題名「土蔵での秘め事」  
 
・福部x千反田  
・軽いSM  
 
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 金曜の夜、珍しく僕の携帯に千反田さんからメールが来た。  
 
『件名:明日の夜、予定がありますか?』  
『本文:少し離れた土蔵に興味深い物があったので、他の方には内密にして、  
    ご足労ですが、20時頃に千反田邸まで来ていただけませんか?  
    よろしくお願いします』  
 
 何だろう? 僕だけを呼び出すなんて相当変わった物なんだろうな。これは行かざるを得  
ないだろう、ということで直ぐに返事した。  
 
『件名:Re:明日の夜、予定がありますか?』  
『本文:明日は土曜日だから、特に用事はないよ。僕だけの呼び出しなんて光栄だな。  
    20時に千反田邸に行くから、よろしく』  
 
 どんな物を見せてくれるのかな。わくわくして眠れなくなりそうだよ。  
 
 さて。夕飯を食べ終えてお腹も落ち着いた頃に僕は、「ちょっと出かけてくる」と言って、  
自転車に乗り、暗い夜道の中を千反田邸に好奇心を抑えきれず、飛ばし気味で向かった。  
 
 よく考えてみれば、何で夜なんだろう? 夜でないと見えない夜光の本とか? いや、それ  
ならば、みんなで見てもいいと思うし…おっと、赤信号だ。考え事はほどほどしないとな。  
 
 そんな感じで飛ばしたせいか、19時50分には千反田邸に着いた。インターホンを鳴らし、  
「夜分、恐れ入ります。福部と申しますが、えるさんいらっしゃいますか?」  
「はいっ! 少々お待ち下さい」  
 
 玄関が開き、ぱたぱたとライトを持った千反田さんがやってきた。さてさて?  
 
「こんばんは、千反田さん」  
「急にすみません。ぜひ、一緒に見て、試していただきたい物があって。こちらです」  
 
 彼女のライトの明かりを頼りに暗い道をしばらく歩いて行くと、林の中に鬱蒼とした土蔵があった。  
 
「ここなんですよ。ちょっと前に見つけて、カギがなかなか見つからなくてやっと開けてみたら、  
すごい物があったんです」  
 
 そう言って、千反田さんは、きしむ土蔵の鍵を開けた。土蔵内には電気が来ているようでスイッチを  
入れると電球が点いて明るくなり、中の様子が見えた。…こ、これは?!  
 
「びっくりしたでしょう? わたしも初めて見たときは衝撃でしたよ。本格的ですよね。多分、父か祖父  
か判りませんが、そうした趣味の人が居たんだと思います」  
 
「あ、あのさ、天井の滑車から下がるロープや棚においてある束になったムチや大きい注射器、ちょっと  
言いづらい何本もある物は間違いなく、そういう趣味の…」  
 
「そうです! SM、ですよね。そこにある本とか見ているうちに、どうしてこんな、拷問のようなこと  
をされて、気持ちよくなるのか、わたし、気になるんです! 折木さんにこの本のようなことをしてみて  
くれませんか? と頼んだから、俺はノーマルだし、疲れるからと断られてしまったんです。なので…」  
 
 千反田さんは、もじもじしている。うーん、予想の斜め上を行くというか。  
 
「僕も男だから、正直、興味があるけど…ホータローと摩耶花には黙っていてくれるかな?」  
「もちろんです! わたしは折木さんとして処女じゃないですから、遠慮無くして良いですよ?」  
 
「とりあえず、そこにある本を読ませていただくよ。まさか、実際にできるとは思ってなかったので、  
SMの知識は薄いんだ」  
「はい。でも、あまり読んでいる時間が長いと朝になってしまいますからね? うふふ」  
 
