『あれ?ここは家?』
気が付くと自分の家の居間で佇んでいた。
きらりはなぜ自分がここにいるのか思い出せず、その記憶を探った。
『きらり。』
不意に呼びかけられて振り返った先には、見覚えのある顔があった。
『すばるお兄ちゃん!いつ日本に帰ってきたの?』
『きらり!お願いがあるんだ!』『一体なに?』
『お尻を貸して欲しいんだ。』『へ?』
アメリカに行っていたはずの兄の唐突な願いに、きらりは固まった。
『これを見てくれ。』
すばるは、ズボンを脱ぎ捨てるとそれをさらけ出した。
紫色に大きく腫れたすばるのそれがいきり立っていた。常人のものより数倍太く、ところどころにイボイボが付いている。
まさに電動バイブのそれだが、そっち方面の知識のないきらりには思いもよらないことだ。
『ええっ!何これ?おちんちん?一体どうしちゃったの?』
『アメリカで流行ってる病気さ。医者では直らないだってさ。』
『まさか不治の病・・・。もしかして一生このまま・・・。』
『いや、症状が進むと死んじゃうそうだ。』『そんな・・・!』
回答のあまりの深刻さに、きらりは顔から血の気が引くのを感じていた。
『ただし、一つだけ直す方法があるんだ。』『それは?』
『それは、愛する女の子のお尻の穴で温めてもらうことだ!』『へ?』
『俺、彼女居ないからさ。情けないよ。』
『お兄ちゃん・・・。』
すばるは涙を浮かべながら悔しがった。それを見て思わずきらりも涙ぐんだ。
『妹の尻を汚すだなんてダメな兄貴だな。忘れてくれ。』
『待って。』
『お兄ちゃんが死んじゃうだなんてあたしイヤだよ。』
振り返り立ち去ろうとした兄の背中をきらりは呼び止めた。
『使ってお兄ちゃん。あたしのおしり。』
顔を赤くしながら、伏し目がちにきらりは言った。
『おおー、そう言ってくれると思ったよ。さすがきらりだ。』
『じゃあ、さっそくパンツ脱いでお尻の穴をこっちに向けてくれ。』
さっきまでの涙はどこへやら、一転、すばるは嬉々とした表情できらりに指図した。
『こう?』
言われたとおり、きらりはパンツをずらしおしりを突き出した。
『それじゃだめだ。もっと両手でお尻の肉を広げて穴がよく見えるように。』
『こう?(ひゃー。恥ずかしい。)』『そうそう。』
『じゃ、入れるから力抜いて。』
一方、現実空間では、一ツ橋と虹川がモニターに映るきらりの行動を観察していた。
『あらら、アナルセックスなんて用意してあるのね。』
『今、マシンがきらりちゃんの嗜好を探索しているところなのレス。』
『まずはいろんなシチュエーションを試してから、当人に最適なシチュエーションに移行していくのレス。』
『へえ、優れものねえ。』
『それに・・・。おしりなら処女とか関係ないのレス。少々太くても全然問題ないのレス。』
一ツ橋の目が鋭く光った。
「電動バイブレーター、挿入します。」
『はひぃっ。ふ、太い!入らないよお兄ちゃん。』
『いや、そんなことないと思うぞ。』
『大食いのきらりは、出すウンチの太さも桁違いなはずだからな。』
『お!お兄ちゃん!!』
モニターにきらりの肛門が映し出された。無理やり挿入されるバイブをゆっくりと飲み込んでいく。
肛門皺が限界まで伸びきり、周囲の皮膚が艶やかに光を反射させている。
『ふぅ。ひぃ。はぁ。ひぃ。』
きらりの息遣いが荒い。口をパクパクさせながら異物感をなんとか耐えているようだ。
バイブが根元まで刺さるとそこで固定された。
『全部入ったぞきらり。』『はあぁ〜ん。』
『温かいよ。きらりのお尻。』『お兄ちゃんのそれ冷たい。』
『じゃあ、温めてくれ。今から動くから。』『うん。』
「バイブレータースイッチオン。」
『あっ。』
『気持ちいいかい、きらり?』『う〜ん。よくわかんないや。』
『じゃあ、これでどう?』
すばるはピストン運動を始めた。
