身体が重い、光を感じない、私は死んでしまったんだろうか…。  
「あっ!看護婦さん!」  
誰?  
「葉音、おっせーよ。何日眠ってたんだよ。」  
聞き覚えのある声…。それが、ノッティーだということにそう時間はいらなかった。  
そして最愛の人の空気を探す。  
「ノッティー?芯也は?芯也はどこ?」  
起き上がろうとしたけど、身体が言う事をきかない。  
 
「もうすぐ包帯も取れるらしいぜ、よかったな。」  
 
目の回りに包帯。そうか、光を感じなかったのはこのせいだったのか。  
芯也、どうしているんだろう。  
 
 
数日後  
聖香、歌乃、光、ノッティー、トモキの見守る中、葉音の包帯は取られた。  
 
 
 
「ゆっくり目を開けて下さいね」  
ゆっくりと目を開けると、光と共に色々なものが…。え?なに???  
「葉音、私が見える?」  
「ちょっと、いきなりそんな顔近付けたらびっくりするでしょ」  
「おい、俺様の顔、想像と一緒だったか?」  
「葉音ちゃん、トモキだよ。結構いい男に見えない?」  
「(無言)」  
 
な、何!!!目の前で動く物体、怖い。。。  
そうだ、目を閉じてみよう。  
ああ、懐かしいみんなの声。  
 
「私、目が見えるのね」  
「キャー!葉音!!!」  
(歌乃が葉音にしがみつく。)  
みんなの笑顔、でも、一番会いたい人の笑顔はない。  
「芯也は?」  
(一同暗い顔。)  
 
「ねぇ、芯也は?芯也はどこ?」  
なんで突然目が見えるようになったのか、なぜ芯也はそばにいないのか、  
私は不安を抱えながらただただ繰り返した。  
 
 

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