「アレ?きらりちゃん一人?」  
事務所の扉を開けた星司の目に飛び込んできたのは、ソファーに座り込むきらりだった。  
「星司くん、おはよう!」  
「おはよう。隣いいかな?」  
きらりの隣に腰を下ろして、星司はカメのカメさんと戯れ始めた。  
その姿をきらりはじっと見つめる。  
どことなく物憂げな雰囲気を漂わせていた。  
それに気づいたのか、星司は不思議に思い首を傾げ、きらりに笑いかけた。  
「きらりちゃん?僕の顔に何か付いてる?」  
きらりは何も答えない。星司はますます不思議に思った。  
こんなきらりちゃんの姿、見るの初めてだな…と。  
すると突然、星司の瞳に天井が映る。  
それと同時にきらりの顔も映った。  
「きらりちゃん!?」  
「星司くん、あたしもう…我慢できないの」  
顔を赤く染めたきらりが星司を押し倒しているという構図のまま、きらりは話を続けた。  
「あたし、毎日…星司くんのこと考えるだけで…」  
きらりは星司の手を取り、自分の秘部に触らせた。下着の上からでも分かるくらいそこは濡れている。  
 
「星司くん…っ」  
部屋の中にきらりの息混じりの声が響く。星司は慌てて、起きあがった。  
「待って、きらりちゃん」  
「星司くん…?あたし、もう…止められない」  
またも星司の手を取り、きらりは自分の服の中、ブラの中に手を入れた。まだ発育不足の胸でも乳首はしっかりと起っていた。星司は自分の下半身が熱くなっていくのを感じる。  
「きらりちゃん…後悔することになるよ」  
「しない!だって、あたし星司くんのこと好きだから…」  
星司は一瞬、目を細めた。そして、きらりにキスをする。唇を離すと、きらりの嬉しそうな表情があった。  
ここまで来たら、戻れない。  
先ほどから、ブラの中に入れたままの手できらりの乳首を摘む。星司も初めてのために、慣れない手つきできらりに必死に愛撫する。  
「んっ…あ、あっ」  
その星司の慣れない手つきでも、同じく他人に触られるのが初めてのきらりが感じるのには充分なものだった。喘ぎ声が星司の耳に届き、ますます加速する。  
きらりの服のボタンを星司はゆっくりと外した。服の中から白のブラジャーが現れる。  
しかし、今まで星司が胸を弄んでいたせいでブラの役目は既に果たしておらず、小さな膨らみが顔を出していた。  
 
そして、その膨らみに付いている固く起った二つの飾りを、星司は口にくわえ転がした。  
「きらりちゃん、赤くなっちゃって、可愛いよ…」  
「やぁ…恥ずかしい…っあ、はぁ…」  
そのまま、きらりを押し倒す。口できらりの乳首をくわえながら、右手でショーツに手をかける。  
一瞬、きらりの体がピクッと動き固くなる。  
それでも、星司に身を任せるように力を抜いていく。  
しかし、下着の上から、星司が割れ目を確認するように指で秘部をなぞると、またきらりの体が緊張で固くなった。  
ショーツはさっきよりずっと、びしょ濡れになっていた。星司の鼻にいやらしい匂いが届く。  
「あっあぁ…星司くん…っ、もっと…」  
星司はスカートを脱がし、ほとんど裸同然になったきらりのショーツに手を掛けそっと下ろす。  
すると、毛も薄く桜色をした花弁がそこにはあった。白く濡れたそこはただただ綺麗だった。「きらりちゃん…初めてなんだよね?」  
「…うん…嬉しい、初めてが星司くんで…」  
きらりが嬉しそうに微笑むのとは裏腹に星司は顔を曇らせた。  
きらりはそれに気づかない。  
自分の顔の変化に気付かせず、星司はきらりの秘部を舌で這わせる。  
 
ぬるぬるとしたそこと星司の舌の間に糸が引く。はぁはぁという、きらりの吐息にピチャピチャと星司の舌使いの音が混ざる。  
星司はそろそろ限界だった。  
自分の快感はまだ得られていない。  
「星司くん…早く、っ挿れて!!」  
そこに、心を読まれたかのようなきらりの言葉。  
「…何を挿れて欲しいの?ちゃんと、言葉で言って?」  
「えっ…あ…っ」  
きらりは恥ずかしさに目を瞑る。星司は、そんなきらりの姿を愛しいと感じた。  
「いじわるなこと言ってごめんね。きらりちゃんが欲しいもの、あげるよ…」  
きらりが一気に目を輝かせる。  
星司がジーンズのファスナーを下ろそうとした瞬間、  
 
「…の仕事………だろ?…」  
廊下から話し声が聞こえた。宙人と社長だ。  
「マズい!きらりちゃん、早く着替えて!!」  
「う、うんっ!」  
星司は扉をドンと思い切りおさえた。きらりは、散乱してある自分の服を急いで拾う。  
「ん?何だ?」  
「宙くん!僕、ちょっとコンタクト落としちゃって…拾うまで少しそこで待っててくれる?」  
「星司?1人で大丈夫か?」  
「あ、きらりちゃんにも手伝ってもらってるから…」  
チラチラときらりに目配せしながら、星司は宙人と社長をドアの前で待たせていた。  
そして、きらりが服を着替え、髪の毛を整えたと思うとすぐにドアを開けた。  
「コンタクト見つかりました。お騒がせしてスミマセン。」  
「ならよかった。星司、今日の歌番組のことだけど…」  
社長が星司に話し始める。その顔は、いつもと変わらぬ星司の顔だった。  
先程のような必死な顔はどこにも見られない。  
「よ、きらり!」  
「おはようー宙人くんっ」  
きらりも慌てて自然を装う。  
明るく元気で何も知らない、純粋無垢なアイドル月島きらり。  
 
社長と話が終わった星司にきらりはこそりと話し掛けた。  
「今日はごめんね。次は最後までしようね」  
そう言って、星司から離れた。  
 
 
…ごめんね、か。謝るのは僕の方なのに。  
きらりちゃんの極度の鈍感さにつけ込んだ僕の罪。  
 
「まだどうか、気が付かないでいて。」  
 
宙人に笑いかけるきらりの姿を見て、小さく微笑んだ。  
 
 

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