「これはラノベハーレム主人公ですか?はい、エロゲハーレム主人公です 前半」  
 
 
 カッ  
 
 相川家の上空に垂れ込める暗雲に稲光がひとすじ走る。空がユーの昂りに応えているのだ。  
 雷光の下、今宵もまた不死者たちによる狂乱の宴が幕をあげる。  
 
「今日はセラからだったか?」  
 歩はベッドに腰掛けながら気さくに問いかけた、全裸で。断じてワイン片手にバスローブではない。  
 ベッドの横に並んだ三人の中から名前を呼ばれた吸血忍者が一歩前へ進み出る、やはり全裸で。  
「わざわざ順番を覚えているなんて、よっぽど愉しみにしているんですね。この変態クソ虫が」  
「悪いか?お前が嫌なら、順番をパスしてもいいんだぜ?」  
 虚勢の罵倒をあっさり切り返されて、セラは視線を彷徨わせる。強がっていても気持ちのありかは明らかだった。  
 彼女が逡巡する間、歩は豊満な肉体をじっくりと鑑賞した。恥じらいがスパイスになって、いっそう扇情的だ。  
 むくむくと立ち上がってきた肉棒を指して一言。  
「はい、時間切れ。セラのせいで、デカくなっちまったから鎮めてくれよな?しかたないからさ」  
「それは……しかたないですね」  
 ごくりと唾を飲み込んで、チラチラと歩の股間に視線を走らせながら、吸血忍者はベッドに寄りかかった。  
 早くも秘所はしとどに濡れている。  
「……秘剣、燕返し」  
 なぜか技名を告げながら彼女は腰を沈めた。ゾンビ退治でもしているつもりなのだろうか。  
 実際、そうであったらしい。  
「はぁあんっ!」  
 初っ端から瑞々しい嬌声をかなでながら、セラはボリュームたっぷりの胸を遠慮なく歩の顔に押し被せたのだ。  
「ちょっ。息がっ!」  
 抗議の声もどこへやら。セラの腰が激しく踊る、ハルナとユーに結合部をみせつけるように。  
「うあー」  
「……」  
 魔装少女は呆れと感嘆の混じった声を漏らし、ユーは無言のまま綺麗な瞳を大きく見開いた。  
 
 ずちゅずっちゅ。ずぷ、ずりゅりゅりゅりゅぅ。じゅぷっ  
 
『うぐっ。ぐぁッ……』  
 セラの下から響く、くぐもった悲鳴はひたすら弱まるばかり。  
 そして、小刻みに震えていたゾンビの足がひときわ大きく痙攣した後、弛緩する。  
 歩の男根も、それに歩調をあわせた。すなわちセラの体内に精を放ったのであった。  
「はあああああっん!!」  
 断末魔の膣内射精を受けて、セラは大きな胸をそらして甲高い声をあげる。  
 一足遅く鼻と口を解放された歩の顔を赤い瞳が見下ろす。息を整え、言い放った。  
「まったく……着床率の高い臨終精液をこんなに私の中に出すなんて、あなたって本当に最低のクソ虫ですね。んっ!くぅ……」  
 上気した顔にサディスティックな笑みを浮かべながら、膣を締めて最後の一滴まで搾り取るセラだった。  
 
