扉の閉じる音が地下室に響く。
「…………」
その音に気づいた京は今にも殴りかかりそうな形相で入ってきたバイスを睨みつけた。
「どうやら目が覚めたようだねえ。どうだい、拘束された気分は?」
「こ、この……」
手枷の付いた両腕を動かそうとするが、ただきしんだ音がするだけで外れる事はない。
何度か外そうとしたらしく赤く腫れ上がった跡が見える。
「……ヘッ、こうでもしねえと俺に勝てねえのか?卑怯者が」
「口だけは達者じゃないか、それとも自分の状況がわかっていないのかねえ」
「…………」
「八神にはいつもお世話になってるからさぁ、せめて代わりに痛めつけてあげないと、ねぇ?」
最後のねぇの部分で、バイスは片足を京のみぞおちに蹴り込んだ。
「……う、ぐぅぅっ」
くぐもった音と同時に京の口から苦しげなうめき声が漏れる。
「いい声出すじゃないか、ほらもっと出してみるんだよ!」
そう言いながらバイスは猛烈な勢いで京の身体に蹴りを入れてきた。
「あ、あぐっ、がっ、くぅう、うっ!」
顔、胸、腕、足、身動きできないままところかまわず蹴飛ばされ京は悲鳴をあげる。
バイスはそのまましばらく蹴り続けていたが、飽きてきたのか足を止めた。
「っはぁ、はぁ、はぁ……この、腐れ野郎が」
荒く息をしながら京はそう毒吐いた。
「強がるねえ、ここを潰されたいのかい?」
「う……ぐっ、ぐえっ!」
喉笛を圧迫され情けない声を上げる。
「……そうだ、いい事を思いついたよ。ちょっと待ってな」
バイスはにぃっと妖しい笑みを浮かべ地下室から出ていった。
「フフ、これが何か分かるだろ?」
「…………!」
しばらくしてバイスが持ってきたのは脚立式のビデオカメラだった。
「玩具にされたあんたをこれで撮影して、八神にプレゼントしてやるよ。
ああそうだ、彼女や自称弟子にも送ってあげようかねぇ」
「なっ、ば、馬鹿言うんじゃねえよテメエ!冗談だろ!?」
「……本気さ」
ビデオの録画スイッチ押したバイスは仰向けに倒れている京の上にのしかかり
そのまま彼の首筋に舌を這わせる。
「っく、や、やめ、ろ……」
絡みついたバイスの腕が京の身体をさすり、撫で回す。その蛇を思わせるような動きに、
京は理性をなくしまともな思考を失ってゆく。
「可愛いねぇ、このまま食べたくなってくるよ」
そう言ってバイスは片足の先を京の口に突っ込む。
「……うっ、ぐ、むぐうう……」
そのつま先を京は舌で舐め回し、唾液まみれにする。
「少しは大人しくなってきたようだね、こういう趣向が好きなのかい?」
言いながら京の下腹部に舌を這わせ、直に掴んだものを口に含んだ。
存分に唾液をまぶしそれを舌先で弄ぶ。
「ん、ふう、んぐぅう、んぶっ」
両腕を京の腰に回し根元まで咥えこみ舐め回すと、その度にびくびくと振るえ硬くなる。
あふれ出てくる先走りがバイスの口内にあふれ汚していく。
「……っ、うううぅぅうぅうう!」
くぐもった悲鳴と共に白濁が吐き出されるとバイスはそれを全部飲み干した。
「後でまた遊んであげるから今のうちに眠っておくんだね」
ぐったりとした京にそう言い放ち、バイスは地下室の扉を閉めた。