 僕が縛り方の本を読んでいる間、千反田さんは熱心にSM写真集を読んでいる。いいのかなあと思い  
つつもムチの使い方の本にも興味が…ふむふむ。  
 
 小一時間だいたいのやり方とやってはいけないことを学んだので、千反田さんに声をかけた。  
 
「だいたい把握したんだけど、千反田さん、どうかな?」  
「…あっ、はい。よろしくお願いいたします」  
 
「じゃあ、お互い、裸になろうか」  
「わかりました、わたし、脱ぎます」  
 
 薄暗い土蔵の中、僕と千反田さんは、全裸になった。これだけで異様に淫靡だよ。  
 
「では、まず、僕のことは、ご主人様と呼ぶように。お前は、えるだ!」  
「はい、ご、ご主人様?」  
 
「よろしい。える、両腕を上に揃えて。布を巻いて跡が付きにくくして、ロープを何十にも巻いて、  
くぐらせて〜滑車で引っ張るよ」  
「はい。わたし、すごい、ドキドキしてきました。もう、手が下ろせませんね。ふぅ」  
 
 体を吊り上げるほどやると腕にしびれが残ったりするようなので、ほどほどにして床のフックにロープを  
縛り付けて固定した。  
 
「そして、片足ずつ、ロープで巻いて、壁のリングにそれぞれ固定して……と」  
 
 千反田さんは、人という字みたいな形で固定された。  
 
「ああっ、もう、手も足も自由に動かせません。これなんですね、はぁはぁ…」  
「そうだぞ、える! こうして、乳房をぎゅっと握られても、股間をまさぐられても…」  
「いやっ、そんなにしないで下さい。あっあっ、どうしても…逃れられませんね」  
 
「僕のすることに一切、抵抗できないんだよ?」  
 
「ご主人様、そんな酷いこと言うなんて…あっ、あそこが冷やっとしました…何をしてるんですか?」  
 
「この太いバイブを入りやすいようにローションを塗ったんだ。えるの膣にもこうして塗り込んで…」  
「そんなに大きなのなんて…あっ、ぬるっとして、太い、太いのが入ってくるーっ、どうなってしまうの?」  
 
「別のひもを使って、バイブが落ちないように腰に固定してと。とりあえず、スイッチ入れるよ」  
 
 ブゥーンと特有の音がして、千反田さんは腰をよじらせて眉根を寄せている。  
 
「こんな、もう、中がいっぱいなのに動いて…、どうにもならないの…」  
 
 僕は、たくさんの鞭を束ねたバラ鞭を握った。まずは、軽く。  
 
「毎度毎度、お前の訳のわからない悩みは、迷惑なんだ! ばしーん!」  
 
 白く柔らかい乳房が、びしゃっと歪み、赤い鞭の跡が付く。  
 
「ひぃ、おっぱいになんて、ヒドイです、ご主人様! わたし、ちょっと気になるだけで…」  
「口答えするな! 乳首に、うりゃ、ばしーん!」  
 
「あっ、なんで?! うぅ…ん」  
 
 びくんと飛び跳ねるように反応し、バイブの音がくぐもった。股間がくねくねして内股気味になってきた。  
 
「徐々におかしくなってきたんじゃ無いか? この変態えるめ! ばしーん!」  
 
 今度は、後ろに回り込み、お尻向けて鞭を振った。ぐっと尻が持ち上がり、またバイブの音が変化する。  
 
「あひぃっ。お尻になんてするから、もぅ、ご主人様ぁぁぁん」  
 
 背中を反らせ、股間から愛液がボタボタとこぼれ落ちた。  
 
 千反田さんは汗ばみ、長い髪が体に絡みつき、あちこち赤いアザがついていて、ものすごくエロイ。  
 
 さあ、バイブのスライドスイッチをぐっと上げて、いっくぞー!  
 
「どうだ、鞭で叩かれて、よがるお前は、変態だ! 連続で行くからな! ばしーん! ばしーん! ばしーん!」  
 
 体のあちこちをまんべんなく、鞭で打っていった。奇妙にくねる体が異常なエロさ。  
 
「だめぇ、だめです、ご主人様、あそこがブンブンうねって、体中が熱くて、お、おかしくなっちゃぅ!」  
「うるさい、この変態える! こうしてやる! ばっしーーん!」  
 
 僕は、更に強く鞭をすくい上げるように千反田さんの股間に打ち当てた!  
 
