放課後、いきなりハルナから電話が掛かってきた。  
「あー、もしもし?」  
『急げ!早く来い!大至急!』  
「は?」  
『大先生が大変なんだよ!いいから早く来い!』  
「大先生が!?」  
と言おうとしたところで切りやがった  
 
三十分後、俺はようやく大先生を発見した  
しかし、そこにハルナの姿は無い  
「大丈夫ですか!?」  
 
「あらあら〜アユムさん、来ていただけたんですかぁ」  
そう言う大先生の前には軽く見積もっても100のメガロがいた  
「あの、加勢したいんですが…ミストルティンが…」  
「しかたないですねぇ  
 ネブケスタ、ラカイナタカシ」  
呪文を唱えると、目の前にはミストルティンが  
「ノモブヨ、ヲシ、ハシタワ、ドケダ、  
 グンミーチャ、デー、リブラ!」  
服が破れてピンクの衣装  
「ところでハルナは?」  
「ここにいるメガロは全てB級以上なのでぇ、帰らせましたぁ」  
「なるほど…そういえばあの呪文は使わないんですか?」  
「あの呪文って、どの呪文ですかぁ?」  
「あれですよ、火のヤツ(2巻191ページ6、7行目参照)」  
「アユムさんにはぁ、魔法の才能がないのでぇ、無理ですねぇ」  
「そうなんですか?」  
「あれはぁ、結界で囲まないと周りが火の海ですからぁ」  
あ、そういえばメガロ  
そう気づいたときには、大先生の体が吹き飛ばされていた  
 
『起こる確率があるものは、いつか実際に起こる』  
だとしたら、こんな可能性があるのだろうか。何のために?  
俺の愚息をユーが下の口に銜えている。  
震える形を抱いて今すぐ抜いてやりたい。できないけどな。  
動かないでと『言われた』から。  
いくらか落ち着いたのか腰を動かそうと俺の肩に手をかける。  
ゆっくりと抜ける寸前まで腰を引き、戻す。痛いのか感じているのかわからないがユーの口から意味のない言葉が漏れる。  
その度にかわいい顔を歪ませてはまた腰を動かす。  
もし動けたら、果たして俺はユーの肩を優しく抱けるのだろうか。  
愚息が快感を貪り始めた頃、ユーは唐突に意味のある言葉を紡いだ。  
「動いていいよ」  
その言葉を聞いた俺は−−  
 
 
 
 

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