ここは西太平洋の赤道付近の上空、発生したばかりの台風の上である。  
「台風できたよー。フェイミンさん。」  
「大きさ、中心気圧その他すべて計画のとおりですわ。  
さすがですわねミリィさん。」  
「そんな、フェイミンさんの指示が的確だったからだよ。」  
 照れながら、でも嬉しそうに返す。  
「これならばしばらくは放って置いてもよさそうですわ。  
ミリィさんお茶に致しませんこと?」  
「そうだね。そうしましょ。」  
「では、仕度をしますので少々お待ちくださいな。」  
 そう言うとフェイミンは亜空間からテーブル、長いす、茶器一そろい等を  
とりだして手早く雲の上に用意した。  
 そして服の袖から茶の葉を取り出すと慣れた手つきでお茶を淹れ始める。  
「ねえフェイミンさん、今日のお茶はどんなのなの?」  
「今日のはですか?今日のは…」  
 こうして和やかなお茶の時間が始まった。  
 
…  
「今回はミリィさんとコンビが組めて嬉しゅうございましたわ。」  
 片手に持った茶碗のふちをさわりながらフェイミンが言う。  
「そんな、私だって臨時の相手がフェイミンさんでよかったって思うよ。  
ユメミが公務で動けないって聞いたときには今回のパートナーが誰かって少し不安だったから。」  
 ミリィは微笑みながら返す。  
「そうおっしゃっていただけて嬉しく思いますわ。  
こうして二人っきりになれましたし。」  
 そう言うとフェイミンは頬を赤らめながらミリィにしなだれかかる。  
ミリィはあわてたように叫ぶ。  
「フェっフェイミンさんどうしたの唐突に!」  
 それでもフェイミンは続けて、  
「お慕い申し上げておりますミリィさん。迷惑に感じられるかと存じます。  
受け入れていただかなくてもかまいません。  
でもお伝えだけはしとうございました。」  
 そうミリィの耳元でささやくように言う。  
そしてミリィの腰にすがりつくように手をまわして抱きついた。  
 しばらくしてフェイミンは自分の頭に手がまわされるのを感じた。  
ミリィがフェイミンを抱いたのだ。  
「迷惑だなんて感じないよ、フェイミンさん。嬉しいよ。とっても。  
ね、キスしてもいい?今のフェイミンさんとっても可愛いから。」  
「はい。」  
 そう答えるとフェイミンは顔を上げて目を閉じる。  
ミリィはフェイミンのあごに両手を添えると、そっと唇を合わせた。  
 
(ミリィさんに口付けていただいてる。ミリィさんが私を受け入れてくださる。  
これがミリィさんの唇、ミリィさんの舌、ミリィさんの歯、歯茎…。  
ああ、もっとミリィさんを感じたい!)  
 どれくらいたったのだろう、  
二人は互いの唇の、口腔内の感触をたっぷり味わってようやく顔を離した。  
「気持ちよかったよフェイミンさんの口の中。」  
「私もですわ。でも私はもっとミリィさんを感じとうございます。  
このまま最後までなさっていただけませんか?」  
 懇願する。恥ずかしいと思いながらも。  
「いいの?こんなところで。」  
(最後までって、その、イクまでってことだよね。できるかな、私に)  
 返す。戸惑いながらも。  
「かまいませんわ。抱いてくださいミリィさん。」  
「わかった。じゃあ、まずは服、脱ごっか。」  
 フェイミンはコクっとうなずく。  
 二人ともに一瞬で服を脱ぐ、というより消して裸になった。  
「きれいだよフェイミンさん。そしたらさ、そこに寝てくれる?  
そのほうがシやすいと思うから。」  
「はい。」  
 そう言うとフェイミンは雲の上にその裸身をよこたえる。  
そこに覆いかぶさるようにしてミリィも体を倒した。  
 
(とりあえず裸にはなったもののどうしよう。  
えっと、自分で触って気持ちいいところを触ったり、なめたりするんだよね。  
まずは胸かな?)  
 そう決めたミリィはフェイミンの乳房をゆっくりと揉む。  
揉みながらその頂の尖りを口に含んで舌で転がすように舐める。  
「はあ、ぁああん、み、ミリィさ、んむね、よりも、ああ、その」  
 フェイミンがあえぎながらもなにかを求めるように声を出す。  
(感じてはくれたみたい、だけど、やっぱりこっちも必要ね。)  
 ミリィが片手を胸から離してフェイミンの足の間に手をやる。  
 フェイミンの股間をさっとひとなですると湿った水音とフェイミンの甲高い  
あえぎ声とともに、まるで水溜りに差し入れたかのようにミリィの手はぐっし  
ょりとぬれた。  
「すごいよフェイミンさん、こんなに濡れてる。ほら、私の指と指の間見て、  
糸引いてるよ。」  
 そういいながら、フェイミンの顔の前で手を開いたり閉じたりして見せる。  
「そんな、私、なんて、はしたない、あぁ」  
(これだけ濡れているなら大丈夫だよね。)  
「指、入れるよ痛かったら言ってね」  
「ゆびい、あ、あああああ」  
 ミリィが指先を少し膣内に入れただけでそこに溜まっていた雫が、じゅぷっ、  
っと言う音とともにこぼれだす。そのままミリィは入口付近をかき混ぜるよう  
にして指を動かしながら二本目を挿入してゆく。そしてその指をうごめかせな  
がら前後に動かした。  
 
「あぁ、いい、はぁ、ぁぁあ」  
 もはや快感のあまりかフェイミンの口から出る声は言葉ではなく音でしかな  
い。  
(相当気持ちいいのね、じゃあこれはどうかな?)  
 前後に動かす指に加えて親指の腹を使って入口の少し上にある小さなクリト  
リスを刺激する、さらに再び乳首を口に含んだ。  
 フェイミンの声がいっそう甲高くなり、息も荒くなる、ミリィの背中に回っ  
た腕に力が入りミリィの体を締め付ける、絶頂が近い。  
(感じて、もっと私を感じて。そしてイって、フェイミンさんの可愛いところ  
をみせて!)  
 絶頂に向けてミリィはフェイミンを突き上げていく。  
「いい、いや、い、あ、あああああああああああああ」  
 イった。ほそい身体をしならせて、叫びながら、ミリィをひときわ強く抱い  
て。  
 
「可愛かったよフェイミンさん。それにきれいだった。」  
 ことが終わった雲の上、いまだに裸のまま抱き合っているミリィがフェイミ  
ンにささやく。  
「私、恥ずかしいですわ。はしたない姿を見せてしまって。」  
 そういうフェイミンの顔は真っ赤だ息もまだ少し荒い。  
「なんで、私たち恋人同士でしょ。だからいいのよどんな姿でも。」  
「恋人同士、そうですわね。私たちもう恋人同士ですわね。」  
 かみ締めるようにその言葉をつむぐ。  
「不束者ですがよろしくお願いいたしますわ、ミリィさん。」  
「こちらこそよろしくねフェイミンさん。」  
 そうお互い言葉を交わすと、二人はやさしく唇を合わせた。  
 
 Fin  
 

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