「きゃーーーーーーっ! うぐぅ」  
 
 千反田さんは、大声で悲鳴を上げて全身を硬直させ、がっくりとうなだれて、じょじょーっと失禁してしまった。  
 
 ヤ、ヤバイ、やり過ぎた。  
 
 僕は青くなって、もどかしく地面のフックからロープを外して、抱き留めて、手足のロープを必死で外していった。  
 洗い場があったので、そこまで連れて行って、頭からちょろちょろと水を流してみた。  
 
「う…うーん、あれ? 冷たいですね。福部さん、わたしはどうしたのでしょうか?」  
「ごめん、千反田さん。僕が興奮しすぎて、やり過ぎちゃったよ。ホント、ごめん」  
「ああ、失神しちゃったんですか。体がまだ、じんじんしてます」  
 
 洗い場から移動し、近くにあったバスタオルで千反田さんを拭いた。僕が拭くたびに色っぽい声で呻くので、  
恥ずかしげも無く、僕は勃起してしまっていた。  
 
「うふ。逞しくなってますね。むぐむぐ」  
 うぅ、このツボを心得た舌使い、舐め方、摩耶花に教え込まねば。  
 
「おわっ、すごい気持ちよさ。ホータローはこんなフェラしてもらってるのかよ。あっでも、さっきまでの興奮の  
名残が俺にも、だ、ダメだ、出る、出るよ!」  
 
 噴出する精液に千反田さんは、ぐふっとかしつつも精液を全部飲んでしまった。あ、最後まで吸われるぅ。  
 
「腰がガクガクする福部さん、おかしいですぅ。…そこにコンドームがありますから、最後にわたしをバックで  
してもらえませんか?」  
 
 そう言って、千反田さんは痛々しく跡のついた尻をこっちに向け、べっちょりと愛液にまみれた陰毛の奥にある  
赤く濡れそぼった秘部を晒した。  
 
 …もう、やるに決まってるじゃ無いか! 僕はコンドームのパッケージを破り、さっき出したばかりなのにギンと  
勃起したちんこに装着した。そして、千反田さんの白くて柔らかい尻を鷲づかみして、ずんっと挿入した。  
 
「あぁ〜やっぱり、バイブよりおちんちんがいいです。あっあっあっ、気持ちいい〜!」  
 
 バンバン腰を使う僕に押しつけるように千反田さんの腰がついてきて、たまらない。  
 
「ホータロー、ごめん。千反田さん、すごくいいよ! 中が絞まって、絡みついてくるっ!」  
 
 たゆたゆしている乳房を掴み、乳首を弄ると痛がってるのか気持ちいいのか判らない声を上げる様子に更に盛り  
上がり、へたりと地面に倒れ込んで熱い息を漏らしている千反田さんの腰をつかんでこれでもかと突き上げて、  
 
「もう…だめぇ、わたし、いくいく、いっちゃいます、いくぅ…」  
 
 と絶頂に達した千反田さんのマグマのように熱くたぎっている奥底にびゅるびゅると僕は射精し続けた。  
 
 土間なので泥だらけになってしまったから、腰の抜けた千反田さんを抱っこしつつ、二人の服を持って、ライト  
で道を照らしながら、千反田邸の露天風呂までこっそりとやってきた。  
 
「ふーっ、誰にも会わなくて良かったね、千反田さん」  
「はい、福部さん。ご苦労様でした」  
 
 シャワーでお互いの泥と汗を流し、ボディーシャンプーできれいにした。僕の鞭のせいで千反田さんは湯に入れ  
ないから、風呂から出て、脱衣所のバスタオルで体を拭き、着替えた。  
 
「今日は、もう遅いから、このまま帰るね」  
「わたしのわがままに付き合って戴き、本当にありがとうございました」  
 
「ホータローと摩耶花には内緒だけど、貴重な体験させてもらったよ。じゃあ、おやすみ、千反田さん」  
「おやすみなさい、福部さん!」  
 
 チュッとキスされちゃったぜ。やっちまったものは仕方ないけど、今度、摩耶花にもSMをやってみようかな。  
 なんて思いながら、妙に軽くなった腰で夜道を自転車で飛ばして帰った。  
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おわり  
 

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