 そんな吸血忍者の太ももを血色の悪い手が、がっしりと掴んだ。  
「っひ!?」  
 驚いて揺れる巨乳を、さらに下からの衝撃が襲った。  
「そりゃ悪かった。罪滅ぼしに普通の精液で中を洗い流してやるよ!」  
 あっさり蘇生した歩は、ガンガン突き上げながら不敵に笑う。  
「な、何を馬鹿な……ふぁっ。そこぉっ!」  
 こうなるともう完全に歩のペースで、セラは彼の上で痴態を晒すしかなくなる。  
 意地を張りたくてもこぼれる切ない喘ぎが部屋中に広がってしまう。  
 そんな彼女に身を起こした歩が、ニタッとしたゾンビスマイルを寄せた。  
「ほら、結婚」  
「んっ!!」  
 毎晩恒例の口付けを受けて、吸血忍者を縛っていた体面の鎧が解ける。  
 途端に彼女は今まで以上に激しく乱れはじめた。  
「ああんっ!いいっ!!アユム!もっと、もっとしてください!」  
「ああッ。たっぷりみっちりずっぷりしてやるぜ!」  
 セラは歩を抱き返し、彼に合わせて腰を振った。いつもの澄ました彼女なら「あさましい」と評する動きだ。  
「うれしいっ!来て!来てください、アユム!!」  
「そらっ。いくぞ、セラッ!!」  
 今までに倍する衝撃力で、マラがセラの子宮口をえぐった。  
「あ、あ〜〜〜ッ!!!」  
 歓喜の悲鳴をあげて、黒髪ポニーテルの新妻は花婿の子種を体内にむかえいれた。  
 それは臨終精液を洗い流すわけもなく、彼女が孕む可能性をただ高めるのだった。  
 
「さて……」  
 力尽きたセラを優しくベッドに横たえると、歩は面をハルナの方へ向けた。  
「あ!」  
 視線はベッド上に釘付けになっていたにも関わらず、初めて気付いたような顔をして、  
魔装少女は動きを止めた。  
 彼女はバツが悪そうに、股間を弄っていた手を後ろに引っ込める。  
 おかげで歩からは艶かしく濡れた幼い割れ目が見放題だった。目立った濡れを示していないユーとの対比が実に刺激的だ。  
「我慢できなかったのか?」  
 静かな口調で問われたのに、何故かハルナは叱責を浴びた気分になってしまう。  
「ごめん。あたし……」  
 つつましい乳首が微かに震える。アホ毛が大きく泳ぐ。そんな彼女に歩は微笑みかけて手招きした。  
「自分でしなくても俺がしてやるからさ。こっちに来いよ」  
「うん」  
 ハルナは素直にベッドに駆け寄ると、歩のふところに飛び込んだ。  
 軽くじゃれ合ったあと、膝に乗って背中を胸に沿わせる体勢に落ち着く。  
 すかさず歩の手は胸と股間に伸びた。  
「もうっ。エロムのエッチスケッチワンタッチ!」  
 魔装少女の明るい叱責が、少しずつ色っぽい吐息に変わる過程を、歩はじっくり愉しんだ。  
 同時に、一見冷めてみえるユーの瞳がうるみを増していることに意識を配る余裕があった。  
 決して逸らされないネクロマンサーの視線を意識しながら、彼は剛直を取り戻したペニスをハルナの股間に沿わせる。  
「ふああ……ぅ。アユム、い、入れちゃうのか?」  
 期待半分、大期待半分で、ハルナは歩を見上げようとした。  
 栗色の髪に鼻先をくすぐられながら、少年は行動をもって答えとする。  
 
 ずぷぷんっ!  
 
 魔装少女の細い腰に、怒張がいきおいよく埋没する。  
 入念に濡らされた肉壁は、しっかと歩をくわえ込み。奥へ奥へといざなった。  
「くあうんっ!アユム、アユムぅ……」  
 歩は切なげに己の名前を呼んでくる少女の腰、否、全身を抱きかかえてダイナミックに上下させる。  
 それはまるで――  
「ひゃあっ。あたしアユムに使われてるみたいッ。すごい!すごいよぉっ」  
 自らの快楽を満たすために、ハルナをオナホールのごとく“使っている”  
 その認識を共有し、あまつさえ悦ばれてしまったことで、歩の興奮には歯止めが効かなくなった。  
「うおおっ。ハルナ!それなら、こうだ!!」  
 彼はハルナの身体を180度回転させると、ベッドに押し付け400%の力で腰を叩きつけた。  
 
 ずぐぅんッ!!  
 
