのでもっと腰を大きく使って行くとなんかもうえるの中は堪らない感触で、もう、
どうしようもなく高まってきて、えるも俺に抱きついてきて、絶え間なく声を上げ、俺はがむしゃらに
腰を使って、
「もう、そろそろなんだけど、えるは?」
「はぁはぁ、もう、いきそうです。だから…」
「ああ、判った、じゃあ!」
悲鳴のようなえるの喘ぎ声に合わせ、俺はぐっとえるの奥に向けて、びゅう、びゅうと射精した。
射精のたびにえるは、息を詰まらせ、身を固くしていた。
「わたし一人では出来ないことが、奉太郎さんとなら、こんなにも…」
えるは、涙を流していた。俺は涙を拭って、優しくキスをした。
「実は、古典部に絡むことでわたしの伯父から何を聞いたか思い出したくて、でも、そのつてが無かっ
たんです。奉太郎さんなら、どうしても気になってることを解決してくれる気がするんですが」
俺はもう、えるの言うことなら何でも聞いてやる気分だった。
「ああ、俺の姉が古典部のOGだし、力になってやれると思うよ。里志の奴も協力させれば、たぶん、
何とかなると思う」
「ほんとうですか!!」
えるの瞳はまたも宝石のように輝き、その微笑みは俺を魅了するのだった。
まあ、そんなわけで俺は、33年前の謎解きに付き合わさせられるんだけど、えるの心の引っかかり
を取り除いてやれることが出来るんだから、いいじゃないか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
終わり。