『ようこそなのレスきらりちゃん。』
『おひさしぶりです。一ツ橋博士。』
またなにやら怪しげな発明品のモニターになって欲しいと頼まれたきらり。
いつもとんでもない目に遭っているにもかかわらず、持ち前の能天気さ(アホさ?)から快く承諾したのだった。
博士にいわれるまま、疑うこともなくビキニの水着に着替えた。
だが、今回は一ツ橋の行動に裏があることは、きらりには知る由もなかった。
『今日は水着に着替えてどんなことするんですか?』
『今回はバーチャル海水浴なのレス。』
『このソファに座るだけで、世界中の海で海水浴ができるのレス。しかも、海の幸も食べ放題!!』
『えっ!食べ放題?わーい!!』
バーチャルならば水着に着替える必要はないというツッコミどころにも気づかず大喜びするきらり。
目をきらきらさせながら、人がひとり座るにしては不自然なくらい大きなリクライニングソファに腰をかけた。
『バーチャルなので、頭にはこれをかぶってもらうのレス。』
きらりは頭にコードの付いた輪をかぶせられた。
『では、いくのレス。』
『はーい!おねがいしまーす!』
輪からビビビッと電流が流れ、きらりの意識はバーチャルの彼方へと飛ばされたのだった。
きらりがいい夢をみているだろうことは、そのしあわせそうな表情を見れば明らかだった。
口元からヨダレが垂れてきた。さっそく食べ放題を体験しているに違いない。
『どうぞなのレス。』
きらりの様子を確認すると、一ツ橋は別室に待機していた人物を呼び寄せた。
それはきらりプロデュースの化粧品を販売する「レインボー化粧品」の女性社長、虹川だった。
『一ツ橋博士。協力に感謝するわね。』
『どういたしまして、おやすいご用なのレス。』
『社長に援助してもらったおかげで、ついに世紀の大発明を完成することができたのレース。』
『うふふ、さっそくその大発明の成果を見せていただこうかしら。』
『了解したのレス。』
一ツ橋は操作パネルのボタンを押した。ロボットアームのようなものがきらりのビキニを剥ぎ取ると、一糸纏わぬその姿をあらわにした。
続いて、リクライニングソファがその正体を現した。
頭にはめた輪が後頭部でソファと結合すると、背もたれや肘掛に仕込まれていた金属製のベルトが、首、腰、太ももをがっしりと固定した。
すかさず、陰部から臀部にかけて、ソファからせリ出した機械で股間が覆われれば、申し訳程度しかないきらりの乳房には、お椀型の機械があてがわれた。
最後にチューブの付いたマスクで顔全体が覆われると、きらりの身体のほとんどが機械と同化してしまった。
『これぞ、バーチャルセックスマシンなのレス!!』
『お望みの相手と、どんなシチュエーションのセックスでも可能なのレス。』
『すごいわね。お手並みを拝見させていただくわ。』『あ、でもわかってるわね?例のモノ。』
『承知しているのレス。』
一ツ橋はさらに操作パネルで操作を行うと、横長の大型モニター画面にはさまざまな映像が映し出された。
マスク内のきらりの表情、脳波、呼吸数、心拍数、脈拍数、血圧などを示すグラフ、きらりの体型を映し出したサーモグラフ、
股間の機械に仕込んだカメラからは陰部のアップなどなど。
『まずはチェックなのレス。』
陰部がさらに大写しになると、機械が股間の肉を両脇でひっぱったのだろう、小陰唇がぱっくりと割れ赤い中身が丸見えになった。
さらに先端にゴムが付いたアームが膣口をこじ開けると、細い棒が膣の中に入っていく。ファイバースコープだ。
きらりは、まだ幸せな表情のまま気づく様子もない。
『膣内はせまいのレス。さらに膣口には処女膜とされるものも見て取れるのレス。』
画面には、「判定結果:処女、健康状態:良好」の文字が表示された。
『ふふ、さすがはきらりちゃん。アイドルはこうでなくっちゃね。』
一ツ橋はというと、とても残念そうな表情をしていた。
このマシンには、女性を満足させるさまざまな器具が装備されていた。
当然、膣に挿入するタイプも数多くあるのだが、処女であるきらりにそれらは使えそうにない。
バーチャルマシンで何ゆえと思うかも知れないが、バーチャルでの刺激に肉体的刺激を組み合わせることで
数倍の相乗効果が認められることは、一ツ橋の長年の研究により明らかだったからだ。
『残念なのレス・・・。膣への刺激は最小限にとどめるのレス。』
『じゃ、まずはお相手は宙人くんから。場所は学校にふたりきりなのレス。』