 重低音が二人の脳裏に轟き、400%チンポはあろうことかハルナの子宮口を貫いて、最深部に突入した。  
「クハゥウッ!!」  
 少女の視界に火花が散り、肺から全ての空気が押し出される。  
 まるで歩の肉棒に横隔膜まで突き動かされているようだった。  
「あ……あ、、」  
 瞳孔を広げて呻きながらも、全体をしっかり締め付けてくるハルナが愛しくて、歩は無理を承知で腰を動かしてしまう。  
「やああ、こんなのっ。……うくぅぅうっ」  
 動きに反応して意識を取り戻したハルナは、どこか甘さをひそめた悲鳴をあげて、少年の胸にしがみついた。  
 亀頭が子宮内を上下する。カリ首が入り口の向こう側に引っかかり、常軌を逸した快感をもたらす。  
「めっちゃ気持ちいいぞ、ハルナ!!このままイクッ!子宮にたっぷり出してやるからな!」  
「ああ、そんな!あたし壊れちゃう。壊れちゃうぅっ!!」  
 正気の欠片もない叫びをあげる魔装少女の中に、歩は容赦なく精液をほとばしらせた!  
「うぃっ、ああぁ〜〜っ!!!」  
 体内で生じた爆発に等しい現象に、ハルナは涙をとめどなく流し、全身を痙攣させた。  
 瞳は異次元を凝視している。  
 やっと少し平静を取り戻した歩が本当に壊れてしまうことを心配するほどの乱れぶりだった。  
 彼は肉棒を慎重に引き抜くと、胸を抑えて身を縮めるアホ毛の下を覗き込む。  
 そこにユーがそっと歩み寄り、ハルナの下腹部にガントレットをそわせた。  
 焦点の定まらない目をしていた少女は、途端に跳ね起き、甲冑に掴みかかる。  
「こらっ。根暗マンサー!歩があたしにくれた痛みを取るなよな!!返せっ」  
 
 無茶苦茶だ。無茶苦茶にマゾだ。呆れる歩の前でユーはふるふると首を振り、メモを突き出した。  
『赤ちゃん産めなくなる』  
「あー……」  
 今のユーに言われると説得力がある。文句を付けるわけにもいかず、頭を掻くハルナ。  
 そこで、彼女はいぶかしげに、自らの股間をまさぐった。  
「あれっ?膜まで再生してんじゃん!どーりでセーエキが出てこな……」  
「マジでっ!?」  
 歩はその言葉に超音速で反応して、ハルナの肩をぐわしと掴む。  
 子宮に直接注ぎ込んだ精液が子宮口と処女膜で完全にシャットダウンされているところを  
想像した彼の興奮はまさに有頂天。確実!処女(?)妊娠確実ゥ!!  
 そんな歩をハルナとユーはジト目で見つめた。  
「ったく。これだから処女厨は」  
『しかも独占厨』  
「ロリコンで」  
『貧乳属性』  
「『処置なし』」  
 肩をすくめる二人に歩は負けじと拳を握った。  
「処女が好きで何が悪い!!ハルナもユーもセラだって、処女だったじゃないか!  
 俺は俺に処女を捧げてくれたお前らが大好きだ!!!」  
「なっ!は、恥ずかしいこと言うなよな……」  
「恥ずかしくなんかないっ。そうだ、明日は処女膜と子宮口を一気に突き破ってやる。愉しみにしとけよ、ハルナ!」  
「〜〜〜きゅぅうう……」  
 とてつもない妄言を聞かされて、ハルナは真っ赤な顔をうつむけてしまう。  
 体操座りした足の間から、新品になった割れ目が見え隠れしていた。  
 その有様に刺激されて、歩のおかしなテンションは更におかしくなる。  
「やっぱ、やめた」  
「へっ?」  
 ハルナは表情のコントロールを完全に忘れていた。物凄く残念そうな顔をして歩を見る。  
 そこに彼は押し被せる。  
「今からにする」  
「ひぅっ!!?」  
 歩は素っ頓狂な悲鳴をあげる小さな身体に躍りかかり、その処女膜と子宮口の締めつけを堪能しつくした。  
 小さな手に腹の上からチンコを押さえさせて、二度目の中だしを決める。  
 
