「待って――――お待ちなさいっ!」  
 
 突撃ラブハートな女神マヤのアプローチを振り切り、まじかるナースとして  
、最後の戦いへと向かった小麦の下へ駆けつけるべく、京介は独り走る。奔る。直走る。  
 息せき切って開け放たれたスタジオの出入り口にさしかかったところでようやく追いついたマヤは  
、もたれるようにその腕にすがりつく。  
 「――駄目です京介くん、危険すぎます!」  
 「は、離してくださいッ、じゃあないと」  
 
 ――中原さんが……!  
 
 「さっきもいったでしょ、外はウイルスだらけだって――敵の、  
もうなりふり構わない作戦でこの日本、いや世界中がウイルスに感染され尽くして、  
いわばこの地球そのものが巨大なカオス・フィールドとなってしまったのですよ!  
 そんな、敵の真っ只中でまともに生き残っている者は、今となっては私たちだけ。  
そうでなくても生身のあなたが小麦ちゃんの処に行ったって、できることは何も――!」  
 「だからって!」  
 
 ――え?  
 
 「だからってこのまま何もしないでいろってことですか!?」  
 京介の剣幕に、一瞬たじろぐマヤ。普段の彼を知る者たちからすれば  
、およそ見たことのない表情だ。だけど此処で媚びて、退くわけにはいかないのだ。  
わくちん界の女神という前に、彼を想う一人の女として。キッと、気丈に彼を見上げ、  
 「そ、そうです……っ! 私たちにできることと言えば、まじかるナースの無事を祈って  
、彼女が帰ってくるまで此処で待つこと……待ち続けること。あの子の帰る場所を、護るんです。  
これはとても大切なことだとは思いませんか? 悪戯に追いかけて  
、足手まといになられてはそれこそ元も子もない、あんぐらーの思う壺ですよっ!  
 小麦ちゃんにも迷惑がかかってしまいます。ですから――」  
 「僕には、僕には…できない――! こんな処で手をこまねいているだけなんて。  
確かに僕が行ったところで、足手まといにしかならないかもしれない。何もできないかもしれない。  
それどころか、僕には正直言って今何が起こっているのかさえ分からない。  
でも一つだけいえるのは……」  
 「――?」  
 「中原さんは、今、この瞬間も何者かと戦っているんです。多分、きっと――――」  
 貌だけ振り返らせ、彼は言った。  
 殺し文句を。  
 「僕たちの未来を、護るために」  
 「京介――――くん…………」  
 再び、マヤの湖畔のように澄み渡った眼は京介に釘付けとなり、  
力が緩んでしまう。腕を軽く振り切った京介は、  
 
 「とにかく、女の子の中原さんがたった一人で戦っているのに、僕だけ安全なところで避難していろだなんて、出来ませんよ……っ!  
 無力かもしれないけど――きっと、こんな僕にも何かできることがあるはずです」  
 踵を返して、今度こそ走り去ろうとするも、またもマヤに後一歩のところで腕を引っ張られる  
 「ま、待って!」  
 苛立ちげに振り返り、目が合ってしまう。それは、先ほどまでとは明らかに違う、  
重く、切ないものを押し殺したような、そんな微妙な表情。哀しげに歪む口元から、  
この場にそぐわない、私情ともとれる言葉が紡がれる。  
   
 「京介くん……そんなに――そんなに小麦ちゃんのことが、大事――――なんですか?」  
 私は、あたしは、いったい何を…………?  
 自分は何者で、今はどんな事態なのか、考えなくても分かるだろうに。  
何のために此処まで来たのか。少なくとも彼を慮るふりをして  
、こうして独占しようだなんて思いもしなかったはずだ。それこそ  
、最後の手段に打って出たウイルスとの苦しい戦いを強いられている小麦に  
申し訳が立たないだろう。  
 
 「……………………………」  
 「……………………………」  
 
 彼らを取り巻く、世界最終戦争の如き様相を呈した、怒号に怒声、灼ける空、阿鼻叫喚、鳴り響く空気。  
いや実際、そうなのだ。この戦いで長きにわたるウイルス、あんぐらーとの決着がつくだろうと言うことだけは  
、はっきりしているのだから。  
 しかし、それらの轟音は今、この瞬間の二人には甚だ無意味であった。世界を  
、人類を呑み込む広大無辺なカオス・フィールドの片隅でどれくらいの時間だったか  
、隔絶された静寂が流れすぎ、そして。  
 「ええ――――大事ですよ」  
 
 「……――!」  
   
 胸が、締め付けられる。唇を、噛んでしまう。  
 
 「そう…………」  
 「僕の大切な、友達ですから」  
   
 ――……え?  
 