モニター画面の未表示の部分に映像が表示された。学校の教室にいるきらりの姿だ。
きらりの存在するバーチャル空間が具象化されたものだ。
『あれっ?どこいっちゃったの食べ放題?』
『・・ぉぃっ』
『おいっ!きらり!聞いてるのか?』
『え?宙人くん?』
『なんだよ。人がせっかく勉強を教えてやってるのに。』
『え?えっと・・・・・・。』『・・・えへへ。なんか食べ放題の夢を見てたみたい。』
『なんだよそりゃ?きらりらしいや。』
『・・・ところでさ、』『なあに宙人くん。』
『今日は二人きりで誰もいないし・・・。セックスでもするか?』
『ええええっ???』
モニターの心拍数と血圧が急上昇した。
『そ、そ、そんなこと、あ、あ、あたしたちま、まだ中学生じゃない!』
『かたいこと言うなよ。』『ダ、ダメったらダメ!』
『ふーん。そんなこと言ってるわりには、もうお前素っ裸じゃないか。』
『え?そんな・・・?ヤダ、見ないで〜!』
『ほらほら、俺も裸になったぞ。見ろ見ろ。』
『イヤ〜!!(宙人君のあそこにあるのっておちんちん?ヤダ、目が放せない。大きい。)』
「性器の充血を確認」
現実空間では、スピーカーからきらりの状態を知らせる音声が流れた。
『じゃ、さっそく。』
宙人はきらりを押し倒し、強く抱きしめた。
『ダメ〜!!(か、からだが動かない!!)』
きらりの本体は必死に身体をよじらせるが、全身を固定されて動かすことができない。
かろうじてばたつかせることができたのは足のみだ。バーチャル空間の映像にもその様子が表示される。
宙人はきらりの口をディープなキスで塞ぐと、きらりの股間を手でまさぐった。
『(んんんーーー!!!)』
「陰核の勃起を確認。陰核マッサージャーを起動します。」
股間の機械から伸びたアームが陰唇の先端を優しく拡げると、赤い真珠のような小さな輝きが見えた。
勃起したクリトリスだ。アームはそれをつまみあげた。
『はひいっ!!』
きらりはバーチャルでも現実でも同じ叫び声を上げた。
宙人の指の動きにあわせて、アームのバイブレーションが働く。時に強く。時に優しく。
「バルトリン腺液とスキーン腺液の分泌を確認。カテーテルを挿入します。」
『ああんっ。』
モニターには膣口のそばの目に見えない小さな穴めがけて、数本の極細のチューブのようなものが伸びていく。
それらは陰部に突き刺さる形で固定された。
『もうやめて!宙人くん!でないとあたし・・・。』
『いやだ!もう止まらないぞ。俺はきらりのことが好きだ!!!』
ドキッ。『(宙人くんがあたしのこと好き・・・!?)』
「心拍数の急上昇を確認。危険レベル。」
『あ・・あ、あた、あたしも宙人くんのことが・・・、好き・・・。』
『じゃ、いいんだな?』『う、うん。』
宙人の舌がきらりの乳首を捉える。
胸のお椀型の機械が内側から、きらりの乳首を刺激する。
『んふうっ。』
「膣液の分泌を確認。全体マッサージャー起動、膣マッサージャー、カテーテルを挿入します。」
機械がせり出してきらりの陰部全体に押し当てられると、処女膜の間から膣内にチューブが挿入された。
バーチャル映像の宙人は69の体勢に移行すると、きらりの陰部を舐めまわした。
宙人の行動と同期して、機械がきらりの陰部を舐めまわすように刺激した。
『はぁはぁはぁ。』
宙人が尿道口を舐めると、それにあわせて機械から尿道カテーテルが尿道めがけて突き刺さった。
『ひぃぃっ。そ、そんなとこ舐めないで!』
「全カテーテル挿入完了」
『どうしたきらり。お前も俺のを舐めてくれよ。』
勃起した陰茎がきらりの口の中に無理やり入ってきた。
『むぐぐ。』
マスクの内側ではせり出した突起物がきらりの口をこじ開けていた。
『そうそう。気持ちいいぞきらり。その調子だ。』
『(いったいどうしたの?体がいうことを聞かない。恥ずかしいのに止まらない・・・。)』
きらりは、ねじ込まれた陰茎を言われるがまま舐めまわした。
「体温の上昇を確認。」
サーモセンサーは全身が真っ赤だ。確かに機械に覆われていない足など、きらりの肌が桜色に上気しているのが見て取れた。
『じゃあ、いよいよ行くぞ!覚悟しろよきらり。』
『(あ、ま、待って心の準備が)』
『そら!!』『ひいいいいいいっ!』
機械が陰部全体をマッサージする。宙人の陰茎の挿入に対応して、膣の内部に挿入されたマッサージャーがGスポットに対して局所的な刺激を加えた。