「おいで、ユー」  
 残骸状態のハルナを背後に、歩は慈愛のこもった笑顔でネクロマンサーをいざなった。  
 もはや人格の辻褄があっていない次元なのだが、ユーは無警戒にもゾンビの手を取って我が身をゆだねてしまう。  
 それに応えて、歩はまるで壊れものでも扱うように、少女を優しくかきいだく。  
 事実、ハルナは壊れたので彼のパワーにとって少女は壊れものに違いない。  
 しかし、彼に言わせればセラやハルナとのプレイは互いの嗜好を妥協させた結果。  
 ユーに優しくするのも歩にとっては同じ方向性の行為なのだった。  
 それに、彼女には特に優しくしなければならない理由がある。  
「膨らみが分かるようになってきたね……」  
 歩はユーの優美な白い腹部を撫で撫で、呟いた。  
 彼の手は下に滑って、入口にして出口に触れた。  
 
 ちゅくっ  
 
「……っ!」  
 “家族”の営みを鑑賞し、ハルナの痛みを二度も肩代わりしたユーのそこは、しっとりと濡れていた。  
「ユー、いいね?」  
 コクリと頷く少女を優しく組み敷いて、歩のペニスは今夜もハットトリックを決めた。  
『――あぁっ』  
 互いの良すぎる感触に、二人は同時に声を漏らしてしまう。  
 二連戦を経ても歩の息子は硬度を保ち、ますます盛んだ。  
 ユーの肉襞を一枚一枚たしかめるように、あるいは彼女を自身の雌型にせんとするように、  
ゆっくりだがしっかりしたピストン運動をしてのける。  
 ネクロマンサーは快感に耐えかねて、ゾンビのうなじに可愛らしく噛み付いた。  
 歩にはそれすら快い刺激にしか感じられない。お返しとばかりに耳たぶに熱い息を吹きかけ、  
お腹に体重が掛からないように気を付けながら、ペニスの圧力を強くしていく。  
「……ぁっ」  
「声を出してもいいんだよ。ユー」  
 手で口を押さえながらコクコク頷く彼女を歩は愛おしく感じた。思い出して一言付け加える。  
「あ、でも、「赤ちゃんが出来ちゃう!」は我慢してほしいかな」  
「……む」  
「次は普通に赤ちゃん作りたいからさ」  
「っ……」  
 真っ赤になったユーに口づけ、歩は腰の進退を加速させた。そろそろ限界が近い。  
「ユーっ。かわいいおっぱいを見せて」  
 いったん身を離すと鎧をまくりあげさせ、つつましくも柔らかそうな乳房を光のもとに晒させた。  
「赤ちゃんのために揉んで大きくしておこうな……」  
 
 ふにっふにっ  
 
「んぁ、んぅん……」  
 手の平サイズを揉みしだかれて悩ましげな声をあげるユー。  
 彼女の手が鎧を支える力を失ったのをいいことに、歩は再度顔を近づけると熱い接吻を見舞った。  
 いっけん消極的なようでいて、情熱的に舌を絡めてくるネクロマンサーのやらしさは、  
すでに燃えあがっている歩の情欲を再加熱する。  
 鎧の下に滑り込ませた両手で絶え間なく胸を愛撫し、ペニスに最後の一押しとなる刺激を加える。  
「うっ!ユー……どこに出してほしい?」  
「……あああ。な、中に!中に出して……歩!」  
 ユーは堪らずに懇願した。  
「赤ちゃんがいるのに中がいいのか。いけない子だな、ユーは」  
「うぅ」  
「俺も、ユーの中に出したいから、おあいこ様だけど」  
「あっ」  
 泣き顔が一瞬で笑顔に変わるのを至近距離で愉しみながら、歩はGスポットに押し付けて射精した。  
「ふあぁああっ!」  
 綿毛が舞い上がるような声をあげて、ユーが昇りつめる。  
 射精の余韻がおさまるのを待って、歩が横抱きに眺めた彼女の顔は、安心しきった穏やかなものだった。  
 彼の頬も自然と緩んでしまう。  
「かわいいな……」  
 

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