 俯かせた目を、上げる。  
   
 「だから僕が、なんとかしなきゃ。日頃、お世話になってるし……ね。それに」  
 「……それに?」  
 「中原さんと一緒に仕事するとね。楽しいんですよ。お騒がせなところもありますけど  
、其所にいてくれるだけで、何だか元気になれるんです。これは僕だけじゃなく  
中原さんの傍にいる人みんながきっと同じ気持ちだと、そう思いますよ。口には出しませんけどね」  
   
 ああ、そうだ。その通りだ。  
   
 こんな朗らかな顔でそう言われては、こちらとしてもやぶさかではないじゃないか。思えば脱線も多かったものの  
、まじかるナースとして着実に経験を積み、そして成長してくれた。かつての北関東では  
、あんぐらーに次ぐ驚異であったまじかるティーチャーにより洗脳を受けた京介を救い  
、今回もまた、重いリスクを背負いつつも大好きな人たちのためにその身を奮い立たせたのだ。  
コスプレアイドルという肩書きを持ち、この役目を請け負った動機もそれと延長線上ではあったものの  
、今や愛と正義の魔法少女としては『本物』となったといえるだろう。それは、  
これまでずっとムギ丸の目を通して彼女を見てきたマヤだからこそ、誰よりも識っていることだ。  
 
 「ええ、そう――――そう、でしたね」  
 一つ頷いた女神もまた、元の柔和な、らしい顔へと立ち戻る。  
そして深呼吸、左手に携えた女神の杖を、高々と掲げる。  
 
 「京介くん、私にしっかりと掴まっててくださいね」  
 「え……」  
 「早く!」  
 請われるままに、マヤの両肩に手をやる。心なしか頬を紅くした彼女は  
、京介の背後の上空から急速に迫りくる、空飛ぶ某有名製薬会社のマスコットキャラクター  
、巨大サ○ちゃんを警戒しつつ、  
 「これから――小麦ちゃんの許(もと)へ向かいます。大丈夫。私に任せてくれるのなら、あっという間ですっ」  
   
 ――本当ならこの方法は、わくちん界の人間以外、使うのは赦されないのだけど……。  
 
 どちらにせよ。あんぐらー回収には自分が必要となる。だから京介をあの部屋で待たせてから自分が  
……という算段だったが逡巡などしてられない。それに決戦地へ向かうのならこの混乱で車などの交通手段はおろか  
、徒歩ですら危うい。さながら丸腰で猛獣の檻へ突入するようなもの。例え掟に背こうとも最悪、京介だけは無事で帰したい。元々この騒動は自分の分身が――ひいては自分が引き起こしたものなのだ。責任は、総て自分にある。  
 だけど今は、それでも、今だけは。  
 
 まだ眼を白黒させてる彼に向かって。  
 「――ねぇ、京介くん、私を――女神を信じて……くれますか?」  
 「……うん。ええと……その――頼みます!」  
 この期に及んで疑うことは無意味だと悟ったのだろう、  
京介は速やかにマヤに身をゆだねた。此処に来るまでに彼は  
、いくつも信じられないものを目にしているのだ。  
 
 ――ありがとう、京介君。あなたは私が、絶対に……。  
 
 その覚悟を見た彼女は、かくして京介を腕の中で護るようにして杖を目線へ、水平に構え、強く念じる。  
 これは、魔法ではない。わくちん界との交信能力を持つ杖を介して行う、願い。  
 女神はこれを繰り返して地上と行き来していた。  
 遠く次元を隔てつつも、この世界と表裏を為すところへ思念を送る。  
 
  ――女神マヤより、わくちん界へ。私と……地上の人間一人の、転送を要請。  
 場所はまじかるナースの近く。なるべく安全な場所へ。承認――――願います!   
 
 果たして、杖の先端の水晶球は出入り口から噴き出す程の眩い光を放ち、二人を瞬く間に包んでしまう。  
 
 どうか、無事でいてね小麦ちゃん――けど、そんな風に思われてたなんて……やっぱり、  
私、妬けちゃうな……。  
 
 「――ん? いま、何て……」  
 いけない。口に出してしまったようだ。反省反省。  
 二、三、私はかぶりを振り、殊更冷静につとめようとする。  
 私は女神として、彼を導かなければならないのだ。  
 
 「何でもありませんよ、京介くん。それでは、参ります。私から離れないで――」  
 
 消えない絆をその手で繋ぎ止めるように、マヤの細腕が腰に回された刹那  
、光がピークに達し二人を掻き消す。コンマ数秒の差で誰もが姿を消した出入り口に巨大サ○ちゃんが殺到する。  
無論狭い出入り口に収まるべくもなく、周りの壁を紙のように突き破り、その奥の各インターネットラジオ収録ブース  
、スタッフルームなどの何もかもを等しく薙ぎ倒し突き抜ける。  
 