『(あれ?痛いって聞いてたのに痛くない・・・。それどころか、とっても気持ちいい。)』
宙人はピストン運動を繰り返した。やがてそのペースが早まってきた。
それとともに、きらりの呼吸数、心拍数ともに上昇を始めた。
『(き、気持ちいいよう。)』
『もうすぐなのレス。』
『はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・』
『きらりぃぃぃぃ!!』『宙人くうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!』
「脳内麻薬分泌確認。」
きらりのからだがぶるぶると痙攣すると、全身から力が抜け落ちるのが見て取れた。
モニター映像には、周期的に痙攣する陰部の様子が映し出されていた。
バーチャル空間のきらりも、放心状態でぐったりと横たわった。
「オーガズム。膣分泌液を回収します。」
「性器クールダウンに入ります。」
「スポーツドリンク供給。」
きらりのいまだ激しい息遣いに混じって、きらりの絶頂の後処理を行うマシンの冷徹な音声が響き渡った。
ぐったりと果てたきらりをよそに、一ツ橋と虹川はマシンの裏側へ回った。
そこには、チューブの終着点があり、その先には2個のビーカーが固定されていた。
今まさにビーカーのそれぞれに、どろりとした液体と、黄色い液体が注ぎこまれたところだ。
液体がもう出ないことを確認すると、一ツ橋はそれらを手に持った。
『こちらが膣液、バルトリン腺液、スキーン腺液。いわゆる愛液なのレス。』
『こちらの黄色いのが尿なのレス。』
『あらあら、これがきらりちゃんの愛液なのね。』
虹川はビーカーを受け取ると、蛍光灯の光にかざした。
『ふーん。白っぽく濁ってるのね。』
『おしっこのほうは、かなり黄色いわね。』
『じゃ、愛液の香りはどうかしら?』
虹川は鼻の下にビーカーの口をあてがい匂いを嗅いだ。
『まあっ!あらやだ!』『うふふふっ。この子ったらとーっても臭いわ。』
『これが処女のおまんこの臭いってものなのね。』『でもこの臭さ、癖になるかも。』
『可憐さの中に、素朴な初々しさが垣間見える。かつ、鼻に付いたら離れない。』
パフューマーとしても知られる虹川は、満足のいくまできらりの愛液の臭いを嗅ぐのだった。
事の発端は、ドイツのある企業が売り出したオーデコロンだ。
このオーデコロンの原料は女性の愛液と尿とのことで、魅力的な女性の官能的な膣の香りがするとのふれ込みだった。
この商品の話は虹川に大きな衝撃を与えた。そしてとてつもなく好奇心を刺激されたのだった。
このオーデコロンは男性用とのことだったが、女性用の化粧品や香水に混ぜればどうなるか?
女性の愛液や尿は媚薬になるという。特に魅力的な女性のそれは、きっと強力に男性を誘惑することだろう。
偶然、一ツ橋のバーチャルセックスマシン開発の噂を聞きつけた虹川は、スポンサーを名乗り出た。
愛液と尿を収集する機能を追加することを交換条件として。
そして、それが完成した今、トップアイドルの月島きらりを実験台として選んだのだった。
これほど、魅力的な実験材料は他には居まい。
『これで量はどれくらいかしら?』
『約10ccなのレス。』
『たった、10cc?少なすぎるわ。』
『商品として販売しようとした場合、希釈することを考えても最低1リットルは必要だわ。』
『そうね、あと100回イカせなさい。』
『そ、それは難しいのレス。』『あら?これからもスポンサーになって欲しくないの?』
『うう、それを言われるとつらいところなのレス。わかったのレス。』
『ごめんなのレスきらりちゃん。もう少し付き合って欲しいのレス。』
一ツ橋は操作パネルのリセットボタンを押した。
「脳内麻薬分解、記憶をリセットします。」
『きゃうっ!!』
きらりの頭の輪からバチッと音がするとともに、きらりの叫び声が聞こえた。
これぞ、このマシンの悪魔の秘密兵器ともいうべき機能だ。
オーガズム後も残留する脳内麻薬を強制的に分解することで、快楽の余韻を消滅させる。
さらには記憶操作により、性行為前と同じ精神的状態に移行するのだ。
つまり、マシンにセットされた人間を何度でもイカすことが可能なのだ。
『リピート回数100。シチュエーションランダム。倍速モード。フルオート。』
『ではスタートなのレス。』