『ひゃあ。なんだかウンチがでたり入ったりしてるみたい。』
『やっぱり、あんまり気持ちよくない〜!』
『困ったな。きらりが気持ちよくならないと俺の病気が治らないんだ。』
『そうなの?』
『じゃ、俺が寝そべるから、きらりが気持ちいいように動いてくれ。』『うん。』
すばるはきらりを抱え込みながらその下に潜り込むと、きらりが騎乗位になるように体勢を変えた。
きらりはバイブをくわえ込んだまま、探るように前後左右上下にゆっくりと身体をよじらせた。
『あ、ここがいいかな。』
きらりはすばるに対して前向きになると、バイブが直腸内から膣に押し当たるよう、
腰をやや前に突き出し背中を仰け反らせるような体勢で止めた。
『そうか、じゃあいくぞ。』
『ひゃあああ。』
強力になったバイブの振動が膣へも伝わる。
『こっちの方も手伝ってやるからな。』
すばるは持て余した両手をきらりへと伸ばすと、右手を乳房に、左手を陰部にやった。
同時に、乳房とクリトリスのマッサージャーが起動した。
『ああんっ。気持ちいいっ。気持ちいいよお兄ちゃん。』
モニターのきらりの映像を見ると、肛門周囲から液体が漏れているのがわかる。
『あっと忘れてたのレス。腸液の収集はどうするレスか?』
『え?お尻の汁?そんなものも収集できるの?』
『バイブレーターに開けた微細な穴から収集可能なのレス。』
『汚なそうだけどなにかに使えそうだし、いただいとこうかしら。』
『わかったレス。ビーカー1本追加レス。』
『きらり、きらり、可愛い妹。』
『お兄ちゃん。すばるお兄ちゃん。大好きだよ!』
『お、おしりで、おしりでイッちゃう!』
『ああああああぁぁぁぁ・・・・・・・・・・。』
モニター内のバーチャル映像は、すばるの上でがくりと崩れ落ちるきらりの姿を映し出していた。
その陰部は、周囲は腸液と愛液が交じり合ったものでベトベトだ。
陰茎が抜けすっかりと拡がってしまった肛門は、その下にある秘所と同期をとりながら、
ひくひくと息をするように収縮と拡張を繰り返していた。
『ありがとう、きらり。やった!治ったよ!』
絶頂後の快楽に朦朧としながらも、その言葉を聞き心の底から安心したのだろう、きらりは一筋の涙を流した。
『良かった。すばるお兄ちゃん・・・。本当に・・・。』
「バチイッ!!」
『あひっ!?』
『ここは学校・・・?あ、あれはエリナちゃんだ。』
『エリナちゃーん!!』
くるりと振り向いたエリナの姿は、竹刀を持ったスケバンエリナだった。
『エリナ・・ちゃん?』
『はぁ!?このスケバンエリナ様に、なになれなれしくしてんだい!!』
『おぅ。A子B子!焼きいれてやんな。』
『へい。わかりやした!!』
『ちょ。ちょっと?みんなどうしちゃったの?ねえエリナちゃん?』
ビリッ、ビリッ。
『キャー!!』
きらりは、A子、B子に服を引き剥がされ全裸で縛り上げられてしまった。亀甲縛りだ。
手首足首を縛られ、さるぐつわをはめられると体育館の倉庫に運び入れられた。
そして、かろうじてつま先が床に立つような状態で両手を天井から吊るされてしまった。
『ちょっと!3人ともひどいじゃない。』
ようやくさるぐつわをはずされたきらりは、3人に食って掛かった。
だが、3人はきらりを見ながら無言でにやついたままだ。しかもその目は笑ってはいない。
その異様な雰囲気に、きらりは顔から血の気が引いていくのを感じていた。
『ねえ、エリナちゃんなんか言ってよ。あたしが何かした?』
きらりの問いにエリナの顔が醜くゆがんだ。
『はーあー?あたしが何かした?だってえー!?』
『あんたが現れたおかげで、あたいは・・・。あんたさえ居なけりゃ。』
エリナはぷるぷると震えながら、きらりを鋭く睨み付けた。
そのあまりの激しい剣幕にきらりは次の言葉を失った。
『さあ、やっちまうよ!!』
エリナは竹刀を掴むと、きらりの真正面に突きつけた。
『あああ・・・・・。(ゴクリ。)』
うろたえたきらりが生唾を飲み込むと同時に、3人は、竹刀で3方からきらりを打ち付けた。
『あうっ!』
宙吊りになって身動きがとれず、
『痛いっ!』
抵抗できず、
『ひいっ!』
防御さえできない。
何度も何度も執拗に打ち付ける竹刀により、きらりの太もも、尻、背中、腹と次々に赤く腫れあがっていった。
ところどころ血が滲んでいる。
『酷い、酷いよ、エリナちゃん。友達だと思っていたのに。』
肉体的痛みのせいだけでなく、友達にこのようなことをされたという精神的痛みの方が大きかった。
その痛みに、とめどなくきらりの瞳から涙が溢れた。
『ふん、この薄い胸がよく言うね。あたいの方が胸は大きいってのに。』
エリナはきらりの左乳房の先端をむんずと攫んだ。
『あんたのことを友達だと思ったことなんてこれっぽっちもねえ!!』
そして、憎しみを込めて攫んだそれを毟り取るように引っぱった。
『キャアーーーーーーーーーーーーーーー!!』
きらりは今までにない叫び声をあげると、今一番会いたい人物に助けを求めた。
『ひっ、ひっ、ひっ・・・、宙人くん!助けてっ!』
『ああーん?宙人くんだぁ?』
『まだわかってないようだねえ?助けなんて来やしないよ!』
『それに、いつもいつもSHIPSといちゃいちゃいちゃいちゃ!』
エリナは、竹刀の先をきらりの股間にぐいぐいと押し当てると、言い放った。
『そんな女は、アソコを使い物にならないくらいグッチャグチャにしてやるよ!』
そのエリナの言葉に、きらりの心が絶望と恐怖に支配されてゆく。
酷い目にあう理由や脱出方法、過去の出来事、これからの事、それらのすべてがきらりの脳裏に激しく渦巻いた。
『(なぜ?どうして?どうしよう?わかんない、わかんないよ。)』
「脳波異常。」
現実空間で脳波グラフが大きく乱れた。
「呼吸数、心拍数異常。」
『覚悟しな!』
きらりの全身がガクガクと震えると同時に、きらりの股間からはシャーという水音が発せられた。
股間の縄を伝って脚へと、濃い黄色の液体が滴り落ちていく。
『ぎゃははは!情けねえ女!こいつ小便漏らしてやがる!』
絶望と恐怖と羞恥の狭間できらりの心はついに折れてしまった。
「α波検知。脳波正常。」
あまりに耐え難い苦痛のため、生存本能が働き脳内に麻薬が生成されたのだ。
強力な麻薬の効果により痛みすら感じなくなった朦朧とした意識の中で、
エリナたち3人に成すがままにおもちゃにされていることを、どこか他人毎のように感じていた。
竹刀の先を、アナルと膣、同時に深々と突き入れられ、えぐられ、掻き回される。
乳首やクリトリスにはマチ針を何本何本も突き刺されて、まるで針山のようだ。
『アハアハアハ、アハハハハ・・・。』
『ああ、なんか気持ちいい・・・・。もうどうなってもいいや・・・。』
モニター内のバーチャル映像では、
きらりは焦点の合わない目で笑ったあと、がくりとうなだれてしまった。
その股間からは、血液とも愛液とも小便ともつかぬ液体がぽたりぽたりと滴り落ちていた。
『この子Mに目覚めちゃった?』
『(・・・でも、こんな身体になっちゃってアイドルを続けられるかな?)』
『(・・・宙人くんに告白できるかな?)』
ほとんど壊れてしまった意識の片隅で湧き上がった疑問。
その答えを思い、きらりは心が痛んだ。
乾ききらない涙のあと伝って、新たな涙がうっすらとこぼれた。
『ちょっとこれ!ビーカーに血が溜まってるわよ。』
『ムムッ。マシンは物理的な苦痛は全く与えていないのレス。』
『これはきっと、精神的ストレスから肉体が過剰反応を起こしたせいレス。今のは刺激が強すぎたレス。』
『今度までには、もっとマイルドになるようプログラムを直しておくのレス。』
「バチバチッ。」
『あ・・・?』
(つづく)