 
 まじかるナースとまじかるメイド、二人の魔法少女がその雌雄を決する高層ビルの傍ら  
、既に騒動で廃ビル寸前となった建造物に挟まれた裏道。  
何者も立ち入らないその場所へ、二人分の人間を内包した光がわだかまり、霧散した。  
 
 「ん――ここは……?」  
 
 飛び交う怒声に怒号。灼ける空。爆ぜ震える空気。そこいら中に充満する、不協和音を刻む混乱の気配。  
顔を動かし、周囲に目配せをする。少なくとも、空が見える時点で元いた場所とはまるで違うことが知覚できた。  
 
 「ふぅ……どうにかこうにか成功したみたいですね。京介くん、着きましたよ? 無事――って……あ……っ!」  
 
 ――こ、これって……まさかもしかしてひょっとして――。  
 
 この体勢は、と温もりの中でマヤは気がつく。お互いの肩と腰に腕が巻き付き  
、抱擁を交わす格好となっている。というか、危ない気が付けば、自分の躯がすっぽり京介に埋まっているじゃないか。  
途端に、溢れるようだった決意と力が、心から、芯から萎えていく。  
 
 腰に回した両腕以外は。ぎゅっ、と満身の力を込めて。  
 
 「この近くに中原さんが――……わっ?」  
 一歩、踏み出そうとする。が、抱き締められたお陰でもつれてしまう。  
 「あっ、あの? ちょっと、離して…………欲しいん――――」  
 語尾に向かうに従って弱気になるのが京介の京介たる所以であり  
、限界だろう。手は所在なげに額を掻いてたりする。  
 
 
 ――す〜りすりすりすりすりすりすりすりすりすりっ♪  
 
 「の゛わ゛わ゛ッッ!?」  
 「むふふふふふ〜っっ♪ やくとく、役得、ですっ! もう、京介くんってば火事場のどさくさにこんなコトッ……マヤ  
、もうどきどきです♪ もう胸がパチパチするほど騒ぐ元気玉、っです!!」  
 そんなこと言われても、むしろこっちがドキドキしてしょうがない。絶叫マシーンに乗る類のだけど。  
だが、こんなことにCHA-LA HEAD-CHA-LAでなかった京介にはただただ狼狽えるしかなかった。  
 特に胸のあたりにぐりぐり押しつけられ潰れる、大きな二つの柔らかい感触がこそばゆさすら感じさせて、緊張を殺ぐのだ。  
 「どっ! どっちが火事場のどさくさに紛れてんですかッッ! ま、またそんな躯を擦りつけないでっ!?  
 あ、あの、む、胸がっ、胸が当たって――!?」  
 「あててるんですよ♪ あはっ、京介くんってばもしかして、私のコト意識してくれてるんですか?  
 いやですわっ♪ そんな、わたくし、恥ずかしいっ! でも、嬉しいなっ――」   
 時と場所を選ばずまたごろにゃあ〜ん♪ 状態となってしまった女神は  
、それはもう盛りのついた猫のように匂い付けにご執心だ。  
 
 「ですから、京介くんも遠慮なんかしなくったっていいのにっっ♪ ひとこと言ってくれさえすれば私、私  
、何時だって……あ、もしかして今流行のツンデレさんってやつですか!? もう、京介クンのあ・ま・の・じゃ・くさんっ♪  
 きゃあ〜っ! やっぱり京介クンってば私のコトが忘れられないんですねっ! マヤ、感激です! ええいもう構いませんわっ  
、このアニメも今回が最後、いわば千秋楽、是非ともここは一つ、私と王子、もとい京介クンが今度こそ結ばれて終わる  
、真のグランドエンディングで幕を閉じるためにも、あの時私の唇を奪ったセキニン、取って貰いますね――♪ う……ン……っ」  
 まぁ奪ったのは一方的に一ノ谷の合戦の一騎駆けばりに不意打ち気味にマヤの方だがひとしきりラブコールを捲し立てつつ  
、存分に自分の匂いを擦り付けて、マヤはメインディッシュとばかりに朱く熟した口唇を寄せる。  
 「――すきよ、京介くん……好き。ずっと前から、愛して……あ、あら?」  
 「あ、中原……さん――――!」  
 ふと眼を開けると、京介くんが自分を見てくれてない。  
 そう思うよりも早く、  
 
 「中原さんッッ!」  
 「あっ――!」  
 中空の一点を凝視していた彼は、やおらマヤを払い、その勢いで尻もちをついた彼女を労ることなく駆け出す。  
 一際高い、一際濁り澱んだ、障気を孕んだ空気に満たされたビルに向かい、なりふり構わず奔る。  
 「あいたたた………………はぁっ」  
 それを見届けて、大きなため息を一つしてマヤは中腰で陥没し土がむき出しになった地面に人差し指でのの字を書きながら  
、いじける。  
  「こんな時まで中原さん、中原さんって……はぁ――。もしかして、わたし、ちっとも京介くんに相手されてなかったりする?  
 キスまでしたのにな……」  
 
 まあ何というか、その、何だ、気付くのが遅すぎた。  
 
 かきかき。  
 
 「うぅ……どうせ私なんて、私なんて……作中一番偉い人という設定だったのに初登場はKarte3  
、1では名前とイメージイラストでしか出てないし、数あるCDドラマなんてこよりちゃんと声同じなのに結局一回も登場させてもらえなくて  
、ただでさえ出番が少ない中、やっと、そう、やっと京介くんとキスが出来て、The Soultaker魂狩では散々な目にあったけど  
、やっとその雪辱をはらすことが出来たと思ったのに……」  
 
 かきかき。かきかき。  
 
 「あ、そういえばキャラクターソングも作ってもらえなかったんだっけ……京介クンとデュエットしたかったのにな  
。三○目の浮気みたいな曲。くすん、それにしても最後の最後で小麦ちゃんに大きく水をあけられてしまうなんて……いいもん  
、いいもん。きっといつか京介くん、気付いてくれるんだから。本当にあなたを必要としているのは、いったい誰なのかって――ううん  
、この私が絶対、気付かせてみせるんだから! あたしが一番、京介くんを――」」  
 
 かきかき、かきかきかきかき………。  
 
 「んふふふ……それにしても京介くんって本当に、素敵……♪ 優しいし、生身の躯でも  
、大切な人のためにその身をなげうつ処なんて、ふふふ……私の識ってる頃とちっとも変わってない  
――尤もそれが私じゃない誰かに向けられるなんてちょっとというかかなりというか  
、激しく癪だけど……駄目ッ! もぅ一刻の猶予もないわ、  
この戦いが終わったらすぐにでも京介くんを――今までちょっと悠長にしすぎたから  
、まずはデートにでも誘って、ううんその前に小麦ちゃんに協力してくれたお礼が先ね。  
とにかく何としても小麦ちゃんよりも先に」  
 
 かきかき、かきかきかきかきかきがり……っ!  
 
 「それは――小麦ちゃんは確かにいい娘だけどそれとこれとは話が別、  
京介くんだけは……『私の王子様』だけは絶対に渡さない――! 渡さないんだから…! あたしを満たしてくれるのは  
、あたしを完全にしてくれるのはいつも、京介君だけ……。  
あたしの方からどんどん積極的にアプローチして、京介くんにあたしのこと覚えてもらうの……ふふ  
、そしてそして今度こそ、あたしたちは――くすくすくす♪ 何時の時代も京介くんは私のもの。  
あの可愛い顔も、中性的な声も、なのにたくましい胸板も、女の子のようにか細い腰も  
、全部、まるごと……小麦ちゃんにはない年上のおねーさんの魅力で目一杯迫って、  
女の子のファンがあれだけいるのに女の子のことなんか全然知らない純情な京介クンの可愛い  
、かわいい○○○○○を○○して、若さに任せて焦る京介くんをあたしがしっかりとリードしてあげて  
、あたしのために京介くんが十七年間とっておいた――――」  
 
 ――何か遠くで、  
 
 
 「中原さんッッ!!」  
 
 と叫ぶ声がしたような気がしたけど、もう今の女神には届かない。というか  
、地面に書かれた文字はもう何が何だか原形をとどめてなかった。そんな不定型な何かを  
、マヤの人差し指はグリグリグリグリ……と刻み続ける。  
 
 「――をやさし〜く、奪ってあげて……先走りすぎて京介クンだけ先に私の○○○○にたっぷりと○○しても、  
笑って赦してあげるの……だって初めてなんだもん、仕方ないよねって……もう  
、ベッドで一晩中、朝がくるまで逃がさないの……くすくす――♪  
 まるごと京介クン……ふふ、フふふ、うふふふふふっ!」  
 
 
 
他にも「これがわたしの王子様」だの、  
「くすくす……っ! 京介くん、おねーさんが優しくしてあげますからね……♪  
 おねーさんにぜんぶ任せて、ね♪」とすっかり21世紀の精神異常者、妄想戦士な世界に入ってしまったので。  
 
 「――待っててね、京介くん……もう絶対、離さないんだから……!  
 フフ、うふふふ……ッ!」  
 
 ヨゴレになる寸前、オタクの不埒なパワーを得てまじかるナースが復活するまで  
、女神マヤはずっとそのままなのだった。  
 「――ッッ!? い、今背中にアブない視線が…………」  
   
 そして、キラーン! と背後で誰かが瞳を妖しく光らせる気配。  
 「ふふふふふっ♪」   
 
 「へ……っ――――?」  
 
 おしまい。  
 
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル